No.643775

ラムネの出来事

ママとさくら君とあきちゃんがママにもらったラムネと秋を感じた日の出来事。

2013-12-08 19:33:44 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:520   閲覧ユーザー数:515

「ねえねえ ママ ラムネ食べたい!」

と さくら君は言いました。

「う~ん 今日は ラムネを買いに来たんじゃないのよ。

白菜を買いに来たのよ。」

とママが言いました。

「あきちゃんもラムネ食べたい!」

と さくら君の妹の あきちゃんも言いました。

ママが

「う~ん お腹すいたの? 2人とも。じゃあ、1人一つよ。」 と 用意していたラムネのおやつを ママが 透明のビニール袋に 一つづつ入った ラムネを さくら君と あきちゃんに 渡しました。

「やったぁー!」

と さくら君は言いました。

あきちゃんも まねして

「やったぁー!」と言いました。

さくら君が

「ねぇ、ママぁ。 さくら君 今 食べたい。」

すると、あきちゃんも

「あきちゃんも 今 食べたい」

と言いました。

ママは

「う~ん。歩きながら食べるのは ちょっと お行儀が悪いなぁ。」

と言いました。

「じゃあさ・・・」

とさくら君は言いました。

「じゃあさ、 信号のところで 止まったら 食べていい?

公園まで 行って お家まで 信号 通って、さくら君ち だからさ。」

すると また あきちゃんが

「あきちゃん 今 食べたい。」

と言うと、

「だから~、さくら君 言ったでしょ! 信号が 赤になったら 止まって

ラムネ 食べていいことにするの。 わかった? あきちゃん。」

と さくら君は 言いました。

「うん。わかった。 信号で食べるの!」

と さくら君と あきちゃんは おやつのラムネで 頭がいっぱい。

公園に着く前に 一つ目の信号がありました。

「ストーップ!!」

と さくら君は 言いました。

「あきちゃん! 信号が 赤だから 1つラムネ 食べていいよ!」

とさくら君は 言いました。

「わかった!」 と言って あきちゃんは ママに ラムネのフタを 開けてもらって、 1つ食べました。

「おいしいね。」 と さくら君も ラムネを ビニール袋から取り出して 1つ食べました。

ふと、さくら君が

「ねぇ、ママ・・・葉っぱが 黄色いね。」

と 公園を 指さしました。

「そうね、寒くなってきたから 紅葉がはじまったのね。」

とママが言いました。

「コウヨウって何?」

と さくら君は ママにききました。

「寒くなってくると、葉っぱも 黄色くなったり 赤くなったりするのが コウヨウよ。 冬の準備をするの。 葉っぱも落ちたり お休みしたりして。 そして、冬が来て もっと寒くなって 木も寒そうにしてるの。 でも そのうち春が来て お花が咲いて・・・ そうね、さくら君の お誕生日があるでしょ。その頃、お花がさくのよ。」

さくら君は

「そっかー。お誕生日かぁ。あのね、 お誕生日のプレゼントのおもちゃはね、あのね、あのね・・・。」 と言っていると あきちゃんは ママの手を ほどいて、 落ち葉の中に 走って行きました。

あきちゃんは 落ち葉を ガサガサと 拾っては投げ、 蹴っ飛ばしたり、 落ちてくる 落ち葉を つかまえようと していました。

さくら君も あきちゃんが 楽しそうにしているので、

走って あきちゃんのところへ 行きました。

あきちゃんが 落ち葉を 両手いっぱい 持っていました。

さくら君は あきちゃんを

「あきちゃんブルトーザーだ!」

と言いました。

「じゃあ、さくら君はクレーン車!」 と、さくら君は背伸びして あきちゃんの 頭の上に 落ち葉をのせました。

あきちゃんは笑って、

頭に乗った 落ち葉を とりました。

さくら君も クレーン車で自分でとった落ち葉を じっと見ました。 「ねぇ、ママ。これ見て! 緑と赤と黄色が 混じってるよ。」

ママが、

「ほんと、きれいねえ。」

と言いました。

あきちゃんが手に持っていたのは 真っ赤な落ち葉でした。 あきちゃんが

「あきちゃんの 赤いね ママ。」

と言うと、

「そうね、あきちゃんのほっぺみたい。」

と笑いました。

あきちゃんも さくら君も ママも 笑いました。

あきちゃんは 自分のポッケに 落ち葉を 入れようとしました。

ママが、

「ねぇ、あきちゃん。あきちゃんの ラムネの袋に 一緒に 赤い葉っぱを

入れたら?」

と言いました。

あきちゃんは あきちゃんほっぺの 落ち葉を ラムネのビニール袋に 一つ 入れました。

さくら君は いろいろ 発見しました。

「この葉っぱ 虫が食べて 穴が開いたら 顔みたいになったよ!

これは、カエルみたい。これは パタパタすると風が吹くの。 これは、えーとレモンみたい。これは魚みたい。 これはどんぐりだ!車のタイヤみたい。あとねー、あとねー・・・。」 と次々と ラムネのビニール袋に 詰め込んでいきました。

あきちゃんが あくびをしました。それを見たママが、

「さくら君 そろそろ お家に帰ろうか。」

と言いました。

さくら君は

「え? まだ いっぱい 葉っぱとか どんぐりとか 枝とか あるよ。」

と言いました。

「あきちゃん 眠そうだから、明日 また公園であそぼうよ。ね。」

とママは言いました。

「うん、わかった。明日ね!」

とさくら君は うなずきました。

公園を出ると また 信号がありました。

「あ!そうだ、ラムネ!」

とさくら君は思い出しました。

さくら君の ラムネのビニール袋は、 いろいろな色や形の落ち葉やどんぐり、枝がいっぱい入っていました。

さくら君はビニールの中に手を入れて、ラムネを手探りしました。

「あった!」 とさくら君が手をビニール袋からラムネを引っ張りだすと、 落ち葉やどんぐりがパラパラ一緒に落ちてしまいました。

「あらあら・・・。」

とママが言いました。

さくら君は急いで落ち葉とどんぐりを拾うと、ビニール袋に入れ、 ラムネを一つ口に入れました。

あきちゃんはあきちゃんほっぺの落ち葉を指で摘んで くるくるさせて、ながめていました。

信号が青に変わりました。

「さぁ!お家まで 後もうちょっと!」

とママが言いました。

お家へ着くと、ママが

「皆で、うがい、手洗いしましょうね!」

と言いました。

皆で、うがいと手を洗いました。 そして、あきちゃんは ママの敷いた布団に 横になって 寝ました。

さくら君は ビニール袋から ラムネと 落ち葉と どんぐりと 枝を 出しました。

ママに画用紙とのりを用意してもらって、 さくら君は いろいろな色と形の落ち葉と どんぐりと 枝を 画用紙に ちらばせました。

のりでペタペタと貼っていきました。

ママが

「さくら君 何作ってるの?」

とききました。

「自動車とタイヤがどんぐりで、えっと、乗ってるのが、レモンとカエル。 それと、この自動車はヘリコプターになるの。だから、自動車の上についた大きい葉っぱはぐるぐる回 るの。」

と言いながら、さくら君はラムネをかじりました。

「すごいのができたよ!ママ!」

とさくら君は言いました。

「そうね。」

とママは言いました。

「ヘリコプター自動車!飛ぶんだよ!」 とさくら君は言いました。

「すごいね!じゃあ、お部屋の壁の真ん中に飾ろか!」

と ママは さくら君のヘリコプター自動車を 壁にペタッと飾りました。

すると 次は さくら君が 大きな あくびを しました。

さくら君も ママの敷いた お布団に入って お昼寝しました。

ママも 一緒に ちょっとだけ 昼寝しました。

さくら君と あきちゃんと ママの 3人はいい夢を見ました。

終わり。

 


 
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