No.655926

【獣機特警K-9ⅡG】ミライとミレイの戦隊ロボ談義【交流?】

古淵工機さん

■出演
ミライ:http://www.tinami.com/view/568457
ミレイ:http://www.tinami.com/view/654701

パトレッド:http://www.tinami.com/view/647306

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2014-01-19 15:11:51 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:962   閲覧ユーザー数:883

とある日曜の朝…7:48ごろ。

今週の『刑事戦隊パトレンジャー』もクライマックスにさしかかろうとしていた頃。

 

巨大化麻薬『デケイン』で巨大化・凶暴化した敵を前にしたパトレンジャー。

「よし!いくぞみんな!!」

「おうっ!!」

パトレッドの掛け声で次々にパトビークルが出撃していく。

やがてパトビークルはしばらく敵を攻撃して動きを止めると、一箇所に向けて進んでいく。

 

「エマージェンシースクラム!パトシーザー!!」

5人の掛け声で5台のビークルが変形し、そして折り重なるように合体し、巨大な人の形を作っていく。

そう、バトル戦隊シリーズ後半の大盛り上がりといえば巨大合体ロボである。

組み合わせられたロボの頭部が出て、カメラアイが輝くと、そのロボは大きくキメポーズをとる。

 

「完成!パトシーザー!!」

「完成!パトシーザー!!」

…ここはK-9隊員・筑波未来の住む家。

彼女が合体させたのは、低年齢層向けのおもちゃではなく、プロポーションと合体ギミックの両立を図った、

いわゆる『オトナ向けの』ロボットフィギュアであった。

今回のパトレンジャーの合体ロボであるパトシーザーも、放映開始から程なくしてこのラインナップで出てきたが、

これはバトル戦隊ロボの中でも異例のスピードだという。

 

「くぅぅぅっ、貯金した甲斐があった…『超魂マテリアルシリーズ・パトシーザー』…!この完成度、この可動…!た、たまんねー…!!」

ミライが感動のあまり思わず涙を流していると、背後のドアが開いた。

「はぁい、ミライちゃんやってる?」

「あ、ミレイさん!?お仕事はいいんですか!?」

入ってきたのはミライとよく似た、というよりそっくり瓜二つの容姿をしたロボット、守谷未来。

たまの休みということで、同型機のミライが戦隊ファンであるという噂を聞きつけてやってきたのである。

 

「いやあ、ミライちゃんが戦隊モノ好きだって聞いてさぁw」

「どーでもいいですけど、もう終わっちゃいましたよパトレンジャー」

「え!?」

時刻は8:55を指しており、パトレンジャーもエンディングテーマが流れていた。

「くそっ、こんなことならもっと早く来るんだった…」

「まあまあ、このあと『機動特捜ジャスティーナ』も始まるから元気出してくださいよ」

8:30ごろ。

「それにしても『超魂』のパトシーザーなんかよく手に入ったよね」

「そうなんですよ。コレを手に入れたいがために警察のお仕事のほかにコンビニだのハンバーガー屋だのでたっくさんバイトしたんスよ」

「おいおい、公務員がそんなことしちゃっていいのか…。でもパトシーザーって屈指の出来だよね」

「そりゃまあ、一目見たらこのかっこいいフォルムは忘れられないっすよ!」

「これほどのロボは『メットロボ』以来じゃないかしら」

「メットロボ?」

 

メットロボ。

それは今から数十年前に放映された『鋼鉄戦隊メットマン』に登場した巨大ロボのことである。

設定上の全高は30m、重量は1300t、出力は850万馬力、スピードは270km/h。

メットジェット、メットGT、メットタンク、メットコプター、メットマリンの5台のマシンが合体する。

 

そのデザイン性の高さから、子供のみならず大人も玩具を買いに走ったほどの人気ロボで、

現在でも『超魂マテリアル』版が発売されるなど、その人気は根強い。

「実は持ってきたのよね。これ」

ミレイが取り出したのは『鋼鉄戦隊メットマン』のHVC(ハイパービジュアルカード)

「うおおお!是非見ましょうよ!!メットマン!!」

「じゃあ決まりね。当時私は生まれてなかったから知らないけど、せめて雰囲気だけでも味わうとしましょ」

「賛成ッス!!」

 

『どこかで何かが起こってる 怪しい影が迫ってる いくぞ変身 メットセット…』

当時の戦隊モノらしい、勇壮なオープニング曲が鳴り響く。

ミライとミレイ。似通った容姿を持つ二人のロボットはまた、何の偶然か、趣味も似通っていたのであった…。

 


 
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