No.646575

真・恋姫†無双 裏√ 第三十四話

桐生キラさん

こんにちは!!
今回は再び日常の短編集です
とある二人の出会いのお話

2013-12-20 12:10:07 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2714   閲覧ユーザー数:2326

 

 

 

 

 

 

咲夜と華琳の出会い 華琳視点

 

 

 

 

 

 

秋蘭「そう言えば、華琳様と咲夜はいつお知り合いになったのですか?」

 

華琳「咲夜との出会いねぇ…確か三年前よ。

秋蘭がここの政治の手伝いに来ていた頃、私も何度か赴いていたでしょ?その時に…」

 

 

 

三年前

 

 

 

華琳「ふむ。都から近い割には、この辺は暗い雰囲気ね。

いろいろ条件の良い場所なのに、それを最大限発揮出来ていないなんて…

本当にここの職員は無能ね」

 

私は許昌の視察の為に、わざわざ裏通りの方まで見ていたのよ。

それで運の悪い事に不躾な輩に絡まれてしまってね

 

チンピラ1「ヒュー!なにこの金髪美少女ちゃん!俺らに食われに来たのかなー?」

 

チンピラ2「お前、こんなチビにも欲情すんのかよ!」

 

チンピラ3「むしろお前は欲情しねぇのかよ?」

 

華琳「はぁ…」

 

私が、男って低脳な腐ったゴミ屑、って思っていると、凄く不機嫌な顔でこっちにくる子がいたのよ。

それが咲夜だったわ

 

チンピラ4「お!美少女一名追加ぶふぇ!」

 

咲夜は容赦なく顔面を殴って、さらに倒れたところにチンピラの顔面を踏み潰していたわ

 

チンピラ1「チンピラ4!な、なんだてめぇ!?」

 

咲夜「あぁん?私は今日大変な一日でなぁ。すこぶる機嫌が悪いんだ。

運が悪かったんだよ。お前らは」

 

そう吐き捨てて、咲夜は瞬く間にチンピラ共を蹴散らしていったわ。

その戦い振りがなんというか、容赦ないのよね。

敵の頭を掴んで壁に叩きつけて、崩れたところを今度は膝蹴りで敵の頭を壁に叩きつけて、

さらに倒れたら頭を踏んづけて。これでもかというくらい、顔を集中的に攻撃してたわね。

でも私は、そんな容赦のない戦い振りに惚れたのよ

 

咲夜「はぁ…お前も、この辺は治安悪いから、気をつけろよ」

 

華琳「待ちなさい!貴女、名はなんという?」

 

咲夜「…司馬懿だ。じゃあな」

 

 

 

現在

 

 

 

秋蘭「ふふ、昔から咲夜は過激でしたからね」

 

華琳「そうね…ところで、何故貴女はあの時あんなにも機嫌が悪かったの?」

 

咲夜「おい。そんな自然に話しかけるな。今は一応営業中だぞ」

 

華琳「いいじゃない。手は空いてるんでしょ?」

 

咲夜「はぁ…三年も前の事なんて、覚えてないな」

 

華琳「あら、本当かしら?」

 

咲夜「……(言えない。あの日は確か妙に忙しくて、

さらに零士に楽しみにとって置いた饅頭を食われて機嫌が悪かった、なんて絶対に言えない)」

 

 

 

 

 

 

射撃訓練 月視点

 

 

 

 

 

 

今日は『晋』の地下室、特別訓練場と言う場所に来ています。

中に入ると、凄く広い空間に、剣や弓、さらには見たこともないような武器らしきもので溢れていました

 

零士「今日は護身の一環として、射撃訓練をしてもらいます」

 

月「射撃…ですか?」

 

零士「うん。…よっと、これを使って、的を撃ち抜く訓練だよ」

 

東さんは魔術で、東さんがよく使う小さな武器を出しました

 

詠「あ、それって確か、月を助ける時に使ってたやつよね」

 

零士「よく覚えていたね。これは銃と言って、未来の世界で弓に代わる遠距離武器と考えていい。

弓と違うのは、どんなに非力な人でも、技術さえあれば一定の威力で攻撃することが可能なんだ」

 

詠「どういう原理よそれ」

 

零士「細かい説明は後でするさ。咲ちゃん、悠里ちゃん、見本を見せてやってくれるかい?」

 

咲夜「言うほど、私は銃に慣れている訳じゃないんだがな」

 

悠里「そうですねー。棒振り回してる方が、あたしにはあってますし」

 

お二人は銃を構え、目の前の的に狙いを定めました

 

零士「おっと、これをつけておいてね。凄い音だから」

 

東さんはみんなに耳当て?らしきものを手渡してくれました。

すると、これを付けた途端、音が全く聞こえなくなりました。

ですが、しばらくしてみなさんの声だけが聞こえてきました

 

零士「始めてくれ」

 

お二人は再び狙いをつけ、そして

 

 

ダァン!ダァン!ダァン!

 

 

お二人が銃を放つと、前方にある的に穴が開いていきました

 

咲夜「まぁ、こんなもんだな」

 

悠里「おぉ?今日は絶好調だぞ!」

 

零士「さぁ、次は君たちの番だ。これを持って…」

 

東さんは手取り足取り教えてくれました。

初心者だからと、最初は低反動、的も遠くないところに設定してくれました。そしていざ撃ちますと…

 

 

パァン!パァン!

 

 

月「わわっ、思ってたより反動が…」

 

詠「そ、そうね。でも…これくらいなら…」

 

 

 

一時間後

 

 

 

詠「ふぅ、大分慣れてきたわ」

 

咲夜「へぇ、やるじゃないか詠。しっかり当てているな」

 

詠「ふふん!涼州の騎馬民族は馬に乗って弓が引けなきゃいけないのよ?これくらい朝飯前だわ!」

 

悠里「わぁ!月ちゃん凄い凄い!!」

 

零士「あぁ。まさかハンドガンで50mワンホールショットを決めるなんて…」

 

月「えへへー、昔から弓でもそうですが、狙い撃つのが得意でしたので」

 

詠「…」

 

咲夜「月ェ…」

 

 

月ちゃんは、狙った獲物を逃さない

 

 

 

 

 

 

特訓

 

 

 

 

 

 

零士「ま、まさか、この僕がここまで追い込まれるなんて…」

 

凪「貴方の力はその程度ですか?違いますよね?貴方はまだ力を隠しています。

見せてください!貴方の全力を!」

 

零士「クッ……なら、これでどうだ!」

 

凪「な、これは…しかしまだ……ふぅ、危なかった。

今のは悪くありませんでした。いいセンスです」

 

零士「ぼ、僕の負けだ…ふふ、ここまで完敗してしまうと、いっそ清々しいな」

 

咲夜「お前ら…なんの話をしているんだ?」

 

零士「やぁ、咲ちゃん。今日は定休日だし、凪ちゃんに協力してもらって、激辛料理の研究をしていたんだ。

やっぱり、味見できない事が痛いんだよなぁ」

 

凪「味は全て最高です。よく、辛くしてしまえばいいと考え、味の調整を怠るものがいますからね」

 

咲夜「お前、よく味見もしてないのに調整できたな」

 

悠里「こんにちはー!遊びに来ちゃいましたー!おぉ!凪さんこんにちは!

なにしてるんですか?」

 

零士「料理研究の試食に、凪ちゃんが協力してくれてるんだ」

 

悠里「えー!あたしにも言ってくださいよー。お!これですね?いただきまーす!パクッ……」

 

零士「あ」

 

咲夜「お、おい…」

 

悠里「( ゚д゚)」

 

凪「私の手料理を食べた時の華琳様と同じ顔をしていますね」

 

零士「そういえば、華琳ちゃんは辛いものがダメだったね」

 

悠里「( ゚д゚)」

 

咲夜「呑気に話してる場合か!悠里固まっちまってるぞ!悠里!悠里ーー!!」

 

 

後に悠里は、川を半分くらい渡ったと呟いていました

 

 

 

 

 

咲夜と秋蘭の出会い 秋蘭視点

 

 

 

 

 

 

華琳「そう言えば、秋蘭はこの店の最初の客だったのよね?」

 

秋蘭「はい。あれは私がこの街に初めて来た頃の話ですね。

慣れない地での仕事に手間取り、夕食を逃してしまい…」

 

 

 

四年前

 

 

 

秋蘭「むぅ、ずいぶんと遅くなってしまったな。ここの政があそこまでとは…」

 

それに腹が減ったな。夕食まで逃したのは痛い。まだやっている店があるといいが…

 

少し歩くと、灯りの付いている店を見つける。

お食事処『晋』?なかなかの外装だな。よし、ここにするか

 

 

カランカラン

 

 

私が扉を開くと、感じのいい鈴がなり、女性店員が出迎えてくれた

 

秋蘭「失礼。まだ営業しているか?」

 

咲夜「い、いらっしゃいませ。え、営業中です!」

 

ずいぶんと、あたふたしているな

 

零士「咲ちゃん、リラックスリラックス」

 

ん?りらっ…?まぁいい

 

秋蘭「ここは飲食店でいいんだよな?品書きを見せてくれるか?」

 

咲夜「かしこまりました!零士!品書きだ!」

 

零士と呼ばれた男が品書きを手に、悠々と現れた。この者が、料理長か?

 

零士「咲ちゃんがこんなにキョどるのも、珍しい事だよね。

はい、こちらがお品書きになります」

 

秋蘭「どれ……ん?」

 

天丼?親子丼?見慣れない名前ばかりだ

 

秋蘭「すまん。ここに書いてあるのは本当に料理なのか?」

 

零士「はい。私の故郷の料理となっております。

差し障りなければ、私のオススメを提供しましょうか?」

 

秋蘭「そう…だな。頼むよ」

 

零士「畏まりました」

 

男はそのまま厨房へ入って行った。女性店員はそのまま私の隣で一息ついていた

 

咲夜「はぁ、申し訳ありません。ただ、味は保障しますので」

 

秋蘭「そうか。ここは、最近始めたばかりなのか?」

 

咲夜「はい。本当に数日前の事です。そしてお客様が最初のお客様になります」

 

秋蘭「なるほど。それであんなにも落ち着きがなかったのか」

 

咲夜「う、お忘れ下さい…」

 

零士「お待たせしました。こちら東さんの気まぐれ御膳になります」

 

思ったより早かったな。まだちゃんと見てないが、なかなか量がある。

空きっ腹だったから助かるな。

しかし気まぐれとはこれいかに

 

秋蘭「ほぅ。これはなかなか、香りも良いな」

 

零士「ありがとうございます。こちらから、生姜焼き、ミニハンバーグ、

唐揚げ、卵焼き、サラダ、お味噌汁、そして白米です」

 

秋蘭「聞いたことのない料理ばかりだが、ふむ、悪くなさそうだ。

では、いただきます…あむ…」

 

私はミニハンバーグと呼ばれた物を食す。

口に含み、数度咀嚼すると、肉汁が溢れ、肉や野菜の甘みが広がっていく。

それがこれにかかっていたタレと絶妙に合わさっていた。

美味い!なんだこれは?こんなもの、今まで食った事がない

 

秋蘭「あむ…はむ…」

 

私は他の料理も食していく。なるほど、これはまた白米と良く合うな。

箸が止まらない。この吸い物もまた、不思議な味わいだが、とても心落ち着ける味だ

 

秋蘭「ふぅ…ごちそうさまだ」

 

私はあっという間に完食してしまった。すると、女性店員がお茶持ってきてくれた

 

秋蘭「ん?茶を頼んだ記憶はないのだが」

 

零士「あぁ、いいんですよ。それはオマケです。

美味しそうに食べてくれた、せめてものお礼かな?」

 

咲夜「と、言うことです。ここのお茶も自家製です」

 

秋蘭「そうか、いただくよ」

 

私はお茶を含んで行く。

多少、脂っこかった料理を綺麗に洗い流すようにお茶が流れていく。

なるほど、美味いな

 

秋蘭「美味かったよ。いくらだ?」

 

零士「あ、お代は結構です」

 

秋蘭「む、何故だ?」

 

咲夜「最初のお客様からは、お代をとるつもりはありませんので」

 

秋蘭「むぅ、それは悪い気が…」

 

零士「いいんですよ。その代わり、今後ともご贔屓に」

 

なるほどそういう事か。だが確かに、この店には今後も通っていきたいな

 

秋蘭「ならせめて、私相手に敬語を使わないでくれるか?

私は夏侯淵。これからは仲良くしていきたい」

 

この街には知り合いもいないしな。初日に良い出逢いをした気がする

 

咲夜「そうか。わかった。私は司馬懿だ。よろしくな、夏侯淵さん」

 

 

 

現在

 

 

 

秋蘭「というのが、私と咲夜の出逢いです。もう四年の付き合いですね。

あの日以来、許昌にいる間はほぼ毎日通っていました」

 

華琳「ふーん。あら?でも最近まで真名は預けてなかったのよね?」

 

秋蘭「それは…なぁ、咲夜」

 

咲夜「だから、自然に話しかけないでくれ…」

 

華琳「何故それだけの付き合いで、真名は預けられなかったの?」

 

咲夜「そりゃあ、私も秋蘭もなんとなく教える時期を逃してしまって、ズルズルな…」

 

秋蘭「なんとなく、気恥ずかしくなってしまって…」

 

華琳「そ、そう」

 

それでも、私と咲夜の間には、確かな絆がある。

今後とも、よろしく頼むぞ、咲夜よ

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

こんにちは!

 

もうすぐクリスマスですね

 

まぁそんなものはただの平日な桐生キラです!!

 

 

 

三十三話、晋のメンツのガールズトークのようなものでした

 

まぁ、恋姫なんで、こういう話があってもいいかなって思った作品です

 

一刀君ほどじゃないにしてもフラグを建てている零士さんでした(笑)

 

 

 

ちなみに超今さらですが

 

私の中の東零士のインスパイアもとは、Fate/Zero 衛宮切嗣です

あんな感じのおっさんがバーテン服で料理作ってます

 

咲夜(司馬懿)のインスパイアもとは、空の境界 両儀式です

咲夜に関しては、後に某東方様にナイフ使いの咲夜さんがいることを知り

マジでビビりました。こんな偶然あるんですね…

ただ、うちの咲夜さんはメイド服ではなくバーテン服!

 

悠里(張郃)のインスパイアもとは、とある科学の超電磁砲 佐天涙子です

元気な子、ってのを書きたいなと思い、自然とでてきたイメージでした

あんな活発な子が、メイド服着ちゃってる感じです

 

以上、キャラに関する蛇足でした(笑)

 

 

 

三十四話、再び短編集を4本入れてみました

 

まだ、華琳と秋蘭の出会いを書いていないなと思い書いた作品です

 

この二人だけじゃ短いし、後二つ単発も入れちゃえって感じでした

 

華琳との過去話で、咲夜がやった技の数々は、某伝説の龍の必殺技をもとに書かせてもらいました

 

現在は、もっとえぐい倒し方ないかなって模索中です(笑)

 

 

 

2013年も残りわずか

 

年内にどれだけ書けるかなって感じです

 

がんばってもう一章分は終わらせたいと思っています!

 

それでは、また次回にお会いしましょう!!

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
12
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択