No.630602

魔法少女リリカルなのは Extreme(エクストリーム) 第五十五話

Blazさん

イレギュラー"アインスト"の存在を知った零人達。
彼等はアインストを倒すために新たな戦いに入っていくのだった・・・・・!
そして、少年少女達は一つの答えに向かっていく・・・・・。

A,s 2nd編イメージソング

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2013-10-23 07:36:03 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1433   閲覧ユーザー数:1320

A.s 2nd編 第五十五話 「暁の水平線に」

 

 

 

 

数日後、第70次元世界、海上プラント地下・・・

 

 

 

 

 

ザバッ・・・

 

何かを入れる場所であるのか。巨大な浸水地に何かが顔を出した。

その溜まり場にはさらに・・・

 

 

 

ザバッ・・ザバッ・・・ザバッ・・・ザバッ・・

 

 

 

四つの何かが顔を出し左右の対岸に向かって行った。

 

 

 

 

その後。管制室の中に三人。パイプライン付近に二人。まるで寝床を探すかのように進んで行った。そして・・・

 

 

ジー・・・・

 

ガサガサ・・・

 

 

 

着ていたジャケットを脱ぐと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「・・・ふぅっ。」

 

零人が水中ジャケットの中から出てきたのだった。

 

 

零人「こちらアサルト1。そっちはどうだ?」

 

霊太『こちらアサルト2。・・リリアナの連中、ココまでは来てない様だぜ?』

 

零人「だろうな。油田の地下なんて多分ロクな物が無いと思っているだろうし。」

 

マサキ「それより・・・」

 

零人「ああ。間も無く小型の潜水艇が来てタチコマを出す。リョウたちはタチコマと一緒に要救助者を頼む。」

 

 

 

 

霊太「りょーかい。」

 

ピッ・・

 

霊太は軽い返事で答え再び自分達が入ってきた浸水地を見る。すると其処から小型の潜水艦が一隻、大きな水しぶきと共に海中から現れたのだ。

 

ガゴン・・・

 

そして甲板の一角が解放されると其処からタチコマが一機現れた。タチコマはワイヤーでクモの様に動き霊太達の下に向かって行った。

 

霊太「さてと・・・行くか。」

 

クロノ「だな。」

 

 

 

 

 

 

イクスside

 

さて。ここからは私マスターである零人に変わりイクスが色々と状況説明を行います。

 

今回の任務は全部で三つ。

 

一つ。リリアナの調査の為に潜入していた管理局局員の救出。

 

二つ。リリアナのリーダーの確保。

 

そして三つ。数年前にリリアナに拉致された人質の救助。

 

まぁいずれも人攫いの様なものですね。

これを今回アークの男子メンバーのみで行う事となり、マスターとマサキ氏そしてユーノ氏はリーダー確保と人質救助(第一斑)。霊太氏とクロノ氏は管理局員の救出(第二班)と言う事となりました。なおそれぞれ別行動で第一斑が地下から。第二班が地上からと言う事と成りました。

 

ちなみに今回騎士団から支援はありタチコマを移送した潜水艦と脱出時に使うヘリは騎士団が行ってくれるようです。

 

 

 

 

・・・え?なのは嬢たちですか?

 

現在、彼女たちは・・・

 

 

 

 

 

 

なのは「ぜえ・・・ぜえ・・・・疲れた・・・の・・・(バタッ・・)」

 

マスターが出発前にソルナ嬢に渡した訓練メニューをしていたそうです。

恐らく後日・・いえ数日は筋肉痛でしょう・・・・・。

 

 

はてさて・・今回もどうなるのやら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

 

 

ユーノ「・・・ココも駄目だ・・・。」

 

零人「・・・だな。」

 

その頃、零人達は地下を移動しておりユーノがフェレットモードで先行していた。

しかし地下の通路の殆どは封鎖されており零人達は思うように動けなかった。

 

 

零人「・・しゃーねー別の道を探すか。」

 

マサキ「ここをバリケードしていると言う事は・・何かあるのか・・それとも・・・・」

 

 

二人と一匹は別の道を探していると上に繋がる一つの穴を見つけた。大体タチコマが入れそうな大きさだった。

 

零人「随分暗いな・・イクス。長さは?」

 

イクス『大体27メートル・・と言った所でしょうか。』

 

零人「・・ならこれ使うか。」

 

そう言い零人が取り出したのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

パッパラパーパパー(昔の青狸のBGM)

 

 

零人「クローアンカー!」(杉田((青狸風)))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マサキ「・・・・・・。」

 

ユーノ「・・・・・・・」(苦笑)

 

 

零人「・・・・・あり?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カシュッ!カシュッ!

 

 

 

クローアンカーは勢い良く発射され数秒すると天井に固着した。

 

そして二人はアンカーの引き上げスイッチを押しゆっくりと上に上がっていった。

ちなみにこうする理由は魔力を使うとリリアナに感知される恐れを回避するためだ。

そしてユーノは零人の肩に乗っている。

 

 

しばらくアンカーに身を任せているとユーノが話し始めた。

 

ユーノ「でも・・どうしてリンディ提督がこんな任務を僕達に任せたんだろ?」

 

零人「"任せた"じゃなくて"押し付けた"の間違いだろ?今回の任務、色々疑問がありすぎる。」

 

マサキ「第一に生存が確認されている局員の反応だがどうにも可笑しい。連絡をすると言う行動も一切しない。となると考えられるのは・・・」

 

零人「何かトラブルがあったか・・・・か。」

 

マサキ「ああ。そしてもう一つ。リリアナのリーダーと人質の顔・・・・・。」

 

零人「確かになリーダーと人質の顔が一致しているってのが解んねぇ。だがそれなら人質が拉致されている内に何らかの理由でリリアナのリーダーになった。って事で片がつくんだがな・・・まさか・・・・・」

 

 

 

 

 

 

マサキ「・・・人質の年齢とリーダーの推定年齢が一致しないとはな・・・・・・」

 

 

 

 

 

そう。出撃前、零人達はリリアナのリーダーと人質の顔写真をみせて貰っていたのだ。

リーダーは女で年齢は10代前半。黒髪のロングが特徴である。そして人質もそのリーダーと容姿は全く同じで零人達は彼女が何らかの行動でリーダーになったという考えが浮かんだのだったがここで今回の任務のサポーターであるミカエルから意外な事実が告げられるのだった。

 

ミカエル「実は・・その人質の写真は九年前の物でリーダーの写真は一週間前の物なの。」

 

 

 

 

 

 

 

零人「流石に九年でも顔の変化ぐらいはする筈だ。なのに彼女は容姿が何一つ変わっていなかった・・・。」

 

マサキ「・・・やはり何かあるようだな。」

 

ユーノ「だね。」

 

 

 

 

 

 

その頃の第二班・・・

 

 

店員「ホイ、お待ち!」

 

霊太「サンキュー。」

 

霊太は礼をいい店員から貰ったジャンクフードを食べ始めた。

その名も「真!焼きそばパン 管理局最後の日!」である。

 

クロノ「明らかに管理局への地味なあてつけだな。」

 

霊太「ふぁなー(だなー)」もぐもぐ・・・

 

クロノ「第一旨いのか?」

 

霊太「ん?そこそこだけど。食うか?」

 

霊太はそう言いかじっていない方の焼きそばパンを向けた。だがクロノはそれを顔を横に振って拒否し霊太は「そっか」と言ってまたパンをかじるのだった。

 

クロノ「にしても今回はBJを変えといて良かったよ。お陰で色々ココでわかった物がある。」

 

今回クロノのBJは黒のアレではなく、日本の自衛隊が着る服の紺色版である。

ちなみに霊太は今回は以前着ていた黄色のフードを着た服装でやや目立つ服装だった。

 

霊太「解ったものって?」

 

クロノ「あれだよ。」

 

霊太「あれは・・・・漁船?」

 

クロノ「ああ。どうやらココはリリアナにとっても他の反管理局組織にとっても重要な密輸拠点らしい。」

 

霊太「まぁこの世界自体、陸が殆どないし回りは海ばっかりが多いから混乱するのも可笑しくないだろうな。だからココはあんま管理局の手が届いてないのかもな。」

 

 

タチコマ「でもでも!流石に情報以上の状態だよ!管理局が手を出す事が出来ない訳だ!

 

 

 

もしかしたらココで極秘裏に何かが製造されていても可笑しくないし・・・うんうん・・

 

 

 

あっ!待ってよー!!」

 

 

二人は肯いているタチコマをほって行きプラントにある街を歩いて行った。

 

このプラントはかつてこことは別の管理世界にある企業が油田開発と収拾の為に造ったプラントだがその企業は数年前に倒産しその後プラントは放置。

倒産から一年後にリリアナがここを見つけ拠点とし発展していたのだ。

 

当然、ここの統治はリリアナがしている為路上にある店の大半は質量兵器と言う実弾武器ばかりでアサルトライフルからガトリングまであるという豊富な品揃えである。

 

霊太「しっかし・・・殆ど昔の武器ばかりだな・・・」

 

クロノ「・・そうなのか?僕には良くわからない。」

 

霊太「まぁな。例えばアレはAK-47って言ってその名の通り1947年に製造された銃だ。

精度は劣っているがその耐久性と整備性などで傑作銃といわれている。今でも使われているところもあるけどな。」

 

クロノ「ふーん・・・あれは?」

 

霊太「ん?SVDだな・・・よくあんなのを見つけたもんだよ・・あれはAK-47より前に造られた狙撃銃でセミオートつまり薬莢の排出・次弾装填などを殆ど自動でしてくれるシステムを使っている。んでその他にRPG-7と2にコルトやM10等々・・・・色々揃えてんなー・・・これなら軽くゲリラは出来るぞ・・・。」

 

クロノ「つまり・・リリアナは其処までの力を付けていると言う事か・・・。」

 

霊太「まぁそうなるな。」

 

 

 

 

 

 

タチコマ「あ!二人共、救助対象の局員の反応が確認されたよ!」

 

霊太「マジでか?」

 

タチコマ「現在、管制塔付近に居るね。」

 

クロノ「よし、僕等の方は先にその局員を救出しよう。」

 

霊太「だな。行くぞ!」

 

そして霊太は焼きそばパンを食べ終え管制塔にへと走って行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

管制塔付近・・・

 

管制塔の付近の建物のドアに着いた霊太とクロノはゆっくりとドアを開け中に入って行った。霊太はSWを構え進んでいくと角に入り一度奥を見ると直ぐに顔を引っ込めた。

 

 

霊太「・・・時空管理局、第三特殊部隊所属・・・・・"ディーダ・ランスター"さん・・・ですね?時空管理局の者です。貴方を助けに来ました。」

 

「・・・・・・。」

 

霊太「・・・・?」

 

霊太は返事が中々返ってこないと思い角を曲がると確かに其処には男が一人座っていたが今にも倒れそうなぐらい衰弱していたのだ。

 

霊太「っ・・・・ヒデェもんだ・・・クロノ。水と飯を。」

 

クロノ「っ・・・解った。」

 

クロノがそう言いバックパックからペットボトルの水と食料を取り出すと霊太はペットボトルのフタを開けてディーダに飲ませた。そしてクロノが無理矢理口にレーションを入れるとディーダは弱々しくも噛んで食べた。

 

 

霊太「・・・言葉が解りますか?」

 

ディーダ「・・・ああ。」

 

霊太「・・今まで何があったのですか?」

 

ディーダ「・・・真実を知った。」

 

クロノ「えっ・・・?」

 

ディーダ「俺はそのせいで局員だとバレてしまいずっと逃げていた。」

 

霊太「・・貴方の作戦には確か他に三人の局員も参加していた筈です。他の人は?」

 

ディーダ「・・・全員死んだよ。俺達がバレると上とは音信不通になってしまって・・段々、食料や水が無くなっていき・・・俺達は疲労していった。そして・・・・」

 

霊太「その疲労のせいで実力が出せず・・他の人はやられたと・・・・」

 

ディーダ「・・・・ああ。」

 

ノノ「・・・・ヒドイ話だよ・・・・まったく・・・・。」

 

 

そう言ってディーダの容態を見ていた二人だったが・・この時、リリアナの兵士の一人が見ているのに気付かなかったのは後で知ることとなる・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃の第一斑・・・

 

 

零人「・・・ここもハズレか・・・・となると・・・上か。」

 

マサキ「っ・・・・!」

 

一方で未だに地下に居た零人達はリーダーの居場所を探していた。

するとマサキが人差し指を立てて「シッ・・」と静かにと合図した。零人とユーノはそれを聞き静かにしていると誰かが歩いてくる音がした。

 

 

コッコッコッ・・・・

 

 

零人[・・尋問するぞ。]

 

マサキ[・・・了解。]

 

ユーノ[えっ・・できるの?]

 

零人[まぁ見てなって。]

 

 

 

零人はそう言い静かに角まで進むと角を通ろうとした男の首を掴みそのまま口を塞いだ。

そしてセイバーを突きつけ男は動けなくなった。

 

零人「よぉオッサン。俺達管理局なんだけどぉ・・・・リーダー知らね?」

 

男「っ・・・・!!・・・・・・・・・フッ。」

 

すると男はニヤリと顔を歪め笑った。どうやらさほど余裕のようだ。それを見たマサキは不愉快に思ったのか男の銃を奪い額に突きつけた。

 

マサキ「岡本、変われ。こいつは俺が殺る。」

 

零人「まーまー落ち着けって。こう言うナマいう人には・・・(スッ・・・)オシオキしないとな・・・・・それか・・・・O☆HA☆NA☆SHIの方がいいかな?」

 

零人はそう言いセイバーをしまい、バスターソードを突き出した。そして耳をソードで撫でて鼻に近づけた。つまりは「言うこと聞かないとコレでバッサリだ」と脅しているのだが・・・

 

ユーノ「どっちも地獄だね・・・・・・。」

 

零人「・・・まぁな。だから・・・・」

 

 

パシュッ!

 

男「っ・・・・!!!」

 

すると男に向かい零人はいつの間にか持っていたMk.2で眠らせたのだった。

そして男を壁にへたり込ませ零人は銃とソードをしまった。

 

零人「ここには用は無い。管制塔の管制室に行くぞ。」

 

ユーノ「ここは?」

 

零人「使い魔置いていく。行くぞ!」

 

零人はそう言い仕掛け式の召喚陣を置いていきユーノを肩に乗せマサキと共に走り去っていった。

 

 

 

 

 

 

管制室屋上・・・

 

 

その後、管制室にたどり着いた第一斑の面々は管制室に向かっていき管制室に繋がる階段をゆっくりと上っていたが・・・

 

 

ユーノ[っ!!待って!]

 

先行していたユーノが念話で二人を止めた。どうやら何か見つけたようだった。

 

零人[どうした?]

 

ユーノ[・・・誰かと誰かがもめてるみたいだよ・・・]

 

マサキ[顔は解るか?]

 

ユーノ[一人は・・・・っ!リリアナのリーダーだ!でも、もう一人は・・・おばあさんだよ?]

 

零人[・・・どういうことだ?話し声は聞こえるか?]

 

ユーノ[・・もう少し近づいてみたら多分・・。]

 

零人[・・・解った。無理はすんなよ。]

 

零人はそう言い、ユーノはフェレットの状態で静かにリーダーと老母に近づいていった。

 

 

 

 

 

 

「いい加減にして・・・どうしてそう死にたがるの!?これが何か解っているでしょ!?」

 

「・・・・・・。」

 

ユーノ(・・まさに写真どおりの性格だよ・・・でも・・・どこか自己中心的だな・・・)

 

ユーノはそう言って二人を見続けていた。どうやら老母は銃で自殺を図ろうとしていたのだ。しかしそれをリーダーが止め、銃を取り上げていた。まるで子供と親が反対になった様でしかも話から察するに老母はこれまでにも何度が自殺しようとしていた様だ。そしてリーダーは銃を机に置き老母と向き合った。

 

零人[・・・・・。]

 

マサキ[・・・岡本?]

 

零人[・・・・ある程度わかったら仕掛ける。]

 

すると・・・

 

霊太[零人、俺だ。今し方こっちの救助者を確保した。でもこの人、かなり衰弱しててな・・これじゃあ危ないぞ。]

 

零人[・・・解った。リョウはクロノと二人で先に管制塔の近くにあるヘリポートに行っててくれ。こっちはリーダー見つけたから・・・今から仕掛ける!]

 

霊太[・・・そうか。だけど・・]

 

クロノ[恐らくソイツはかなりの手練かもしれない。気を付けろよ。]

 

零人[・・了解。]

 

 

 

 

 

リーダー「・・コレからは私の側から離れちゃ駄目・・・・・・。」

 

老母「・・・・・。」

 

リーダー「っ・・・・どうして・・・・どうして解ってくれないの!?そんなに私を一人にしたいの!?そんなに私が嫌いなの!?どうして「(零)まるでお姫様ごっこだな。」っ・・・・・・・誰だ。」

 

リーダーは零人の声に気付くと怒るのを止め回りを見回した。

そしてゆっくりと手を銃に差し伸べた。

 

 

 

 

 

 

 

零人「・・・・・管理局だ・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那。

 

 

 

リーダー「っ・・・・!!」

 

リーダーは素早く銃に手を出そうとするがいつの間にか銃は無くなっており、代わりにその銃は浮いていたのだ。

 

リーダー「・・・・・・・!」

 

すると銃のところから零人が姿を現した。どうやらステルスで姿を消していたようだ。

 

リーダー「・・・・子供・・・ですって?」

 

零人「・・・悪いかよ。さっさと手上げろや、この自己中姫。」

 

零人はそう言い銃を腰に刺し大剣に手を置き換わりにマテバを構えた。

そしてその後ろからマサキがユーノを肩に乗せ現れた。マサキは歩いて老母の方に向かうとその側で止まった。

 

リーダー「・・・まさかこんな子供が・・・・・」

 

零人「見た目には騙されない様にな。テメーじゃ俺達には勝てない。」

 

リーダー「・・・・・・」

 

すると日が管制室に差し零人とリーダーに降り注いだ。すると零人はそのリーダーの顔を見て驚きを隠せなかった。

 

零人「っ・・・・・・!!」

 

マサキ「・・・・岡本?」

 

ユーノ「零人・・どうしたの?」

 

零人「・・・・そうか・・・・そう言う事か・・・・・・。」

 

零人は何かに気付き顔を歪めた。しかしそれは怒りではなく哀れみの顔だった。

すると老母が今まで口を開かなかったのに口を開き言葉を発した。

 

老母「そう・・・・その子じゃない・・・・・・。」

 

マサキ「っ・・・・どう言う・・・・」

 

その時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズウウウゥゥゥン・・・

 

ユーノ「っ・・・これは・・・爆発の?」

 

マサキ「・・・まさか・・・」

 

 

 

霊太[零人スマン!俺達がバレた!]

 

零人[っ・・!今何処だ!]

 

クロノ[今へリポートへと登っているが・・・お前は何処に居る!?]

 

零人[・・管制室にリーダーと。]

 

霊太[はぁ!?じゃあさっきの爆発は何だよ!?]

 

ユーノ[え・・そっちじゃないの?]

 

クロノ[んな事すると思うか!?]

 

ユーノ[じゃあ誰が・・・・]

 

 

零人「あー・・多分それは俺だ。」

 

マサキ・ユーノ「「えっ?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プラント、地下通路・・・

 

先ほど零人達が居た場所にはリリアナの兵士達が侵攻してはいたが零人の置いていった、使い魔に苦戦していた。

 

兵士「グッ・・・何だあれは・・!?」ババババババ!(発砲)

 

兵士「あれは・・・・・戦車!?」ダダダダダダ!

 

 

そう。其処に居たのは・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

\ガッチターン/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雷電「有澤重工・・・雷電だ・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後。その一撃でその場に居た兵士達は爆破に巻き込まれて逝った・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘリポート付近・・・

 

 

一方でヘリポートに向かっていつ第二班の二人はタチコマと共にリリアナの兵士を相手にしながら上に登っていた。

 

 

 

霊太「ちっ・・・一体何人居るんだよ!?」

 

クロノ「グチグチ言ってないで手を動かせ!!」

 

二人は互いに言い合いをしながら兵士達を相手にしていた。霊太は"アーマードコア フォアアンサー"で登場するライフル051ANNRを右手に、左手にマシンガンCANTUTAを持ち銃撃戦を始めていた。

 

霊太「ちっ・・・面倒だ・・クロノ!!」

 

クロノ「よし・・・スティンガーシュート!!」

 

クロノは霊太の合図で魔力で攻撃をし兵士達が居た場所には巨大な爆発とその後、巨大な氷の塊が出来ていた。

 

霊太「ったく・・・ん?・・・・コレッて・・・・ゲッ!貫通弾!?」

 

タチコマ「また色々な物を・・・・・(チュン!!)っ!負けないぞー!」

 

タチコマはそう言い口の様な場所から流弾を発射した。

するとクロノが周りの様子の異変に気付き、外側のロープが動いているのに気がつき下を見ると・・・

 

 

クロノ「っ!!こっちからも!?」

 

そう。そのロープを使い兵士達が登ってきていたのだ。しかもロープはウインチで上げられかなりのスピードだった。クロノはそれを見るとスフィアを出しロープに掴まっている兵士へと攻撃していた。

 

クロノ「これでど・・・・っ!?」

 

しかし倒れた兵士から攻撃が放たれよく見てみると兵士の後ろにもう一人兵士が居て先に倒れれた者を盾にしていた。

 

霊太「これが本当の肉壁ですってか!?しゃらくせー・・・タチコマ!!」

 

タチコマ「了解!!」

 

タチコマは右腕に装備されているチェーンガンを使いウインチを破壊した。すると兵士達は盾にしていた兵士が重りとなりそのまま下に落とされて行った。

 

霊太「ったくタチ悪いぜ!アイツ等本当に戦争でもおっ始めるつもりだったのかよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

管制室・・・

 

 

零人達は管制塔の階段から敵の兵士達と相手をしていた。階段の下には兵士達がビッシリと居ておりそれを零人は持ってきていたP90とM4カービンの二丁でマサキは零人から小型機関銃のMG3を使い応戦をしていた。

 

零人「チッ・・・どんだけ居るんだよこいつ等・・・!」ババババババ!

 

マサキ「確かにこれなら救助者が脱出できない筈だ。」ガガガガガガ!

 

零人「だよな・・・・(カチャ((リロード))仕方ねぇ、雷電!コッチに来てくれ!」

 

雷電『了解した・・・。』

 

零人「それとユーノ!絶対その女を放すなよ!」

 

ユーノ「大丈夫!このバインドは強化タイプだからちょっとやそっとじゃ壊れないよ!」

 

零人「ならいいんだけどなっ!!」ダダダダダ!

 

 

 

 

 

 

ヘリポート・・・

 

ヘリポートでは後退していたクロノとタチコマが兵士へと応戦していた。

すると上空から一機の大型ヘリが降り立ち中からバニングたちが降りてクロノの援護に入った。

 

バニング「霊太は?」

 

クロノ「何でも彼らの援護に・・・」

 

バニング「何・・・・?余計な事を・・・先に乗れ、ココは任せろ。」

 

クロノ「了解です。タチコマ!」

 

 

 

 

ドドドドドド!

 

 

クロノが声をあげタチコマを見ると装甲は所々に穴を開けそれでも御構い無しに撃ち続けているタチコマがいたのだ。

 

タチコマ「どうだぁぁ!!」

 

クロノ「馬鹿か!ポットには人が居るんだぞ!!」

 

タチコマ「えー・・・だって・・・(ヒュー・・・・)・・・え?」

 

 

 

ドオオオオン!!

 

 

 

クロノ「っ!?」

 

バニング「ちっ・・対戦車ミサイルか!!」

 

すると兵士の一人がRPG-7を持ちタチコマに向かい発射するがそれは外れてその向こうに着弾した。それを見たタチコマは青ざめ(元々ではあるが)急いでヘリへと走って行った。

 

タチコマ「は・・・早く逃げましょう!!」

 

モンシア「やれやれ・・・・・暴れるだけ暴れてそれかよ・・・」

 

アデル「確かにそうですが今はよしておきましょう。」

 

クロノ「面倒だ・・スティンガー!!」

 

 

 

 

 

 

 

ドオオオオン・・・!

 

 

 

 

管制室では未だに零人達が応戦していたが・・・

 

 

 

ドゴオオオオオオン!

 

 

 

突如兵士達が居た場所が爆発したのだ。零人は爆風から身を守り直ぐに銃を構えた。

 

零人「っ!?」ガチャッ!!

 

 

 

霊太『ちょいまち!』

 

零人「は!?」

 

 

其処には霊太と雷電が居ており一人と一機は管制室に着くと雷電が天井をご自慢の武器腕で破壊した。

 

 

マサキ「何をしに来た?」

 

霊太「助けに来たんだよ。」

 

ユーノ「え・・・彼は?」

 

霊太「多分ヘリだけど・・・・なぁ・・。」

 

マサキ「・・なんだ。」

 

霊太「あの婆さんなんだ?」

 

ユーノ「零人が連れて帰るって。」

 

 

霊太「・・・・・・・・はぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして零人達は破壊された天井へと上り兵士は雷電に任せ、ヘリが到着すると降ろされたロープに掴まり上がって行った。

 

零人「雷電っ!!」

 

雷電「・・・了解した。」

 

雷電は肩の武装を解放し一発撃つがその威力は強大で管制塔は爆発で破壊されていき雷電は魔法陣の中に戻って行った。そしてヘリのハッチが閉まっていくがそれを名残惜しそうに見る老母がいたのだった。

 

零人「・・・・・・。」

 

老母「・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後。

 

 

 

 

ヘリの中ではモンシアとベイトがリーダーをバインドの状態でさらに動けないようにしようとしていた。その近くでは零人が老母の側により零人はバニングと霊太達に声を掛けた

 

零人「リョウ・・・大尉・・・これを。」

 

バニング「・・・?」

 

霊太「なぁ零人。その婆さんが一体・・・」

 

 

 

刹那。

 

 

 

リーダー「っ!!!汚い手で・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"お母さん"に触るなっ!!!」

 

 

リーダーは叫び声と共にモンシアたちを跳ね除けバニングに蹴りを入れようとした。

しかしバニングは余裕で防ぐが、その言葉に驚いた。

 

バニング「なっ・・・・・母親・・・だと?」

 

霊太「・・どう言う事だよ・・・・」

 

零人「・・・アベルさん。そのリーダーを伏せて髪を持っていてください。」

 

アベル「・・?了解した。」

 

アベルは零人の言葉に少し疑ったがモンシアとベルトが再びリーダーを押さえ、地面に伏せさした。そして零人は彼女により髪を持ち手持ちのライトで髪を当てると・・・

 

 

 

 

マサキ「・・・・・・!」

 

クロノ「なっ・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーノ「髪が・・・・・藍色!?」

 

そう。ライトの光が当たった髪の色は"黒"ではなく"藍色"だったのだ。

 

マサキ「なるほど・・・日陰で解らなかったがまさか・・・・」

 

零人「・・・ああ。コイツは人質とは別人・・・と言うか・・・」

 

バニング「あの老母の娘・・・・だったのか・・・・っ・・・待てと言う事は・・・・!」

 

イクス『・・・はい。そう言う事です。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミッドチルダ、航行艦ドッグ外・・・

 

 

ミッドに帰還した零人達は救急車に運ばれるディーダと老母を見つめていた。そして老母の方にはリリアナのリーダーが一緒に乗っていた。しかし彼女は抵抗の目は無くずっと老母を見つめていたのだった。

 

 

霊太「確か・・人質は拉致前は19だったな・・・。」

 

バニング「ああ・・・・。」

 

イクス『彼女がロウ氏と同年代といわれると疑いたくはなるでしょうが・・・』

 

クロノ「彼女が捕らえられていた九年間・・・何があったか・・・・・」

 

ゼクス『・・・止めておけ。絶対にだ。』

 

クロノ「・・・・ああ。」

 

ノノ「これで・・・リリアナは終わるのかね・・・・」

 

零人「・・・・・さぁな。」

 

 

零人がそう言うと救急車はドッグの駐車場を出て行き、夜の街に消えて行った。

その後、零人達は解散するかと思ったが・・・

 

 

ピリリリリリ・・・ピリリリリリ・・・

 

霊太「ん・・・?」

 

ユーノ「電話?」

 

霊太「・・いやメール。何かフェイトにあったらしくてな。そっちよってから帰るよ。」

 

零人「・・・そういえばアイツ等・・・・ちゃんと訓練できたのか・・・・?」

 

イクス『少なくとも唯ではすまないでしょうね・・・・』

 

 

 

 

次回予告ッ!!

 

なのは「いつの間にか零人君に訓練を言い渡されていた私達!」

 

はやて「それを終えたはいいが生憎の雨でびしょびしょに・・・イヤーン!(ドゴズ)」

 

アリサ「そしてついにはフェイトが風邪を引いてしまう!」

 

すずか「果たしてフェイトちゃんは風邪を完治できる・・よね?」

 

ソルナ「次回!「雨に消える思い」!」

 

 

 

 

 

フェイト「私・・・・もう・・・・駄目ッ・・・・!」


 
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