No.658796

つよきす 〜面倒くさがり屋のゴン〜

GO♪サマさん

つよきすのSSって少なくね?
ってことで書きました。

2014-01-30 07:55:29 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3915   閲覧ユーザー数:3798

どうも、先週交通事故に会いましたGO♪サマです。

 

大人しく療養中に久々につよきすをやったら、ハマったので書きました。

 

以上!!

 

 

 

最近、男が弱くなったと言われている。

 

俺は別にそう思ったことは無いし、自分の周囲でもわざわざそんなことを言うほどの出来事は存在しなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、今までは存在しなかったわけだが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

見上げる俺に注がれる鋭い視線。

 

冷たくは無いが、そのまなざしはさながら鍛え上げられた日本刀のようで。

 

 

 

 

 

 

 

 

「だらしがないぞ。根性無しが」

 

 

 

なんて澄んだ声で叱ってきた。

 

先ほどの比喩でもないが、手には日本刀。

おいおい、それって色々やばいんじゃなかろうか。

 

結局のところ何が言いたいといえば、彼女が叱って、俺が叱られる。それが何というか自然な関係に思えてしまう雰囲気だったってこと。

 

短いながらもよく手入れされた髪の毛が春の日差しのなか穏やかに揺れた。

 

 

堂々としたたたずまいはさながら武士のごとく。

 

 

 

この『事件』をきっかけに俺は思ったね。

最近は男が弱くなったっていうよりさ。

 

 

 

 

 

女のコが強くなったんじゃないか?ってね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なんて事を考えてんじゃないかな〜レオっち。

だから逃げたらメンドーになるって言ったのに…………

まぁいいや、考えるのもめんどいし………)

 

校門前に1人の男がぽつんっと立っていた。

 

なぜこんな事になったのかは、3日前に戻る。

 

 

 

 

 

 

〜3日前〜

 

海が見える公園通称『笠松公園』

その公園の中に人目につきにくい一角がある。

その場所には和風の家が建っていた。

 

……………ダンボールで………

 

しかも後丁寧に周りから見えないよう様々なペイントまで施してある。

道路側からは、まるで森が続いている様な絵を壁に描いており

森側には木造の平屋のような絵を描いてある。

 

しかも実写のようなタッチで………

 

これにより、普段から道路を歩く歩行者などに気づかれないようにしているのだ。普通は森の中から人は来ないから、ダンボールのままだと気分がアレなのでって事で和風にしているらしい。

 

そのダンボールハウスの住人は…これまたダンボールで出来たベットの中でうずくまっていたが、小鳥の鳴き声によりベットから出て窓から外を見る。

 

「…………もう7時50分か〜……メンドイ。」

 

…ちなみにこの家には時計なんてものは無く、太陽の位置で時間を把握しているのだ。

 

ノソノソと制服に着替えると、彼は玄関から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台は『松笠市』

ここは街ほど発展はしていないがそれでも必要なものは大概揃う。

電車もあるので気軽に横浜にも行ける結構住みやすい街だ。

 

さて、先ほどのダンボールハウスの住人は学校へと向かっている所だ。

公園から学校までは意外と近く、歩いて10分もかからずに学校が見えた。

その前方に男子3人、女子1人の見慣れた顔が集まっていた。

 

「…おはよう〜…レオっち、カニっち、スバルん、ふかひれ〜。」

 

「おう、おはようさん。」

 

「おはよう。」

 

「オーーーッス!!」

 

「おはよう。」

 

もう習慣になっているが、大体この時間にみんなで集まって一緒に登校しているのだ。

 

「なんだよ〜、相変わらずやる気ね〜顔だな。」

 

「…生まれつきだから仕方が無い。

カニも相変わらず…うん。」

 

「んだよっ!! 途中で止めんなよなっ!!」

 

さて、先ほどからうるさいのは『蟹沢 きぬ』

7月20日生まれで、対馬ファミリーの一員。

長い間一緒に過ごしてきたレオや新一からは女として認識されていない。可愛らしい容姿をしているものの、言葉使いが荒く喧嘩っ早い。

背が低く、貧乳。一人称は「ボク」で、周りからは「カニ」、「カニっち」の愛称で呼ばれてる。

カレー屋「オアシス」でアルバイトをしているって聞いた。

 

…行ったことないけど…

 

落ち着きがなく短気で負けず嫌いな性格だが、根は単純で陽気。

名前にコンプレックスがあり、下の名前で呼ばれるとキレる。

気が強いが涙腺がゆるいのですぐに泣き、「泣いてない、泣いてないもんね!」が口癖。

朝に弱く、レオに起こされて登校するがいつも遅刻ぎりぎり。

誰にでもわけ隔てなく接し、明るくフレンドリーで前向きな振舞いから、男女問わず友達が多い。

ファッションなどのセンスがよく、レオ達の服を買うときは彼女が選らしい。僕は見てもらったことないけど…

 

体育の成績はかなり良いが他教科では最下層。

家庭内では優秀な兄と比較され、出涸らし扱いされているらしい。

レオやフカヒレからは「可愛いが性格は悪い」って言っていた。

「馬鹿以上でも馬鹿以下でもない、こいつは只の馬鹿なんだ」とスバルの見解。僕もそう思う。

 

「…喋るのメンドイ。」

 

「おいおい、こんなかわいいボクと話しているのにメンドイってなんだっ⁉︎」

 

「まあまあ落ち着けよカニ。

ゴンが面倒くさがりなのは、今に始まった事じゃね〜だろ?」

 

彼は『鮫氷 新一』

自らは「シャーク」と称しているが、周囲は「フカヒレ」と呼ぶ。

生粋のオタクかつエロゲーマーで、好みの女性は、幼女からお姉さんまで幅広い。目測でバストサイズを計測出来たり、エロゲーに登場する女の子のスリーサイズを覚えていたりと無駄なところで才能が発揮される。

走るのには少し自信があり、逃げ足だけは速い

容姿は周りから「ブサイクの部類に入る」、「猿顔」、「おげちゃ」と評されている。

 

「フカヒレの言う通りだぜ?

むしろ今日は機嫌がいいじゃね〜の。」

 

彼は『伊達 スバル』

きぬや新一と同じくレオの幼馴染みで陸上部。

レオ達とは同級生だが大人っぽくクールな性格で、兄貴分兼保護者のような立場でレオ達の世話をさりげなく焼いている。

クールに事なかれ主義を装いながらも、非常に仲間思い。

また料理が得意。

大人びており、クールで背も高く運動神経抜群な上にルックスが良く、女子に人気。でも雰囲気が怖いからあまり友達が少ない。

幼馴染のレオとは特に仲が良い。

喧嘩がかなり強く、成績はきぬや新一と同様に悪いが、陸上部のホープとして期待されているため、大目に見られている。

 

「何かいいことでもあったのか?」

 

彼は『対馬 レオ』

スバルん、ふかひれ、カニっち達と日々を遊んで過ごしている『対馬ファミリー』のリーダー。両親が海外出張中で、現在一人暮らし。自室は仲間の溜まり場になっている。

周りに流され易い性格できぬにはよくヘタレ呼ばわり。

「テンションに流されない」を信条にしている。

趣味はボトルシップで、ボトルを他人に触れられただけで我を忘れて激怒するほど熱中している。隠しているがけん玉もかなり得意。

 

「…別に対したことは無い。

ただ、昨日商店街の福引きで『10万円分の旅行券』が当たっただけ…」

 

「「「「またかよっ!!」」」」

 

幼馴染ズが叫んだ。

 

「たしか、この前も当ててなかったか?」

とスバルん。

 

「前の時は…そうだ。

たしかお食事券5万円分だったよな⁉︎」

とふかひれ。

 

「その前なんて、最新のパソコン一式じゃなかったか?」

とレオっち

 

「テメーーーーっ!!

放課後お前のオゴリだかんなーーーーーーっ!!」

とカニっち

 

「…放課後…メンドイ。」

と僕。

 

さて、読者の方々はもう既に分かっているとは思うが……

彼は実は『転生者』である。

神のミスによりこの世界……『つよきす』に転生。

その時にいろいろ特典を貰ったが………それは後で話そう。

彼は先ほどの会話からわかるように、対馬ファミリーの一員で、

かなりの面倒くさがり屋である。

なので彼の名前は『ナナシの ゴン』

その昔レオ達に名前聞かれた時、面倒くさいから『名無しの権兵衛』って言ったらカニが覚えられないってことで、漢字無しで文字数も短くした。

 

……それでいいのかこの世界の転生者よ。

 

容姿は肩まである長さの黒髪だが、手入れが全くされておらずボサボサである。黒ブチ眼鏡を掛けており真夏だろうが関係無くマフラーを巻いている。背は180ぐらいはあると思われるが、面倒くさがりなのでちゃんと測ったことはない。

 

「まぁ、ゴンが当たりいいのは今に始まった事じゃね〜けどよ。」

 

ちなみにゴンは運がいい。

何故なら特典の一つに『幸運A』を貰っているからだ。

 

「でもオカシイって絶対〜!!

なんでこんな面倒くさがりな奴が運がいいんだよ〜。

ボクにも少し分けろよな〜。」

 

「全くだぜ。

俺様ならその運を使って、かわいい女の子とのラブラブ生活に使うね。」

 

とふかひれがキメ顔で言うが…

 

「…無理」

 

「ああ、無理だな。」

 

「いくらゴンの運でも」

 

「ぜってぇ無理だ!!

諦めろフカヒレ。」

 

ゴン、スバルん、レオっち、カニっちの順にふかひれに現実を突き付ける。

 

「なんだと〜!!

じゃあお前らなら何に使うんだよ⁉︎」

 

「ボクならお食事券大量にもらうね!!」

 

カニっちは食い物。

 

「俺は……包丁とかかね。」

 

スバルんは台所用品

 

「俺は、ボトルシップだな。」

 

レオはボトルシップっと……

 

「なんだよ、みんな夢がないな〜。

俺ならギャルゲーの世界にダイブするね。」

 

何て事を言っているが…

安心しろふかひれ。

この世界は『ギャルゲーの世界』だ。

よかったね、夢が叶って………

 

そんなこんなで校門に近づくと後ろからチャリの音が近づいてきた。

 

「Good morning!

対馬ファミリー。」

 

MTBに乗っている金髪ポニテが挨拶してきた。

 

「ハンバーガー。」

 

カニっちも挨拶してる?

 

彼女は『霧夜 エリカ』 通称『姫』。

僕の通う学園、竜鳴館の生徒会長にして世界に名立たる霧夜グループの令嬢。

頭脳明晰、運動神経抜群、容姿端麗にして高いカリスマ性を持ち、人の上に立つ器を持った女だ。

ただしその性格は傲岸不遜で傍若無人。味方も多けりゃ敵も多く、竜鳴館には親姫派と反姫派の二大勢力があるほどだ。

故にその姫と言うあだ名は尊敬と皮肉両方の意味がある。

 

そして何より…………

 

「…………………」///

 

(レオっち、顔が赤いの隠し切れてないよ〜。)

 

レオっちが憧れている女性なのだ。

 

「あら〜? 相変わらず腑抜けた顔ねゴン?」

 

「 …生まれつきだから仕方が無い。」

 

ため息吐きながらそんなことを言われた。

このやり取りも習慣みたいになっている。

キッカケは………思い出すのもめんどい。

 

「そんなあなたには薔薇を差し上げましょう。」

 

姫っちは何処からか薔薇を出した。

何もないとこから薔薇を出す。 姫っちの七不思議の一つだ。

本人曰く『お嬢の嗜み』らしい。

 

「…姫っちの薔薇、漬物にしてもお酒にしても美味しくないから、いらない。」

 

「…あなた私の薔薇で何しているのよ…

でもそんな事を言われると、私のプライドが傷つくわね……

いいわ!! 次に出す時は加工品としても、一級品になるような薔薇を出してあげようじゃない!!」

 

姫っちはそう言うとMTBを発進させて校門に向かった。

 

僕たちもそんなこんなで校門に着いた。

 

「………………………………………」

 

何故か日本刀を持っている風紀員の前を通り登校。

しかし、最近妙にあの風紀委員から視線を感じるんだよな〜。

まぁ、視線の先はレオっちなんだけど…

 

さて、鉄ちゃんが接触まで後3日ぐらいかな?

 


 
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