この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不純な動機から生まれています。
原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。
主人公もげろなんてしょっちゅうです。
それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。
「………ん?」
ふと、寝苦しさを感じて目が覚めた。
そして、違和感。
「な、なんか体がうまく…!?」
その正体は、左側で寝ていた詠が抱きついているということ!
「………いや、オレは良いんだけどさ」
通りで、動きにくい割りに柔らかいと思ったw
そして、右を見ると、
「あれ?いない…」
そこに寝ていたはずの月ちゃんがいない。
よく見れば、部屋のドアがわずかにだが開いているので、どうやら部屋を出て行ったらしい。
「…台所か?ちょっと見に行こうかな」
まずは、詠ちゃんを起こさないように解かないとね。
台所へ行くと、予想通り月ちゃんが水を飲んでいた。
「んく、んく…。はぁ…」
「部屋、乾燥してたかな?」
「へうぅ!!??」
「おっと、驚かせちゃったか、って危ない!」
飲み終わったころを見計らって声をかけたんだけど、後ろから急にだったからかなり驚かれたみたいだ。
後ろを振り向くときに足が絡まって躓いて転びかけてたからとっさに抱きとめたけど、間に合って良かった。
「あ、ありがt…へうぅ~!」
固まってた月ちゃんがこっち見上げた途端、赤くなってもぞもぞし始めたので
「だ、大丈夫だから!とりあえず落ち着いて!!」
妹たちを落ち着かせる要領でとりあえず抱いた力を強くしたら、
「へ、へうぅ…」
動きが止まって腕をぎゅっとつかんできた。
まあ、やっぱり怖いよな…。
「………」
「………」
しばらく静かな時間が流れた。
「…あの。ありがとうございました」
「ん、もう平気かな?」
「は、はい。もう落ち着いたので…」
本人がそういっているから大丈夫だろうと思い、腕を解いた。
少しして、ゆっくりと月ちゃんが動き、こっちへ振り向いた。
顔はまだ赤いものの、どこかを痛めたような様子はなかったから一安心だな。
「…水を飲みに来ただけなのに、こんな大騒ぎを招いてしまってすみませんでした」
「いやいや!オレがいきなり声掛けたからだから!そんな謝らなくても!」
月ちゃんが深々と頭を下げてきたので、慌ててオレも謝ったよ。
「「…ふふっ」」
そのタイミングの良さに、二人して笑ってしまった。
「とりあえず、怪我がなくて良かったよ」
「はい、一刀さんが受け止めてくれたので」
「なら、助けた甲斐があったってもんだ。間に合ってなかったら、いきなり女の子を抱きしめる変態ってだけだからな」
「…別に、一刀さんならいつでもいいですけど(ボソッ」
「ん?何か言った?」
「い、いえいえ!ホントにありがとうございました!」
なにやらまた顔が赤くなってるけど…?
「まあ、お詫びといったらあれだけど、何か出来ることないかな?」
「えっ?」
「まあ、無理なことじゃなかったらね」
「…へうぅ」
お詫びを提案したら、さらに顔を赤くされた。
「…じゃ、じゃあ」
「ん?」
「もう一度、ぎゅっとしていただけませんか?」
「ん?そんなことでいいの?」
「は、はいぃ…」
さらにさらに顔を赤くしながら、お願いされた。
…ナニコレ、超お持ち帰りしたい…ハッ!
いかん、思わず何かを受信してしまったぞ。
とか、自分の中と色々やってるうちに月ちゃんがこっちに寄ってきて
ぎゅっ
っと向こうから抱きついてきた…!?
「おわわ!ゆ、月ちゃん!?」
「え、えへへ。されるだけだと何でしたから、こっちからも…へぅ」
「い、いや。そりゃ嬉しいけど!…良いの?」
「はい、こちらからもお詫びということで」
互いの鼓動が伝わりあう感覚がする。
月ちゃんの顔はちょうどオレの胸の辺りにうずめられている。
きっと、この鼓動の早さは聞かれてしまっているのだろう。
…眠気もすっかり吹き飛んだ夜中に。
オレと月ちゃんだけの時間がゆっくりと流れていく…。
あとがき
明けましておめでとうございます!
どうも、作者のmorikyouです。
今回はいかがでしたか?
今回はヒロインへのお年玉、ということで現在のヒロインの中で、最も一刀君からの好感度が高い方へ少々糖分多めのお話でした。
ちなみに途中で受信していた電波はおそらく私のですw
というか、初めて甘いお話を書いたんですがうまく書けてますかね?
私は書いてる途中から一刀君を体育館裏に呼び出したい衝動に駆られてましたがw
その結果が、この短さですけどもね。
次回はこの続きです。修羅場にでもなればいいのにw
ということで、お楽しみに!
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一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。
笑いといちゃこらと(視聴者と私の)嫉妬からできています!
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