No.641520

とある魔術の禁書目録 #1 星騎士(しゅうげきしゃ)

さん

お久しぶりで~す。約1年ぶりですかね投稿するのも。
すみません。高校を無事に卒業して石貼職人として就職しまして
今は東京に出張中です。仕事が忙しくて余り書く時間にけど続けていきますので宜しく御願いします。

あとブログ始めました。

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2013-11-30 22:35:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1210   閲覧ユーザー数:1202

 

 イギリス清教の本拠地である聖ジョージ大聖堂。本来ここは安全な場所だが燃え盛る炎に包まれていた。襲撃されたのだ。しかもたった一人の青年に。

 

「おいおい、イギリス清教ってのはこの程度か?これなら簡単に仕事が終わりそうだな」

 

 剣を片手で振り回す青年の下にはイギリス清教『必要悪の教会(ネセサリウス)』とその傘下宗派である『天草式十字凄教(あまくさしきじゅうじせいきょう)』や『アニェーゼ部隊』のメンバーが倒れていた。立っている者は誰一人いない。いる訳がない。青年が剣を一振りした瞬間、全員がその場から吹き飛んだ。一体何が起きたのか本人達でさえ分からない。気付いたときはすでに床で倒れていたのだから。

 

「動かない方が身のためだぞ聖人の女。どうせお前一人が立ち向かったところで俺には勝てない」

 

 聖人の女、神裂(かんざき)火織(かおり)は仲間を守ろうと立ち上がる。

 

「確かにあなたは私が今まで戦ってきた誰よりも強いでしょう」

 

 ですが、と神裂は呟いて、

 

「ここで私が倒れる訳にはいかないんですよ」

 

 チャキッ、と愛刀『七天七刀(しちてんしちとう)』を構える。

 

「あ?『神の右席』の後方(アックア)も倒せなかった奴が俺に勝てると思ってるのか?面白い。お前が一体誰に刃を向けているのか教えてやる」

 

 ガキイン!!という剣を床に突き立てる音が響く。

 

「俺は元学園都市の暗部『自由集団(じゆうしゅうだん)』の一人で唯一の魔術師。お前達、魔術サイドからは星騎士(せいきし)なんて呼ばれてる」

 

「星・・・・・・騎士?ま、まさか先ほどのは!!」

 

 星騎士の剣から巨大な魔法陣が展開し始める。

 

「そう。『星の観測者(スターゲイザー)』だよ」

 

 『星の観測者(スターゲイザー)』という魔術。今までの歴史上、過去に一人だけ使用している者が“いた”。

 

「聞いたことがあります。ローマ正教所属のアンドロメダという魔術師が数十年前にある術式を開発しました。それが『星の観測者(スターゲイザー)』」

 

 ニヤッ、と口元に笑みを浮かべる星騎士。

 

「その通り。『星の観測者(スターゲイザー)』とは七つの星座を操って発動する術式。そしてコイツには七つの効果が備えられている。さっきお前達が吹き飛んだのは第六術式『疾風の象徴(ペガサス)』を発動したからだ」

 

 七つの効果。さっきの第六術式(ペガサス)は聖人をも吹き飛ばす威力。なら残り六つの効果も威力は同じかそれ以上と考えられた。

 

「それにお前達は何で俺がここを襲撃したのか分からないだろ?簡単な理由だよ。お前達(イギリス清教)は学園都市と外交上のパイプを繋いでいる。うちのリーダーはソレが気に入らないらしい。だから俺にお前達(イギリス清教)を潰す指示が来たんだ。相手が魔術師なら魔術師の方が対処しやすいしな」

 

 本当に簡単な理由。「学園都市と繋がりがある」それだけの理由でイギリス清教は襲撃された。

 

「さてスケジュールも詰まってきたし、とっととお前達(イギリス清教)潰して学園都市に向かった仲間と合流するか」

 

 その場にいた全員が顔色を青くした。「学園都市に向かった仲間と合流」の意味は学園都市を襲撃する。つまり『自由集団』が学園都市へ宣戦布告をしているのだ。

 

「なっ!?あなたは学園都市に喧嘩を売る気ですか!!」

 

「売るじゃなくて潰すだ。そして、お前達はここで“さよなら”」

 

 床に展開した巨大な魔法陣が赤い光を放つ。

 

「・・・・・・ッ!!全員伏せなさい!!」

 

 神裂の叫びに全員が倒れた状態のまま頭を伏せる。そして部屋は赤い光に包まれ、轟音とともに聖ジョージ大聖堂は消し飛んだ。

 煙が晴れると瓦礫の山の中心に星騎士が立っていた。

 

「これでイギリス清教から学園都市に援軍を送ることは出来ない。あとは学園都市『超能力者(レベル5)』の第三位を潰すだけ」

 

 胸ポケットから一枚の写真を取り出す。それは次の標的(ターゲット)が写っている写真。

 

常盤台(ときわだい)の『超電磁砲(レールガン)御坂(みさか)美琴(みこと)、か」

 

 不適な笑みを残し、星騎士は学園都市を潰しに向かう。

 

 
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