いつものように狩りをしていると、狙っていた獲物が一目散に逃げ出した。
気配は隠せていたのに、おかしい。
ふと空を見上げると、原因に気が付いた。
「…………白い……星?」
流星は眩い光を発し速度を増しながら落ちていった。地面と激突したはずなのに音が無かったのが最初の印象だった。
「……ただいま」
「恋殿、おかえりなさいなのですぞー……?それはなんなのです?」
「……拾ってきた」
「れ、恋殿……これは犬猫とはわけが違うのですぞ……」
「…………でも……良い匂いする。…………一緒に寝ると……あったかい」
「ああぁ……そんな得体の知れないものを拾ってきてはダメなのですぞぉ。セキトと張々も何くっついてるですか!
「……………………」
「れ、恋殿も寝ないで欲しいのですぞ〜〜!」
「……あったかい」
「れ、恋?それ以上動くとだな、色々と拙いんだけど……」
「…………ダメ?」
「うっ…………あとちょっとだけな?」
「……♪」
「音々もセキトも、みんな一人だった。恋も、一人だった。……みんな大事。一刀も、大事」
「……ああ」
「……前に一刀言ってた。大事な人とは家族になるって……。家族になれば、一人じゃないって」
「確かに言ったね」
「…………恋と、一刀は……家族?」
「……ああ、家族になろう。絶対に恋を一人にしないから……」
「っ! ……っ……っ! ……一刀っ!」
泣きそうな顔から笑顔に変わった恋は、感極まった勢いのまま俺に抱きついてくる。
その背を撫でながら誓いを立てた。
『この子の心だけは守る』
なにがなんでも……。
「……董卓と申します。ぜひ、あなた方の力を貸して下さい」
董卓と名乗った少女の隣にいる子がわなわなと震えている。
まあ、この状況を見たら仕方がないと思う。
「え〜っと、北郷一刀です」
「…………呂、奉先」
「陳宮と申しますぞ!」
あ、爆発するなこれ。
「……ッ! その前に呂奉先だったわね? その……腕にくっついてるのを離れなさい! そしてアンタ! 鼻の下を伸ばしたままで挨拶するんじゃないわよ! 月がどれだけ苦労してアンタ達をここに招いたと思って……」
「え、詠ちゃん! それは今話さなくても……」
出会いは最悪(?)だった。
【あとがき】
お昼ー! をちょっと過ぎましたね
皆様こんにちは
九条です
コメントにも残したとおり恋ちゃん√です
思ったよりもデレ成分が控えめになってしまったこと、深く反省しております
何度書き直してもゴロニャーをセリフだけで説明なんて出来なかったんです……
董卓との出会いまでしか投稿しませんでしたが、実は続きがあったりします
バッドエンドになってしまったので載せる事はないでしょうが……
どんな展開か簡潔にでも聞いてみたい方がいればショートメールでもください
くれぐれも自己責任でお願いしますね
あ、この偽√シリーズですが、今回は特例として
なるべく正史のルートを辿らないようにしてます(明命も辿ってた気が……
大王様のように一緒に過ごすというのもあったり、もしかしたら別の軍に下ったり?
毎回リクエストは受け付けておりますので、気軽にコメントをば
書いてる最中に他の作品が出来上がることもあるので、即時反映とはいかないかもですけど(汗
では、また次回もよろしくなのですぞー!!
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人中の呂布、馬中のセキト?