観音（かのん）：（たぶん）ごく普通の女子中学生

真鈴（まりん）：（ちょっとオタクな）普通の女子中学生

ＭＳ（マスター）：（いつも客のいない）喫茶店のマスター、観音の叔父さん

美琴（みこと）：マスターの喫茶店（唯一？）の常連客

（喫茶店にて）

カラン、カラン

観音「こんちわ～」

ＭＳ「お～、観音、いらっしゃい！」

美琴「おひさ～、観音ちゃん！」

観音「あ、こんにちわ、美琴さん！」

美琴「そのコスプレ？なかなか可愛いデザインやね～何のコスプレ？」

観音「コスプレちゃいますって！一応、ウチのガッコの制服なんですけど（汗）」

美琴「へ？制服なん？はぁ～いまどきの学校はスゴイね～（笑）」

観音「何がスゴイのかは聞かないでおきます・・・」

美琴「真鈴ちゃんはどうしたの？いつも一緒にいるよね？」

観音「真鈴はクラブの方が忙しいみたいで、まだ学校です、あ、でも、あとでここに来るかも？」

美琴「ふ～ん、そっか・・・」

観音「真鈴になにか用でもあるんですか？」

美琴「え？あ、大したことじゃないんだけど・・・また、２人にレイヤーやってもらおうかな～とか思って（^^」

観音「れいやー？？」

ＭＳ「・・・コスプレイヤーの略」

観音「へ？あ、だ、だから！もうコスプレはしませんってば！！（汗）」

美琴「え～、そうなの～・・・残念！」

美琴「あ、そうだ、マスター！例のアレ、観音ちゃんにやってもらったらいいんじゃない？」

ＭＳ「あ～、そうやな！」

観音「え、何～、また、変なカッコさせる気ちゃうやろね～」

美琴「コスプレじゃないから安心して（笑）観音ちゃん、耳年齢って、知ってる？」

観音「耳年齢？ううん、しらんけど・・・？」

ＭＳ「年齢によって聞こえる音の周波数が違うってヤツなんやけど・・・まぁ、とりあえず、この動画見てみ？」

・・・

観音「うわ、英語やんコレ、こんなんわからへんわ～（汗）」

ＭＳ「・・・５０、・・・４０、・・・３０」

美琴「・・・２４・・・２０、どう？観音ちゃん、聞こえる？」

観音「へ？聞こえるて、この、ピーっていうてる音？聞こえるけど・・・何、この動画？ピーっていうてるだけやん？」

ＭＳ「全部聞こえてるんか？途中で聞こえなくならへんか？」

観音「へ、ちゃんと聞こえるよ、変なこと聞くなぁ？」

ＭＳ「やっぱ、子供には聞こえるんか・・・というわけで、どうやら証明されたようやな？美琴！」

美琴「あう～！絶対、スピーカーがおかしいと思ってたのに～！！・・・結構、ショックでかいかも（汗）」

観音「え、え？なに、何なの～？」

ＭＳ「この動画はな、ピーと言う音、まぁ、モスキート音っていうんやけど、それを周波数を徐々に上げながら鳴らしてるねん。」

美琴「耳年齢によって聞こえる周波数が違うから、音が聞こえるか聞こえないかでその人の耳年齢がわかるって訳！」

観音「ボードに書いてる数字は年齢のことなんや～」

ＭＳ「英語でそう書いてるんやけど・・・お前、ほんまに英語ダメやな（汗）」

観音「あはは・・・」

ＭＳ「ちなみに、俺と美琴は５０までしか聞こえん！」

観音「偉そうにいうなぁ～！！・・・あれ？美琴さんって、いくつだっけ？」

美琴「き、聞かないで～！（汗）」

真鈴「なに、なに？何の話？」

ガタタッ！！！

観音「なっ！ま、真鈴？！」

ＭＳ「ま、真鈴ちゃん、いつの間に来たんや？」

真鈴「えと、なんだか皆さん、お話に夢中で全然気づいてくれないんですもん・・・」

美琴「・・・もしかして、他のお客さんもスルーしてたのかしら？（汗）」

観音「それなら大丈夫！お客なんて滅多に来ないから、ここ（笑）」

ＭＳ「お前なぁ・・・（汗）」

観音「あ、真鈴は耳年齢って、知ってる？」

真鈴「え？あ～、モスキート音のやつね～」

美琴「真鈴ちゃんも全部聞こえるの？」

真鈴「えと、わたしは３０まででした！（笑）」

観音「うわ、真鈴、オバサンやん！（笑）」

ＭＳ「観音は全部聞こえたで～」

真鈴「ほえ～！さすが、観音ちゃん！でも、同世代で聞こえない子って、結構いるよ～」

観音「ふ～ん、そうなんだ・・・うちってば、結構スゴイんかな～(^^」

美琴「そ、それじゃあ、私が聞こえなくても普通だよね？ね？」

ＭＳ「聞こえてるレベルが違うやろ・・・」

美琴「はう～」

真鈴「でも～人が聞けない音が聞こえるって、なんか霊感っぽいよね～」

観音「へ？な、な、なに言い出すの？！真鈴！」

ＭＳ「確かに・・・霊の声が聞こえるとかって、そういうことなんかもなぁ・・・」

観音「わ～！わ～！変なこというなぁ～！夜、寝られへんようになるやんか～！！」

美琴「あら？観音ちゃんって、この手の話はダメなひとなん？」

真鈴「ふ、ふ、ふ、霊に、か～の～ん～って、呼ばれたらどうする？（笑）」

観音「聞こえない！きこえな～い！あう～（泣）」

真鈴「あ、えと、おどかしすぎた？ご、ごめんね、観音ちゃん～（汗）」

美琴「泣いてる観音ちゃんも、ポイント高いかも～（^^」

ＭＳ「なんのポイントだ、そりゃ・・・」

おしまい