No.639774

真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三爸爸†無双』 其の四十八 

雷起さん

得票数35の思春二回目のお話です。
おまけ壱 『北郷二刃奮闘記』其の十三 リクエスト:ニャン蛮族 9票
おまけ弐 『聖刀くんの日常』其の十二 リクエスト:緑、紫、赤と個別にキャッチボール 6票
おまけ参 リクエスト:天の国講座 8票
となります。

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2013-11-25 05:50:58 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3670   閲覧ユーザー数:2868

 

第二章  『三爸爸†無双』 其の四十八

 

 

本城 孫呉館 思春私室              (時報:桂花七人目 妊娠三ヶ月)

【赤一刀turn】

 

「一刀。起きろ、朝だぞ。」

 

 思春の声に見ていた夢が中断した。

 どんな夢だったか既に思い出せないが、今俺の腕の中に感じる温もりの方が夢の様に心地良い。

 俺はその温もりに縋り付いて甘い香りを堪能する。

 

「目は覚めているだろう!今日は私も後宮で朝食を摂るんだ!烈夏は先に行ってるのだから早くしろ!!」

 

 早くしろ?思春はせっかちだな・・・それじゃあ早速。

 

ゴキャッ!!

 

「つおおおおおおおおおおおおおっ!!」

「早く起きろと言ってるんだっ!そっちをしてる時間は無いっ!!」

 

 脳天に激痛が走り完全に目が覚めた!

 どうやら思春に肘打ちを喰らったらしい。

 痛みに涙を滲ませながら思春の顔を見上げた。

 

「お、おはよう、思春。」

「挨拶はいいから早く手を離せ!着替えられないだろう!」

 

「う~ん・・・離れがたい。」

 

ゴゴキャッ!!

 

 今度は連発で喰らった。

 諦めて手を放すと温もりも離れ、代わりに晩秋の朝の冷気が布団の中に入って来る。

 思わず身震いする空気の中で思春が髪を簡単にまとめてからサラシを巻き始めた。

 う~ん、相変わらず引き締まって綺麗だ。

 烈夏を産んで六年経つけど・・・いや、お尻は丸みが増してるな。

 

「おい!ジロジロ見るな・・・・・(恥ずかしいだろ・・・)」

 

 顔を赤らめた思春の声は最後の呟きまでしっかり聞こえた。

 何だか歳を重ねる毎に可愛さが増して行く気がするな。

 だけど・・・・・。

 

「サラシかぁ・・・・・」

 

「な、何だいきなり?・・・もしかして手伝ってくれるのか?」

 

 思春は驚いた顔を直ぐに笑顔に変えた。

「そうだな。手伝うよ。」

 いくら思春が慣れているとは言え、サラシは二人で巻いた方が早い。

 

「なあ、ブラにした方が良いと思うぞ。」

 

 巻くのを手伝いながらそう言った。

「お前は私の役目が何なのか忘れているんじゃないだろうな?」

 思春が両脇を開けながら睨んできた。

「それは判ってるけど、ブラだってそう変わらない・・・・・」

 

 背筋にゾクリと冷たい物が走った。

 

「ほほう・・・・・私の乳は乳充(ちちあて)をした時もサラシの時と変わらないと言いたいのか?」

 

 ヤベェ・・・目が笑ってねぇ・・・・・。

 

「い、いや!そうじゃなくて!サラシみたいにしっかり固定するブラも作れるって言いたかったんだよ!!」

 

「そ、そうか・・・・・しかし、何で今更そんな事を言い出す?」

「それが・・・・・夢でサラシとブラに関する嫌な物を見た気がするんだよな。」

 思春のサラシを巻き終わり、俺も身支度を始める。

「それも他の外史の夢か?」

 思春は服に袖を通しながら訊いてきた。

「多分、そうだと思う。」

「そうか・・・だが私も乳充をしていた時期は有ったぞ。」

 簡単にまとめていた髪を解き、改めてまとめ始めた。

「烈夏がまだお腹に居た頃から乳離れするまでだろう?何でサラシに戻しちゃったんだ?」

 

「・・・現実を突き付けられてる気がしたんだ・・・・・」

 

 あ~~・・・カップの大きさの事か・・・・・。

 髪をまとめてた手も投げ出して俯いちゃったよ。

 蓮華との差は思春の事だから納得してるだろう。

 ただ、あの頃だと毎日桃香とも一緒に居たからな。

 

「孫呉には祭殿を筆頭に大きい方が多い・・・見慣れていると思っていたのだが、桃香殿の乳充と私の乳充が並べて干してあるのを見た時の衝撃は今でも忘れられん・・・・・」

 

 間接攻撃の方がダメージ大きいって事は確かに有るよな。

 だからと言ってこのままサラシを続けさせる訳にはいかない。

 何故なら。

 

「思春。サラシで抑え付け続けると形が崩れて潰れちゃうぞ。」

 

 思春が目を剥いて息を詰まらせた。

「・・・・・・やはり・・・そうなのか?」

「ああ。だから俺に任せてくれれば思春に合うのを幾つか用意する。」

 俺の言葉に思案顔をしたが、素直に頷いてくれた。

 

「分かった。それでは頼む。」

 

 よし!緑と紫にも協力して貰わなきゃな。

 

 俺と思春はそれから身支度を素早く整え後宮に向かった。

 

 

 

 

本城 医務室

【思春turn】

 

 後宮で朝食を終えた私は烈夏を学園に送り出してから、この医務室へとやって来た。

 月に一度の定期検診。

 蓮華様、桃香殿もご一緒に受けられる。

 華琳殿も胎児の状態を確認する為にご一緒だ。

 三王と私が一緒に定期検診を受けるのは、烈夏が胎内に居た頃からの通例となっていた。

 

「思春さま。いつも私に付き合って頂きありがとうございます。」

 

 凪が私の前に立って頭を下げた。

 凪の後ろには華佗と二刃が控えている。

 

「気にするな。凪が胎児恵光に熟練するのに手助けが出来て私も嬉しい。」

 

 華佗から技術的には問題無いと聞いている。

 後は凪が自信を持つ事。

 三王相手では万が一失敗して胎児に影響を与えてしまったらと萎縮してしまうらしい。

 これは凪を責められないだろう。

 凪も私同様、戦場に立てば恐れる事無く戦う武将だ。

 しかし、こうして新たな命を世に送り出す手助けをするというのは、私ならとてもじゃないが恐ろしくて出来ない事だ。

 この一点だけでも凪は敬意を払うのに値する。

 それに凪が胎児恵光に熟練すれば、華佗に時間の余裕が出来るだろう。

 

 二刃の顔を見ると自然と口元が緩む。

 

 先日ついに二刃が華佗の真名を預かった。

 二刃の華佗に対する態度があまりに初々しく微笑ましい。

 遠回しな援護ではあるが、少しでも力になれればと思う。

 

「それでは行きます!」

「応!」

 

「はぁああああああああああああああああああああ!

母の胎内に宿りし光よ!

神の恵みし児の命!

我にその姿を示さん!!

胎児恵光おおおおおおおおおおおっ!!」

 

 華佗とは違うが凪らしい温かさを持った『氣』が体を包み込む。

 これならば充分蓮華さまを任せられるのだがな・・・。

 

「あ・・・お、おめでとうございます!」

 

「・・・・・・・・・何!?」

 凪の笑顔の意味を咄嗟に理解出来なかった。

 直後に蓮華さまに抱きしめられた。

 

「おめでとう!思春♪」

 

 ここまで華やかな笑顔を向けられたのは何年ぶりだろう。

「おめでとう、思春♪」

「おめでとうございます、思春さん♪」

 華琳殿と桃香殿も微笑んで下さった。

 

「おめでとう、甘寧♪」

 

 華佗の言葉が私に確信を与えた。

 成程、さっきは凪をもう一人前と考えていたが・・・。

 凪は自分の力量を正しく把握していたのだな。

 驕らず、逸らず、また貶む事無く冷静に。

 

「おめでとうございます♪思春さん♪」

 

 義妹の二刃の笑顔の祝福がここまで嬉しく感じるとは。

 一刀たちのご両親にご挨拶は出来ないが、家族と認められていると思える事がこれ程嬉しくさせてくれるのだな。

 

「ありがとうございます。これも蓮華さまを始め、三王のお陰でございます。」

 蓮華さまに抱き着かれているので首だけを下げる形でお礼を述べる。

 

「凪、華佗、ありがとう♪今後はこの子の健やかな成長に手助けをお願いする。」

 

 凪と華佗が微笑んで胸を叩いた。

 そして私は二刃の顔を再び見る。

 

「二刃、ありがとう。また新しい姪がひとり増えたな♪」

 

「お義姉さん達がもっと子供が欲しいって思ってるのが分かった時から覚悟してます♪

その子とも会えるのが楽しみですよ♪」

 本当に嬉しい事を言ってくれる♪

 

「思春、また貴女がひとりで抱え込むんじゃないかと思っていたけど杞憂だったわね。」

「華琳殿、その話は勘弁して下さい・・・」

 烈夏を身篭った時の事を言われると頭が上がらない。

 あの時は馬鹿な事を考えた物だ。

 

「この国を守る臣を増やすと思えば、今からでも桂花に追いつく覚悟が有りますよ♪」

 

「ちょ、ちょっと思春!?」

「れ、蓮華さん!わたし達も負けていられませんよ!」

 蓮華さまと桃香殿が慌てている♪

 やはりこの方法がこの方達には励みとなるな♪

「蓮華、桃香、管輅からまた子宝飴を貰ってあげましょうか?」

 華琳殿も焚き付けるのが上手い。

「あ、あの飴・・・・・?」

「あれって食べきるの大変なんだもんなぁ・・・・・」

 確かに飴としては大きすぎる。

 しかもあの飴を普通に食べている所は子供には絶対に見せられない。

「思春の懐妊はあの飴のお陰かもよ♪」

「そうなの、思春?」

「食べ方にコツが有るとか・・・」

 蓮華さまと桃香殿が私に詰め寄る。

「コツと言いますか・・・・・アレを普通に舐めていては何日か掛かると思いまして・・・」

「そうね・・・私も実際数日掛かったわ。」

 蓮華さまもご苦労された様だ。

「アレが少しずつ小さくなっていく姿を想像したら少々憐憫を覚えまして・・・」

「あ~、その通りだったよ。段々小さくなっていくと悲しい気持ちになって来るんだよねぇ。

ご主人さまには見せられないと思ったよ・・・」

 

「そこで私はあの飴を“輪切り”にして袋に詰め持ち歩き、一日で食べきりました。」

 

「「「・・・・・・・・・・・輪切り・・・」」」

 お陰であの日の食事は野菜しか食べられなかったな。

「ん?どうした、凪、二刃。顔が赤いが熱でも出たのか?」

 華佗が何も言わないから病気では無いと思うが。

「い、いえ・・・」

「お気になさらずに・・・それよりもそろそろ兄さんたちに知らせに行った方が良いと思いますよ。」

 

 二刃の言う通りだ。

 それに烈夏にも教えてあげないと。

 そう言えば一刀たちは私の乳充を用意してる筈だな。

 サラシから切り替える良い機会になったな♪

 

 

 

 

本城 皇帝執務室

【赤一刀turn】

 

「「「・・・・・・・・・・輪切り・・・」」」

 

「そうすれば普通の飴に見えるからな。何だ三人とも股間を押さえて・・・・・そんな気になっても相手はしないぞ・・・」

 

「「「逆!縮み上がってんだよっ!!」」」

 管輅が真桜から実測データを手に入れてるから恐ろしいくらいリアルなんだよ、あの飴。

 そんなモノを思春が“鈴音”で切り飛ばしてる姿を想像したら背筋が寒くなったわっ!

 

「ふむ・・・・・舐めきる一日前くらいか?」

 

「「「その例えは止めて!」」」

 思春も冗談で言ってるんだろうけど、その想像は男として悲しくなる。

 

「飴の話はこれくらいにして烈夏に教えてやりたいのだが。」

「「「そうだな。烈夏も妹が欲しいって言ってたから喜ぶ・・・待てよ。」」」

「どうした?何か気になる事でも有るのか?」

「「「誰か使いをやって烈夏を後宮に呼ぼう。学園じゃ他の子供達が騒ぎ出して、また白蓮に迷惑を掛けるしな。」」」

「それもそうだな。どうせ後宮に移らねばならんのだから。」

 俺たちが後宮を指定したのはそれだけが理由では無かった。

 

「俺が今朝言ったブラの話な・・・・・」

 

「ああ、あれも後宮に運ばせるのか。」

「そうなんだけど、その事について二つ言う事が有る。」

 思春は黙って先を促した。

 

「「「先ず、明命と霞も一緒に見る事になった。」」」

 

「そんな事か。私は別に構わん。」

 うん。ここまでは落ち着いた反応だ。

 

「「「もう一つは・・・・・ブラの事が雪蓮にバレた。」」」

 

「なにっ!!雪蓮様に!?」

 

 思春の顔に焦りが見えた。

 雪蓮が楽しそうに何処かへ走って行ってしまったので、何をするつもりかは聞き出せなかった。

 

「「「心構えだけはしておいてくれ。」」」

 

 思春の懐妊の報が加わったから、雪蓮も無茶はしないと思いたい・・・・・・。

 

 

 

 北郷親衛隊の中から尻好きに学園へ行ってもらい、烈夏を後宮へ行かせる様に担任の白蓮へ伝言を頼んだ。

 俺たち三人と思春も後宮談話室に移動。

 俺が扉を開けると結構な人数が集まっていた。

 その中から雪蓮が代表で最初に思春へお祝いの言葉を贈る。

 

「おめでとう、思春♪今度こそあんたが孫呉で二人目一番乗りよ♪どう?名乗りを上げない♪」

「やりませんっ!」

 

 雪蓮らしい何とも微妙なお祝いを皮切りに、次々とお祝いをして行く。

 談話室に集まったメンバーは、雪蓮、冥琳、祭さん、穏、明命、亞莎、蓮華、桃香、霞、真桜、凪、沙和。

 そして今後宮に暮らしている、華琳、桂花、流琉、シャオ、ねね、美羽、七乃、音々さん、璃々、紫苑、そして二刃。

 

「思春お姉ちゃん。烈夏ちゃんが到着したよ♪」

 

 璃々の声に全員が扉に注目した。

 烈夏は璃々に背中を押される様に入って来る。

 それを思春がとても優しい笑顔で出迎えた。

 

「烈夏、待たせたな。お前に妹が出来たぞ♪」

 

 思春がお腹をポンと叩いて示すと、烈夏は目を輝かせて思春へ駆け寄った。

 

「媽媽♪媽媽♪おめでとう♪」

 飛び込んできた烈夏を思春がしっかりと抱きとめる。

 普段はあまり感情を表に出さない烈夏だが、この時ばかりは全身でその喜びを表していた。

 そんな烈夏を見て、雪蓮が冥琳に囁いている。

「これは冰蓮と冥龍に、また催促されそうねぇ・・・」

「それでは私達もあの飴を管輅から貰うか?」

 冥琳はクスクス笑って答えていた。

 

 

 

 みんなの興奮がある程度収まった所で、今度はブラ選びが始まった。

 朝食直後に、いつもの服屋の親父さんへ使いを走らせたら、一時間もしないで荷馬車三台に箱を積んでやって来た。

 そこを雪蓮が見付けてこの人数を集めた訳である。

 荷物の伝票台帳を確認してみたら、全員分のサイズが用意されていた。

 親父さんはこうなる事を見越していたらしい・・・商売が上手くなったなぁ。

 それでも今回のメインはサラシ組のブラ選びだ。

 

「何がどう違うのか良く分からんな・・・・・」

 

 多量のブラを前に困惑する思春、明命、霞だがここはセールスマン一刀とファッションコーディネーター沙和の出番である。

「先ずは今までサラシを使っていた理由を考えるの。沙和が思うに戦う時の機能重視だと思うんだけど?」

 思春が腕を組んで頷く。

「その通りだ。私、明命、霞の攻撃は速度が武器だ。激しく動いても外れない為だな。」

「普通なら締め付けるから動きづらくなるはずなんだけど・・・・・でも、それに慣れてるならベルトの太いのを選んでも問題無いの。これなら留具の数を増やせるから外れる心配が無いの♪」

 うん、流石沙和だ。この手の知識は完璧だな。

「それじゃあ今度はブラジャーを着用する目的を考えるの!今まで圧迫してきたおっぱいを正しい形に補正してあげる為にカップは絶対に必要なの!」

 おれが教えた用語もしっかり覚えて使っているな。

「最後にデザインなの!例え服に隠れて見えないとしても!女は常に装う事を忘れてはいけないの!」

 沙和のやつヒートアップしてきて、段々口調が海兵隊式に成りつつあるぞ・・・。

 

「わかったか!この「「「はい!ストップ!!」」」もが!」

 

 俺たち三人で沙和の口を押さえて黙らせる。

「「「以上を踏まえて用意したのがここに並べた物だ。気に入ったのを持って、隣の部屋で試着してみてくれ。」」」

 用意した物は俺たちの実測値を下に、親父さんがチョイスした逸品ばかり。

 全部気に入れば全部お買い上げしても問題は無い。

 思春と明命は手に取って隣の部屋へ移動した。

 しかし、霞だけがブラを前にまだ思案していた。

 

「なあ、一刀。ウチのこの服やったら下着丸出しで表を歩く事にならん?」

 

 何を今更と思わないでもないが、霞にとってサラシは下着では無くシャツ感覚なんだろう。

 

「そうならウチ、まるで痴女みたいやんか。」

「ちょっと姐さん!それってウチに対して含むモンがあるん!?」

 

 真桜がすかさず反応した。

 お前、自覚有ったんだ。

「「「いやいや!真桜みたいに柄物だったり、デザイン次第では問題無いと思うぞ。」」」

 真桜にフォローを入れつつ、霞に説明する。

 真桜には今、照明器具の開発という大事な仕事をして貰ってるんだ。

 ここでそのテンションが下がるのは避けねばならない。

 

「成程、それもそうやな。ほんじゃコレ試してみるわ♪」

 

 霞がひとつ選んで隣の部屋に向かった。

「「「沙和と真桜も自分の選んでくれよ。」」」

「うん♪でもその前にもうひと仕事あるの。」

「「「ん?何だ?」」」

 

「孫呉の人達ってブラジャー着けた事が無い人が多いの・・・向こうにも教えてこなきゃ。」

 

 ええと・・・・・そう言えばそうだった。

 孫呉のみんなの服の形状を考えれば普通のブラは着けられない。

 雪蓮が食いついた理由はこれも有ったからか。

 もしかして俺たちは自ら楽園をひとつ手放そうとしているのか?

 しかし!

 素敵なおっぱいを保って貰う為には我慢をしなくては!

 どんなブラを選ぶか気になるし♪

 

「・・・帽子♪」

 

 視線を向けた先で烈夏が祭さん用のブラを頭に被っていた。

 しかも片方のカップに烈夏の頭がすっかり隠れている。

「はっはっはっは♪烈夏は思春の娘なのに愉快な発想をするのぉ♪」

 祭さんが豪快に笑って烈夏の頭を撫でている。

 雪蓮や冥琳も一緒に笑っていた。

 思春と明命が隣に行ってる時で良かった・・・・・・。

 

ガシャン!

 

「桂花さん!どうしたんですかっ!?」

 二刃の声が聞こえた方を見ると、桂花が卓に突っ伏して小刻みに震えていた。

 後でこっちもフォローしとかないとダメだな・・・。

 

 

 

 

翌日

【思春turn】

 

 私は烈夏を連れ、一刀たち三人と城下に来ている。

 烈夏に可愛い服を着せ、私も以前一刀たちに贈られた服を着て街を歩く。

 年に二三度はこうした事をしているが、一刀たちが三人揃ってというのは初めてだった。

 そういえば烈夏に妹が欲しいと言われたのは、今年の夏の事だったな。

 それがこんなにも早く叶えられるとは思ってもみなかった。

 

「烈夏。今日も蜜豆を食べようか?」

「いいの!?」

 

 目を輝かせる烈夏に私の頬が緩む。

 この子はあの蜜豆をいたく気に入っていたが、今まで食べたいと言い出さなかった。

 耐える事を学ばせてきた成果ではあるが、今日は我侭を聞いてあげたい。

 

「烈夏が妹を欲しいと言った場所だ。こうして妹が授かれたのは烈夏があそこでお願いしてくれたからだと思うぞ♪」

「えへへ♪言ってよかった♪」

 

 蜜豆は私と烈夏にとって特別な甘味になったな♪

 

「よぅし!それじゃあお店まで俺が烈夏を肩車してあげるぞ♪」

 赤一刀が烈夏を抱き上げた。

「わぁ~い♪爸爸のかたぐるま♪」

 これも眞琳殿や金桂達がしてもらったと話したのを羨ましそうにしていたが、口にはしなかった。

 こういう所で一刀たちが子供を只眺めているだけではないと判る。

 

 街の人達もこんな私達を微笑んで見てくれる。

 一刀たちが街に出れば笑顔が生まれる。

 雪蓮さまの教育の賜物だな♪

 しかし・・・・・私を見る街の人々の視線がいつもと違う様な・・・。

 烈夏を身篭ってからは、たまに着飾って出掛ける様にしていた。

 七年もしてきたのだ。今更驚かれる事も無いと思うのだが・・・。

 

「「「どうした?思春。」」」

「いや、街の人々の視線が少々気になってな。」

 

「みんな媽媽のおっぱいが大きくなったにおどろいてるんだよ♪」

 

 烈夏が嬉しそうに赤一刀の頭に手を乗せて笑っていた。

 

「爸爸たちも媽媽のおっぱいに“たにま”ができたってよろこんでた♪」

 

 私は一刀たちの手を掴むと甘味処に向かい、走ってこの場から逃げ出した。

 

 

 

 走っている最中の胸が揺れる感覚に、少しだけ嬉しくなってしまった・・・。

 

 

 

 

 

おまけ壱

『北郷二刃奮闘記』其の十三

リクエスト:ニャン蛮族 9票

 

本城 謁見の間(現在は宴会場)          (時報:桂花七人目 妊娠一ヶ月)

【二刃turn】

 

「次は美以達の番にゃーーー♪」

 

 あたしの前に元気な子達がやって来た♪

 みんなネコ耳としっぽを着けててスゴク可愛い♪

 

「はじめまして、北郷二刃だよ♪」

「美以は南蛮大王孟獲にゃ♪真名は美以っていうじょ。」

 

 ふんぞり返っても可愛らしさが増すばかりで・・・・・あれ?

 

「こっちが美以の娘で孟節、真名は花鬘にゃ♪」

「はじめましてにゃ♪」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・兄さんたち・・・・・・」

「「「ええと・・・・・・・・何かな~」」」

 

「死ね!」

 

 

 

 あたしが人間のクズ共をひとしきり殴って息が上がった所で華琳さんに説明された。

 

 

 

本城 後宮談話室                 (時報:桂花七人目 妊娠三ヶ月)

 

 猫はコタツで丸くなる。

「ねえ、美以ちゃん。大丈夫?」

「寒いにゃ・・・・・コタツから出たくないにゃ・・・」

 

 美以ちゃん達南蛮の子(?)が全身モコモコの服を着て一台のコタツを占領していた。

 何だかますます猫っぽくなってて・・・・・カワイイ♪

 抱きしめてモフモフしたくなる明命さんの気持ちが良く分かるなぁ♪

 

 兄さんたちの行動は認めたくないけど。

 

 華琳さんの話しでは発情期の症状を抑えるのにどうしても必要な事だったらしい。

 せめて発情期に入った段階でアダルトバージョンになってたなら、百歩譲って許してあげても良かったんだけど・・・・・。

 

「何か温かい物でも食べる?」

「二刃が作ってくれるにゃ?」

「実はさっきおでんを作ったの。そろそろ味も染みて食べられると思うよ♪」

 華琳さんと桂花さんの指導のお陰で腕は上達してる自覚がある。

「“おでん”ってどんな食べ物にゃ?」

「煮込み料理だよ。色んな野菜やお魚、お肉を使って、一つ一つの具を楽しむの。」

 

『食べてみたいにゃっ!!』

 

 それまでウトウトしていた美以ちゃん以外の七人が跳ね起きた。

 

 あたしは急いで厨房に行って、特大鍋から中鍋に取り分けた。

「はい♪北郷家特製おでんだよ。召し上がれ♪」

 どの辺が特製かというと、あたしが作った薩摩揚が入っている所。

 おじいちゃんは薩摩揚が好きなので我が家では魚を擦って練る所から作る。

 小さい時からお母さんに仕込まれて、華琳さんにも褒められた自慢の品だ♪

 お鍋をコタツの上に置くと美以ちゃん達が目をキラキラ輝かせた。。

 

『いただきまーーーす♪』

 

 みんなお行儀良く手を合わせ、お鍋から具をひとつ小鉢に移す。

 さて、気に入ってもらえるかな?

 

『・・・・・・・・・・・』

 

 誰も口をつけないで、小鉢をジッと睨んでいる。

「ど、どうしたの?」

 

『熱くて食べられにゃい・・・・・』

 

 猫舌・・・・・・なるほど。

 

 そんな所に兄さんたちが現れた。

「「「おおっ!懐かしくていい匂いがすると思ったら、おでんか♪」」」

 

「爸爸・・・熱くて食べられないじょ・・・」

 花鬘ちゃんが悲しそうな目で兄さんたちを見上げた。

「「「そういう時はこうやって」」」

 兄さんたちが小鉢に入った薩摩揚をフーフーしてあげる。

 

「「「ほら、こうやって食べられる熱さになるまで冷まして食べなさい。」」」

 

 みんなそれを見て小鉢をフーフーし始めた。

「「「なあ、二刃。俺たちも食べていいか?久しぶりにお前の作った薩摩揚を食わせてくれよ。」」」

 あたしに手を合わせて懇願する兄さんたちに溜息を吐いた。

 あんな父親らしい所を見せられたら、ちょっとは許してあげてもいいかと思うわよ。

 

「しょうがないなぁ。座って待ってて、今持ってきてあげるから。」

 

 特大鍋にはまだまだ大量に入っている。

 少しくらい食べても夕飯分は充分でしょ。

 

 厨房でまた別の鍋に取り分けていると、兄さんたちが談話室から声を掛けて来た。

 

「「「華佗の所にも持って行ってやれよ。あいつも喜ぶぞ♪」」」

 

 思わず鍋が手から落ちそうになるのを必死に堪える。

「ええ!?そ、そうだね!あ、後で持ってくよ!」

 

 兄さんたち・・・・・気が付いてるのかな?

 

 

 

 

 

おまけ弐

『聖刀くんの日常』其の十二

リクエスト:緑、紫、赤と個別にキャッチボール 6票

61)北郷聖刀 真名:輝琳  六歳

62)桂花の七女 荀倹(じゅんけん) 柊(しゅう) 六歳

63)璃々の長女 黄慮(こうりょ) 牡丹(ぼたん) 六歳

64)思春の次女 甘瓌(かんかい) 燃秋(ぜんしゅう) 六歳

 

本城 蜀館裏庭

【聖刀turn】

 

 飛んでくる白いボールをグローブで受け止めた。

 気持ちの良い音が辺りに響く。

 今度はぼくが緑の父上に向かって投げた。

 

スパーーーーン!

 

 これも良い音で父上のグローブに収まった。

 

「おお!いい球投げる様になったな、聖刀♪」

「そう?もっと早い球を投げようか?」

「よし、来い!」

 

 これは本来『野球』っていうスポーツの練習だ。

 でも、ぼくはこうして父上と球を投げて受け合ってるだけでも楽しかった。

 

「そう言えば、各地から集まってる新入生ともう何人か会ったらしいな。」

 父上が球を受けながら話し掛けて来た。

「うん。この間街で偶然ね。」

「朱里が目を掛けてる馬良ちゃんと馬謖ちゃんだったな。」

「あれ?父上知ってるの?」

「ああ、朱里から報告が有った。写真も見たぞ。可愛い姉妹だな♪」

「うん、可愛かったね。」

「しかも二人共お前のファンらしいじゃないか♪」

「それはぼくが父上たちの息子だから期待してるだけだよ。話しをしたらガッカリさせちゃうと思うよ。」

「いやいや、きっとあの子達は本気でお前の事をす」

バキッ!

 突然横から球が飛んで来て父上の顔にぶつかった。

 

「爸爸!お兄ちゃんに変なコト吹き込まないでっ!」

 

 え?牡丹?

「こらこら。いきなり死角からボール投げてきたら危ないだろ。怪我したらどうする。」

 そう言って牡丹に注意する父上は、左の頬に球の跡を付けて首が傾いていた。

 父上にとってあれは怪我に入らないらしい。

 

 

 

翌日

曹魏館裏庭

 

 今日は紫の父上にキャッチボールをしようと誘われた。

 

「昨日、緑がキャッチボールしたって聞いてな♪」

 

 忙しい父上がこうして時間を作ってくれたのが嬉しい。

 ぼくは昨日と同じ様に球を投げ合った。

 

「昔、流琉が遠投の時にスクリューボールを投げた事が有ったな。」

「スクリューボール?」

「ボールの進行方向に対して螺旋回転する様に投げる変化球だ。」

「へえ~。」

「球威が凄すぎて変化したのは球筋じゃなく風景の方だったけどな♪」

「さすが流琉媽媽だなぁ。ぼくにも出来るかな?」

「聖刀はまだ投げない方がいいな。子供のうちは肘を痛めるぞ。」

「そうなんだ・・・うん、分かった。」

「だけどあれだな。キャッチボールもいいけど、野球の試合もしたくなってくるな。」

「ひとチーム九人なんだよね?お姉ちゃん達に声をかければ出来ると思うけど。」

「それも悪くは無いが・・・・・新入生の子と一緒にやれば早く打ち解けられるんじゃないか?」

「あ♪それはいいね♪」

「でもあれか。荀攸ちゃんは試合に出るよりも監督・・・むしろマネージャーの方が良さそうだな。」

「マネージャー?」

「チーム内の雑務をする仕事だけど、何なら聖刀の専属になって貰うとか。」

「え!?そんなの荀攸さんに悪いよ!」

「許都の曹嵩おじいさんが言ってただろ。聖刀のお嫁さん候補だって。専属になればお互いの気持ちが・・・」

 

「爸爸――――――っ!!」

 

 またぁ?今度は柊か。

「お兄ちゃんのマネージャーは柊がやるのっ!」

 牡丹みたいに父上へボールをぶつける事は無かったけど、走って父上の所にやって来た。

 何処に隠れてたんだ?

「柊、キャッチボールの最中に飛び込んで来たら危ないじゃないか。」

 父上が困った顔で柊に言い聞かせている。

「そんな事より!どこの誰かもわかんない女の子がお兄ちゃんに近づくなんて絶対にダメーーー!!」

「いや・・・・・柊の親戚なんだけど・・・」

 

 う~ん、柊もこんな感じじゃ確かに新入生が仲良くなる為には何かした方が良さそうだ。

 

 

 

翌日

孫呉館裏庭

 

「今日は俺とキャッチボールだ♪」

「うん。」

 

 という訳で今日は赤の父上と。

 更に見学者がひとり。

 思春媽媽の次女でぼくの三番目の妹、燃秋(ぜんしゅう)だ。

 燃秋はベンチに座ってこっちを見ている。

 昨日、一昨日と突然現れたけど、こうして最初から居ればまだ対処しやすい気がする。

 

「よし来い、聖刀!」

「行くよ、父上!」

 

「お兄ちゃんのタマを赤爸爸がやさしく受けとめた。」

 

「少し強めに投げるぞ!」

「大丈夫だよ!」

 

「こんどは赤爸爸のつよいタマをお兄ちゃんが受けとめた。」

 

「昨日、紫が試合を出来る様にバットとかも用意しようって言ってたぞ。」

「バットとかって・・・ベースも?それじゃあ野球場を作るの?」

 

「赤爸爸とお兄ちゃんがタマを受けあいながらバットを使う場所のそうだんをしました。」

 

 ぼくと父上はキャッチボールを中断して燃秋を見た。

「・・・・・・なあ、燃秋・・・何をしてるんだ?」

 燃秋は無表情で父上に答える。

「朱里媽媽と雛里媽媽、龍里おねえちゃんと藍里おねえちゃんにたのまれた。爸爸とお兄ちゃんがどんなことしてたか、後でおしえてほしいって。」

「そうか~、朱里媽媽達か~。お、燃秋はもう文字が書けるのか、偉いな~。」

 燃秋は竹簡にさっき呟いていた事を書き留めていた。

「爸爸、しつもんです。」

「ん?何だ?」

「バットってなに?」

「ボールを打つ棒の事だ。」

「バットとは棒のことです・・・」

 燃秋が竹簡に書き加えた。

「なあ、燃秋。一緒にキャッチボールしないか?」

 

「するっ♪」

 

 燃秋は目を輝かせて即答した。

 なんだ、燃秋も混ざりたかったのか。

「それじゃあそこにあるグローブを着けて・・・指をこう入れるんだよ。」

 ぼくは燃秋にグローブの着け方を教えてあげた。

 

 ぼくと燃秋と赤の父上は三人で話しをしながらキャッチボールを続けた。

 

 

 

 次の日、朱里媽媽と雛里媽媽が野球の道具を揃えるお金を出してくれると父上たちが教えてくれた。

 

 

 

 

 

おまけ参

リクエスト:天の国講座 8票(第一回目)

 

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん) 九歳

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと) 九歳

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん) 九歳

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか) 九歳

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら) 九歳

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん) 八歳

7)桂花の長女 荀惲(じゅんうん)金桂(きんけい) 八歳

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん) 八歳

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん) 八歳

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん) 八歳

 

本城 北郷学園教室           (時報:桂花 十人目 妊娠三ヶ月)

【眞琳turn】

 

 天の国とはどの様な所なのでしょう。

 

 爸爸たちや二刃お姉さまから今まで聞いたお話しは、まるでお伽噺のようでした。

 それは今まで私達が幼かったから正しく理解出来なかったのではないでしょうか?

 天の血を引く私達が天の国を正しく知らないというのは恥ずかしい事です。

 ですから今日は爸爸たちにお願いして、『正しい天の国』を教えて貰います。

 

 緑爸爸が教壇に立ちました。

「出来るだけ解る様に教えるつもりだけど、解らなくなったら手を上げる様に。」

 

 私は聞き逃さない様に集中します。

 

 

【香斗turn】

「『天の国』と呼んでいる爸爸たちと二刃が住んでいた所は、今から千八百年未来だ。」

 

 へ~、未来のお国なんだ~。

 

「だけど天の国の歴史の千八百年前とここはかなり違う。一番違うのは媽媽達が男になってる処だ。」

 

 媽媽達が男の人???

 

「だから爸爸たちが居たのはここと良く似た別の世界の未来って事になる。」

 

 媽媽が男の人だったら爸爸と結婚できないよぉ!

 

「ぱぱぁ~、香斗はそこでぱぱとままにあえないのぉ?そんなのヤダァ~~!」

 

「香斗ちゃん、泣かないで。爸爸たちはこの世界に来たから私達の爸爸なんだよ。」

「・・・え?・・・あれ?・・・・・・眞琳ちゃんどういうこと?」

「だから爸爸たちがここに来てくれなかったら爸爸が爸爸じゃなかったんだよ。」

「そんなのもっとヤダーーー!」

 

「眞琳・・・ありがとう・・・・・・なんか俺の方が混乱してきたぞ・・・兎に角、香斗。」

「・・・うん・・・」

「爸爸たちはお前達の爸爸だから安心しなさい。」

「うん♪」

 

 そっか~♪よかった~♪

 

 

【蓮紅turn】

「爸爸たちの居た国の場所は、この都からずうっと東。海を越えた島国。

ここでは“倭”と呼んでる所だ。」

 

 倭かぁ・・・卑弥呼も倭から戻って来たって言ってたわ。

 今度どんな所か訊いてみよう。

 

「爸爸たちもこの世界の倭には行った事が無いからどんな所か知らないけど、ちょっと行ってみたいな♪」

 

 お父さまは行ってみたいんだ!

 だったら私が大きくなったら艦隊を率いて連れて行ってあげたいな♪

 

 

【烈夏turn】

「それじゃあ本題に入ろうか。さっき言った様に未来の国だからこことは違う物が沢山有るぞ♪

例えば建物だな。石と鉄で出来てて十階建以上の建物がズラッと並んでるんだ♪」

 

 十階建て!登ってみたい!!

 

「七十階の建物も有るぞ!って、これは流石に想像出来ないか・・・」

 

 七十階!?烈夏はそこまで登れるかな?

 そこに住んでる天の国の人は毎日階段を昇り降りするんだろうな。

 きっと足が速いに違いない♪

 

 

【愛羅turn】

「馬や牛の代わりにカラクリで動く乗り物を使うんだ。馬車が馬無しで動いてる感じかな。

そんなのが街の中を埋め尽くすみたいに走ってる。」

 

 馬の代わり・・・という事は戦でも使うんだろうな。

 父上たちは天の国にも戦が在るって言ってたから・・・・・。

 そんな未来でも戦は無くならないんだな・・・。

 

「そうそう、自分の足で動かす“自転車”って云う乗り物が有るんだ。

これは今、真桜媽媽が開発してる。難航してるけど、近いうちにこれなら乗れるかも知れないぞ♪」

 

 騎馬隊で馬の代わりに使えるかな?

 使えれば、せめて馬だけでも怪我をさせたりしないで済むんだけどなぁ。

 

 

【嵐turn】

「鉄で出来た船も有るぞ。しかも楼船より大きなのが作れるんだ。」

 

「爸爸~。質問なのです~。」

「お♪何かな、嵐。」

 

「お船を鉄で作って浮かぶのですか~?」

「その質問は有ると思ってたぞ♪お風呂場に鉄で作った桶を用意してあるから、後で湯船に入れてご覧。

きっとその答えが解る筈だ。」

「は~い、後でやってみるのです~♪」

 嵐は答えを知ってましたけど、これで香斗お姉ちゃんや宴ちゃんが興味を持ってくれると思うのです~♪

 

 それに緑爸爸が言いたそうでしたし~♪

 

「(ナイスだったよ、嵐ちゃん♪)」

 眞琳お姉ちゃんが耳元で囁いてくれました~♪

「(いえいえ~♪)」

 

 

【金桂turn】

「多分これが一番信じられないと思うけど、空を飛ぶ乗り物が天の国には有るぞ♪」

 

 空を飛ぶ乗り物かぁ・・・・・。

 そんなスゴイ乗り物が作れるのに、どうしておっぱいを大きくするカラクリは作れないんだろ・・・。

 二刃お姉ちゃんが知ってたら、とっくに媽媽が聞き出してる筈だもんなぁ。

 隣の三人はこんな悩み無いんだろうな・・・・・。

 

 

【冰蓮turn】

 空を飛ぶ乗り物かぁ♪

 乗ってみたいなぁ♪

 雨の代わりに飴を降らせるって遊びが出来そうだ♪

 

 

【冥龍turn】

 空を飛ぶのはどんな原理なんだろう?

 鉄の船は浮力で浮かぶ。

 なら空気にも浮力を発生させる事が出来るのかな?

 とと様たちは知ってるの?

 どんな形をした乗り物なんだろう。

 研究してみたいなぁ♪

 

 

【宴turn】

 前に父上たちが龍を倒した時、空を飛んでて倒すのが大変だったって言ってたっけ。

 その乗り物が有ったらもっと楽に倒せたんだろうな。

 待てよ?

 龍を倒さずに仲良くなれたら、その背中に乗って空を飛べる!

 龍がどこに居るか探しに行きたいなあ♪

 

 

【緑一刀turn】

 

「お♪みんな空を飛ぶ乗り物に興味が有りそうだな♪」

 嬉しそうだったり考えていたり表情は違うけど、空を飛ぶってのはやっぱり憧れるよな♪

「実はこれも現在開発中だ♪熱気球って云う、飛ぶと言うより浮かぶ乗り物だけど。

これが完成したらみんなで空の散歩をしよう♪」

 

 子供達は歓声を上げて喜んでくれた。

 

 この子達はみんな、貂蝉と卑弥呼の『高い高い』を経験してるので高所恐怖症って事は無いらしい。

 そういえばあいつらの事を『歩くテーマパーク』と呼んだ事が有ったな。

 次は遊園地の話でもしてやろうかな♪

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

本編

前回の『デレ桂花』に続き

今回は『デレ思春』でしたw

黒いのを書いた直後の為やたらと甘くなってますね。

 

黒いのがこっちの一刀たちにも影響を与え始めましたw

霞はブラじゃなくビスチェを着けるといいかも知れませんね。

 

パンツについて触れませんでしたが

思春と明命

褌とパンツのどちらが良いと思いますか?

 

『北郷二刃奮闘記』

本編がこちらに追いつきました♪

 

二刃がアグネス化してますw

インテリにとって最強の壁となりそうですねwww

 

北郷家は薩摩藩の出ですので薩摩揚が好きかな~と・・・

偏見でしょうか?

自分は薩摩揚大好きです♪

練物たっぷりのおでんは最高です。

 

 

『聖刀くんの日常』

聖刀は父とのキャッチボールもままならない様です。

 

そして思春の次女

正史では甘瓌の方が兄ですが

呉√での思春の娘が甘述だったので入れ替わってしまいましたね。

 

一刀たちと朱里雛里の間でどのような話し合いが行われたのか

脅しか裏取引か?

何れにせよ、この外史の野球の資金は

薄い本の売り上げから捻出される様ですwww

 

 

『おまけ参:天の国講座』

これ書いてて楽しいのでシリーズ化しますw

 

今回は一回目なので軽めにしました。

文化面でもっと突っ込んだ話をさせたいです♪

 

子供達を順番に十人やりましたが香斗の所が一番難航しました。

この子の思考を文章化するには

雷起の能力が足りないと思い知らされました・・・・・。

 

一刀は解りやすく説明したつもりですが

詳しく説明してないので子供達の頭の中で

どんな『天の国』が出来上がっているのか心配です。

 

 

《次回のお話》

 

☆紫苑②  36票

 

という事で、次回は紫苑②に決定致しました。

 

【北郷二刃奮闘記】

孫三姉妹  9票

【聖刀くんの日常】

『正義の解放団』6票

【おまけ参】

里帰り&お墓参り[成都組] 14票

※『里帰り』は累計得票数なので一回置きにやりたいと思います。

※『天の国講座』は『里帰り』終了後に続けます。

以上も次回にお送り致します。

 

 

《現在の得票数》

鈴々②  36票

菅輅   36票

璃々②  31票

翠②   28票

華琳③  27票

小蓮②  23票

雪蓮②  23票

ニャン蛮②22票

音々音② 22票

愛紗②  22票

秋蘭②  14票

冥琳②  6票

桃香②  6票

蓮華②  6票

音々②  6票

風②   5票

季衣②  5票

月②   3票

炙叉②  3票

凪②   2票

星②   2票

桂花③  2票

詠②   1票

沙和②  1票

真桜②  1票

 

【北郷二刃奮闘記】

炙叉    7票

スーパーメンマタイム(おまけ弐、参、含む)4票

蜀の子供とお風呂 4票

呉の子供とお風呂 4票

貧乳党『バストアップ大作戦』(失敗w) 4票

斗詩+白蓮(苦労人同士) 4票

華蝶連者 3票

真桜のからくり話其の二 1票

いい大人になるための漢女☆講座~女の子編~ 1票

 

【聖刀くんの日常】

桂花   5票

北郷親衛隊とその子供達 5票

祉狼   4票

眞琳   1票

いい大人になるための漢女☆講座~男の子編~ 1票

 

【おまけ参】

里帰り&お墓参り[曹魏組、袁家組] 14票

天の国講座 9票

『一刀さんの一日執事』6票

流琉母娘他による料理教室 5票

騎乗訓練その後 4票

親子鍛錬(五虎将編)3票

北郷親衛隊の結婚生活(個別)3票

超英雄大戦(華蝶連者×サン・アルジオン×見捨てない人)3票

紫苑、璃々、音々+子供によるキノコ狩り 2票

いい大人になるための漢女☆講座~ご主人様編~ 1票

 

リクエスト参戦順番→冥琳② 思春② 紫苑② 鈴々② 風② 雪蓮② 凪② 小蓮② 翠② ニャン蛮族② 音々音② 月② 星② 璃々② 菅輅 華琳③ 詠② 愛紗② 沙和② 秋蘭② 桃香② 蓮華② 音々② 季衣② 炙叉② 桂花③ 真桜②

 

おまけ壱リクエスト参戦順番→ ニャン蛮族 炙叉 孫三姉妹 スーパーメンマタイム 蜀の子供とお風呂 呉の子供とお風呂 華蝶連者 斗詩+白蓮 真桜のからくり話其の二 いい大人になるための漢女☆講座~女の子編~ 

 

おまけ弐リクエスト参戦順番→ 華琳 桂花 眞琳 緑、紫、赤と個別にキャッチボール 正義の解放団 祉狼 北郷親衛隊 いい大人になるための漢女☆講座~男の子編~

 

おまけ参リクエスト参戦順番→ 里帰り&お墓参り 一刀さんの一日執事 天の国講座 料理教室 騎乗訓練その後 親子鍛錬(五虎将編) 北郷親衛隊の結婚生活  超英雄大戦 紫苑、璃々、音々+子供によるキノコ狩り いい大人になるための漢女☆講座~ご主人様編~

 

 

子供達一覧

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか)

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)

7)桂花の長女 荀惲(じゅんうん)金桂(きんけい)

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん)

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん)

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)

12)紫苑の次女 黃仁(こうじん) 露柴(ろぜ)

13)紫苑の三女 黃信(こうしん) 崔莉(ちぇり)

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)

18)凪の長女 楽綝(がくりん) 濤(なみ)

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八倻(やや)

20)天和の長女 張甲(ちょうこう) 九蓮(ちゅうれん)

21)地和の長女 張大(ちょうだい) 四喜(すーしー)

22)人和の長女 張吉(ちょうきつ) 一色(いーそー)

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)

25)秋蘭の長女 夏侯衡(かこうこう) 鈴蘭(すずらん)

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

27)美以の長女 孟節(もうせつ) 花鬘(かまん)

28)トラの長女 ベンガル

29)ミケの長女 マンクス

30)シャムの長女 ペルシャ

31)桂花の次女 荀俁(じゅんぐ) 銀桂(ぎんけい)

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)

33)雛里の長女 龐宏(ほうこう)藍里(あいり)

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)

36)春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん)

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)

38)大喬の長女 喬櫂(きょうかい) 愛(あい)

39)小喬の長女 喬順(きょうじゅん) 華(か)

40)亞莎の長女 呂琮(りょそう) 茜(ちぇん)

41)明命の長女 周邵(しゅうしょう) 藍華(らんふぁ)

42)華雄の長女 華剛(かごう) 树莓(しゅうめい)

43)桂花の三女 荀詵(じゅんしん) 丹桂(たんけい)

44)霞の長女 張虎(ちょうこ) 雰(ふぇん)

45)沙和の長女 于圭(うけい) 紗那(さな)

46)斗詩の長女 顔教(がんきょう) 升謌(しょうか)

47)真桜の長女 李禎(りてい) 真梫(ましん)

48)桂花の四女 荀顗(じゅんぎ) 連翹(れんぎょう)

49)猪々子の長女 文獬(ぶんかい) 虎々(ふーふー)

50)稟の長女  郭奕(かくえき) 貞(てい)

51)穏の長女  陸延(りくえん) 毬(ちう)

52)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)

53)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)

54)桂花の五女 荀粲(じゅんさん) 黄梅(おうめい)

55)小蓮の長女 孫仁(そんじん) 蕾蓮(らいれん)

56)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん)

57)季衣の長女 許儀(きょぎ) 華衣(かい)

58)美羽の長女 袁燿(えんよう) 優羽(ゆう)

59)桂花の六女 荀淑(じゅんしゅく) 來羅(らいら)

60)音々の次女 陳修(ちんしゅう) 音肆(おとよ)

61)華琳の長男 北郷聖刀(まさと) 輝琳(きりん)

62)桂花の七女 荀倹(じゅんけん) 柊(しゅう)

63)璃々の長女 黄慮(こうりょ) 牡丹(ぼたん)

64)思春の次女 甘瓌(かんかい) 燃秋(ぜんしゅう)

A)桂花の八女 荀靖(じゅんせい)茉莉花(まりふぁ)五歳

B)桂花の九女 荀燾(じゅんとう)寿丹(じゅたん)四歳

C)桂花の十女 荀爽(じゅんそう)秦翹(しんぎょう)三歳

D)桂花の十一女 荀粛(じゅんしゅく)金鐘(きんしょう)二歳

E)桂花の十二女 荀旉(じゅんふ)橄欖(かんらん)一歳

 

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。

1・メインヒロインとなるキャラをご応募下さい。

2・『北郷二刃奮闘記』で二刃と絡むキャラを募集しています。

 例:「二刃視点で貧乳党」  という感じでお願いします。

3・『聖刀くんの日常』で聖刀と絡むキャラを募集しています。

 例:「聖刀視点で三羽烏」  という感じでお願いします。

4・おまけ参でのメインとなる子供達を募集しています。

 シチュエーションのリクエストも大歓迎です。

以上の四点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、

よろしくお願いいたします。

今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

 

ここで絵師の皆様へ

この小説『三人の天の御遣い』の挿絵に皆様のイラストを是非お願い致します!

新たに描かれた作品、過去に描かれた作品を問いません。

TINAMI上で挿絵として使用しても良いという方はショートメールにてご連絡下さい。

また、こちらから使用許諾のお願いをさせて頂く事も有ると思いますので、その時はよろしくお願い致します。

お願いしたいイラストは恋姫達は勿論ですが

成長したちびっ子組やオリキャラ達

立ち絵、シーンイラストを問いません。

重ねてお願い致しますm(_ _)m

 

 

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。

誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw

 

 

 

 

 

 


 
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