No.630945

魔法戦記リリカルなのはmemories 最終章 新たなる聖王の歴史(メモリー) 終幕【後日処理。そしてすべての始まり】 第百二十二話

J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。

その青年はなのはに関わりがある人物だった。

だがなのはにはその記憶が消されていた。

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2013-10-24 13:33:07 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1583   閲覧ユーザー数:1544

ってなわけで、終幕に入りました。

 

本当は五話くらい続く予定だったのですけど、書くことがあまりなかったので二話くらいになりました。

 

多分次回書いて、次々回がエピローグとなります。

 

それではどうぞ!!

 あれから数日が経った。

 時空管理局地上本部は残されていたが、さすがに聖王教会くらいしか建物が残っていないこんなな諸で事務的な事をするのはどういうことなのかという事で、臨時的に時空管理局本局で事後処理などを行うようになっていた。

 フィルノ・オルデルタ率いるツュッヒティゲンのメンバーによるミッドチルダ襲撃は管理世界すべてに恐怖をもたらした。ミッドチルダ以外にも破壊活動をしてくるのではないかと不安になる者が多かったからだ。

 しかし、ツュッヒティゲンはこれ以上ほかの世界へと攻めることはなかった。すべての元凶――ミルティオル・ベスカを殺害されたことによって目的が達成してたからだ。

 ミルティオル・ベスカ――並びにベスカ一族が管理局に隠れて違法研究所をいくつも所持していたことが管理局にも情報が伝えられるようになり、その研究所の閉鎖やミルティオル・ベスカに関わり深い管理局員は逮捕され、関わり深い管理局員に付いていた管理局員も管理局から解雇された。しかし、一人だけ逃げたヘレスナ・リュベルは逮捕状が出ており、見つかるのは時間の問題だろうと一部の者は思っていた。

 ツュッヒティゲンの目的が最初からミルティオル・ベスカだと公に分かると、ミッドチルダをこのようにさせたのはミルティオル・ベスカが違法研究所をいくつも所持していたことが原因だという事を知り、すべて彼らのせいだと思う人が多かった。実際彼らのせいでフィルノたちは動くこととなったのだから、そう思われても仕方がないことだろう。

 また、フィルノ・オルデルタ達ツュッヒティゲンについてだが、彼らも管理局によって裏切られた存在が大半だったので、逮捕や指名手配などされることはなく、逆に管理局の復興のためとして管理局員になっていた。そのことにツュッヒティゲンの面々は渋々だったが、自分たちがやった事を復興させる必要があると思い、アマルナ・ラスティルを除く全員が管理局員となった。

 そしてミッドチルダ復興要因として、高町なのはを除くツュッヒティゲンの面々と、八神はやてを除く特務六課が中心として活動させられ、一部を除いた全員で会議を行っていた。

 

「やはり思うのですが、これって私たちに復興を押し付けられているようにしか思えないのですが……」

 

 元ツュッヒティゲンで、現在新たに設立だれた研究所監視官の管理する監視官長に所属している、エメリア・ラスティル少将が書類を見ながらつぶやく。

 彼の場合は一応管理局から解雇されたという事は結局なかったため、昇格的な意味で少将の位置となっている。というよりも、解雇する処理が間に合わなかったために、そのようになってしまったというのが実際だったりする。

 

「まぁ、そういわないでくださいよ。あたしたち救助隊が一番大変になるのですから……」

 

 元特務六課で、救助隊長へと昇格したスバル・ナカジマ三等陸佐はエメリアの言葉に対して言い返した。実際、ミッドチルダに関しては救助隊の大半が出動することとなっており、この数日救助隊の仕事が忙しかった。死体処理等もすべて任せられるため、今現在一番忙しい状態だった。

 ちなみに彼女がそこまで階級が昇格したのは単なる人員不足が原因だ。ミルティオル・ベスカに関わっていた佐官や尉官がかなり多かったために、大幅に人が減少してしまい、スバルに関わらず大半の人間の階級が昇格することになってしまった。スバルみたいに3階級昇格したのは稀な事だが、特務六課の面々は昇格が大きく上がった人が多かった。

 

「まぁ、大変と言えば執務官もだけどね。指揮命令などはほとんど任されている感じだから」

「そうですよね。いろいろと私たちに資料が届いてその処理で大変だし……」

「……そんなに、今大変なのですか?」

「今は特にね、まぁ、ミッドチルダが完全に復興するまではかなり疲れるかもしれないね」

 

 執務官を管理する執務官長に任命されたフェイト・T・ハラオウン少将と執務官をしているティアナ・ランスター三等空佐は、この数日の執務官の仕事で大変だという事にため息を吐いていた。

 そんな様子を見ていた執務官志望のデュナ・シルフィア三等陸佐は、執務官になっても仕事していけるのかという心配をしていた。

 

「はぁ……そう思うと、リィナが羨ましいわね」

「……確かに、私のところはこれと言って今忙しいわけではないからね」

 

 リィナ・シルフィアは姉のデュナよりも一階級上の二等空佐で、航空武装隊に所属しているが所属部隊は存在しない特例な処置を取られている。

 部隊所属でもよかったのだが、そうなると部隊長よりも強いというおかしなこととなり、逆に部隊長にしてしまうと、うまく命令ができるのかという問題が発生するために特例としてそこの部隊にも所属しない処置を取ることとなった。

 また、彼女の魔法はなのはの魔法波長と合わせられいることから、すでに第二の『エース・オブ・エース』になるのではないかと密かに噂されていたりする。

 

「リィナはそういうが、私たちの舞台はかなり緊張が走っているぞ」

「こっちもシグナムと同じだな。この機会を使って攻め込んでこないかと、いつでも出動するようにと航空部隊には全員伝えられているからな」

 

 なのはの代わりに1039航空隊長となったシグナム一等空佐と、1321航空隊長となったヴィータ一等空佐の二人は、部隊での緊張感のおかげで余計に疲れてたりしていた。

 時空管理局地上本部が一つだけ建っているようなものなため、いつだれが攻め込んで来ようともおかしくない状態ではあった。

 

「とまぁ、どれもこれも大変だという事だね」

「そういうアリシアは、捜査官としてどうなの?」

「個人個人調査している感じかな? ほぼ自由みたいなもんだよ」

「案外、一番自由にできているのかもな」

 

 フェイトの質問に答えたアリシア・テスタロッサ一等空佐は捜査官に入ることとなり、捜査官の現状についてみんなに話していた。

 そして、今まで一言も話していなかった人物が、戯言を中断させ本題に入ることとなった。

 

「さて、そろそろ本題に入りたいと思ったのだが……」

「って言ってもフィルノ、今日話すことってなんなの?」

「現状報告というのが今日の主な内容だ。というか、なんで俺が仕切らなければ……」

「まぁ、そこは言っちゃだめだよ。元々人員が少なかったのに、さらに人員不足になったのだから」

「確かにそうだが……俺を中心にしてもらうのは困るというか……」

 

 その人物――フィルノ・オルデルタ中将は秘書兼無限書庫司書長をすることになったユーノ・スクライアに言われたことは分かっているが、それでもため息を吐きたくなった。

 今回の事後処理はフィルノを中心として行われており、フィルノが何かをしないためにもユーノを秘書としてつかせることとなったわけだ。

 ちなみに、今回集まっているのはこれで全員なのだが、エリオやトーマなども階級は上がっており、それぞれ事後処理として仕事に動いている

 

「まぁ、なのはやはやてが居ないからこのような事をされているのだけどさ……」

「ほんと、そうだよね…… 二人は今どうしているのだか……」

 

 元々この事後処理の担当は最初八神はやてに任される予定だった。しかし、八神はやては事件のあと高町なのはと共に行方不明となっているため、その任としてフィルノ・オルデルタが任されたという事だった。

 しかし、そんなことを考えている場合ではないと思い、フィルノは空気を入れ替えて近況報告についてそれぞれ聞くのだった――


 
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