No.643320

真・恋姫†無双〜紅き闘士〜その8

雪人さん

ども、最近寒くて家に帰ったら布団からでない雪人です!

今回も文章力低いですが気にしない方はどぞー!

2013-12-07 02:48:59 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2033   閲覧ユーザー数:1669

 

すこし肌寒い風が吹いている事も忘れ

 

木々が生い茂る森の中で鍛錬を行う

 

『もう夜か…』

 

あれから数日一刀は無我の気持ちで鍛錬を行っていた。

 

 

幾日の時間も鍛錬に鍛錬を重ねる。

 

街の皆を守るという口先では無く

 

実行できる程の力を付ける為に

 

それとも・・・・

 

 

『焦ってもしょうがない、今日は鍛錬終わるか』

 

川に向かい汗を流そうと歩きながらふと思い出す

 

『今日は風呂に入れるから適当に入ってね♪』

 

軽い調子で蓮音が言っていたのだ。

 

日本では毎日入っていたお風呂ではあるが

 

こちらに来てからは毎日入る事などできない訳で

 

『川よりは風呂・・・だよなやっぱ』

 

踵を返し、森を抜けようとした所で感じる殺気

 

(獣か?)

 

そう思い周りを注意深く観察する。

 

(獣しちゃ殺気が出すぎているな…人か賊という所か)

 

 

『でてこいよ』

 

そう言うと、3人の賊が木々の隙間から姿を現した。

 

(他は・・・居ないみたいだな)

 

冷静に周りを観察している一刀に向かい

 

リーダーっぽい賊が銀色に光る何かを突きだしながら

 

『よぅ兄ちゃん良い服に剣持ってるじゃねえか、それよこしな』

 

(日本で言うただのヤンキーじゃねえか、怖さはないな)

 

一刀にしてみたら懐かしさを感じ苦笑したつもりだが

 

賊からしたら

 

『なに笑ってんだ!自分の状況を分かってんのか?』

 

おぃ!と言うと他の2人も一刀に向かいナイフや棍棒を出す。

 

『俺が危ない目に合いそうな状況というのは理解しているぞ?』

 

『舐めやがって!殺してからでも悪くねえな。死ねぇぇ!!!』

 

リーダーっぽい賊が剣を振り下ろしながら突っ込んでくる。

 

(あぁ…本気なんだな、これ試練ってやつか?全く)

 

心で吐き捨て、賊の攻撃を避けながら

 

腹に目掛けて震脚を十分に使った右アッパー!

 

突っ込んできた賊は立っていた位置よりかなり後方にまで吹っ飛ばされ

 

血や色々なものを口から吐き出した上に倒れた。

 

(こんな簡単に人は飛ぶのか?)

 

そう考えている時すこし小さい賊の方がナイフを持って斬りかかろうとし

 

『兄貴の恨みだ!死ねぇぇぇ!』

 

先程の奴に比べ速いが問題ない

 

ナイフを振り回す賊を避けながらデブの賊の様子を見る。

 

(デブは俺の後方あたりに居るのか)

 

一刀はデブの賊が棍棒を振り下ろすタイミングで軽く避け

 

チビっこい賊がモロ脳天から喰らい形容し難い姿になっていた。

 

(…明日は何も食べれそうにないな…)

 

怒っているデブに対し正面から構え気持ちを落ち着かす…

 

(そういや流水は人に向けて打った事がないな…今日は寝れない覚悟ですべて体験しておくか)

 

デブが棍棒を振り上げようと動いた時、一刀も動く

 

丁度腹を打ってください、とばかりに開いた「鳩尾」目掛け放つ

 

 

 

 

 

 

人が拳に最大の力を出すにはどうしたら良いか?それは遠心力を付けたら良い。

 

最大の遠心力を出すにはどうしたら良いか?それは肩や腰から持ってこれば良い。

 

肩や腰だけの遠心力だけで良いのか?全身の関節から遠心力を出せば良い。

 

大ぶりに振るか?必要最小限に打ち出せば良い。

 

力みはいるか?某漫画の人間以外は要らない

 

脱力から力を入れる幅が大きければ大きい程威力は増す

 

 

 

 

 

故に 『流水』

 

 

 

 

 

 

デブの巨体が浮く

 

 

飛んでいく

 

 

その表現が一番正しいだろう

 

口から大量の血を吐き出しながら倒れる賊。

 

 

まだ周りに居ないか確認する一刀

 

(もう居ないみたいだな…俺は人を…)

 

嫌な想いを殺し森を抜け、城に戻る際門兵にその血はどうしたのか?と聞かれたが

 

獣と戦った事にし風呂場に直行。

 

 

緊張の糸が切れた一刀は吐き出し、何度も嗚咽を吐き

 

落ち着いてきた頃に自身の身体と髪に付着した、返り血を洗う。

 

洗いながらも嗚咽を吐いてしまい

 

 

 

その時、いつもなら気付く一刀であるが今だけは気付かなかった。

 

『一刀?どうしたの?』

『一刀君?大丈夫?』

 

蓮音と冥紗がお風呂に入っていたのだ。

 

そして、蓮音が何かに気付き

 

『一刀あなた…』

 

心配そうに見る蓮音だったが一刀はいつも通り

 

『すいません。入っているのに気付かなくて、すぐ出ます』

 

蓮音の方を向かず戻ろうとする一刀の手を握り一刀を抱き寄せる。

 

 

『つらかったでしょ?今だけは吐き出し時なさい、今後の為にも』

 

蓮音に抱き寄せられた一刀は身を委ねその温もりの中泣いていた。

 

一緒にいた冥紗は状況を理解したのか二人を見守っていた。

 

『ありがとうございます。蓮音さんのおかげで楽になりました。』

 

 

 

『良いのよ。息子が辛そうなら支えてあげるのが母よ♪』

 

 

この状況だとTHEマイサンが元気になりそうなので

 

 

『蓮音さん冥紗さん先に上がります!!』と後ろに向いたがそこには

 

『ほぅ、北郷も風呂じゃったか。なに遠慮はいらん一緒に入るぞ』

 

死刑宣告

 

(く、逃げれない・・・ 耐えるんだ鋼の精神で!)

 

『あっ!ちょっと祭!一刀は私と一緒に入るんだからね!』

 

すこし弱った一刀の周りに居るのは虎、鷹、狼

 

そして、血の匂いがする一刀に興奮しない江東の虎ではなかった。

 

『ふふ、良い匂いね一刀…私ねさっき抱き寄せた時からだけど、もうダ・メ♪』

 

『蓮音?ダメよ?一刀君は息子じゃない、でもふふ』

 

『そうじゃぞ、ワシが最初じゃ!』

 

一刀は頭の中をフル回転させて動かしていた。

 

(なんとか抜け出す方法を…)

 

すこし考えて、無理だと判断した。

 

いつのまにか蓮音に抱きつかれて身動きが取れない状態だということに。

 

 

 

 

『じゃあ、いただきま~す♪』

 

 

 

 

そのあと、お風呂場から艶っぽい声が長い間響いてたとかいないとか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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