~ 第103話 †閑話 あの人は今†
ここは漢中(かんちゅう)にある山々の一つ
彼女はそこの一部を自分の住処として悠々自適に怠惰な生活をしていた
朝起きては起き抜けに酒を飲み二度寝をする
お昼、日が一番高くなっても彼女は起きてこない
日が傾きかけてから彼女は起き出す
彼女と一緒に生活している者も彼女が夕刻前に起きてから料理を作り始める
「雪華(せつか)様・・・寝すぎ」
「良いではないか、わっちに何も起こってないということは平和な事でありんす
お主も似たようなモノではないか黒烏(こくう:司馬懿真名)」
「私は純粋に・・・療養」
「ちょっとからかっただけでありんす」
「むぅ・・・不服」
「ま、まぁまぁまぁ!ご、ご飯できましたので食べましょう!」
「そうじゃな・・・して、神流(かんな:とう艾真名)よ
わっちの命の水がないでありんす」
「す、すいません雪華様
あ、あのですねつ、九十九(厳白虎:真名)様から厳命で
【控えろ】とのこ、ことでして」
「くっくっく、神流も面白い事を言うのぅ
白(はく:厳白虎愛称)がわっちにそんなことを・・・」
そんな快活に笑う彼女にとう艾(がい)が懐から手紙を取り出して渡す
「な、なんじゃと!?お、おのれぇ~白ぅ・・・わっちの楽しみを!」
「九十九流石・・・」
「こ、黒烏様にもつ、九十九様から文が」
「な、なんてこと」
二人揃って地面に膝をつき落ち込む姿がそこにはあった
手紙の内容はというと・・・
『雪華さんへ、お酒ばっかり飲んでると思うから
暫く張魯(ちょうろ)さんにも言って控えるように伝えておいたから
これを機に少しは自分でも狩りをしにいってください』
『黒烏へ、目の療養に行ってるからって寝て起きてだけの生活してないだろうね?
神流と一緒に少しは鍛錬しないと・・・重くなるぞ?
今度相乗りした時にそれはすぐ分かるから、自覚あるなら早めにやろうな?』
『神流へ、二人の世話大変だと思うがよろしく頼む
暫く俺はそっちへ帰れないから、次会う時を楽しみにしてる
病気や怪我を負ったら、張魯に言ってるからすぐに治療を受けてくれ』
二人は未だにへこんでおり、一人はその文を見ながらニコニコしてる
そんな3人の元へ今日も一人、酒を持って誰かが遊びに来る
ここだけは仮初では無く本当に平和な時間が流れている
~あとがきっぽいもの~
短めで申し訳ないです・・・
最近めっきり出番が無かった人にスポットを当ててます
司馬懿さんは目の力を意識せずに使うので、悪意の無い場所にいないと非常に目が痛みます
なので、今は白ちゃんと離れて療養していますが
食っちゃ寝生活の為に少々丸く・・・
雪華さんは久しぶりの登場になります!
現在はちみっこ雪ちゃんからランクアップ(ダウン?)し思春期真っ盛りに成長しています
ただし中身はただの飲兵衛です・・・虎モードでも女性陣なら乗せても問題無い程度に成長してます
これからさらに最終段階の大虎モードと熟・・・お姉さんモードありますが
かなりの時間を要するので、これからの作中では登場しても若い娘だと思います
次はお馬さんが好きな人達にスポットあてたいと思ってます
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この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
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大丈夫な人は駄文にお付き合いください、更新は基本日曜になります
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