姓:司馬 名:昭 性別:男
字:子上
真名:一刀(カズト)
北郷一刀が転生した者。
姓:司馬 名:懿 性別:女
字:仲達
真名:理鎖(リサ)
一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。
姓:司馬 名:師 性別:女
字:子元
真名:瑠理(ルリ)
母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。
姓:張 名:春華 性別:男
真名:解刀(カイト)
一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。
姓:王 名:元姫 性別:女
真名:美華(ミカ)
一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。
姓:鄧 名:艾 性別:女
字:士載
真名:江里香(エリカ)
後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。
姓:賈 名:充 性別:女
字:公閭
真名:闇那(アンナ)
司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。
姓:王 名:濬 性別:女
字:士治
真名:澪羅(レイラ)
後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。
姓:司馬 名:望 性別:女
字:子初
真名:理奈(リナ)
一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。
姓:杜 名:預 性別:女
字:元凱
真名:綺羅(キラ)
一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。
第三話
「王女達の申し出」
鐘会の謀反を知った一刀はすぐに皆を召集する。
(監視を掻い潜られるとは……闇那には行方不明者の捜索では無く奴の監視を頼むべきだったか……くそ!)
自分の失態に腹が立ちそうになるが、すぐに気を取り直す。
(起こってしまったものは仕方ない、今はこれ以上酷くならないようにするべきだ!)
しばらくすると、皆が集まった。そこには劉備、曹操、孫権も居た。
彼女達も呼んだのは、勿論、鐘会に協力しているであろう諸葛亮、夏候惇、黄蓋について聞く為だ。
「来たか、皆を呼んだのは当然、鐘会とその協力者についてだ」
その言葉に皆がこれまで以上に真剣になる。特に劉備と曹操、孫権の反応が強い。
「あいつを引き入れたのは私の失態……」
「いえ、瑠理様、あの時、私が奴を討っていれば」
「江里香、これは貴女だけのせいではありません、私も……」
瑠理は彼を登用した事を、江里香、理奈は五胡での戦いで討ち取れなかった事を後悔していた。
「何かやる奴だとは思っていたけど、ここまでとは!」
「まったく何してくれてんのかしら!」
澪羅と綺羅は怒りを隠さず、声を上げる。
「鐘会の謀反、姜維の生存については俺達の失敗だ。だが分からないのはあの三人についてだ。まずは劉備、辛いだろうが何か心当た
りは無いか教えてくれ」
劉備は悲痛な表情を浮かべながら言う。
「御免なさい、分かりません。よくよく考えたら朱里ちゃんがどんな思いであれほどまでの事をしたのか分からないんです。多分、こ
んな私だからかも知れません」
「……そう、か……曹操は?」
「そうね、秋蘭……夏候淵の仇討ちだと思うわ……あの娘、妹の死を割り切れていなかった見たいね……でもそれだけでは無いような
気がするわ」
「孫権は」
「恐らく、お母様の遺言が原因で暴走しているのかも知れないわ。貴方達と戦うと主張した時もそうだったし……でもまさか呉の残党
とでは無く敵の、それも謀反を起こすような者と手を組むというのは信じられないの」
「うーん、そうか……」
結局、三人とも、確実な事は分からないという事である。
悩む一刀に曹操が頼みごとを言った。
「司馬昭、お願いがあるの、私を春蘭に、夏候惇に対峙させてほしいわ」
「!? 大丈夫か?」
「ええ、あの娘の事がよく分からないなんて嫌なのよ。出来ることなら説得したい」
そして曹操に続き、劉備と孫権も願い出る。
「私もお願いします。今度はちゃんと朱里ちゃんと向かい合いたいです!」
「祭が、何故あのような者と手を組んだかを知りたい」
一刀は三人を見る。そんな一刀を三人共目を逸らさず見つめる。
「分かった、劉備は諸葛亮を、曹操は夏候惇を、孫権は黄蓋をお願いする」
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鐘会の謀反に一刀はすぐに動く。そして元部下の事を知った三人はある事を一刀に願い出る。