No.638055 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~”灰の騎神”ヴァリマール~soranoさん 2013-11-19 00:05:37 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1415 閲覧ユーザー数:1329 |
同日、11:50―――――
~アルモリカ古道~
「―――――我が呼びかけにてその封を解き………我が前に顕れよ………!―――――”灰の騎神”!!」
ロイド達が屋上に向かい始めたその頃、エイドスはケビンとリースが見守る中強く祈り始めた。
~エレボニア帝国・トールズ士官学院・旧校舎・第七層~
エイドスが祈ったその頃、エレボニア帝国のある士官学院の旧校舎の奥深くに地面に膝をついていた巨大な白き人形兵器は目に光を宿した後立ち上がって歩き出し、そしてエレベーターらしき場所に乗り、エレベーターが上へと昇って行く途中、人形兵器は空高くへと飛び上がり、天井を突き破ってどこかへと去って行った!
~トールズ士官学院・本校~
「!!そ、そんな………!」
一方その頃、エレボニア帝国の”貴族派”の兵士達―――領邦軍の兵士達の見張りによって教室に閉じ込められている生徒の一人である眼鏡の女子は目を見開いて信じられない表情をし
(一体どういうこと!?”起動者(ライザー)”が”試練”を終えていないどころか、”導き手”である私達の前に現れてもいないのに”アレ”の封印が解けるなんて……!)
眼鏡の女子の側にいた黒猫は厳しい表情をしていた。
「エマ?どうかしたの?」
その時眼鏡の女子の側にいた金髪の女子は不思議そうな表情で尋ね
「い、いえ……何でもありません……」
尋ねられた女子は冷や汗をかきながら答えた。
「う、うわあ!?何だあれは……!?」
その時窓で外の風景を見ていた紅毛の少年は声を上げ
「機甲兵……!?」
青髪の女子は厳しい表情で呟き
「いや、あれは……………」
「クロウが操っている”機甲兵”に似ているな…………」
「………大方クロウの仲間が”革命派”との戦闘の援護にでも行ったんだろうさ………」
金髪の男子と褐色の長身の男子は真剣な表情で呟き、眼鏡の男子は厳しい表情で答え
「けど、一体どこに行ったんだろうね~?」
帽子を被った少女は不思議そうな表情で首を傾げていた。
~屋上~
「あれはまさか……………チッ、まさかこんな所に隠してあったとはな。しかし一体どこに向かっているんだ………?」
一方その頃学院の屋上にいる漆黒の外套を身に纏った銀髪で紅い瞳の青年は飛び立って行く人形兵器を目を細めて見つめた後舌打ちをし、考え込んでいた。
「同志”C”、大変だ!!」
その時”帝国解放戦線”のテロリストの一人が慌てた様子で青年に近づき
「どうした?”革命派”の連中が攻めてきたのか?」
テロリストの様子を見た青年は目を細めて尋ねた。
「ち、違う!メンフィルが……メンフィルが攻めてきた!!それも大規模な軍団だ!」
「何だとっ!?」
テロリストの答えを聞いた青年は厳しい表情で声を上げ
「飛行艇と戦艦の軍団が進路からしてこちらに向かっている!その事に気付いた”貴族派”の飛行艇の軍団が迎撃に当たったが……次々と殲滅され、撃退された!メンフィルの飛行艦隊のスピードを考えると約3時間後にこちらに到着する恐れがある!しかも既にメンフィルによって制圧された都市が次々と出始めたらしい!」
「………”大陸最強”を謳っている癖に内戦のどさくさに紛れてエレボニアを奪い取りに来るとは随分と卑怯な真似をしてきたじゃねえか………!”V”や”S”にも知らせろ!”機甲兵”や”騎神”で返り討ちにしてやるぞ!領邦軍の連中は士官学院の連中を見張らせておけ!」
テロリストの報告を聞いた青年は怒りの表情で声を上げた後指示をし
「了解(ヤー)!」
指示をされたテロリストは答えた後その場から去り
「――――来い、”蒼の騎神”オルディーネ!!」
テロリストが去ると青年は叫んだ!すると蒼い巨大な人形兵器が青年の前に着地して地面に膝をついた。すると青年は光につつまれ、人形兵器の中に入って行き、蒼き人形兵器はその場から飛び去った!
~アルモリカ古道~
エイドスが祈り続けていると空より巨大な白き人形兵器が顕れてエイドスの前に降り立った!
「な、何やこの人形兵器は……!?”パテル=マテル”や”神機”ともええ勝負やで!?」
「まさかこの人形兵器が先程の話にあった……?」
人形兵器を見たケビンは驚きの表情で叫び、リースは真剣な表情でエイドスを見つめ
「―――はい。”騎神”の内の一体―――――”灰の騎神”ヴァリマールです。後は武器も用意しておかないと駄目ですね………」
見つめられたエイドスは静かな表情で答えた後、その場で再び祈った。すると人形兵器――――ヴァリマールの片手に魔力や神力でできた巨大な光の刀が握られた!
我ヲ求メヨ、ソノ身ニ”焔”ヲ刻ミシ”起動者(ライザー)”ヨ……………
~オルキスタワー~
「…………!?(今の声は一体……………)」
ロイド達と共にエレベーターで上に向かっているリィンは頭を押さえて考え込み
「リィン?」
「兄様?どうかしたのですか?」
リィンの様子を見たロイドは不思議そうな表情をし、エリゼは尋ね
「いや……何でもない。」
尋ねられたリィンは苦笑しながら答えた………………………
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