さて、まず基本的な魔力を抑える方法を伝授したわけだが・・・・思ったのだが地球出身の魔導師ってこういう隠蔽系得意なのかと思ってしまう。だって10分足らずで魔力リンカーコア内にため込めたんだぜ?
んで、早速修行しているのだが―――
「ちょっと二人とも!これなんか意味あるの!?」
おおう、早速バニングスが愚痴を行って来た。まず、基礎的なことを合同で行ってから俺は月村を刃はバニングスを指導することになっている。理由は単純、相性がいいからだ。というより能力が似通っていると言ったほうが正しい。
「意味のないことなんか最初からせんぞ」
「だからってなんで―――」
「トライアスロン(走オンリー)しなきゃなんないのよ!!」
そう、今月村とバニングスは海に向かってひたすら走っている。もちろん意味はあるそれは―――
「魔法の戦いと言っても戦うのは人間。つまり所詮は今まで人間が争っていた事の延長線だ。この世で最強の武器は魔法じゃなく人間だからな。出なきゃ有史始まって以来ずっと人間が最前線で戦うことはないからな。魔法が最強なら
さらに言うと魔力強化を自然と行えるための特訓でもある。人間の筋力ましてやただの中学生の筋力ではノンストップでこの距離は走れない。すると身体は無意識に自身の筋力の代わりとなるもので代用しようとする。それが魔力であり。一般的な魔力強化へとつながる。身体に一番負担がかからない強化を自然に行うための訓練なのだ。そのためにはまず普通の筋力、体力を限界まで絞り出さなきゃならない。後はその感覚を覚えれば無駄なく長持ちしてなおかつ最大限に強化してくれるものすごく効率の良い魔力強化を見に付けることができるのだ。因みにこれは白蓮師匠の武術修行の際に自然と身についたものだ。
まあ、月村は吸血鬼だからか、まだまだ余裕っぽいが、そしたら今度はゴール地点からノンストップで折り返してもらおうかな・・・・バニングス含めて
ブルブル
「ど、どうしたの?アリサちゃん?」
「い、いや・・・なんか今とても形容しがたいおぞましい寒気が走ったわ」
「・・・・奇遇だね・・私もだよ」
とりあえず今まで起きた出来事を話しながら(ギアスロールの中身は向こう限定だから無問題)数時間後・・・
「お疲れ~」
刃がねぎらいの言葉を発した
「伸」
俺に向かって
「お~う」
「ちょっと!そこは私達じゃないの!?」
「あ・・・お疲れ」
「オマケみたいに言うなぁ!!」
「・・・まあ実際、ほとんど息切れしていないみたいだしあまつさえ叫ぶ余裕もあるのだから・・・合格だな」
「・・・・そう言えばあれだけは知ったのに息切れして・・・ない?」
「そういうことだ。因みに普段からそれを使うことは推奨しない」
「どうして?」
「怖いおじさんたちが毎日インターホン押してくるかいけないおじさんに見知らぬ新天地に招待されるからだ。こんなふうに・・・」
『念願の魔法を手に入れたぞー!まあオリ主の俺からしたら当然のことだが・・・』
『ちょっと君・・・私の話を聞いてくれたら女の子と
『マジで!?kwsk!!』
「その後彼の行方を知る者は地球にはいなかった(ナレーション)」
「と、こんなことになりかねない・・・何呆れた眼で見ているんだ?」
「そりゃそうでしょ・・・こんなことあるわけないでしょ・・・ナレーションまで入れてるし」
「ではこの連れ去られた奴にも見覚えないと?」
「・・・・・あ!!アリサちゃんこの人三か月前に転入してきた人だよ!」
「え?あ!コイツそう言えば初日から私たちにひどく付きまとってきてたやつじゃない。あの二人以外にもいたのよね!」
忘れている人のために伝えよう。フセテンしている輩は残念ながら俺達が掃除している。そして消滅した際、お上が世界からその記録と記憶を抹消しているのだ!え?じゃあなんで今まだ覚えているのかって?それはまだ生きているからだよ。おそらくスカさんが未だ弄っているのだろう。「ん?まちがったかな?なら今度は私が作り上げた試作ウイルス『ガジェットBYDO型』を感染させてみよう」とか言いながら・・・絶対
「でも半月前くらいに急にまた転校していったけど・・・・」
そりゃあ事後処理は金とマクロと汚いお友達の汚いトリプルコンボで完全隠蔽しているからな変に茶々を入れるとどうなるんだろう・・・
「と、まあこんな感じに連れ去られるから気をつけな。高町共は管理局がバックにいるから手だし出来ないが・・・その管理局だって万年人手不足だから裏で結構ヤバいことしているからあまり信用するなよ。」
「なのは達大丈夫なの?」
「なに・・・今は休隊扱いの嘱託魔導師だ。変に手出しできんよ。むしろそんなことして後の貴重な主戦力をわざわざ手放す真似はしない。」
「というより、伸君よくそこまで知ってるね」
「そりゃ調べたからな。それに奴らが地球でしでかしたことを考えれば俺が調べたくなるわけもわかるさ」
「「?」」
少年(三十路)説明中※詳しくは三十七話を見てね!!
「・・・・なるほど、確かにそういう見方もできるわね。向こうにその気が無くてもこちら側からして見たら世界崩壊の危機を迎えていたのにそれを解決する組織が肝心のところでダンマリを決め込んだ最低の無能集団とみられても仕方ないわね」
「う~ん・・・それに・・・確かにそのジュエルシードって言うのが危険なのはいいけど、いざ魔法関連になったら我がもの顔で関係ない世界に介入するのもちょっとな~・・・管理と管理外で区別するならもっと徹底的にしないと・・・・入ってくるのは良いとしてもせめて自分たちの力だけで隠密に手早く解決するとかしないと筋が通ってないよ・・・」
「だろ?だからいろいろやっているわけよ。だがあの組織は友好的・・・・というより従属的と言ったほうがいいな・・・まあそういう態度を取ると手厚く歓迎してくるからそういう意味ではアイツ等は大丈夫だ。なんせ自分から入ったわけだからな。」
「まるで生殺しね。」
「むしろ洗脳じゃないかな?」
「しかも小三の子供を普通に働かせているんだぜ?」
「ちょっと・・・ミッドチルダって第二次世界大戦後半の戦時中の日本か何かなの?」
「いまさらだけど伸君がトラウマ植えつけてでもなのはちゃんたちを管理局から切り離そうとした理由が分かった気がするよ・・・・」
どうやら二人とも管理局の杜撰な対応を見て怒りを通り越して呆れているようだ。
さてここからは分かれて個別に指導することになった。まあそうしなくても教える順序違うだけでほとんど同じなんだけどね。
「じゃあ、これから本格的に魔法を教えるわけだが」
「はい!」
元気よく返事をする月村。うむ、元気なのはいいことだ。
「さて、魔法に関してだが、俺が教えるのは効率的な魔力の使用方法とお前の中にある資質の使い方だけだ。俺が直接技を伝授するみたいなことはない。」
「え?」
「魔法を使う上で一番重要なのはキャリアではない。如何に己の中のイメージを具現できるかだ。」
「よくわからないけど・・・・そうなの?」
「ああ。今言ったことが、魔法が最強と言われる所以だ。自分の考えたことが現実に起こる。これほど強力なものはあるまい。もちろん限度はあるがな」
「で、でもそんな急にイメージって言っても・・・それにできたとしても実際それを出せるかどうかなんて・・・・」
「思い込め」
「え?」
「『病は気から』という言葉があるだろう?それと同じものだ。人間は他の生物と違い『思い込む』ことができる。思い込むことで、それを実現している。成功すると思い込めば成功するし、失敗すると思えば失敗してしまう。だからイメージができた瞬間に思い込め。いいか?できるのではない。お前はすでにイメージした瞬間からそれができている。もう一度言うぞ?『できる』じゃない。『できて』いるんだ。コレが魔法の大原則だ。」
「できている・・・・」
「無論、難しいイメージを実現するには魔力をかなり消費するし、頭も使うからその疲労は言うまでもない。何が起きても動じない『集中力』と揺らぐことがない『絶対的自身』この二つが必須だ。低レベルの戦いなら、勝敗を決するのは経験と技術だが、高レベルになると維持と維持のぶつかり合いだ。どちらかが揺らげばそれが勝敗を決する。譲れないものがあるとなおさら良い。それが支えになるからな。要は自己暗示の類だ。」
まあ、だからと言って資質変換やレアスキルが思い込みで再現できるわけではないがな、こればかりは運と適正だ。前者は俺等(運と言っていいのか微妙だが)、後者は高町達に当たる、自身でどうこう出来る事ではない。胎児が男に生まれるのか女に生まれるのかを選べないのと同じことだ。
幸い月村は、集中力はかなりいい方だ。後は自身さえつけて行けば何とかなるだろう。
「うん、わかった!」
「それじゃあまず、お前は氷結の資質変換持ちだからとりあえず炎凍らせてみろ。」
「・・・・・え?」
「できないとか思うなよ?一瞬でもそう思えばできなくなるからな。とりあえず炎を凍らせるイメージだけを考えろ。他のことは考えるな!わかったな?」
「は、はい!」
Side:刃
とりあえず俺もアリサの修行を見ているんだけど―――
ゴシカァン!!
「痛い!」
「だから動くなってさっきからそう言っているよね?」
「分かってるわよ!でもあれなんなの!?」
「さぁ食え!俺の料理を食え!!」
アレってそんなのどこにでもいる―――
「至郎田さんだ!」
「誰よ!?ソレ!」
「俺の父の旧友で何処にでもいる普通のシェフだ!わかったらさっさと集中して座禅組め!出ないと至郎田さん特製の究極料理DCS飲ませるぞ!」
「ディ、ディーシ・・・何よそれ!?プロレス技か何か?」
「アダマンタイト系魔法生物やオリハルコン系特殊魔法食材。さらにバハムートの髭や神竜の逆鱗、オメガの骨格、ゼロムスから採った出汁、エクスデスのハーブ、バブイルの○○、その他ゾーマやエスターク、エビルプリースト(黒幕)といった各種魔王種を精密なバランスで配合し煮込むこと七日七晩!血液や皮膚からは決して検出されず、なおかつすべての素材の効果も数倍!!これが・・・私の長年の研究の末たどり着いた究極の料理
「嫌よ!名前からしてアウトじゃない!それ以前に究極の料理がコンソメスープってどういう事よ!?」
「俺の料理をバカにするなぁ!!」
クシカツ!
「危!?今私を握りつぶそうとしなかった?」
「気のせいだ!いいからさっさと集中しろ!このままじゃ魔法の基礎を教えられんぞ!」
「だったらあんなの連れてくるなぁ!」
「あの程度の奴がいて集中力を乱す時点で論外だ!」
「あの程度!?」
「いい?戦いじゃあ何が起こるかわからないんだよ?それが魔法ともなればどんな奇天烈なことが起こるかわからない。アリサはちょっとしたことが起こると癇癪起こしたり集中力が乱れたりするから、まずそこを鍛えないといけないんだよ。だからこの程度のことで動じるのはダメなんだよ」
「なんかすごく納得いかないけど分かったわ・・・・納得いかないけど」
「俺の料理は至高にして究極だぁ!!」
「煩い!だからその腕で叩くのはやめてってばぁぁぁぁ!!」
Side:伸
あれから、三ヵ月が経過。修行の成果は上々。手加減も教えたし。模擬戦も少々行った。まあ後はコイツ等次第だろ。コイツ等はまだ自分のアドバンテージを完璧に把握していないからな。まあ得意な距離に関しては性格がよく出ていたというべきか。
「お疲れ。今日を以って俺等がとりあえず教えられることは教えた。」
「まあ、後は
「わかったわ。早速家に帰ってすずかとやってみるわ」
「ありがとうね二人とも」
「一応礼は言っておくわ。あ、ありがとう」
「言っておくが、一般人に使うなよ」
「分かっているわよ」
まあこいつらに関して言えばそこら辺はわきまえているだろう。
そんなこんなで二人は家に帰ろうとしたのだが
「貴様等、あのガキ共の知り合いだな?」
なんか見知らぬ二人の男が立っていた
あとがき(という名の人物紹介)
至郎田さん:刃が修行のために呼んだ父の友人。職業、シェフ。DCSを作り上げた功労者。自分の料理をバカにすることは許さない根っからの職人気質。実ははぐれ魔導師で、魔力量はAAA+相当。DCSも魔法生物を材料にして作ったもの。得意魔法は強化魔法のゴシカァン、クシカツそしてCQC。極めつけは固有結界『食の千年王国』。因みに料理の腕は本物。刃とは古い付き合い。
食の千年王国:至郎田さんの心象世界。ここに入ったものはどんな存在であれ創造主、至郎田さんの食材として扱われ調理される。調理と言っても仕込みと言って拷問じみたことをしたりすることもできる。調理は肉体だけでなく精神的にも調理可能で調理対象を『思考』に設定すれば思考を調理して全く別の思考に変えることができる(例:気に食わない相手の思考を『調理』することで従順な下僕にする。気質を『調理』することでS娘をドM娘にする。肉体の『調理』で貧乳を巨乳に、巨乳を貧乳にする。男を女にする。内臓を『調理』することで癌等の病を駆除する等)。作中では語られていないが改心した自称オリ主はこの人によって思考を変えられ別人になったため。なお、食材の味を最大限に発揮するよう調理を施せばその人の潜在能力引き出すこともできる。
とりあえず考えた至郎田さんの設定・・・・食の千年王国がヤバイ。因みにDCSはアリサが思っているほどヤバイ料理ではありません。ただ単に魔力が一時的に例外なくSSS+になる等があるだけです。血管から
にしてもこのコンソメスープ・・・実際あってFFの主人公とか飲んだらどうなるんでしょうね?
此処だけの話、実はタイトル考えるのが一番つらい
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第八十六話:究極の