No.642173

【MGSD2nd】魔法少女も腹は減る【交流】

古淵工機さん

せっかくなんでこちらのエピソードも引っ張り出してみる。

■出演
エルザ:http://www.tinami.com/view/641693
花実:http://www.tinami.com/view/641650

続きを表示

2013-12-02 21:13:48 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:822   閲覧ユーザー数:801

ある昼下がり、パイ屋「ヘキソミノ」の店先に、一台のバイクが止められていた。

バイクはドイツ・BMWモトラッドのR1200RT。

バイクに乗っているライダーは数あれど、ドイツ製ともなると西京市でもなかなか見かけないだろう。

そのバイクの持ち主は店の入り口の前でダックバイザー形のヘルメットを外す。

すると流れるような、長いブロンドのストレートヘアが風になびいた。

…彼女こそ、西京市内でもきっての敏腕刑事、エルザ・ローゼンロットである。

「いらっしゃいませ!」

店番をしていた六角ヨシオの声が明るく響く。

カウンターを見ると、どうやら先客がいたようだ。

「あ、エルザさん。いつもご苦労様です!」

と、振り向いたその少女は日明花実。手にはパイの入った箱を抱えていた。

 

「あぁ、花実ちゃんか。君もこの店のパイが好きなんだな」

「はい!今からおやつにと思って買って帰るところなんです。エルザさんもパイを買いにきたんですか?」

「もちろんだ。ここのパイは私も贔屓にしているのでね」

「そうなんですか。じゃあ今夜の試合でまたお会いしましょう!」

「む…そういえば今日だったな。いいだろう。ただしバトルとはいえ真剣勝負だ。手加減はナシで頼むよ」

「はい!よろしくお願いします!!」

と、エルザとハイタッチをして花実は店を後にしていった。

先ほどの会話ですでにお気づきの方もいるだろうが、実はこの二人は魔法少女同士。

今夜は日明花実が変身したハーティーハナと、エルザとの試合の日なのであった。

 

…まぁ、それはともかくとして、エルザはカウンターへと歩み寄る。

「さて、待たせたかなヨシオ君」

「いえ、全然。…エルザさん、今日は大変ですね。ただでさえ警察のお仕事で忙しいのに今夜はバトルなんて」

「まぁ、それも魔法少女であるが故、仕方がないことさ。だが忙しいのは嫌いじゃないからな…まぁ、こんな私を心配してくれていることには感謝するよ」

「こちらこそ。いつもウチのパイをご贔屓にしてくださってありがとうございます!」

「ああ、では今日はいつものミートパイに、ライトアップルパイも貰おうか」

「ありがとうございます。650円になります」

 

…腹が減っては戦はできぬ。それは警察官といえど、魔法少女といえど同じこと。

かくてエルザはこれからの激務と、今夜のバトルに備え、腹ごしらえをするのであった。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
4
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択