No.638900

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 864

soranoさん

第864話

2013-11-22 15:48:50 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1574   閲覧ユーザー数:1418

~朝・特務支援課~

 

「珍しいですよね?ロイドさんがまだ起きてこないなんて。」

「ええ…………いつもなら一番早く起きていたのに……」

翌日の朝、ティオとエリィはそれぞれ不思議そうな表情をし

「ロイド、起きてる?」

「もう朝ご飯ができていますよ。今朝は久しぶりのキーア手作りの朝食ですよ。」

エリィは扉をノックし、ティオは言った。

「ん………………?」

エリィの声とノックに気付いたロイドは目が覚めて起き上がり

「!!!(ルファ姉!今すぐ起きて俺の中に戻ってくれ!!)」

自分の側で寝ている何も身につけていないルファディエルを見て驚いた後念話を送った。

「起きていないのかしら?…………入るわね、ロイド。」

その時エリィが扉を開け

「ちょっ、待――――――」

それを見たロイドは表情を青褪めさせた。

「あら、起きているじゃない。」

部屋に入ったエリィは目を丸くし

「まあ、様子を見る限り今起きたばかりみたいです……が…………?」

ティオが呟きかけたその時、ロイドの側で眠っているルファディエルに気付いて固まり

「ティオちゃん、どうした…………の…………?」

ティオの様子に気付いたエリィはティオが見つめる方向――――ルファディエルを見て固まり

(なっ!?ルファディエル様!?)

(まさか…………!)

メヒーシャは驚き、ラグタスは信じられない表情をした。

「…………………………」

そしてエリィは厳しい表情をしてロイドとルファディエルが寝ているベッドに無言で近づき

「あわわわわわ…………!(頼む、ルファ姉!今すぐに起きて俺の中に入ってくれ!!)」

(くかかかかかかかっ!ここからさらに面白い展開が待っているぜ!さすがはロイド!期待を裏切らないな!!)

ベッドに近づいてきたエリィを見たロイドは表情を青褪めさせて身体を震わせながら必死にルファディエルに念話を送り、ギレゼルは陽気に笑っていた。そしてエリィはベッドにかけられてある毛布や布団を勢いよく剥がした。毛布と布団を剥がすとそこには何も身につけていないルファディエルが眠っていた。するとその時その場の空気が凍った!

 

「…………さっきからうるさいわね…………って、あら。」

そしてルファディエルは目を覚ました後自分を見つめるエリィに気付いたルファディエルは目を丸くし

「フフ、私とした事が失敗したわね。昨日の”行為”の疲れでロイドの中に戻らずに眠ってしまうなんて。」

微笑みながら答えて起き上がった。

「”行為”ですか……………どうやら決戦前に色々と聞きたい事ができたようですね………………?」

(なななななななななっ!?)

一方エリィは背中に空は雷鳴が連続で轟く大嵐、火山が噴火し、大地は割れ、割れた大地からマグマが次々と噴出すると共に地震が起こり続けている幻影が見えるほどの膨大な威圧を纏って口元は微笑み、目が笑っていない状態でルファディエルを見つめ、メヒーシャは顔を真っ赤にして混乱し

「ついにやっちゃったんですか…………これは一大事です。早速皆さんにも知らせないと。」

(………本当にお前まで落とされるとは…………我の味方はどこにもおらんのか!?)

ティオはジト目でロイド達を見つめた後部屋から出て行き、ラグタスは嘆き

「ちょ、ティオ!待――――」

ティオの行動を見たロイドは慌てた様子で何かを言いかけようとしたが

「ロ・イ・ド!!どういうことか説明してもらうわよっ!?昨日は私を慰める為に抱いてくれたのに、もう他の女性を抱くなんて……!それもよりによってルファディエルさんだなんて……!そんなにルファディエルさんがいいのっ!?」

「エ、エリィ!こ、これには訳が……!あわわわわわわ…………!」

膨大な威圧を纏い、怒りの表情になったエリィに睨まれ、表情を青褪めさせて身体を震わせていた。

「まあまあ。私の方からロイドを誘ったから、そんなに怒らないであげて。」

「ルファディエルさん!もう誤魔化そうと思っても無駄ですからね?」

さらにルファディエルに宥められたエリィは膨大な威圧を纏ってルファディエルに微笑み

「フフ……今更誤魔化すつもりはないわよ。どうせその内わかる事だし。まあ、そういう訳だから貴女の予想通り、私もロイドの恋人の一人になったから、よろしくね。」

対するルファディエルも微笑みを浮かべながら答えた後指を鳴らした。すると何も身につけていないルファディエルは服を着た状態になった。

「へー…………ようやく本性を現しましたね……あれですか。ミシュラムで私に積極的になるように焚き付けたり、ロイドの”初めて”を私に譲ったのはいつでもロイドの”正妻”の座を私から奪えると確信していたから、わざと私に譲ったり焚き付けたりするようにして、自分は私がロイドの正妻の座を必死で守る様子を見て楽しんでいたんですか。もしくはせめてもの情けですか。」

「フフ、別にそんなつもりはないわよ。」

そしてエリィは顔に無数の青筋を立てて膨大な威圧を纏いながら微笑みを浮かべ続け、対するルファディエルも微笑みを浮かべて答え

(だ、誰かこの状況を何とかしてくれ…………!)

(…………………いつか私もこうなると思うと他人事とは思えないな……………………)

(くかかかかかかかっ!ロイド!やっぱりお前は我輩を笑い殺すつもりだったのだな!?くかかかかかかかっ!!)

ロイドとエリィの身体の中にいるメヒーシャは表情を青褪めさせ、ギレゼルは腹を抱えて笑い続けていた………………

 

 

 

 

という事で今回の話はご期待の修羅場な話でしたww…………感想お待ちしております


 

 
 
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