~ 第108話 †新しい時代への匂い3 † ~
反乱が成功した孫策(そんさく)達は政務や雑務に追われていた
終わったからさぁすぐ次へ!とはいかないからだ
袁術(えんじゅつ)が色々とかき回したせいで色々と面倒な事になってたりするからだ
税や難民達への対応など、本当に面倒な事ばかりが周瑜(しゅうゆ)達文官達の頭を悩ませていた
武官の方達も治安為に巡回などをしているが、それでも荒れる者はいるわけだし
周辺の野盗なども排除しきれてないので、そういったものにも対応しないといけない
交代制とはいえ、武官も文官も疲労が溜まっていく
しかし、どの誰にも浮かぶのは自分達の国を取り戻したという充実した疲労であった
孫策や周瑜にはさらに疲労などしている暇が無い理由があった
それは・・・
「うはははは~白(はく)兄様はこの料理はうまいのぅ!!」
「お嬢様~あまりはしゃぐと白さんから落ちてしまいますよ~」
「七乃(ななの:張勲真名)、ちゃんと持ってるから大丈夫だ
美羽(みう:袁術真名)もう少し落ち着いて食べろ」
「うみゅ、分かりました白兄様」
「ああ・・・生意気なお嬢様もいいですが、従順なお嬢様も良いですねぇ~」
「な、何でアンタ達がいるのよ!!!」
「な、何でお前達がいるんだ!!!」
紀霊(きれい)だと名乗っていた人物が実は孫策や周瑜が探していた(欲してた?)人物
【厳白虎】であったからだ、ただ何故かその傍らには袁術と張勲の姿もあるのだが・・・
「ぴぃ?!ななななな、なんじゃ!妾はただの美羽じゃ!
白兄様の妹なのじゃ!!」
「私は美羽様と白様の従者の七乃ですよ~?」
「ど・う・み・て・も!袁術と張勲の二人じゃない!
それよりも白の妹ってどういう事?!私だってなりたいわよ羨ましい!!」
「お、落ち着け雪蓮!(しぇれん:孫策真名)
事実を確かめてから処罰して遠くにやれば問題ない」
そういって孫策と周瑜の二人が袁術の下に居る人物に人も殺せそうな視線を向ける
その視線に袁術の下にいる人物厳白虎は片手で袁術が落ちないように抑えながら
「いや、俺も先にこの二人を逃がして
さっき紀霊としてもらっていた家に戻って荷物整理しようとしたら
何故か二人共その家の寝室で寝てたんだよ・・・
あ、二人が先に探してた家は偽物で本物はここの民達が住んでるようなちっさいとこだぞ
そんなわけで仕方ないから連れてきた
一応事情は話してたから分かってもらえると思うが
この二人は自分達を守るので精一杯だったんだよ、それに冥琳(めいりん:周瑜真名)
薄々気づいてただろ?俺が来る前から自分達に都合が良いように進むのを
まぁ俺が来て一気に加速させたが、一応張勲がそういう風になるべくやってたんだよ
俺が来なきゃ反乱の時に美羽と一緒に死ぬかその前に暗殺される予定だったみたいだが」
そこまで一息にいって、目の前の料理に舌づつみをうちながら
彼の目の前の二人に視線をちらっと向けると・・・
「雪蓮・・・何で頬膨らませてんだよ
美羽に七乃、もう少し滞在していくから先に移動する為の馬の手配
それと道中食べる為の食料を買っておいてくれ
一通り済んだら、あの家に戻っておくんだ俺もそっち戻る」
「白兄様分かった。七乃いこうかの」
「分かりましたお嬢様、白さん夜はどうなさいますか?」
「ああ、子義が確かするって言ってたから掃除を頼む」
厳白虎の指示を聞いた袁術は彼の膝から降りて張勲の元へ
張勲も袁術の手を取りこの場からさっさと去っていった
二人が居なくなると、孫策と周瑜が厳白虎の左右へいつの間にか寄ってきて
彼に二人揃ってもたれかかる
それに彼は左右の手が軽くだけど慈しみを込めて頭を撫でる
それに目を細める二人だがポツリと孫策がある言葉を言う
「冥琳は少しお預けね」
「なぁ?!な、何を言うんだ雪蓮!!」
「だって、白と冥琳私に黙ってた・・・」
「あ、いや!それは・・・だな?雪蓮、ゆっくりと話し合おう!
白もほら雪蓮に何か言ってやってくれ!」
「あ~・・・冥琳、ここは折れてた方が後が楽になると思う」
「白!雪蓮の馬鹿!!少しの間だけだからな!」
そういって厳白虎から少し距離を取って後ろを向いてしまう周瑜
それを見た孫策は小さく舌を出して「後で一緒のことしてもらえばいいじゃない」と言って
厳白虎の膝の上に乗る
「いや、雪蓮・・・おもうご!?」
「は~く~何か言ったかしら?
それとも袁術は良くて私は駄目なのかしら?」
「い、いや何も言ってないし雪蓮でも冥琳でも問題ないさ」
その言葉を聞いた孫策は身体を厳白虎の方にゆだねる
厳白虎の方は体重を預けてきた孫策のお腹の前に手を回し
「良く頑張ったな雪蓮」
孫策は一瞬呆けた顔をするが、すぐにくしゃっと顔を崩しその瞳に涙が溢れてきて
両手で顔を隠し・・・「うん・・・長かった」と嗚咽を零す
その涙声に周瑜も反応してこちらを向く
こちらを向いた周瑜に厳白虎がもう片方の膝を叩き「冥琳もおいで」と手招きし
「冥琳も良く支えてくれた、ありがとう」
厳白虎は孫策と同じように後ろから抱きしめて二人を労った
二人も背中向けていたのを身体ごと厳白虎の方向けて
その頼りがいがある兄の様で父のようであり、母と主の敵である男の胸の中で泣いて、眠った
厳白虎は彼女達が起きるまで、頭を撫でていた
そして、部屋の扉の近くでそ~っと覗き見る太史慈(たいしじ)と黄蓋(こうがい)の二人に
後で自分にもしないと他の奴らに言いつけるぞという視線を受け
紀霊として使っていた家に戻ると、何故か袁術と張勲が膝の上に座って食事をした
ちなみに袁術と張勲は太史慈に説教を食らっていたが・・・
俺は何時から皆の椅子になったんだかと溜息をつき、数日を孫策達と過ごした・・・
~あとがきっぽいもの~
砂を吐くような甘い展開!の予定でしたが駄文にはこれが精一杯でした
最初は孫策達と思ってたと思いますがあえて美羽を出しました
テッキリ美羽成分不足した人達のプレッシャーに負けたわけではありません!
ええ、最初から予定されてたことです・・・多分
これで反乱編は終わったので、次は白馬な人に移るの・・・かな?
その後は縦ロール決戦!どちらが真のどりr・・・
はっ!?何か悪寒を感じたのでこの辺で・・・次回も駄文をよろしくお願いしますm(_ _)m
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この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
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