No.636081

楽しく逝こうゼ?

piguzam]さん

第35話~現状確認と話し合いのカオス和え

2013-11-11 17:13:58 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:18406   閲覧ユーザー数:15711

 

前書き

 

 

あぁ、また俺の要らん癖が出た(汗)

 

よせば良いのにキャラを無駄に可愛く書こうとしてしまう……助けて。

 

 

 

 

 

「ほ、ほなら、とりあえず自己紹介しよか。私がこの管理局所属機動課第6部隊、機動六課の部隊長を勤める八神はやてや。気軽にはやてちゃんって呼んでな♪」

 

リインに吹っ飛ばされて部屋から退場した俺だが、リインが俺を押し倒したまま凄い勢いで謝ってくるという意味不な状況でした。

とりあえず、その謝罪の意味も含めて後で聞くと言い、俺はすぐさまリインを連れて部屋の中へ戻り、この建物……機動六課の責任者と話しをする事となった。

ちなみに部屋の中にはフェイトとアルフも居たけど、リインの行動が早すぎて乗り遅れたらしい。

……下手するとリイン+@だったかもしれなかったのか、危ねぇ危ねえ。

といった事を考えてる間にも、目の前に座る茶のボブカットな女性……俺達にとって良く見知った奴と同じ名前の女性がにこやかに話しかけてきてた。

そのお姉さんの名前は『八神はやて』といい、俺達の知るはやての大人バージョンとも言える姿をしてる。

そんな女性がフレンドリーに話しかけてくれるのは嬉しいが、一言モノ申したい。

 

「呼称について、もちっと歳考えて言った方が良んじゃねッスか?」

 

若干今の呼称は痛い気がするッス。ちゃん付けはせめて中学、高校までだろ。

 

「あっははー♪えぇ度胸しとるなぁ自分。確かに私は大人やけど、まだ19や。せやけど私は大人やで、それぐらいの事じゃ怒らへんで♪」

 

「そう言いつつ騎士甲冑展開してる辺りで沸点の低さが窺えちゃいますけど?もしかして余裕皆無だったんスか?こりゃ失敬」

 

「……(ピクピク)」

 

「お、落ち着いてはやてちゃんッ!?相手は子供なんだから、ねッ!?」

 

「お離し、なのはちゃんッ!!こういう生意気通り越してえぇ度胸しとる子供には、早い内から社会のルールっちゅうモンを体に教えたらなアカンねんッ!!」

 

俺の言葉を聞いたはやてさんは、額に十字マークを現しながら震えた手付きで俺に向かって杖を構えようとし、それをサイドポニーの女性が羽交い絞めにして止めていた。

っていうか、サイドポニーのお姉さんは雰囲気が若干なのはに似てる気がするな……名前もなのはって呼ばれてたし。

他にこの部屋に居るのは、俺達にとっては見慣れたヴォルケンリッターの面々なんだけど、何やら皆俺に対してよそよそしい感じだ。

最初に会ったシャマルさんと同じく、俺にどう接して良いのか分からないって顔に書いてある。

後、他の人達より若干若いって感じの女の人が2人、それと俺やフェイトと同い年ぐらいの少年少女が2人居るが、こっちは俺も会った事が無ぇ。

そして、ヴォルケンリッター、知らない4人以外の人間はさっきのはやてさん、なのはさんと……。

 

「……(ニコニコ)」

 

何故か俺を見て微笑みを浮かべている金髪のナイス美人さん。

腰どころかお尻まで届きそうな長い金髪を先の方で結っていて、雰囲気がフェイトそっくりだ。

一体全体どうなってやがんだ?

目の前の3人は分かるけど、何でヴォルケンリッターの誰も彼もが俺に対して初対面的な雰囲気出してんだよ?

 

「む……ぇぃ(グニー)」

 

「ほへ?にゃ、にゃにすんだフェイト?」

 

色々と考え事してたら、何故か隣りに座っていたフェイトからほっぺを軽く引っ張られてしまう。

しかもフェイトちゃんてばちょっぴり膨れっ面じゃござんせんかい。

 

「……あの人の事、じーっと見てたから……また、なの?また増やしちゃうの?」

 

と、俺が視線をあの金髪のお姉さんに向けてたのがご不満なご様子。

っていうか考え事してたから視線逸らすの忘れてただけです、後またとか言うな人聞き悪い。

 

「違うから、ただ考え事してただけだって。特に意味なんてねぇっての」

 

「……ホント?」

 

「おう。ホントにホント」

 

だから今も俺のほっぺをキャプチャーしてる手を離しちゃくれませんか?

痛みは無いけど何時までも引っ張られてるってのもおかしいし。

しかし、フェイトは膨れたハムちゃん顔のまま俺を睨むばかりで、俺のほっぺを離しちゃくれない。

どうにも俺の答えに不満がある様だ。

 

「うー……分かった。信じるからね?」

 

普段の行い的に、どうも俺を許しにくいらしかったが、何とか離してくれた。

うんうん、やっぱフェイトちゃんは優しい子だぁねぇ。

思わず笑顔でフェイトの頭へと手が伸びて、そのまま優しくナデナデしてしまう。

 

「へへっ。信じときな。俺は今までフェイトに嘘吐いた事は一度もねぇんだからよ(ナデナデ)」

 

「ん……そうだね。嘘みたいな事を現実にした事はあったけど、ゼンは私に嘘を言った事なんてないもん」

 

「おうよ。この橘禅。何時だって自分に正直に生きてるからな(ナデナデ)」

 

「んぅ……正直過ぎて、困ってるところもあるけど……可愛い女の子が大好きなのは、もう少し隠せないのかな?」

 

「……自分、正直ですから」

 

若干の不満が残っていたフェイトの頭を撫でつつ、俺はフェイトのご機嫌を直していく。

少しの間そうやって撫でていると、さっきまでのハムスター顔から変わってフェイトは俺に笑顔を見せてくれた。

柔らかい少女の笑顔、しかもフェイトという可愛いらしさ抜群の子の笑顔はベリグーだね。

 

「やっぱフェイトには笑顔が一番似合うな……その天使を思わせる笑顔、スゲエ可愛いぞ。フェイト」

 

「はぅ……あ、ありがとう……ゼンも、その……カ、カッコイイよ?」

 

「何で疑問系かはこの際置いておくとして、慣れないなら無理に言い返す必要無いんじゃね?」

 

頑張って俺の事を褒めようとした為、フェイトの顔色は何時にも増して赤色増殖中。

しかも俺の言葉に目を泳がせながら指をツンツンし始めた。

何だこの萌えッ子。試食はやってないのか?

 

「だ、だって、いつも私ばっかりだし……私も、ゼンの事を褒めてあげたいから」

 

フェイトは恥ずかしそうにそう言うと、俺の事を上目遣いに窺ってくる。

ヤダ、メチャクチャ可愛いじゃないですか。

思わず俺も笑顔を維持したまま、フェイトにたっぷりと良い子良い子してあげる。

ホント、仕草や言う事が一々可愛い過ぎて参るっての……。

 

「う、うぅぅ……て、天使だなんてそんな……(モジモジ)」

 

「……何でお姉さんが恥ずかしがってんスか?」

 

俺が言ってたのは全て、俺に撫でられて嬉しそうな顔をしてるフェイトへ向けたモノだったんだが、何故か金髪のお姉さんが身を捩って恥ずかしそうにしてた。

どういうことなの。

 

「へ?……あッ!?ち、違うのッ!!って、ていうか違わないっていうか……あ、ある意味では私も同じ事を言われてるから、ちょっと嬉しかったりするんだけど、でも実際は私が言われてるワケじゃなくて……だ、だからその(オロオロ)」

 

「は、はぁ?何か要領を得ねーんスけど、何かあったんスか?」

 

「な、何かあったと言うよりは……き、君の言葉に驚いたというか……く、くすぐったい気持ちになったというか……あうぅ」

 

しかも俺が何の気無しに質問すれば、返って来たのはどうにも良く判らない言葉ばかり。

何で俺がフェイトに対して言った言葉がこの人の喜ぶ言葉になるワケ?

もう色々頭がパンクしそうなんだけど?

現状の把握し辛さから、俺は現実逃避の如くフェイトの頭を撫で続ける。

触ってるだけで落ち着いてくる頭なんて世界には数える程だろう。

 

「なぁリイン。お前等はもう説明受けてんだろ?ちっと簡潔に纏めて、俺に現状をレクチャーしてくんね――」

 

「……(じ~)……分かった」

 

とりあえず自分達の現状を把握する為にリインへと視線を向けたんだが、何やらリインは羨ましそうな表情でフェイトを撫でてる俺の手を見ていた。

視線に力があれば穴でも空いちまいそうな食い付き具合だ。

まぁしかし、今は俺のリクエスト通りに説明を優先してくれる様で、真剣な表情を見せつつ、リインは俺に向きなおる。

 

 

 

「――簡単に言えば、私達は未来に来てしまったんだ」

 

 

 

……確かに簡潔にとはお願いしたけど、簡潔過ぎて困るってリインしゃん。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「……と、いうワケなんやけど、理解してもらえたかな?橘君」

 

30分後、俺は正気を取り戻したはやてさんとリインの説明を聞いて天井を仰いでしまう。

どうにも事態は俺が考えていたよりも面倒で深刻な様だ。

 

「まぁ、理解はしましたよ?ここが、俺達の時代から大体10年後の未来で、ミッドチルダって世界だって事は」

 

苦笑しながら聞いてくるはやてさんに、俺は視線を戻しながら言葉を返す。

そう、俺達の居るのは約10年後の未来で、地球から遠く離れた星、ミッドチルダだったのだ。

つまり、俺の目の前に居るこの3人は、未来のなのは、フェイト、はやてという事になる。

とりあえずコレで、さっきフェイトさんが恥ずかしがった理由は分かったけど、問題はそこじゃねぇ。

面倒な事は更にもう1つある。

 

「しかもこの俺、橘禅って人間が存在しない平行世界の未来とか……それで皆、俺に対して余所余所しかったんスね?」

 

「そういう事や。私達は確かに君の知ってる私達なんやけど、君と会った事は一度も無いねん」

 

「うん。私とフェイトちゃんも、地球に居た時に君には会った事無いから」

 

「それに調べたけど、海鳴市には橘ってお家は存在しなかったんだ……君から教えて貰った住所、ご両親の名前、お父さんのお店の電話番号……どれも全て、該当者が居ないの」

 

「何ともまぁ……悲しいモンすねぇ」

 

なのはさん、フェイトさん、はやてさん達の真剣な言葉を聞いて、俺は儚く笑う。

異世界+未来へとタイムスリップしたと思ったら、まさかの自分の存在が無かった事にされてるとです。

もしかしたら、これが本物の原作、つまり俺が居ない未来の話かも知れねぇけど、やっぱ自分が居ないってのは精神的にくるな。

 

「……(ギュッ)」

 

「は?お、おいリイン?どうしたんだよ?」

 

「……大丈夫だ」

 

そう考えて少し気落ちしていると、隣りに座っていたリインが俺の事を抱きしめてきた。

急な事でテンパってしまう俺だが、リインはそんな事お構い無しに、綺麗な笑顔を浮かべて俺に頬擦りしてくる。

 

「例えこの世界にお前の……ゼンの存在が無くとも、私の腕の中にお前の確かな存在がある。気落ちする事は無い……私を助けてくれたのは、紛れも無くお前なのだから」

 

「リイン……お前……」

 

呆然とする俺に笑顔を見せながら、リインは優しい手付きで俺の頭を撫でてくる。

どうにも気を使わせちまったらしい……サンキュ、リイン。

俺は頭を撫でてくるリインに笑い返して、再びはやてさん達に向き直る。

 

「そんで、俺達がこことは違う平行世界の人間だっていう一番の証明は、俺の存在が無いって事だけじゃなく……」

 

「そうや……君を抱きしめて幸せゲージ振り切れとる、キャラ崩壊の激しいリインフォースは、10年前に私の前で……」

 

「……私のお母さん……プレシア母さんも、こっちの世界じゃ、もう……」

 

俺の確認の言葉を聞いて、はやてさんとフェイトさんの顔が悲しみに彩られてしまう。

そう、俺が助けたプレシアさんとリインフォースの2人も、俺がここに存在していない以上、生きてはいなかった。

存在しない二人、その片割れであるリインが皆の前に現れた事、そしてリイン達の語る、自分達とは違う過去。

その二つを考慮すれば、過去の平行世界から俺達が飛ばされたのは直ぐに察しが着いたらしい。

ここで重要なのは、俺達が飛ばされた『原因』の事、つまり……。

 

「あの奇妙な爺さんの彫刻のロストロギアの力ってワケか」

 

「そうだね。私達が封印する前に起動してしまったあの状況だと、原因はそれ以外に考えられないから」

 

俺達はあのロストロギアの力でここまで飛ばされた訳だが、どうすれば帰れるのか検討も付かない。

とりあえず、俺達の事情を確認したはやてさんはあのロストロギアの調査を無限書庫に依頼してくれてるらしい。

ちなみにあのロストロギアの話しが出た時にリインが居心地悪そうな表情で俺の事を見てたので問い詰めると、俺の気絶が長引いた原因は自分にあると言い出した。

どういう事なのかと聞くと、俺達はこの機動六課の隊舎の真上に飛ばされ、そこから落ちたらしい。

その時に、俺達の中で唯一目を醒ましていたリインが、自由落下していた俺とフェイト、アルフを助けようとしてくれたんだが……。

何とあのロストロギアも同じ様に自由落下していて、地面に落ちる寸前だった。

もしもロストロギアにダメージがいって何かのアクシデントが起こったら困ると瞬時に考えたリインは、ギリギリでロストロギアをキャッチ。

何とか傷を負わさず回収できた……手を離してしまって落下した俺の代わりに。

まぁ低空だったらしく、俺も隊舎の屋根に頭から落ちてこぶを作った程度で済んだらしいので、特にリインを責める様な事はせず、感謝しといた。

だって、リインが一度キャッチしてくれなかったら、俺は潰れたイチゴになってたわけだしなぁ。

 

「まぁそういう訳で、調査報告自体は後30分ぐらいで上がってくる筈やから、その間に少し教えて欲しい事があんねんけど……」

 

「ん?教えて欲しい事って何スか?」

 

「うん。単刀直入に聞くけど、君の持ってる力……まぁ、リイン達に話は聞いたし、フェイトちゃんのバルディッシュの映像も見せてもろてるんやけど、やっぱ君自身の口から聞きたいんや……そのスタンドっちゅー存在の力を」

 

あー、やっぱこの説明をしなくちゃいけないのね?

まぁフェイト達が既に映像を見せてくれてるってのは、手間が省けるから良いけど。

そんなこんなで、俺は自分のスタンドと波紋の力を皆さんに説明。

何時もの如く、魔法とはまた違う不思議パワーに色々と驚かれもしたが、説明自体はすんなりと終了。

『クレイジー・ダイヤモンド』を直に見せてはいないが、何時か見せる時が来る筈なので、その時までのお楽しみにしておこう。

さっき壁を破壊した時だって、ホンの一瞬しか出してなかったんだし。

 

「成る程なぁ……破壊されたモノやエネルギーを治してしまう能力……回復系魔法の究極なタイプやな」

 

「んー、まぁ程度は若干違いますけど、治すって事に対しては飛び抜けてると思いますわ」

 

「せやね……所で、橘君」

 

「へい、何スか?」

 

はやてさんの言葉に相槌を返すと、何故か彼女は俺に向かって深々と頭を下げてきた。

え?何なのこの展開?

 

「君にお礼を言わせて欲しいんや……リインを助けてくれて、ホンマにありがとう……その子に、生きる道を作ってくれて……ホンマにありがとうな」

 

「主……」

 

突然頭を下げられて困惑していた俺に、はやてさんはリインを助けた事へのお礼の言葉を述べてくる。

その様子を横で見ていたリインも複雑そうな表情を浮かべていた。

何だかんだ言っても、俺達は他所の世界の住人であって、彼女達の世界の人間じゃない。

それでも、今目の前に居るリインが別の世界の存在でも、向こうのはやてと変わらない思いで接してくるはやてさん。

やっぱ世界は違ってもはやてははやてって事か……アイツ、ヴォルケンリッターとリインは大事な家族だって言ってたし。

 

「別に良いッスよ。リインからはもう充分に御礼を貰ってるんで、そんなかしこまって頭下げないで下さい」

 

あの夜の情熱的で甘いキッスだけで、充分お返ししてもらってる事だし。

とりあえずそれで納得してもらう事は出来たんだが……頭を起こしたはやてさんの顔は何かニヤニヤしてる。

……これはアレだな、何か悪い事考えてる顔ってヤツだ。

 

「そういえば気になってたんやけど……リインのそのネックレスは、誰かからの贈り物とかなんか?」

 

「えッ!?あっ、こ、これはそのッ!!……ゼ、ゼン……から……贈って貰ったモノです」

 

はやてさんの指摘に顔を赤らめながら小さい声でリインが呟くと、はやてさんはしたり顔で頷く。

 

「むふふ。やっぱりなー。顔は一切化粧とかしてへんのに、何やそのネックレスだけはリインにピッタリ似合ってるからなぁ。誰かリインの事を考えた人から贈られたんちゃうかなーと思っとたけど、当たりのようや♪」

 

ドンだけ目利きなのよアンタ。

普通そんな所を見ただけで分かる筈はねぇと思うんですけどー。

そこから勢いに乗ったはやてさんに質問攻めにされていくリイン。

涙目で俺に縋る様な視線を送ってきたので華麗にスルーし、隣で静かに座っていたフェイトへと視線を向けてみる。

スマンなリイン、あの状態のはやてに関わってロクな目にあった試しが無――。

 

「そ、それでその……公園でなのはとゼンとお別れした時に……ファ、ファーストキスを、ゼンに貰ってもらいました」

 

「えぇッ!?キ、キスってその……ッ!?チュッてしたの?というか、あの時の私ってそういうのは知らなかったと思うんだけど……」

 

「え、えっと……リ、リンディさんと、母さんに教えてもらって……バ、バードキスを……い、いっぱいして……あぅ」

 

「バードキ……ど、どんな感じだった?(負けてる……9歳の私に負けてる)」

 

「か、感じ、ですか?……唇があ、熱くて……頭の中がフワフワして……胸がキュッて、切なくて……でも、とっても暖かくて、嬉しい、気持ちでした」

 

「そ、そうなんだ……ほ、他にもその……そういった事はしたの?」

 

「あっ、はい。お弁当をア、アーンしてもらったり、腕を組んだり。あっ、後は2人でお揃いの携帯を……えへへ♪」

 

「……(私、どれもした事無い……というか、好きな男の子が居なかった……アレ?ひょっとしてこれってかなりマズイんじゃ?)」

 

おっかしいなぁ?反対側では同一人物による話題が花を咲かせているんだが……聞き手と語り手逆でしょ?

何故か語り手はフェイトちゃん(9歳)で、聞き手はフェイトさん(19歳)という不思議極まる光景。

しかも話してる内容が俺とイチャイチャした話題で、聞いてる側のフェイトさんも真剣に聞いてたりする。

今にも、片手にメモ取りそうな勢い……どうなってんだ?

やっぱコッチ側も何だか変な空気になってるし、ここはいっちょリインの事を助けて――。

 

「むうぅ~~~ッ!!」

 

しかし、俺が振り向いた先には、全長10センチ位の妖精サイズの女の子が腰に手を当てて、リインを膨れっ面で見つめている光景でした。

何コレ?っていうか何アレ?っていうかあの妖精みてーな女の子の容姿がリインに激似な件について、ほんとにどうなってるの。

 

「あぁ。あの子は、リインフォースツヴァイゆうてな。こっちの世界で言うと、リインの後継機たるユニゾンデバイスで、私の家族の1人や」

 

俺の顔を覗きこんで何を思ってるのか察してくれたはやてさんが向かいの席から補足してくれた。

その言葉を聞いて、彼女の存在の意味を少しだけ理解する。

この世界ではリインは既に居ないから、リインの代わり……いや、跡を継いだのが彼女って訳だ。

まぁそれは分かったんだけど――。

 

「何か怒ってる様に見えるンすけど……何かあったンすか?」

 

「う~ん。私にもようわからんなぁ……どないしたんやろ、リインは?」

 

彼女……ツヴァイが何であんな顔で姉であるリインにガンを付けてるのかがわからねェ。

それはリイン本人も同じなのか、ツヴァイの視線に心底困惑している。

 

「うぅ~~~ッ!!」

 

「い、妹よ。一体どうしたんだ?わ、私の何かが気に入らないのか?」

 

「何かも何も……ッ!!」

 

と、堪えかねたリインがツヴァイへ質問すると、ツヴァイは怖い顔のままリインの傍まで宙を舞い――。

 

 

 

 

 

「このけしからんおっぱいはなんなんですかーーーッ!?ちぇすとーーーーッ!!」

 

ボヨォオ~~ン。

 

 

 

 

 

リインのダイナマイトπに蹴りを放ったっておおぉッ!?なんてうらやまC-事をッ!?

蹴りの反動で悩ましい二つの山がいやらしく跳ね回ってやがるッ!?

 

「なッ!?何を……ッ!?」

 

「とぼけてもそうは問屋が卸しやがりませんよッ!!何でお姉様はこんなにもけしからんムッチムチばでーをしてるんですかッ!!何ですかこの弾力と跳ね方はリインを馬鹿にしてるですかッ!?人々を惑わす魔性の渓谷(ちち)を惜しげも無くぶら下げるなんてッ!!リインなんて……むっきーッ!!」

 

「ちょっ!?ちょっと待っ……そ、そんな所で跳ねないでくれッ!!」

 

「おっぱいもお尻も大きくて腰はスラッと括れてるなんて、卑怯にも程がありますぅーッ!!世の中の男性の視線を根こそぎ集めるつもりですかこの略奪者ッ!!リインにもちょっとでいいからその豊かなおっぱいとお尻を分けて下さいッ!!不作に潤いをーーーッ!!」

 

まるで癇癪を起こした駄々っ子の様に、ツヴァイはリインのお胸様の上でジタバタと跳ね、その振動で見事なπがグ乳ング乳ンと形を変化させては戻る。

その波に足を取られて尻餅を着くと、更に感傷的に暴れ回るツヴァイ。うぅ~む、とても眼福でございます。

どうやらツヴァイは、姉の圧倒的な性能差に嫉妬してるご様子……まぁ。

 

「ドッチかってぇと、あのツヴァイって子はまぁ……ストーンな体系ッスよね?」

 

石ではなく直下降な意味で。

 

「ぶほぁっ!?ちょ、おまっ」

 

「(プッツン)し、初対面のレディに何て事言うですかーーッ!?フリジットダガーッ!!」

 

ドバババババババババババババッ!!!

 

と、俺の呟きにはやてさんが口を抑えて震えていた所に、切れたツヴァイから氷の短剣が射出された。

勿論、標的は失礼ブッコキまくった俺なので、俺のライフがデンジャーに晒されている。

これはヤバイ、と反応した俺は『クレイジー・ダイヤモンド』の腕だけを呼び出し――。

 

「おいはやてさんッ!!髪の毛もらうぜッ!!ちょいとばっかし多めになぁッ!!」

 

『ドラァッ!!!』

 

ズババァッ!!

 

「ぶ、ぶふふ……へ?」

 

『クレイジー・ダイヤモンド』の手刀で爆笑なう、なはやてさんの後ろ髪をごっそり切り落とした。

飛んでくる氷の短剣もそこまで速度がある様じゃ無さそうだし、これぐらいあれば足りるだろ。

 

「人呼んで、波紋ヘア・アタックッ!!」

 

そのまま切り取った髪を掴んで波紋を流し込み硬化させ、空中にバラまく。

 

「バリヤーだぜッ!!」

 

ガキキキキキキキキキッ!!!

 

「なんとッ!?」

 

アタックって言ってるのに防御とはこれいかに。

空中にバラ撒かれた波紋入りの髪の毛が、ツヴァイの放った射撃魔法を跳ね返し、天井や窓に次々とブッ刺さっていく。

高が髪の毛に自分の魔法が防御されるとは思って無かったのか、ツヴァイは目を見開いて驚く。

やがて波紋の効力を失った髪は、硬さを戻して床に散らばった。

やれやれ、使い捨ての防御だけど何とか間に合ったか。

 

「きゃああああぁッ!?ちょっとアンタッ!!危ないじゃないのッ!?」

 

「あわわわわわッ!?テ、ティア大丈夫ッ!?」

 

「だ、大丈夫キャロ?」

 

「う、うん。エリオ君が守ってくれたから、平気だよ」

 

「ありゃ?アッチまで飛んじまったか。スイマセン」

 

と、跳ね返した氷の短剣の幾つかが、少し離れた場所で俺達の成り行きを見ていた4人へと降り注いでしまう。

何かリーダーっぽい雰囲気のオレンジ色の髪をしたお姉さんに怒られてしまったので、軽く謝罪しておく。

しっかし……。

 

「この髪の毛ちょいと水分たりないんと違う?よぉーーく手入れせんと将来ハゲるぜぇ~?六課の部隊長さんよぉ」

 

「今正に人の髪の毛根こそぎブッタ斬ったおどれが言うなやぁああああああああああッ!!?」

 

ゴツゥウンッ!!

 

「おべしゃっ!?」

 

調子に乗ってジョセフな返し方をしたら、青筋浮かべたはやてさんに魔力が光り輝く拳骨イタダキました。

そうだよねぇ~。サンタナが居る様な緊急事態でも無い限り、髪の毛毟った事をスルーしちゃくんねぇッスよねぇ。

すぐさま『クレイジー・ダイヤモンド』を使って髪の毛を元通りに治すと、はやてさんはホッとした表情を浮かべる。

 

「まったく、女性の髪の毛ブッタ斬るなんて最悪やで自分?そんなんじゃ10年前に薄幸の美少女やった私に嫌われてまうやろ?」

 

薄幸の美少女?醗酵の微少女の間違いでは?

まぁ嫌われるうんぬんは兎も角として。

 

「あぁ。俺と元の世界のはやての関係はそんなんじゃねぇですし、俺にとってはやては力の限りブチのめす憎くて憎くて仕方ない相手なんで」

 

「何があったッ!?向こうの私と君の間に何があったんやッ!?」

 

リインとイチャイチャしてたら、何故かリインを刺客として仕向けられたとです。

純粋なリインちゃんに変な事を教えやがったとです。

 

「とりあえず俺の目標は、向こうに帰ったらはやてとなのはに鼻から牛乳5リットル飲ませてやる事ッス」

 

「えげつなッ!?」

 

「ちょっと待ってッ!?私もなのッ!?」

 

今まで俺達のやりとりを苦笑いしながら見守っていたなのはさんが驚愕の声を挙げる。

まぁ行き成り話しの中に昇ったかと思えば、帰ったらブチのめす宣言だもんな。

そりゃビックリもするか。

 

「えぇ。俺にとって、はやて以上に倒さなくてはならねぇ相手こそ俺の世界の魔王、高町なのはなんスよ」

 

「魔王じゃないもんッ!!10年前ならまだ悪魔って言われてたぐらいだもんッ!!」

 

「いやいや、その類の渾名が付く時点で察して下さいよ。普通から見てアウチな所があるって」

 

「うぐっ。そ、そんなに酷い事した覚え無いのに……」

 

相手を動けない様に縛りあげてからSLBをブチかました事あんのに?

ん?っていうか……。

 

「さっき、10年前ならまだ悪魔って言ってましたよね?つぅ事は……今は更にグレートな渾名が付いてるって事ッスか?」

 

「ぎくっ……な、なんの事かな?良く分からないな~?」

 

誤魔化すの下手過ぎんだろ。

 

「今は現在進行形で魔王って呼ばれてるよな、なのはは」

 

「何でバラすのヴィータちゃぁあああんッ!!」

 

成る程、とうとう時代は彼女に追い着いたか。

何やらバラしたヴィータに向かってプンスカ怒るなのはさんと、それをどうでもよさげに諌めるヴィータから目を離し、テーブルに置かれたコーヒーに口をつける。

どーでも良いけど子供が2人居るのに何故コーヒーを出したんだろう?謎すぐる。

まぁ美味いから良いんだけどね……う~ん、マンダム。

ってあれ?そういやアルフの奴はどうしたんだ?ここに来てからずっと大人しいけど……。

 

「うぅ~……む、難しい話しは良く判んないよ……頭がパンクしそう」

 

何やら頭を抱えて困ってた。

まぁアルフはあんまり物事を深く捉えるのは好きじゃない性質だもんな。

何かあのまま放っておくと知恵熱出しそうだし……しゃあねぇ。

 

「HEYベイビー。かま~ん♪」

 

「ッ!?ワンワン♪」

 

困ってるアルフの為に、ちと波紋を篭めた手でナデナデしてやろう。

俺のお呼びの声を聞いたアルフは顔を上げると嬉しそうな表情を浮かべて俺に突撃を、っておいッ!?

 

「い、いや待て待てッ!?ちゃんと子犬モードになりなさいッ!!さすがにその状態じゃ受け止めきれね――」

 

「ゼーン♪」

 

「聞いてないのね、ってぎゃぁああああああッ!?」

 

どんがらがっしゃーんッ!!

 

大人形態のアルフにタックルされてしたたかに頭を床に撃ち付けてしまう。

まぁ、抱き付かれた時の胸の感触は最高だったけど、床に打った頭は最悪に痛かったでござる。

そのままアルフは嬉しそうにスリスリとしてきたが、直ぐに身を起こして子犬モードへと変わり、早く撫でろと催促してきやがった。

現金なアルフに溜息が出てしまうが、サッサと身を起こして椅子に座りなおし、波紋を使ってアルフを撫でてやる。

 

「ふぁあうぅ♪……気持ち良いよぉ♪せ、背中もお願いぃ」

 

「はいはい。しゃーねーな……ここら辺か?」

 

「そ、そこぉ♪すっごく良い~♪」

 

リクエスト通りに背中をグリグリしてやると、アルフは身を捩りながら気持ち良さそうな声を出す。

すっかりコレの虜だな。

 

「……アルフがこんなにリラックスしてる所、初めて見た」

 

と、アルフの足を撫でている時に、コッチの世界のフェイトさんが驚いた表情でそんな事を言い出す。

はやてさんやなのはさんも興味津々の様だ。

まぁ俺の力については説明しただけで、実際に使うまで分かり辛いモノが多いからな。

 

「これが、俺の波紋の効力っすから。生命エネルギーを自在に操る事で、体の疲れや血液の流れの淀みを消す事が出来るんス」

 

俺の説明を聞いて「へー」と感心しながら身を乗り出してアルフを見るフェイトさん。

……ちょーっと、悪戯したくなる無防備さだな……よし、やろう。

空いているもう片方の手にも波紋を篭めて、無防備に俺の目の前に差し出されたフェイトさんの頭に触れてみた。

 

「……え、えぇッ!?あ、あのちょっ(ナデナデ)んっ、ふぅ……あ、あの?」

 

いきなり頭に触れられてビックリするフェイトさんだが、俺は動じずにゆっくりと撫で続ける。

 

「ぁっ、ん……はぁ……」

 

波紋による最上級のリラックス効果を施しながら撫でると、フェイトさんの抵抗は無くなり、何やら色っぽい溜息が聞こえてきた。

顔色も、頬に朱が差し、上気してるようにも見えてくる……良し良し、大分リラックスしてきてるな。

 

「今、アルフが感じてる波紋の力ってのはこんな感じッス……気持ち良いっしょ?」

 

「……はぁうぅ」

 

波紋の力で気が緩んだ隙を付いて感想を聞いてみるが、フェイトさんは目を瞑ったまま俺の手に身を委ねていた。

どんだけリラックスしてんですかこの人?普段からそんなに気ぃ張ってんのかよ。

頭に触れてる手から、フェイトさんの疲れてる場所や血液の淀みが強い場所を感じるし……少しサービスしてあげよう。

手に篭める波紋の強さはそのままに、リンディさんにしたのと同じく生命エネルギーを活性化。

更にフェイトさんの生命エネルギーを操作、増幅して肌と髪に、超・極上の美肌、美髪効果を施す。

まぁ元々それをする必要が無いぐらいお美しい方なんですがね。

 

「……良し、はい終わり」

 

「んん……あっ……」

 

とりあえず波紋の効力は施したので手を離すが、何故かフェイトさんは俺の離した手を残念そうな目でじーっと見てらっしゃるではないか。

しかも大人っぽい目じゃなくて、まるで俺の隣りに居る少女のフェイトと瓜二つの「構って」ちゃんな視線……もしや?

 

「もっとして欲しいんスか?」

 

「……ふぇッ!?え、あいや、ちがっ……ッ!?」

 

何気なくフェイトさんにそう聞けば、彼女は顔を更に赤くして首をブンブンと振る。

俺はその様子を見ながらアルフを撫でる手を休めずにいたが、段々とフェイトさんの視線はアルフへと向かってしまう。

その表情と視線、まるで「いいなぁ……」と言ってる様なモンだ。

 

「……いいなぁ……あ」

 

実際に言っちゃったよ。

しかもこの人言ってから気付いた様で、今度は真っ赤な顔のまま俯いてしまう。

なんつぅか……。

 

「アレだな。身体は大人に成長しても、フェイトさんって存在は可愛い系のお姉さんって事でおk?」

 

「かッ!?か、か可愛いって……い、一応私、君より年上なんだけど……」

 

「何言ってんスか。大人になっても可愛い仕草をする人って結構いますよ?まぁフェイトさんはその類の人種、はっきりわかんだね(ガブッ)痛でででッ!?か、噛むんじゃねぇよアルフッ!?」

 

「うるさいよバカッ!!直ぐまたそうやって誰でも褒め殺しにする癖治せってのッ!!それが出来ないなら、アタシのモンだって印つけてやるッ!!」

 

世界は違えど、萌えの成分はコッチのフェイトと同じく未知数のフェイトさんを褒めたらアルフに噛み付かれたとです。

こりゃイカン、また何時ものパターンに嵌ると恐れるが、対面に座るフェイトさんは顔を赤くして俯いてるし、なのはさんとはやてさんはそんなフェイトさん見てニヤニヤしてる。

クソ、肝心な時に頼りにならね――。

 

「むぅ……」

 

勘弁して下さいフェイト様。

俺っちは只別世界の貴方様をちょっと褒めただけですよ?

状況的にはフェイトの事も褒めたって事に――。

 

「なるワケないよね?」

 

「ですよねー。ってちょおまっ、フェイトまで俺に何かしようっての?何でにじり寄ってき「……あむ」って痛え痛えッ!?く、首は弱点だかららめぇ~ッ!?」

 

「ふ、二人共……私にも、場所を空けて欲しい」

 

「オイ待てリインお前は何ナチュラルに混ざろうとしてんだッ!?寧ろこの2人を何とかしてくんねぇのッ!?」

 

「え?……わ、私はダメ、なのか(ウルウル)」

 

「あー、ここで泣き落としかぁ来ると思ってましたよコンチクショウ」

 

捨てられた子猫みたいに潤んだ目ぇしやがってぇ~。

そんな目で上目遣いに見られたら断れねぇに決まってるじゃねぇかド畜生。

しかもはやてさんまで「断ってリイン泣かせたらどうなるか……判るよなぁ?橘君?」って言いながら杖構えてるし。

世界は違えど家族を大切に思う気持ちは変わらずか……フッ、天晴れだぜ、はやてさん。

正に生きるか死ぬかの瀬戸際なれば、俺はリインの為に笑顔を浮かべて手招きをする。

死ぬ位なら歯型つけられる方がマシだもん。

 

「で、では……し、ししし……し、しちゅれい……する」

 

「お姉様、話はまだ終わって(ポイッ)あれーーーッ!?」

 

いざって時に噛み噛みなリインの仕草に萌えたのは気にすんな。

ついでにツヴァイがリインの手で投げ捨てられた気がせんでもないが、全く気の所為だったぜ。

うん、ゴミ箱に頭から突っ込んで犬神家してる様に見えたのは紛れも無い幻覚。

 

「ン……ハァ」

 

「おおうッ!?い、息を吹き掛けんなって」

 

ゾクゾクしてきちゃう。

 

「す、すまない……フゥ……では……いただきます」

 

何を?とは聞かない方が俺の為な気がするのでスルー。

そんな注意もなんのそのってな具合に無視され、ついにリインの開かれた口が俺の首に到た……。

 

『はやて。そちらの報告を受けて通信させてもら……ウチの妹に何させてるッ!?』

 

ッ!?こ、このクソ真面目そうな声はッ!?そして――。

 

「この空気の読めない登場の仕方……クロノッ!!貴様見ているなッ!!」

 

『誰がKYだッ!?』

 

俺がDIO様ポーズをしながら指を向けた先には、成長した10年後の相棒、クロノ・ハラオウンの姿があった。

毎度思うがその空気読めない登場の仕方は止めた方が良いぞ?なんせ――。

 

 

 

「……」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……。

 

 

 

折角の首にちゅ~ってタイミングを邪魔されたリインの逆鱗に振れちまうから。

あれ?何で俺達以外の面々は壁際に移動してシールド張ってるんだろう?オッカシイナー?

未来組の中でもフェイトさんはコッチに居るってのに。

 

「か、可愛……し、しっかりして私。言ってくれたのはあくまで子供なんだから……で、でも本来なら、彼は私と同い年でもあるわけだし……うぁうぅ」

 

視線を向けた先には真っ赤な顔で蒸気を吹きながら首を振って恥ずかしがるフェイトさんの姿が。

まだ恥ずかしがってんのかいアンタ。

 

 

 


 
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