No.644481

一刀の晋王転生録 最終章十六話

k3さん

鐘会の話に激怒した一刀は彼を倒すと戦場で宣言。すぐに戦が始まった。
だが、鐘会は強敵だった。彼を倒す事がなかなか出来ず苦戦する。
鐘会の術中に嵌っていることに気が付かずに。

2013-12-11 21:12:50 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1949   閲覧ユーザー数:1751

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第十六話

   「鐘会の罠」

 

 

「お前は乱世そのものだ! お前は何としても倒さねばならない!」

 

 一刀が鐘会にそう宣言したと同時に、戦闘は開始した。

 

 鐘会はすぐにその場を離れ、一刀達はそれを追うように行軍する。

 

 だが、思うようには行かない。鐘会の指揮が非常に上手いのだ。一刀達が囲んでいる兵達を倒しても、彼の指示ですぐに別の兵達が

 

一刀達を囲む。

 

(くそ! 上手い! 認めるのは癪なんだが……流石だな)

 

 一刀は剣を振るい、策を立てようとするが、鐘会の指示による敵兵の動きに、考える余裕を無くして行く。

 

 瑠理や理奈、綺羅も何とかこの状況を打開しようとするが、鐘会の采配が厄介なのか、なかなか策が思いつかない。

 

 江里香や闇那、澪羅も敵を倒す速度を上げてはいるが、結局状況は変わらない。

 

 そしてそんな戦いが数日間続いた。

 

 その間、劉備、曹操、孫権がそれぞれの将と決着が付いていたが、それでもその周辺ではまだ戦おうとする敵兵達が居るため、一刀

 

達の所には来れては居ない。

 

(三人の援軍は期待するべきでは無いな……俺達だけで奴を倒さねば)

 

 一刀はそう判断し、仲間達とその為の策を練る。

 

 しかし、鐘会は神童と言われるほどの人物。一刀達の策を悉く見破り、決着を付けられない。

 

 結果、一刀は少しずつでも相手の戦力を削っていくという長期戦をする事を余儀なくされる。

 

 そうするのでは無く、鐘会によってそうさせられてしまったのだ。

 

(嫌な感じだ……まるで鐘会に踊らされているような……)

 

 しかし、かといって何もしないという訳には行かないのだ。そう感じながらも、そうするしかない。

 

 そしてそう考え望んだ日の戦。一刀のもとに凶報が入る。

 

「で、伝令! 伝令!」

 

「どうした!?」

 

「公孫賛様からです!」

 

「何!?」

 

 彼女には今、洛陽の守備を任せている。そんな彼女からの伝言という事は洛陽で何か問題が発生したという事だ。

 

「何があった!?」

 

「洛陽で姜維の襲撃あり! 至急、対策をお願いされたし!」

 

 一刀は、はっと思い出した後、一気に顔が青ざめる。

 

(し、しまった! 奴の事を失念してしまった!)

 

 鐘会が話を終えたとき、あまりのその内容に、一刀達は鐘会しか見えなくなってしまっていた。

 

(!? ま、まさか……その為に鐘会は過去話をしたと言うのか!?)

 

 そう、それが狙いで鐘会は唐突に過去話をしたのだ。一刀達の自分に釘付けし、姜維から目を逸らさせたのだ。

 

(それにこれまでの戦い、奴は此方の策を見破りはするものの、奴から何かを仕掛けたことは無かった。まるで……まるで時間を稼ぐ

 

ように……)

 

 そう、最初から一刀達は鐘会に踊らされていたのだ。

 

 自分が囮になり、姜維に洛陽を襲撃させるという策に。

 

(く、くそ! やられた!)


 
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