No.633921

【デジナミ】違和感を感じる【2013ハロウィン】

短くてすみませぬ…!!ルナちゃんとどうしてもいちゃつきたかったのでいちゃつかせて頂きました!!←

バトルが得意ではないとキャラシに記載があったので、こんな具合に…あってるのか、大丈夫かしら…?
個人的にパライアモンだと、必殺技が接近してのスタイルの為、支援型で行く事の方が多そうだな、と…そんな具合で書いておりましたー
また今度ルナちゃんとパーティー組んでダンジョンとか行ってみたいな…!!

続きを表示

2013-11-03 22:42:29 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:607   閲覧ユーザー数:592

ぐい、と腕を引かれ、後ろに仰け反ると、抱え込まれるような形で抱き止められる。

視線を前に向ければ、自分のいた場所には穴が穿たれており、背筋に冷たい感覚が走る。

「び、びっくりしたであります…!」

腕に抱き締めたパートナーのりゅーがすがり付くように服を握り締める。

自分も答えを返そうとしたものの、言葉が出ずにただ頷く事しか出来なかった。

「周りをもう少し見なさい」

自分を守ってくれた腕の主が耳元で囁く。

「はっ、はい…!ありがとうございます、ハウンドさん」

言葉にふっと微笑むと、自分の頭にぽんと手を置いて、彼女は前に出る。優しい感触が頭に残っていた。

赤いデジヴァイスを片手に、成熟期のパライアモンに進化したパートナーに指示を出して行く姿は凛々しく、小さく感嘆の声を漏らす。

「うう…」

ふと、自分の腕の中から声が聞こえ、見下ろす。すると、少しだけ悔しそうに見える表示をしたりゅーが口をモゴモゴとさせ、

居心地悪そうにしている。

「りゅーちゃん?」

「ハナ…強いであります…進化も出来て凄いであります…」

戦いの得意でない自分のパートナーは、今回共に行動をしているハウンドのパートナー、

ハナに少なからずともライバル心のような物を燃やしている姿を見て、ルナはやんわりと微笑む。

「そうだね…私達も強くならなくちゃ…まずはデジクロスの練習からだね!」

今度、彼女とパーティーを組む時には、一緒に戦えるようにしよう、とパートナーと決意を新たにしたのであった。

 

 

HPの削りが厳しい。

ハウンドは苦渋の色を滲ませつつ、タイミングを見計らって回復ディスクを投げ込む。

パンプキングは完全体クラスの強さと聞いている。しかし、成熟期でも充分に通じると公式の弁ではあったので、

そこそこいけるだろうと踏んでいたのだが、見通しが甘かったようだ。

攻撃は自分だけでなく、他のユーザーも行っているようだが、やはり自分と同じく、苦戦をしているようだ。

「ハナ、パンプキングの動きを封じて!」

「分かった」

ぶんぶんと振り回される両腕を回避しつつ、頭部左右にある花より伸びている蔓をパンプキングの腕に絡ませ、

そのまま花を震わせて痺れ効果のある花粉を撒き散らす。

「パラライズパウダー!!」

もうもうと舞い散る花粉はパンプキングの体にまとわりつき、動きを奪う。

長く持つとは思えないが、動きを止められる分だけマシだ。それだけ攻撃の手数が増える。

痺れさせて素早くその場からハナを下げると、途端に周りからの必殺技等の集中砲火。やはりやってよかったようだ。

相手のHPゲージを見やると多少は減っているようだが、動きはおかしい気がする。

「はーちゃん、パンプキングなんか変だよ…?」

下がったハナが戻ってきて、隣に寄り添う。周りにいるユーザーもその違和感を肌で感じているらしく、場の空気は慎重なような、

異様な空気に包まれている。

「多分…みんな思ってると思う」

煮え切らない返答を返し、再び回復ディスクをハナに使う。残数はそこまで多くはない。

他のユーザーを頼るにしても、消耗戦は必死である。やはり、完全体まで鍛えてからイベントに挑めばよかっただろうかと

小さく後悔したが、今はそんな事を言っている暇もない。

再び痺れ粉が切れ、暴れ始めたのを見てから、再びハナを戦場へと戻す。

(とりあえず、万能プラグインを使って――)

疲労からか、動きが鈍くなり始めたのを見かね、取っておいた能力アップアイテムを使おうとした矢先であった。

「えっ、進化?」

眩い光が辺りを包んだのだった。

 

 

 

 

 

------------------------------

10月31日 ハウンド

 

ハロウィンの仮装用ブティックで会ったルナちゃんと

意気投合してパンプキングに挑みに行ったのはいいけど…

凄く、このボス違和感があるのよね。

嫌な予感しかしない。後、回復アイテムも尽きそうかもしれない…

と、思ってたら別の方向から進化する時の光が……

まさか、こんなイベントの時に進化する大物がいるなんて思いも寄らなかった。

 

 

------------------------------

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択