~ 第105話 †閑話:とある君主の一日† ~
その君主の朝は早い、夜明け前に【一人】で起床する
君主なので侍女がいるのだが、彼女は侍女に頼らず自分で起きる
【一人】で訓練場に向かう彼女は夜番をしている兵に挨拶をし
武器を振るい汗を流す勿論相手はいない
この国において彼女の相手を務めれるほどのモノがいないせいである
いい感じに身体が火照ってきて汗をかきはじめた頃に鍛錬は終わる
水場へ向かい持参してきた布を水に浸し汗を拭う
「ふぅ・・・ちょうどいい具合にお腹が空いてきたな
ちょっと食べてから仕事をするか」
そういって彼女は城にある台所へ向かう
この時なり、城の侍女たちが少しずつ起き始め仕事を始める
それでも彼女が台所へ向かう頃にはまだ準備はできていない
慌てて侍女達が用意しようとするのだが
「ああ、私は勝手に作ってるから
兵の為に先に食事を作ってやっておいてくれ」
彼女は今日も【一人】で食事をするが料理の腕は普通である
「やっぱり普通だよなぁ・・・
あいつは料理の上手い子がいいんだろうなぁ」
とぼやきながら食事を終える
食事が終わると自分の政務部屋へ行き色々な書簡に目を通していく
誰か他にいるわけでもなくやっぱり【一人】で黙々と政務をこなす彼女
大きな失敗はないが、劇的に生活が変わったりもせず
至って普通な君主手腕である
それでも十分に名君と呼ばれても問題は無いのだが・・・
地味な為周辺からの評価は低い
「あ~・・・麗羽(れいは:袁紹真名)の動きが怪しいよな
アイツの性格だから期限終わってすぐか期限直前に破棄しそうだ
南は曹操がいるからまだ行かないだろうからやっぱウチにくるよな
それまでに万全の体制を取らないとな」
今日も彼女は頭を抱えながら政務をこなす
何か妙案があればいいのだが、彼女には軍師が居ない
ちょっと前に趙雲がいたのだが旅立ったので【一人】でやるしかないのである
「駄目だな、ちょっと風にあたってくるか」
ある程度政務に目処がついた彼女は昼食がてら街へと散策しにいく
「ん~今日も平和そうで何よりだ」
街中を歩いても、民の顔は笑顔が多い彼女が頑張ってる甲斐があるものだ
護衛も無く【一人】で歩いてても安全な位、彼女が統治してるこの街は平和だった
しかし、ここで彼女は気づいていない
この街の君主が一人で歩いてても誰も彼女に気がついてない事を・・・
「よし、美味しい食事も取れたし戻って続きをやるか・・・」
城に戻り、政務部屋へと戻った彼女は再び政務を開始する
「ん~今日はもう終わりだ!」
最後の書簡に目を通し印を押して終わる頃には日が暮れようとしていた
書簡を侍女に渡して彼女は馬がたくさんいる馬舎の方へ足を運ぶ
一日の楽しみの一つ遠乗りをする為に
「よしよし、元気にしてたか~?」
馬の頭を撫でて、紐を外して外に出る
兵にちょっと馬に乗ってくると告げて彼女は馬と一つになり風となる
日が完全に暮れるまで一緒に楽しんだ彼女の顔はどこか生き生きしていた
夜になると、部屋にロウソクの灯りをつけて兵法書などを少し読んだら
彼女の一日は終わりを告げる
そんな彼女の名前は公孫賛伯珪(こうそんさんはくけい)
何でもできるが誰にも勝てないとても不遇な彼女は今日も精一杯頑張っていた
~あとがきっぽいもの~
例によって短いですすいませんorz
今回はまさかの白蓮(ぱいれん)ちゃんでした
ずっと頭の中で彼女が書いてくれと叫んでたので書いてみました
完全なまでにボッチです!でも彼女は誰からも頼られる実は縁の下の力持ちタイプだと思っています
そろそろ次に移ります、間がちょっと空くかもしれませんのでご了承ください・・・
その時は早めにお知らせを書きたいと思います
これからも完結できるように頑張りたいと思います
稚拙な駄文ですが宜しくお願いしますm(_ _)m
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この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
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