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真・恋姫†無双 ~孫呉千年の大計~ 第2章 拠点ー瑠璃編

雪月さん

常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

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2013-11-13 20:00:02 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3989   閲覧ユーザー数:3227

第2章 拠点ー瑠璃編『 休日?だった筈なのに・・・どうしてこうなった!? 』

 

 

 

 

董卓連合時の負傷から漸く癒えた瑠璃であったが、その後、雪蓮の懐妊話が振って湧いた事もあって

荊州攻略に関する人事の変更を余儀なくされ、荊州南部攻略に待ったがかかっていた状況であったのだ

 

そうなると傷の癒えた瑠璃としては、一刀の命により諜報活動の任務へと出かけたいとは思っていたのだが

劉表陣営はお家騒動で分裂し、内部が混乱状況にあった為に、瑠璃や明命が出張る程の情報のガードの堅さでは無かった事も影響し

明命や瑠璃の部下達を現地に派遣した事で十分な成果をあげていたのだった

 

そうした優秀な部下達に支えられた事もあり、瑠璃は珍しく建業にてゆっくりとした時を過ごしていたのである

 

設立当時から比べれば、北郷隊の重要性は日に日に増している

というのも、諜報部隊を率いているのは主に明命であり、明命は第1総軍直属の斥候隊長なのである

 

第2総軍である蓮華には、直属の諜報部隊が存在していない

強いて挙げるならば思春が該当するだろうが、水軍を率いる事も多いために蓮華の直属の斥候部隊とは厳密には分類できないのである

 

孫呉独立時に当時有名を馳せていた桜が、北郷隊へと転属となったお蔭もあって

以前から明命と共に良く諜報活動に従事していた事を買われ、桜と入れ替わる形で諜報部隊を率いる隊長に瑠璃が抜擢されのだった

 

ならば第2総軍の蓮華に付き従うのが本来の流れなのであろうが、雪蓮と冥琳はそういった点に拘りがある訳ではなかった

 

2人は孫呉機動軍の”性格”と瑠璃が部隊に所属し熟知していたという点を考慮して、瑠璃を一刀専属の諜報部隊隊長に選任させたのだ

”部隊の特性”とは言うまでもないだろうが、本隊とは独自の行動を取る事、即ち”遊撃”が許されていた点において

諜報能力の重要性・必要性があった事が、瑠璃が一刀専属の最大の決め手となった事だと察する事ができよう

 

瑠璃が抜け空席となった騎馬弩弓の隊長を子虎が引継ぎ、子虎の移籍に伴い、騎馬弓部隊を桜がそれぞれ引き継ぐ事になったのだ

 

この一連の人事の流れを見ても判るとおり、孫呉は雪蓮率いる第1総軍と一刀率いる孫呉機動軍を中核を成している事が判る

そして作戦に応じて、蓮華率いる第2総軍がどちらかの隊へと加わるという図式が確立されたのであった

また一刀が天皇に、雪蓮が皇后に即位した事もあって、より隊の重要性が増したといえよう

 

残る孫呉水軍ではあるが、孫呉機動軍と共に独立しているともいえる部隊特性ではあるが、活躍の場所が水上とかなり限定されるだけに

荊州を統べ防衛する重要性と呉の領土を防衛する点においては、孫呉機動軍より多大な貢献が出来るといえるのだが・・・

大陸に存在している巴蜀・中原を統べる点においてはどうしても、孫呉機動軍より見劣りしてしまっていた

 

そして孫呉機動軍には、第2章終了時に新たに霞と高順・詠も加わり、孫呉正式名称:孫呉機動軍:零部隊が組織された

 

この零部隊の性格としては、天皇となりし一刀の親衛隊組織として設立され

一刀の副司令としての位置に霞が座る事となり、時に一刀がいない場合の代理隊長としての性格も有しており

騎馬による独立遊撃機動軍を組織・運営していくのは、霞の役目ともなった訳なのである

 

ただ詠はメイド業務が本職である事から、霞の軍師として参加する事は殆ど稀な事で、少々特殊な扱いとなっている

 

孫呉機動軍を改訂組織図に纏めてみると、以下のような感じに変更となっている(第2章終了時まとめ)

第1総軍及び第2総軍・孫呉水軍については変更がないので、ここでは割愛させて戴く事にする ※第1章 2話を参照

 

 

■孫呉機動軍(第2章改訂版)

 

 ◎機動軍総司令:天皇・北郷 一刀  副司令:張遼・霞 

 

 〇軍師兼任内政担当:呂蒙・亞莎 諸葛謹・藍里   〇諜報部隊 隊長:凌統(瑠璃)

 

  一刀 ━┳→ 零    部隊 隊長:張遼・霞 (副将:高順 軍師:詠)

       ┃

       ┠→ 騎馬槍  部隊 隊長:朱桓・珊瑚(副将:歩シツ)

       ┃

       ┠→ 騎馬弩弓 部隊 隊長:徐盛・子虎(副将:朱然)

       ┃

       ┗→ 騎馬弓  部隊 隊長:太史慈・桜(副将:丁奉)

 

 

 

これだけの猛者を集めた孫呉機動軍は、もはや第1総軍とて引けをとらない、いやそれ以上の陣容を呈していたのである

雪蓮を始めとした冥琳が、どれだけこの機動軍を重要視していたが、この一事でも窺い知れよう

 

また機動軍の鍵を握っているのは”情報 ”の入手の速さと正確さにあり

当然の事ながら、率いる瑠璃の重要性が、この幼い体の双肩に重くのしかかる事となっていた

 

瑠璃も瑠璃の母もその事を認識し、一刀に重用されている事を誰よりも喜びを感じ感謝もしていたのだった

それだけに瑠璃の日々の鍛錬は、欠かす事の出来ない日課ともなっていたようである

 

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桜の訓練用の蛮刀が、瑠璃の頭の上数センチ上を通過していくのを感じながら、身体をさらに低く屈めながら捻って溜めを作り

脇差と言っても過言ではない長さの刀である、不撓不屈の一撃を桜の脇腹へとお見舞いするものの・・・

 

桜に既に読まれていたいたのか 蛮刀を振り流れていた身体を跳躍させ、瑠璃の不撓不屈の一刀を鎬ぎきると

跳躍で瑠璃と交差する際に、蛮刀の一撃を叩き入れる桜

 

さすがに脇腹への一刀が入ると思っていたのか、交差する際の桜の一撃に対し

反応が遅れしまい結果、身体を投げ出し転がって避ける羽目に陥ってしまう

 

「瑠璃! 見切りはいいでござるが、太刀筋と攻撃に関する予測が甘いでござる! もっと速くそして鋭く!

 一刀が決まるまでは、油断するなでござるよ!」

 

桜の容赦のないアドバイスに対して、瑠璃の取った行動はというと・・・

 

「はいっ! ありがとうございます」

 

瑠璃はありったけの気力を振り絞って大声で答えたのを、優しげな瞳で瑠璃を見つめつつ、訓練のキリが良いと感じた桜は

 

「瑠璃 まだ完治してないでござろう? 今日はこれくらいにするでござる」

 

といって、桜は頷く瑠璃の頭に手を乗せ、艶やかな栗色の髪をくしゃくしゃさせて、早朝訓練の労を労うのであった

瑠璃としても一刀と桜には気を許しているのだろう 嫌がる素振りを一切みせず、笑顔を浮かべて桜の手に委ねている様子であった

 

瑠璃の日常は上記のような感じで、桜との早朝訓練から始る

桜が瑠璃に早朝から訓練に付き合える理由・・・何を隠そう、建業にある桜の家は瑠璃のお隣さんだったりするのである

 

孫呉が独立を果たし、その後に桜が北郷隊へと転属された事が縁で、桜が故郷に残してきた母の身の上を心配していた事もあって

徐庶の件もあっての事だろうか、一刀は後々後悔せぬようにと、桜と共に青州にまで出かけて説得し建業まで連れてきたのだった

 

後は何処へ住んでもらうかという問題もあったのだが、女手一つで桜を立派に育て上げたという点からも

一刀は瑠璃の母と馬が合うと思い、桜親子をお隣へと誘致したのであった

 

今では両家の母同士も気軽に交流し、娘の瑠璃は桜を姉のように慕い、桜も瑠璃を妹ように可愛がり

一刀の目論みは見事大当たりし、両家にとって良い結果を生み出した格好となった訳である

 

朝食が終わると瑠璃は当てもなくぷらぷらっと出歩く

食後の運動、散歩といったモノに近いが、足は自然と一刀のいる方向へと無意識に向いている事が多い

 

昔と違い今では、父の仇でもある思春だけを眼の敵にする、なんていうことはなくなっているが

街などでふと出会ったなら、威嚇し合ったり、時には剣を交える事もある犬猿の仲でもあったりする

 

初期の頃は2人で殺し合っていると通報され、祭や楓が駆けつける騒ぎともなっているが

この2人は不器用で剣を交える事で得る事も大きいだろうと判断された事もあって

王林や藍里が機転を利かせて、試合と周囲へ触れ込んだのだった

 

その効果もあってなのか、大概、人気のない建業外れの空き地で激しく行っているのにも関らず

何度もここでやっている事もあり、音を聞けば訓練や試合と思い込んで、子供達を含めた見物人が出てくる始末となっている

 

思春も瑠璃も人がいようがいまいが、独自の世界観を持って対峙しているので、激しくやり合っている間は全く気付く様子もないが

終わった途端に、見物人から拍手をもらって漸く気付き、両者頬を赤らめ恥かしがりつつ早々に退散する始末となっている

 

こうした思春との試合がない場合などは、一刀に出会えないかと休日であろうとも城付近にいる事が多い

 

 

本日はそんな日だったようで・・・

 

 

「うん? 瑠璃か 今日は休日だったろう? 城に用でもあったか?」

 

瑠璃が反董卓連合戦の最中骨折した激闘から建業へと移送され、身体が癒えた今日といえども

一刀は瑠璃を始めとした霞・高順・珊瑚・子虎・桜といった主だった部下達に交代で休日を与えていたのだ

 

これ以後、荊州や豫州などを切り取る大戦が控えているからだ 

休日より、そうした大戦を待ちわびる将達の集まりでもあったりする、困った集団でもあるのだが・・・

 

「一刀しゃま・・・ 暇だった」

 

久々の休みなのだから、寝て過ごしていれば良いだろうに・・・とは思う一刀ではあったが

暇を持て余すとは・・・、器用という認識があった瑠璃にも不器用な反面を見つけ、ちょっと可笑しくなった一刀である

 

「あはは 暇を与えたのだから当然だろう? 身体をちゃんと休めておく事も任務のうちだぞ?」

 

そう一刀が悪戯っぽく笑いながら、瑠璃の頭をくしゃくしゃされるのを、いつも心地よく感じる瑠璃は

 

「一刀しゃまと一緒にいるの・・・それが瑠璃の休日」

 

と瑠璃は勇気を出して本音を呟くものの・・・

鈍感な一刀はこういうタイミングではものの見事に聞いていない事が多く、この時もまた・・・

 

「しょうがないな~ 俺は仕事あるから余り相手にしてやれないかもしれないが・・・

 瑠璃に関係ある仕事もあるから、良かったら一緒にいるか?」

 

瑠璃の呟きは聞こえていなかったようであるが、瑠璃にとっては結果オーライだった為

満面の笑みを浮かべながら数回頷き返すと、喜び勇んで一刀の腰に張り付く健気な瑠璃でありました

 

 

 

 

仕事をしている一刀に軽く抱きついたり、時には椅子に座っている一刀の膝の上に乗っかったりと

瑠璃は、一刀と出会ってからの時間を、自由奔放にかつ有意義な時を満喫していた

 

そうした折、一刀が書き物をしていた文章が気になったのであろう じっと眼を凝らし文章を読んでいる様子の瑠璃

 

「一刀しゃま・・・ その”忍”と”斥候”ってどう違うのですか?」

 

一刀の仕事の邪魔をしないよう心がけていた瑠璃ではあったが、興味が湧いてしまった事もあり

つい質問をしてしまっていたのだ

 

「ん? ああ 同じと考えて構わないよ 俺の住んでいた国の斥候の名称と思ってくれればいい

 主に他国の情報収集や撹乱を主任務にしている人達の総称だからね

 

 創作部分も多分に含まれてはいるんだけどな 明命が以前から忍びの話をしたら、目を輝かせて詳細を知りたがってたから・・・

 明命や瑠璃なんて・・・外見からして、ほんと斥候というより忍びなんだよな~とは思ってるが」

 

「ふむふむ・・・ 撒菱、手裏剣又は苦無(くない)?にかぎ縄、忍刀に忍装束、五色米に割符

 火箭(かせん)・投げ焙烙・煙玉に埋火(うずめび)(地雷)・・・ シキミにアサガオの種??・・・竹筒???」

 

 「撒菱って言っても植物じゃなく、鉄菱の方だからな? 

  苦無に関しては、手裏剣のように投げて使用したり、武器として使用したりする」

 

この当時にはまだ”玉鋼”を作る技術は”呉”のみの特許で、他国においてはまだ確立されてはいない

一刀が導入した軍事技術の中で、鐙や鞍といった武具・黒色火薬と並び称される

この時代において粋を集めた技術(オーバーテクノロジー)という異彩を放っている

 

その技術提供のお蔭もあって、今や瑠璃の手に馴染んでいる”不撓不屈というの忍刀”は

琥珀の手によって生み出され存在している訳なのである

 

この不撓不屈という忍刀は、一刀の小太刀である月影と桜花の日本の刀を参考に作られているのだが

元来は、一刀の小太刀が万が一にも折れり欠けた際、修復技術を確立させる過程で生み出されたのが

瑠璃の不撓不屈という忍刀だったのである

 

琥珀といえども、さすがに月影と桜花の両名刀の再現・復元には至らず

結局は劣化版といった処に落ち着いてしまっており、その事が余計に琥珀の職人魂に火をつけ研究に余念がないようであるが・・・

未だに月影と桜花を超える名刀が、この大陸に生み出されたとは聞こえてこない

 

また投げ焙烙・煙玉に埋火に関しては、呉内部でも思春率いる水軍といった処で、最近漸く取り入れられ始めた手法ではあるが

黒色火薬が以前高価でもあり、気軽に1個人の攻撃に使用したりという贅沢な使用は現段階にて出来ていない

 

「アサガオの種??」

 

瑠璃は何度も言葉を反芻するものの・・・想像出来はするが確定するには至らず

首を傾げて言葉を呟いていた処に、漸く書いていた文章が一段落したのか、一刀が説明をしてくれた

 

「ああ アサガオの種っていうのは、大陸でいう牽牛子(けんごし)の事だよ」

 

「なるほど牽牛子の事ですか・・・」

 

一刀の説明により、漸く瑠璃も理解する事が出来たのであった

 

牽牛子の種の中毒症状としては、嘔吐、下痢、腹痛、血圧低下等を引き起こすが

粉末にして下剤や利尿剤として薬用に用いられる事もある

 

ちなみにシキミとは、日本では仏前草として有名である植物であるが、花や葉、実、さらに根から茎にいたる全てが毒という

また実の中毒症状は嘔吐、腹痛、下痢、痙攣、意識障害等で、最悪は死亡に至るというから扱いには注意が必要

                                       ※WIKI シキミ・アサガオの種を参照

 

牽牛子については瑠璃も明命もそうだが、長時間便所に敵を縛れる事もあって下剤として良く多用している

 

一刀が使用用途などを書いているようであるが、普段使っている物とそう大差はないように思えたのだが・・・

なんで竹筒??というのが、この時の瑠璃の正直な感想であった

 

竹筒なんて水筒に使用したり、時には火薬を詰め込み、投げ焙烙のように使用したりもするが・・・

最後の竹筒のみ??・・・を使用するというのに、全く心当たりがなかった事もあり

妙に気になりソワソワしだした瑠璃であった

 

「瑠璃 いろいろと試してみたいので手伝ってくれるか?」

 

一刀はそう瑠璃へと問いかけ終えると、外へと出るべく支度を始めるのであった

 

 

 

 

「一刀しゃま・・・ 竹筒・・・だけを使うの?」

 

「あはは これか! 創作の類だろうと思うんだけどな~ 書いている俺も使えるのか良く判っていないので・・・

 ものは試しだ やり方は教えるから良かったら実演してみせてくれ 瑠璃」

 

一刀からそう頼まれ、うんと素直に頷いた瑠璃ではあったが

この後、試験・体験という名の無茶振りを発揮し、久々に周りを振り回す一刀でありました

 

 

庭園にある池で試してみることにしたのだが、イマイチ効果が発揮されていないように感じた

というのも、庭園にあるのは池というより川に近い・・・

琥珀があまり水が汚れないようにと、高所から水引き入れ、低所から水を排出し循環させる方式を取り入れていたからだった

 

その為か、潜っている瑠璃の姿は丸見えで、竹を伸ばして呼吸してる姿が鮮明に映し出され・・・

なんとも愛らしいというか、より滑稽に映し出されてしまったのである

 

そんな瑠璃をみた一刀は”魔が差した”とでもいう表現が適切だろう

瑠璃に気付かれないよう、竹にそっと手を当てて蓋をしてしまうイタズラを敢行・・・してじっと瑠璃の動向を観察する一刀

 

瑠璃の目が最初に点になり・・・必死に吸い込もうとするも吸えず・・・

瑠璃の表情がみるみる信号機のように青くなったり、赤くなったりと激しくころころと表情を変える

 

そろそろ諦めて上がってくるかと思って猶も観察に余念のなかった一刀であったが

どうやら瑠璃はまだ、呼吸を続けるべく健気にもがんばっているらしく・・・

竹から吸い込む仕草を必死に行うのでありました

 

かれこれ5分は経過しているというのに、まだ上がってくる様子もなかったのだが・・・

ついに力尽きたのであろう 瑠璃の身体がぷか~~~と浮いてきた時点で

漸く我に返った一刀は、急いで瑠璃を水から引き上げ、人工呼吸で蘇生させるのでありました・・・

 

「ぶばぁーーーーーーーーーー!! ゴッゴホッゴホッ・・・ お花畑と亡くなった父さまと一瞬会えた気がしなくも・・・」

 

漸く息を吹き返した瑠璃の言葉に・・・

ごっごめんよ・・・瑠璃 悪のりしすぎたようだ・・・と一刀は心の中で反省しきりであったという

 

「それにしても・・・おかしいな? どうして息ができなかったのでしょう?」

 

と呟いた瑠璃は首を捻りつつ、しきりに竹に空いている穴を覗き込んだりしている天然っぷりというか・・・お茶目っぷりを発揮している

 

 

・・・それは瑠璃 俺(一刀)が手でそっと蓋をしていたから・・・とは到底言い出せなかった一刀でありました

 

 

「瑠璃 ここじゃ姿がまる見えだし効果が薄い 湿地帯の方へ行ってやってみよう

 例えば葦や蓮の茎に紛れさしたり、葉が生い茂り隠して使うのが適当だからな」

 

という一刀の言は至極最もな事で、死にかけていたとは思えないほど

純な瑠璃は、一刀の言にうんうんとしきりに頷き、同意を示しているようである

そこへ・・・

 

「かずとぉ~~~~~~~~~~ 注文の試作品の数々を届けにきたよぉ~~~~~~~~~~~」

 

「おお こっちだ こはきゅん(琥珀)! 今少し検証してたところだ  

 荷は移動するのでそのままでいいから、庭園の方にいるからそちらへ回ってくれ」

 

「誰が『こはきゅん』だ! それはまぁいい・・・として検証中だって? 面白そうだね ワタシも見てていいかな?」

 

「ああ 構わないぞ? 瑠璃が試験に付き合ってくれてるから、一緒に行動する事になるが構わないか?

 瑠璃もいいかな?」

 

「それは一向に気にしない」

「・・・うん」

 

ここからは試験の模様・様子を短くアレンジしてお送りいたします お楽しみくださいませ

 

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●忍装束 試着

 

「マズはここからだ! 桜お邪魔するよ!」

 

「一刀でござるか どうぞ~」

 

桜の返事を聞いた一刀達は扉を開き、部屋の中へと入っていく

 

「桜 すまないな~」

「いやいや構わないでごじゃるよ これも仕事の内でござるし 琥珀と・・・瑠璃もか?」

 

「試着するのは瑠璃がいいだろう 桜の事だ 瑠璃用のもちゃんと用意出来ているのだろう?」

 

「あはは 見破られてたか うん もちろん!」

 

「それじゃ早速、瑠璃! 試着してみてくれ!」

 

という事で有無を言わさず瑠璃を着替えさせる桜と琥珀 着替えている間一刀は部屋の外で待機している

 

 

「・・・なんて言っていいのかわからないが、似合いすぎて怖いくらいだな・・・」

 

一刀の感想に、桜、琥珀が一様に同意を示し頷き感嘆していた

 

「瑠璃! 俺用にと琥珀の工房を借りて作ってみたヤツだが、瑠璃にもきっと似合うだろう

 今日付き合ってくれた礼だ この額当て付けてみろ」

 

そう言った一刀は忍装束を着ている瑠璃へ向かって手渡す

 

「るりるり 馬子にも衣装というもので、忍装束を着た瑠璃がまるで立派な忍とやらに見えるよ」

 

「琥珀・・・少し言葉が過ぎるのではござらんか? まるで・・・ではなく、瑠璃は今では明命にも劣らぬ立派な斥候でごじゃるぞ?」

 

「いやいや 失敬」

 

桜と琥珀のそうした遣り取りの間も、瑠璃の裾などの寸法の微調整に余念のない桜

 

「すごく似合っているぞ 瑠璃 これからはこれを着て任務遂行だ 桜装束の色藍色しかないのか? 渋柿色に出来ないか?」

 

「渋柿? 出来ない事はないと思うけど・・・ ちょっと時間くれない? 染めるのに時間がかかりそう

 寸法は微調整してるのに合わせればいいんでしょ?」

 

「ああ それで構わない じゃ よろしく頼むよ 桜」

 

「ああ 任せるでござるよ!」

 

こうして再度着替え終えた一刀、瑠璃と琥珀の3人は、建業城にある桜の部屋を後にするのであった・・・

この間、瑠璃は一言の言葉も発していないという・・・

 

●手裏剣・棒手裏剣の試験

 

武器などの試験も行う為、人気の少ない建業城の郊外まで出てきた一刀、瑠璃、琥珀の3人は

早速試験を開始するべく準備を開始していた そんな中・・・

 

すこしくらい・・・試してみてもいいよね・・・

「えいっ!」

 

「瑠璃・・・」 

 

びくっ・・・一刀に声をかけられ身体が硬直する瑠璃・・・ 

もっもしかして・・・怒られちゃう?そんな予感に支配される瑠璃であったが・・・

 

「試すのは一向に構わんが・・・ 格好つけてるけど・・・ 的外れてるぞ?」

 

「にゃう!!!」

 

準備の最中に、瑠璃は棒手裏剣の感触を確かめるべく、試しにと投げてみたのだが・・・

その様子をしっかり一刀に見られていたのでありました

 

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●苦無の試験

 

「まとめて相手してやろう! さぁ 来るがいい!」

「『るりるり』 苦無2本もって・・・って何してるの? それもしかして誰かの真似?」

 

琥珀の突っ込みに対して瑠璃は、小さな胸張ってこう言い放ったのである

 

 

「・・・一刀しゃま」

 

 

「Σ俺かよ!!」

 

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●煙玉の試験

 

「ゲホッゲホッゲホッ・・・ なんだか喉がいたいぞ・・・ごがぐぅ(琥珀)」

「目がぁーーー 目がぁーーー」

 

「瑠璃・・・ どこかの某大佐のようだな・・・

 それにしても煙玉なのに何で痛いんだよ・・・これ・・・」

 

 

「・・・煙成分に唐辛子成分も混ぜ込んでみました ぐっ!」

 

親指を立てて、爽やかなしてやったりの笑顔を見せている琥珀に対して

 

 

「ぐっ! ぢゃねぇよ! Σ 勝手に混ぜるな! そういうことは、使用するより前に先に言えよ!!!」

 

一刀の愚痴とちょっぷが、琥珀の脳天へと炸裂したのでありました

瑠璃の行方はというと・・・手を引かれて目を洗浄中でございます

 

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●・・・の試験

 

「フハハハーーーー 我が眼前で皆屍を晒すがいい!!」

「一刀しゃま! カッコいい!」

 

はしゃぐ一刀を煽るかのように、瑠璃が拍手をして一刀の事をしきりに持ち上げていたのだが・・・

 

「一刀・・・火箭(かせん)で遊ぶの止めなさい・・・」

 

1人冷静な琥珀に叱られ、強制終了を余儀なくされる一刀でありました

 

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●埋火(地雷)の試験

 

「うん? おっかしいな 反応なしか・・・ おい 琥珀 (黒色)火薬の調節、間違ったんじゃないのか?

 瑠璃ぃ~ そこの大きめの岩を埋めた場所へ投げてみてくれないか?」

 

真面目に戻った一刀は試験を再開させ瑠璃に指示を飛ばす

 

「おっかしいなぁ・・・(にやにや)」

 

自身の髪を掻きつつ、とぼけた風の琥珀の反応に、何か怪しい感じがした一刀ではあったが・・・

 

「これですね 了解であります!」

 

一刀の命に従い頷くと岩を持ち上げ、ゆっくりとスローイングしたのである

 

「琥珀よ 火薬は危険なんだしちゃんと・・・」

 

と一刀は琥珀へと注意し、最後までその言葉を続ける事は叶わずに、事件は嵐と共にやってきた!!?

 

 

どっかぁぁぁーーーーーーーーーーん、という爆音と共に、辺り一面に黒煙が濛々と舞い上がったのであった

 

 

余りの爆音に目が点となってた一刀と瑠璃、2人の様子を見て指差しかケタケタと笑う琥珀

 

「・・・こはきゅんよ? たしか埋火だったよな? おまいは一体何をふっとばしたかったんだよぉぉーーーーーーー」

 

「あははーーー 冗談だよ 冗談!」

 

「こはきゅんよ・・・ 高価な黒色火薬で遊ぶなよ・・・ 

 冥琳にでも見つかったら、あとでネチネチとお小言もらうだけでなく、予算まで削られかねんぞ?」

 

「冥琳がいないからこその遊びに決まってるだろう? 

 冥琳が急遽来てもいいように、ちゃんと用意もしておいたしね こっちが本命さ!」

 

最初は竜宮城に来た浦島太郎に渡された玉手箱ぐらいの大きさだったのだが

本命と手に持って2人に見せた埋火は、大きめのメロンパンぐらいの大きさであった

 

 

 いやだから・・・ 最初からそっちを設置しておけよ・・・

 

 

と三白眼で琥珀を睨む一刀と瑠璃でありました

 

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「まぁ 運用試験はこんなとこだな ・・・以上をもって終了とする」

 

「お疲れしゃま」

「お疲れ~~~」

 

「琥珀、報告書まとめておいてくれ 俺のほうからも出しておくし

 

「承知したよ~」

 

「それから瑠璃 何か使えそうなのあったか?」

 

「忍装束と苦無と棒手裏剣!! ・・・と竹筒(ぼそっ」

 

「あははは! あのなんの変哲も無い竹筒、そんなに気に入ってくれたのか!」

 

こくこくと頷く瑠璃でありました

 

「そうだ 琥珀 埋火なんだが、踏んだ重量によって発動する、しないに調整できそうか?」

 

との一刀の問い掛けに対しては・・・

 

「やけに細かい注文だねぇ ん~ 事前に重さが判らないと調整は難しいよ 条件が整えば・・・かな

 判れば設置する深さと箱の堅さを調整すれば大丈夫とは思うけど、最も厄介なのが雨、水が天敵だしね」

 

「それで構わないので調整を進めておいてくれ 琥珀よろしく頼む

 それと瑠璃の使えると言っていた苦無と棒手裏剣を優先的に手配してやってくれ

 掛かった経費は後で俺の方に回しといてくれ」

 

「全てりょ~かぁ~~~いしたよ! 良かったな! るりるり~♪」

 

琥珀に肩や背中をばんばんと叩かれ、一刀からの多くの贈り物を戴けた事に喜びつつ、可愛くよろめく瑠璃でありました

その後、解散となってからふと我に返った瑠璃・・・

 

「そういえば・・・ 休日だったんだ・・・ すっかり忘れてた・・・ 

 目が痛かったり死にかけたけど・・・亡くなった父さまにも会えたし、楽しかったしで良い日だったかも~♪」

 

そんな感想を残して、スキップして帰途へとつく瑠璃でありました

 

 

後日、桜の方から瑠璃の元へと忍装束が出来上がり、届けられたそうである

 

瑠璃が試着していたのは、黒に近い藍色の忍装束だったのだが

一刀がこの度用意させたのは、より闇夜に溶け込めやすいようにと、柿渋色を基調とした忍装束であったのだ

 

試着していた色が違うと桜に問う事なく、瑠璃は少しも迷った様子も見せずに

桜が手にしていた柿渋色の忍装束をもらい着替え、額当て、鎖帷子と着装し終った瑠璃は

荊州の任務へと就くべく、颯爽と建業を飛び出し後にしたのでありましたとさ・・・

 

 

 

 

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●『真・恋姫†無双 - 真月譚・魏志倭人伝 -』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております

 

上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ

お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、何卒ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程昱(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

 (背丈は朱里や雛里と同じくらい) 真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが、一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で

  徐々に頭角を現し、後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

 

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為、未熟であった一刀の補佐に転属させられる 

  初期には転属させられた事に不満であったが

  一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に(わだかま)りも消え、一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

 ○高順

 

  「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年 

  以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた

  高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが

 

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

 ○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん

 

  一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』

  ”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた

  また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある

 

  緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ

  ”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前 

 

  白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない 

  他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない

  食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き

 

  雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様

 

 ○狼(ラン)

  珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが

  子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す

 

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【あとがき】

 

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつも大変お世話になっております

 

この度の瑠璃拠点話 いかがでございましたでしょうか?

 

他のSSとは違って、かなり短めに読みやすく調整してみました

今回に限っては、余り疲れずにテンポよく読み切れたのでは?とは思っております

 

今回の内容は明命にも絡んでくるもので、忍者モノでした

・・・と言っても前話のようなストーリーに沿った絡み、内容のモノではありませんで

実験といった体験コーナー的エピソードではありましたけども・・・

 

良ければこの辺りのコメントも戴けますと嬉しく存じます<(_ _)>

 

そして第3章から瑠璃は、一刀から贈られたこの柿渋色の忍装束に額当て、鎖帷子を着込んだ状態の武装で

荊州を縦横無尽に駆け回り活躍することとなります

 

少し早いとは思ったのですが良い機会かと思い、■孫呉機動軍(第2章改訂版)と題しました編成も更新しておきました

 

第3章始めにもおさらいとして、もう一度カキコしようと思っておりますが

霞や高順・詠といった董卓軍のメインの人物達が、孫呉に所属をしてからどこへ編成されたのか?

という疑問にお応えし、この度のお披露目となりました次第です

 

この編成にて、荊州南部の領土を切り取っていく事となりますので、そちらの方でも是非ご期待くださいませ

 

 

最後になりましたが、次回更新は第2章拠点候補ヒロイン第4位となりましたのは、怒濤の追い上げをみせた祭さんの拠点話です

 

え~ 以前よりコア?な皆様の要望のございました通り、魔法熟女・リリカル・・・マジカル・・・

この際どっちでもいいや! 祭さんの初登場となります物語の制作を、現在進行中でございます

 

また物語の核となります部分を、どこに照準を合わせるのか? 非常に迷ったのですが・・・

 

魔法少女リリカルな●は The MOVIE 1stに照準を合わせ、劇場版の第1作めを舞台にした物語に祭さんを送り込む予定でいます 

はてさて!? どういった展開となりますことやら・・・ こちらの方もお楽しみにお待ちくださいませ~

 

これからも皆様の忌憚のない御意見・御感想を、制作の糧にすべくコメント等でお聞かせ下さいませ

それでは次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ~♪


 
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