喫茶『翠屋』に着き、一息ついていると
「ねぇ、さっき言っていた"只のデバイスじゃない"って何?」
アリサが剣也にそう聞いて来た
「アリサ、なんの話?」
フェイトがアリサに質問したのでウィルが説明した
「アリサちゃん、天撃習うの!?」
「ほな、うちらも習おかな~?」
「はやて、それは…」
魔導師組の三人はそれぞれ発言した
「一応言うとお前らにも協力してもらう」
「え?」
剣也の発言に魔導師美少女三人組が驚きの声をあげた
「いや、だって実戦経験必要だし、その為のデバイスだし」
「剣也、その渡したデバイスって…」
アイは心当たりがあるのか剣也に聞いた
「あぁ、"サイガデバイス"だ」
[サイガデバイス]
魔導師が魔法を使う際、より円滑に使えるようにサポートする道具…デバイス
デバイスには幾つか種類がある。
最低限の会話しか出来ないが空き容量が非常に多いストレージデバイス。
武器の形状をしたデバイスで魔法を使わなくともある程度戦えるアームドデバイス。
持ち主以外の魔導師、あるいは持ち主自身を強化などのサポートをするブーストデバイス。
マスターとユニゾン(融合)することができる特殊なデバイス…ユニゾンデバイス。
高度なAIを持ち 、戦闘から日常まで幅広く活躍できるインテリジェントデバイス。
これ等とは構造、用途が全く違う天撃専用デバイス…それがサイガデバイスである。
用途は天撃をより円滑に使える様にする、そして自分のマスターに天撃を簡単に教え、導くという教導官の様な立場でもある
そして他のデバイスとは全く違うのは…
「デバイス自身にリンカーコア(・・・・・・)が組み込まれている」
自分のマスターを守る為にバリアジャケット、飛行、防御、念話などの手助けをする為にDLCモードの原理を利用した疑似リンカーコアを組み込んでいる点である
「……へ?」
魔導師組がその事を聞いて驚いていた
「御免…剣也君、いま何と?」
はやてが聞き違いだと思い、聞いて来た
「デバイス自身にリンカーコアが組み込まれているって言ったが?…と言ってもBランクまでしか組み込めないがな」
「改良の余地があるな」と剣也は呟いていたが魔導師組は
「(いやいやいや、充分凄いよ!!!!!!!!!!!!!!???????)」
心の中で一緒に叫んでいた
「バリアジャケットのデザインとか考えた方が良いの?」
アリサがそう疑問を口にした
「せやったら黒のコートに黒のセーラー服はどうや?武器は大太刀で」
「でもって髪と眼が赤くなって…」
「メロンパンを持ってたら可愛いの♪」
「「確かに違和感が無い…」」
魔導師組のアイデアにすずかと剣也は感心したが…
「「「(シ○ナは駄目だよ!!?中の人ネタになっているよ!!?)」」」
アイ、ウィル、マザーが心の中で一緒に叫んでいた
「いや…考えるから、自分で」
アリサは冷や汗をかきながらそう答えた
「じゃあついでに天撃の属性についての説明しておくよ」
アリサのデバイスについての説明が終わったので天撃の属性についての説明をする事にした
「天撃については幾つか教えて貰ったけど…」
「詳しくは教えて貰って無いわね」
フェイトとアリサがそう言った
「天撃には必ず属性があってその数は全9種類ある」
火の天撃:火炎や高熱を生み出すため、威力もあって扱いや すく、初めに習得する天撃使いが多い属性
水の天撃:低温系の攻撃のほか、防御や解毒などバリエー ションに富む属性。
土の天撃:土から武器を作る事が出来、極めると重力や植物すらも操る事が出来る属性
風の天撃:空気を制御して風を生み出したり切り裂いたりす る攻撃や、自身の速度向上などが出来る属性
雷の天撃:電撃による強烈なダメージを与える攻撃が出来る属性。
光の天撃:「始まりと終わりの力」 とされる。扱う者が少ない属性
闇の天撃:相手の動きを封じたり、幻覚を起こす事が出来る属性
封じられた属性:余りに強力な為封じられた属性、その力は神をも殺す
禁じられた属性:神すらも出来ないことを出来る為、使用する事も存在する事すらも禁じられた属性、その力は神すらも操るとのこと
「聞くと凄いね…天撃って」
「特に最後の二つは凄いな~…」
すずかとはやてが感想を言った
「ちなみにアリサは火の天撃を中心に教えるから、相性が良いし」
剣也がそう補足してくれた
そして練習についてのスケジュールを簡単に教えて解散する事にした
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第十七話アリサのデバイス、属性