No.646239

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 880

soranoさん

第880話

2013-12-19 00:06:27 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1994   閲覧ユーザー数:1858

~碧の大樹ー神域ー~

 

「……互いの事もわかったのだから、そろそろ探索組と待機組に編成したらどうだ、バニングス。」

「あ、はい。そうですね。」

話が一通り終わった後のダドリーの提案を聞いたロイドは頷き

「あの、エイドス……さん。”ヴァリマール”って本当にいつでも呼べるのですか?」

ある事が気になったリィンはエイドスを見つめて尋ね

「!!?」

(なっ!?)

リィンの言葉を聞いたエマとセリーヌは血相を変え

「兄様?どうしてそんな事を聞くのですか?」

エリゼは不思議そうな表情で尋ねた。

「……強敵との戦いの時に役立つと思ってさ。」

「確かにあれほどの人形兵器を動かせるのならば戦闘になれば敵を圧倒できるでしょうね……」

「幻獣なんかも一撃なんじゃない?」

真剣な表情で答えたリィンの答えを聞いたセティは真剣な表情で呟き、シャマーラは首を傾げて呟き

「……それに巨大化したというヴァルドさんにも対抗できるんじゃありませんか?」

「フフ、確かにそれは言えてるね。」

真剣な表情で呟いたエリナの意見を聞いたワジは静かな笑みを浮かべて言った。

「ええ、呼べますよ。”契約”も終えているのですか。」

「そ、そんなっ!?ど、どうして……!」

「なんですって!?私達の”導き”どころか”試練”も超えずにどうやって……!」

エイドスの答えを聞いたエマは信じられない表情で声を上げ、セリーヌは表情を厳しくして声を上げた。

 

「え……」

「エマ?」

「それにセリーヌが……」

「こ、今度は猫が喋ったぁっ!?」

エマとセリーヌの反応に気付いたエリオットは呆け、アリサは首を傾げ、フィーは不思議そうな表情でセリーヌを見つめ、マキアスは混乱し

「ああもう!”神狼”が人の言葉を解しているのだから、今更そんな細かい事は置いておきなさい!」

「えええええええええええええっ!?」

「ほ、本当に喋ったわね……」

「驚きました……」

「おいおい……どうなってんだ?」

呆れた表情で声を上げたセリーヌの言葉を聞いたロイドは驚き、エリィとティオは呆け、ランディは疲れた表情をし

「ほえ~……最近の動物さんって喋れるんですね。ということはコッペ君も喋れるんでしょうか?」

「そんな訳ないでしょう!?」

「もしかしてツァイト君のお仲間かしら?」

フランは呆けた声で呟き、フランの言葉を聞いたノエルは疲れた表情で指摘し、セシルは不思議そうな表情でツァイトに尋ね

「いや…………我が同胞にあのような者はおらぬ。(まさか…………)」

尋ねられたツァイトは静かに答えた後真剣な表情でセリーヌを見つめ

「う~ん……その猫……何か普通の猫と気配が違うよ?」

「ええ………それは私も感じました。」

「もしかして使い魔の類じゃないでしょうか?」

シャマーラとセティもセリーヌを見つめ、エリナは真剣な表情で呟いた。

「細かい事って……」

「……リィンが言ったその”ヴァリマール”という言葉に反応していたが……何か知っているのか?」

「フン、そう言えば委員長はその猫をいつも世話していたな。――――何を隠している。」

一方セリーヌの言葉を聞いたアリサは表情を引き攣らせ、ラウラは真剣な表情で目を細めたユーシスと共にエマを見つめた。

「そ、それは…………」

見つめられたエマは表情を青褪めさせて言いよどんだ。

 

「…………”導き”……”試練”……そして”機神”を知っているということは……―――なるほど。貴女達は”魔女”の一族なのですね。」

「―――やはりか。」

その時エイドスは静かな表情でエマとセリーヌを見つめて呟き、エイドスの言葉を聞いたツァイトは納得した様子で呟き

「!!!」

「…………」

エイドスの言葉を聞いたエマは血相を変え、セリーヌは警戒した様子でエイドスとツァイトを睨んでいた。

「……もしかして彼女達の一族は貴女に敵対していた一族か何かかい?さっきから気になっていたけど僕達や貴女からできるだけ視線を逸らしていたし、彼女。」

ワジは真剣な表情で尋ね

「それに”魔女”という言葉も気になりますね……」

「まあ普通に考えてオレ達からすれば下手すりゃ、”外法”扱いされそうな呼び方やしな。」

リースとケビンは真剣な表情でエマを見つめていた。そしてエイドスはかつて混迷に満ちたゼムリア大陸で自分が敵対した一族―――――”騎神”と”騎神”の”起動者(ライザー)”の運命を導いた”魔女”の一族を説明した。

「ええっ!?と、という事はエマがその”魔女”の一族なの!?」

「だからエイドス達から視線を逸らしていたのか……」

「……なるほどね。確かに”空の女神”と敵対していた一族なんて、”星杯騎士”に知られたら”外法”認定されて”狩られる”可能性があるでしょうしね。」

説明を聞いたアリサは驚き、ガイウスは静かな表情で呟き、サラは頷いた後目を細めてケビン達を睨み

「「「「………………」」」」

対するケビン、リース、ワジ、アッバスは真剣な表情で黙ってエマとセリーヌを見つめていた。

「―――待ってください。確かにかの一族は私達と敵対していましたが……一部の者達は私達に力を貸してくれていたのです。恐らく彼女はその者達の末裔だと思います。」

「へ……」

「それは一体どういう事なのですか?」

静かな表情で申し出たエイドスの話を聞いたケビンは呆け、アッバスは尋ねた。そしてエイドスは”魔女”の一族の一部が数体の”騎神”達と共に自分達に力を貸し、共に戦った事を話した。

「”善”と”悪”の”魔女”の一族か……」

「確かに一族全員が同じ考えとは限りませんものね。」

「まあ、人それぞれって意味ね。」

説明を聞き終えたアドルは考え込み、エレナとカーリアンは静かな表情で呟き

(まさか…………”ジェンマ”の末裔なのかしら?あの”騎神”からは”クレリア”の力を強く感じたし…………)

フィーナは真剣な表情で考え込んでいた。

「そ……その……すみません……!今まで隠していて……!」

「別に僕達に謝らなくてもいいと思うけど?」

「そうだよね……いつも委員長には助けてもらったし。」

「……何か理由があったのだろう。話してもらえないだろうか。」

頭を深く下げたエマの行動を見たミリアムは不思議そうな表情で呟き、ミリアムの言葉にエリオットは頷き、ラウラはエマを見つめた…………

 

 

 

 

 

エマ達の設定についてはこの小説のオリジナルですので、閃の次回作でエマの正体や目的がわかった時、突っ込まないで下さい。……感想お待ちしております


 
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