No.642246 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~最後の特別実習~前篇soranoさん 2013-12-03 00:15:54 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1521 閲覧ユーザー数:1408 |
~トールズ士官学院・会議室~
「しかし少しだけ気になっていたが……何故Ⅶ組の面々をこの場に呼び寄せたのだい?」
気を取り直したオリヴァルト皇子はアリサ達を見回した後ヴァイス達を見つめ
「ああ、それはだな――――」
ヴァイスはオリヴァルト皇子に説明をした。
「……なるほどね。ならばボクもⅦ組の設立を提案した者として君達に謝罪しておかないとね。――――申し訳なかった。ボクの力が及ばなかったせいで祖国がこのような結果になってしまって。」
説明を聞いたオリヴァルト皇子は頷いた後アリサ達を見つめて頭を深く下げ
「そ、そんな……!私達に謝る必要なんてないですよ……!」
「僕達は自分の意志で今まで何とかやって来たんですから……!」
「俺達もこのまま状況に流される訳にはいきません……!」
「……むしろ私達の方でも何かできる事はないか、考えている所です。」
「もし僕達で力になれるような事があれば何でも仰って下さい!」
「”Ⅶ組”として何かできるようなことがあればお手伝いします!」
「……私も……頑張る…………学院の危機の時は何もできなかったし…………」
「僕もみんなと一緒に頑張るよ!”革命派”は終わっちゃったけど、”Ⅶ組”はまだ終わっていないし!」
「ああ…………どのような小さな事でも構わない。俺達に出来る事があれば仰っていただきたい。」
アリサ達はそれぞれ答えた後決意の表情でオリヴァルト皇子を見つめた。
「あなた達…………」
アリサ達の反応を見たサラは驚き
「…………………………」
「フフ……少し見ない内に立派に成長したではないか………」
オリヴァルト皇子は呆け、オーラフ中将は口元に笑みを浮かべてエリオットを見つめていた。
「…………ありがとう。とは言ってもさすがのボクもこの状況で君達にしてほしい事は思いつかないしな…………ヴァイス、そっちで手伝って欲しい事は何かあるかい?あれば是非言ってほしい。」
オリヴァルト皇子は静かな笑みを浮かべて答えた後ヴァイスに視線を向け
「…………そうだな……………………」
ヴァイスは考え込んでいた。
「―――!”Ⅶ組”……だったか。お前達、エレボニア帝国の内戦が起きた原因の一つ――――クロイス家に一矢報いる事ができるのならやってみたいか?」
そして考えていたヴァイスは目を見開いた後真剣な表情でアリサ達を見つめて尋ね
「ヴァイスさん、まさか…………」
ある事に気付いたプリネは驚き
「クロイス家というと……」
「内戦の原因になった一つ―――エレボニア帝国の資産を凍結したIBCか。だが、既に貴様とギュランドロス・ヴァスガンとやらがクロスベルの皇となった時点でクロイス家は滅ぼされたのではないか?」
尋ねられたアリサは考え込み、ユーシスは静かな表情で答えてヴァイスを見つめて尋ねた。
「ディーター・クロイスは俺達の手で殺害した。だが、奴の娘であるマリアベル・クロイスはまだ生き残っている。――――”創られた至宝”を使ってゼムリア大陸を支配する為にな。」
「”至宝”…………?」
「…………………………」
ヴァイスの説明を聞いたガイウスは不思議そうな表情をし、サラは目を細めて黙り込み
「あ、あの~……どういう事でしょうか?」
「できれば詳しい説明をして頂きたい。」
エリオットは恐る恐る尋ね、ラウラは静かな表情でヴァイスを見つめて言った。そしてヴァイスはマリアベルがしようとしている事や”D∴G教団”やIBCの関係も含めて説明した………………
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外伝~最後の特別実習~前篇