No.636987 真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第三十七話 揺らぐ心ohatiyoさん 2013-11-15 09:27:20 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:669 閲覧ユーザー数:654 |
ティアナは、アグスタでの戦闘からずっと悩んでいた
あの時、自分が放った弾丸はもう少しで友を…………………スバルを殺しかけた
その記憶が映像となり、今でも鮮明に頭の中で再生される
ティアナ「…………………………」
あの時の私の判断は間違っていた?
けど、あの大量のガジェットを殲滅するためには必要な行動だったはず
でも、どうして失敗したのか?
ティアナ(いや、答えはわかりきっている)
私が弱いからだ
4本のカートリッジが使いえないほど弱いんだ
私には才能がない…………………………
あの時、ルナ……いや、セレスさんが私の弾丸を切り裂いてくれなければ、スバルは………………
ティアナ(私にフォアード達を指揮する資格は無い)
ああ、何て情けないんだ
何て惨めなんだ
ティアナ(ランスターの弾丸は、私の大切な者を奪う所だった)
ティアナは、あれ以来 訓練を休んでいる
なのははティアナには休息が必要と考え、休むことを容認していた
それが逆効果になるとは知らずに………………
ティアナ(訓練を休んでも、誰も私を呼びに来ない。私は必要とされていない)
なのはさんも何だかんだで私には失望しているんだろう
もしそうでなければ、無理やりにでも訓練に出されただろう
ティアナはベットに寝そべる
ティアナ「……………………私は何をやっているんだろう」
このままじゃ本当に役立たずだ
このままじゃ足手まといだ
このままじゃ……………………スバル達と肩を並べられない
このままじゃ………………………………………
ティアナ(じっとなんてしてられない…………………)
なのはの訓練が終った時間帯に、ティアナは1人 訓練場に居た
ティアナ「ふぅ~」
今日から夜中まで訓練をする
ティアナ「他のみんなのに追いつくには、無理をしても努力するしかない」
凡人が天才に追いつくには努力しかない
ティアナ「良し!!!」
ティアナは今日から、徹底的に自分を苛め抜いた
その結果、確かにティアナは強くなった
だがしかし、ティアナの体に疲労が溜まらないはずがなかった
急激な成長は、決して良いものではない
寧ろ体を蝕む毒だ
疲れ果てても、自分の成長を実感できる
だから体を苛めるのをやめられない
それの繰り返し…………………麻薬のようなものなのだ
嘗ての なのはもこの毒に犯され、死に掛けたことがある
そう、すずか誘拐事件の時だ
急激な成長と体を苛めることがどれだけ自分を蝕む毒か、なのはが身を持って一番知っているのだ
それを止めれなかった
なのはにとって一番のミスだろう
しかも、それを気づいていないのだ
ティアナの体にはどんどん疲労が溜まっていく
少しずつだが、確実にティアナの体を蝕んでいく
このままでは、なのはの二の舞だ
ヴァイス「あのバカ………………何やってやがる」
ティアナが無茶な訓練を夜な夜な繰り返している所を発見した ヴァイス
ヴァイス「無理をしても、本当に強くなれるわけじゃないぞ?」
力と言うものは、ゆっくり確実に付けていくものだ
ヴァイス「…………………………………………………」
ヴァイスはゆっくりと、ティアナに近づいて行く
ティアナ「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
ヴァイス「おい、その辺にしとけ」
ヴァイスは、ティアナを止めようとする
ティアナ「……………………………………………………」
しかし、ティアナはヴァイスを無視して、体を苛め続ける
ヴァイス「…………何で無理するんだ?」
止めるのは不可能と悟り、何故 無理をするのか問う
ティアナ「…………………私は凡人だから」
ヴァイス「え?」
ティアナ「天才を越える為、努力をする」
ヴァイス「悪いが、お前のそれは努力じゃねぇ」
ティアナ「え?」
ヴァイスはティアナの訓練を努力としては認めないと言う
ヴァイス「自分の体を壊しているだけだ」
ティアナ「…………………………………」
ヴァイス「無理して得た力ほど、脆いものはない」
ティアナ「じゃあ………………どうしたらいいんですか?」
ティアナは、悔しさのあまり涙を流してしまう
ティアナ「私は、どうすればいいんですか………………何をすればいいんですか?」
涙ながらに答えを聞いてくる ティアナ
ヴァイス「……………………………………」
しかしヴァイスは、ティアナの質問に答えられなかった
それから数日後、スターズ・ライトニング・セイヴァーのフォアード達はそろぞれのチームに分かれ、隊長と戦うという訓練が施された
なのは・フェイト・カイトの3人は、それぞれ別の合格条件を出す
フェイトは、10分間 彼女から攻撃されなかれば良し
つまりは、自分の攻撃から逃げろということである
無論、攻撃は最大の防御
攻めても良い
カイトは、10分以内に自分に一撃 入れれば良し
つまり、とにかく掛かって来いということである
一番シンプルだろう
なのは、10分以内に見事な連携を披露し、且つ なのはに一撃 入れる
つまり、チームワークを見せてみろということである
なのはの合格条件が一番 難しいだろう
そして、現在はセイヴァーの訓練である
カイト「どうした? この程度か?」
カイトの目の前には、ボロボロのレインとアマルが居た
レイン「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
アマル「……………………………………………」
カイト「この程度なら、合格はくれてやれんな」
レイン「まだまだ………………」
アマル「
アマルの影が浮き上がり、カイトに切り掛かる
カイト「その技は俺には効かん!!!!」
ウィザードで影を切り裂く
アマル「……今」
切り裂かれた影は、カイトの右腕を縛る
カイト「ほう、器用だな」
レイン「これでどうだぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
ウィンタムソード シュヴェーレンモードVer2による打撃を試みる
古の森で見せた レインの必殺技である
レイン(いくら旦那でも利き腕が使えない状態なら!!)
一撃を入れつことでも難しいと思わせる カイトの実力
しかし、利き腕を使えない状態では、自分の攻撃は躱せないと踏んだのだった
しかも、この訓練ではカイトはフォームチェンジを使わないという約束をしている
レイン「一撃だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カイト「甘いぞ!! レイン!!!」
腕力のみで影を引き千切り、レインに向けて砲撃を放つ カイト
レイン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
吹き飛んでいく レイン
アマル「!!!!!!!!」
危険と悟り、一旦距離を取ろうとする アマルだが、
カイト「逃がさん!!」
ウィザード【プロミネンスバレット!!!】
アマルに向けて、炎の弾丸を放つ
アマル「グゥ!!!」
躱すことが出来ずに被弾する アマル
カイト「高町の訓練はやはり甘い。約半年間でこの程度とは」
アマルは全く動かずに地面に倒れている
恐らくレインも気を失っているだろうと思った カイト
それが油断である
カイト「何だ!?」
急に訓練場が地震のように揺れ出す
カイトは、レインが吹き飛んで行った方を見る
すると、雪がまるで津波のように襲いかかって来る
そして、その雪の津波でサーフィンしているレインの姿が
カイト「何だこれは………………………」
カイトですら言葉を失うほどであった
最早、視界には雪しか映っていない
レイン「これが俺の特大必殺技!!! アルティメットシュガールバイト!!!!!!」
カイト「!!!!!!!!!!!」
レイン「オラァァァァァァァァ!!!!!!!」
カイトは雪の津波に飲まれていく
レイン「決まったか!!!」
訓練場に雪が積もった
レイン「やべ、生き埋めになっちまったか?」
魔力変換資質「雪」による雪崩を発生させる大技
大量の雪を生み出す為、レインは魔力切れである
レイン「!!!!!!!!!!!」
突然、地面から火柱が立つ
レイン「あの技を受けて……………まだ」
カイトが火柱から現れる
カイト「終りだ レイン」
ウィザードから弾丸が放たれる
レイン「グハッ」
レインは意識を失い、その場に倒れる
カイト「………………………………………………………」
今の技……………中々だった
カイトに傷を与えられていたのだった
カイト「フン、合格にしておいてやるか」
カイトは、レインとアマルを背負って行く
はやて「態々止めを刺さんでも……………」
レインの技が決まった瞬間から合格は決まったも同然なのだが、カイトは合格を告げる前にレインを気絶させる
なのは「次はスターズの番だね」
はやて「そうやな、頑張ってや! ティアナ! スバル!」
ティアナ・スバル「「はい!!!」」
次回 ティアナとスバルが、なのはに挑む!!!
う~ん、第十三章の執筆が進まない
流石にそろそろネタ切れかな
Sts編と次の話は書けているんですけどね、その次がいまいち……………
まぁ作者の愚痴はどうでもいいとして、いよいよティアナ撃墜の時!
はてさて、どのような結果になるのか?
それは次回!!
お楽しみに~
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
ティアナ撃墜まで後少し