No.635454

IS‐インフィニット・ストラトス‐黒獅子と駆ける者‐

トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

2013-11-09 11:47:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:630   閲覧ユーザー数:616

 

 

 

episode228 信じる者

 

 

 

「くっ!!」

 

 隼人はマスターブレイカーを振るい、光波を放つもレイは巨大な腕を振るい光波を打ち砕く。

 

『そんな攻撃が効くものか!!』

 

 両肩のクリスタル状の突起物より赤いスパークを起こし、雷状のエネルギーを隼人に向けて放つ。

 

 とっさにその場から飛び出してエネルギーをかわそうとしたが、エネルギーは隼人をしつこく追いかける。

 

 その間にもハルファスとフェニックスはファンネルを出して全武装による一斉射撃を行ってレイに無数のビームを直撃させるが、全くレイは微動だにしない。

 

「攻撃が全く通じない!!」

 

「くっ!」

 

『貴様らの攻撃など、この俺には通じんぞ!!』

 

 と、右腕を見かけによらず素早く振るい、ハルファスとフェニックスを吹き飛ばす。

 

 その直後にはやとが一気に接近してマスターブレイカーを勢いよく振り下ろしてレイの頭に叩き付けるが、高い音を立てて刃が阻まれる。

 

「っ!?」

 

『痛くも痒くも無いな!!』

 

 頭を上げてマスターブレイカーを押し上げると口から膨大なエネルギーを放とうと口を開ける。

 

「!!」

《インフィニティー!!》

 

 隼人はとっさに時間に干渉して底から飛び退くと、レイは口から膨大なエネルギーを放ち、エネルギーは上空高く一直線へと飛んでいく。

 

「っ!?」

 

 しかしレイは隼人の回避先を読んでいたかのように左腕を振るい、隼人を叩き飛ばす。

 

 直後に吹き飛ばされたハルファスとフェニックスがファンネルをレイの周囲に配置して一斉射撃を行うが、攻撃は全く通じない。

 

「ダメだわ!質量があまりにも大きすぎて攻撃が通じない!」

 

「色んな機体を取り込んでいるから強度自体もとんでもなく硬い!」

 

「・・・・」

 

 

『貴様らでは、この俺には絶対に勝てない!!』

 

 すると全身に赤黒いスパークが発生すると、エネルギーが圧縮されていく。

 

『喰らえぇぇぇぇぇ!!!』

 

 そして圧縮されたエネルギーが一気に解き放たれて、衝撃波が隼人達を襲う。

 

「ぐぅ!!」

 

 隼人は何とか踏ん張り、ハルファスとフェニックスは衝撃波に耐え切れず大きく吹き飛ばされる。

 

 

「このおぉぉぉぉぉ!!」

 

 隼人はマスターブレイカーにエネルギーを纏わせると、勢いよく振るって巨大な光波を放つが、レイは口より膨大なエネルギーを吐き出して光波を飲み込む。

 

「っ!?」

 

 隼人は避ける暇も無く、膨大なエネルギーに飲み込まれる。

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

「隼人!」

 

 一夏はエネルギーに飲み込まれた隼人を見ると叫ぶ。

 

 

 しかしエネルギーの中より隼人の姿が現れると、一夏と他のメンバーの胸を撫で下ろす。

 

「だが、なんてやつだ。あれだけの攻撃に全くこたえてないとは・・・・」

 

「いくらなんでも師匠だけでは無茶が過ぎる」

 

「・・・・」

 

 

 

 すると一夏は背中の翼を展開して光の翼を出すと飛び出す。

 

「一夏!」

 

「何をするつもりだ、一夏!」

 

「決まっているだろ!」

 

 一夏は立ち止まるとすぐに後ろを振り向いて箒達を見る。

 

「隼人の援護だ!このままあいつだけに戦わせるわけにはいかないだろ!!」

 

「さっきの光景を見ていなかったのか!我々が行った所で何になる!逆に師匠の邪魔になるだけだ!!」

 

「それでも!何もしないよりはマシだ!!」

 

 一夏は再度前に振り返ってレイへと向かっていく。

 

 

 

「一夏・・・・」

 

 不安げな声を箒は漏らす。

 

「いくらなんでも、無茶が過ぎますわ」

 

「・・・・」

 

「だが、確かに師匠だけが戦い、我々だけ何もしないと言うのは、少し気が引けるものだな」

 

「・・・・」

 

「・・・・どこまでやれるか分からないが、我々も行くぞ」

 

 ラウラはGNバズーカⅡを持ち直すとその場から飛び出す。

 

「出来る範囲で・・・・隼人さんの援護をしますわ」

 

「・・・・うん」

 

 セシリアと簪もスラスターを噴射して飛び出す。

 

「我々が行っても何も出来る事は無いだろうが、何もしないよりかはマシだ」

 

「そうだね」

 

 箒はスラスターを噴射して飛び出すと、シャルロットもネェル・アーガマに残っている武器を持って飛び出す。

 

 

 

 

「・・・・」

 

 全身から金属が焼ける音を出して、隼人は盾として使っていたマスターブレイカーを退かしてレイを睨む。

 

(エネルギー吸収のおかげでオーバーロードせずに済みましたが、それでも膨大なエネルギーに飽和状態になっています)

 

(・・・・次は無い、と言う事か)

 

 機体に影響がない程度までエネルギーを吸収したせいで、機体のエネルギーフィールドが飽和状態になり、もうエネルギー吸収は行えない。

 

 

『どうやらお前の盾は限界のようだな・・・・!』

 

 レイは両肩のクリスタル状の突起物よりエネルギーを発生させる。

 

『今楽にしてやる・・・・!』

 

 突起物よりエネルギーを放とうとしたが、その瞬間隼人の後ろより飛んできた左肩の突起物に直撃する。

 

『っ!?』

 

「っ!」

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 隼人の後ろから一夏がアロンダイトを手にして飛び出し、一瞬でレイの懐に入り込むとアロンダイトを振り上げて身体を切り付けながら上昇する。

 

 しかし攻撃はレイには通じず火花を散らすだけであり、レイは煩わしいかのように右腕を振るい、一夏を吹き飛ばす。

 

「一夏!」

 

 

 すると全方位よりビームが一斉掃射されるとレイの全身にビームが直撃するも弾かれる。

 

「援護しますわ!隼人さん!」

 

「セシリア・・・・!」

 

 遠距離よりセシリアがロングライフルを構え、引き金を引いてビームを放って一直線にレイの右目付近に直撃する。

 

『えぇい!!鬱陶しい!!』

 

 レイは両肩の突起物より赤黒いエネルギーを放ち、周囲に飛んでいるドラグーンを全て破壊する。

 

 

 

 更に箒とシャルロットも遠距離からビームライフルとアサルトライフルを放つも、攻撃は全て弾かれる。

 

「箒、シャル。なぜ来たんだ!!お前達じゃ敵わない相手だと分かる筈だ!!なのに!」

 

 

「何言ってんだよ、隼人!!」

 

 吹き飛ばされた一夏は一気に接近し、左手のパルマ・フィオキーナを突き出して右肩の突起物を掴むとゼロ距離で放つも弾かれてしまう。

 

「お前一人が戦って傷つくなんて、なんでお前はいつも一人で抱え込むんだよ!」

 

「その通りだ!」

 

 箒はシールドよりビームブーメランを抜き放つと投擲するが、ブーメランはレイの左腕にぶつかるも火花を散らして弾かれる。

 

「なぜお前は一人だけで解決しようとする!私達の事が信じられないとでも言うのか!」

 

「それは違う!俺はただ―――――」

 

 

「みんなを巻き込みたくは無いから。たったそれだけの理由で一人で戦っているの!」

 

 シャルロットは両脚に新たに取り付けられたミサイルを放ち、レイに広範囲に命中させるも効果は無い。

 

「どうしてなの、隼人!そこまでして何で自分を犠牲に出来るの!」

 

「そうです、師匠!」

 

 ラウラはGNバズーカⅡを下部同士で連結し、高圧縮した球体状のビームを放ってレイの頭部に命中させるも、レイは煩わしいかのように咆哮を上げる。

 

「我々は仲間です!一人で困難な事には、みんなで力を合わせるべきです!」

 

 直後にレイは口より収束したエネルギーを吐き出し、ラウラはすぐに横へと全速で飛び出してかわすも、余波でバランスを崩しかける。

 

 

「・・・・・」

 

 隼人は右手を握り締める。

 

 

『っ!?』

 

 その直後にレイは横から何かで殴られたかのように左へと身体が移動する。

 

 

「みんなの言う通りだよ!」

 

 ヘヴィーハンマーを振るってレイを吹き飛ばした簪は隼人を見る。

 

「一人で悩まないで!私達を信じて、頼ってよ!」

 

 直後にレイは体勢を立て直して簪を睨むと、両肩の突起物より赤黒いエネルギーを放つが、その直前にツヴァイが簪を抱えてエネルギーから助けると、直後にユニコーンがエクサランスカノンのコンテナよりミサイルを放って頭部へと命中させる。

 更にバンシィがライオット・ザンバーを振るって巨大な光波を放ち、レイの胴体にぶつける。

 

 

「みんな・・・・」

 

(・・・・)

 

 

 

 

 その直後、隼人の脳裏に何かが過ぎる。

 

 

 

 

 

 


 
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