イエティンモス 死の吹雪作戦 Cパート
その頃、「死の吹雪作戦」を決行しようとしていたイエティンモスを
発見した凪達はゲルショッカーと激戦を拡げていたが・・・・・
凪
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・」
真桜
「うっううう・・・・」
沙和
「い、いったいの~・・・・・」
彼女達が連れていた兵士は半分がイエティンモスに凍りづけにされ
残った兵士が負傷した凪達を庇っている状態であった。
よく見るとゲルショッカーの戦闘員も半数近くが倒れていた。
イエティンモス
「バオオオオオオオ・・・・・人間にしては中々保った方だ・・・・
戦闘員を半分失うとは・・・・・だが、俺を倒すには力不足だったようだな」
凪
「く、くそっ! これほどまでに差があるとは・・・・・」
真桜
「おまけに冷凍なんて反則やでっ!」
沙和
「や、やっぱり・・・・沙和達だけじゃゲルショッカー
には敵わないの~?」
イエティンモス
「ブオオオオオ・・・・・さあ残るは貴様らだけだ!」
凪
「く、くそっ! 何故だ!?」
イエティンモス
「ブオッ?」
凪
「何故貴様らは平和な暮らしを願う人々の命を奪おうとするんだ!?」
イエティンモス
「何故? 愚問だ 我らゲルショッカーに必要なのは
力と本能に従う者 それなき者を贄とし次なる理想を生むのだ
ブオオオオオ・・・・・」
凪の叫びにイエティンモスはこう答えた。
真桜
「こいつら・・・・・いかれとるでっ!」
沙和
「賊さん以下の畜生なの・・・・・」
その様子を彼女達とは別行動を取り、バイクに乗っていた
結城丈二が見ていた。
あの発煙弾を確認して凪達の救出に向かっていたのである。
結城丈二
「はっ! 凪達が危ない・・・・やはりゲルショッカー・・・・
何か行動を起こしてきたな」
そして結城はバイクに入れていたヘルメットを取り出す。
よくみるとそれは仮面ライダーの仮面に酷似していた。
結城丈二
「この世界に来てから、真桜達の技術を借りて修理したが、果たして上手く
いくか? いや、そんな事言っている場合じゃないな・・・」
結城はそういうとそのヘルメットを被る。
そして、その姿は徐々に変化していった。
一方イエティンモスは凪達に止めを刺そうとしていた。
イエティンモス
「遺言の方は終わったか? さあ、まとめて凍りづけにしてやる」
そしてイエティンモスは鼻を凪達に向ける。
沙和
「ひいいいいいいいっ! まだ死にたくないのっ!~」
真桜
「こ、これまでなんかっ!?」
凪
「・・・・隊長・・・・」
イエティンモス
「さあ・・・・死ねえっ!」
イエティンモスが冷凍ガスを吹き出そうとしたその時
??????
「ロープアームっ!」
(ガキンッ!)
イエティンモス
「ブオッ!?」
突如イエティンモスの鼻に何かロープが巻き付き、そして何者かの力で
イエティンモスは引っ張られ、転倒した。
そしてイエティンモスを転ばせたロープは茂みの方まで戻っていった。
イエティンモス
「ブオオオオ・・・・己っ!」
イエティンモスは直ぐに立ち上がり、ロープが伸びてきた茂みの方をみる。
イエティンモス
「ブオオオオッ!? だ、誰だ!? その茂みにいるのは分かっているんだ
出てこいっ!」
イエティンモスがそう叫ぶと、そこからは
??????
「トオオオオオオッ!」
何者かが飛び出してきた。
その出てきた者は
凪
「あ、あれは!?」
真桜
「まさかあいつが天の御遣いが変身した姿ていう
仮面ライダーかいっ!?」
沙和
「でも華琳様から聞いてたのとちょっと違うような気がするの・・・」
凪達は自分達の前にいる仮面ライダーに驚いていた。
なぜなら、そのライダーは華琳から聞いていたのとあまりにも違う
姿をしていたからだ。
黒い体と銀色のブーツは聞いていた通りだが
仮面はフルフェイスになっておらず、
黄色いマフラー、赤い胸板等が特徴的であった。
イエティンモス
「何者だ貴様っ!? 仮面ライダーなのか!?」
イエティンモスの問いに仮面の男は
ライダーマン
「俺は・・・・ライダーマンだっ!」
ポーズを取ってそう名乗った。
(挿入曲:僕のライダーマン)
イエティンモス
「ラ、ライダーマンだと!?」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ! 我々も知らない仮面ライダーです」
ライダーマン
「これ以上、この子達に危害を加えるならここから先は俺が相手になるっ!
かかってこいイエティンモス!」
イエティンモス
「何を小癪な! 邪魔をするならお望み通り相手になってやる!
行け! 戦闘員ども!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
戦闘員達は合図を受けると、一部は赤と青の板に変わり、ライダーマンまで飛んでいった。
ライダーマン
「っ!?」
そしてその板はライダーマンの周りをまわり、布に姿を変えると
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
布の中から戦闘員が姿を現し、布で動きを封じて、ライダーマンに
襲い掛かるが
ライダーマン
「ハアッ!」
ギルショッカー戦闘員
「ギイッ!?」
ライダーマンは奇襲をジャンプで避けて、唯一動かせる右腕で自身の動きを封じている
布を取ると
ライダーマン
「パワーアームッ!」
イエティンモス
「何ッ! 奴の腕に・・・・・」
沙和
「ぶ、武器がついたのっ!?」
真桜
「あのライダーマンとか言う奴、腕を武器に変えられるんかいっ!?」
凪
「一体何者なんだっ!?」
凪達がそういっているときライダーマンは
ライダーマン
「いくぞっ! ハァ! ハァっ!」
(ズバッ! ズバッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイッ!」
ライダーマンはゲルショッカー戦闘員に向かっていき
パワーアームに変えた右腕で戦闘員を次々と切り倒していった。
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
ある戦闘員はナイフをライダーマンに投げつけようとしたが
ライダーマン
「ハアッ!」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!?」
ライダーマンは直前でそのナイフを元に戻した右手で受け止め
ライダーマン
「お返しだっ!」
そのまま投げ返してしまう。
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイイイッ・・・・」
ナイフを投げ返された戦闘員はそのまま後方に倒れた。
そして、ライダーマンは残ったイエティンモスとにらみ合う。
ライダーマン
「・・・・・」
イエティンモス
「ブオオオオオオオオ・・・・」
最初はイエティンモスから攻撃を仕掛けてきた。
イエティンモス
「ブオオオオオッ!」
イエティンモスはまず接近戦を試みる
イエティンモス
「ブオオオオオッ!」
ライダーマン
「フンッ! フンッ!」
ライダーマンはイエティンモスの体格からは想定できない素早い攻撃を
避けながら、そして
ライダーマン
「ヤアッ! ヤアッ!」
間髪入れず蹴りをお見舞いした。
(バシッ! バシッ!)
イエティンモス
「ブオッ!?」
しかし、その蹴りでイエティンモスは何かおかしいと感じ始める。
イエティンモス
「(おかしい・・・・蹴りを入れられているはずなのに、ほとんど痛みを感じない
何故だ? このライダーは一体・・・・)」
そして今度はライダーマンは殴りかかる。
ライダーマン
「やあっ! やあっ!」
(バキッ! バキッ!)
イエティンモス
「(ん? 右手での攻撃だけ攻撃力が高い・・・・・そうか・・・
このライダーは・・・・)」
イエティンモスはある事に気づき、ライダーマンの攻撃を防御して
そして
イエティンモス
「ブオオオオオッ!」
(ガシッ!)
ライダーマン
「ぐっ!」
首元を掴んでしまう。
沙和
「ああっ!」
凪
「ライダーマンがっ!」
ライダーマン
「お、己ッ!」
ライダーマンは自身の首を掴んでいる敵の手をふりほどこうとしたが
何故かできそうでない。
仮面ライダーの力ならば、怪人の力で首元を掴まれててもふりほどけるはずである。
それができない理由は
イエティンモス
「ブオオオオ・・・どうやら貴様、右腕以外は不完全な改造人間らしいな・・・・仮面ライダーにしてはダメージが小さいと思ったらそういうわけか・・・」
イエティンモスの言っていることはあっていた。
ライダーマンは他の仮面ライダーとは違い、完全な改造人間ではなく、デストロンの卑劣
な大幹部ヨロイ元帥の策略で失った右腕の変わりにカセットアームと呼ばれる義手をつけ
さらに、マスクと強化服を身につけて人間の数倍の戦闘力を持った戦士に変身していたの
だ。
戦闘員なら、相手にできるが怪人が相手ではライダーマンでは歯が立たないのだ。
イエティンモス
「手こずらせてくれたが、貴様もここまでだ さあ・・・・・死ねえっ!」
イエティンモスがライダーマンに止めを刺すため手の力を強めようとしたその時
????????
「待ていっ!」
イエティンモス
「ブオッ!?」
何者かの声が聞こえ振り返ると、遠方でサイクロンに乗った仮面ライダー一号
がイエティンモスまで向かって来ていた。
(挿入曲:レッツゴー! ライダーキック)
(ブオオオオオオンッ!)
イエティンモス
「か、仮面ライダー一号!?」
そして
仮面ライダー一号
「トオオオオオオッ!」
一号はサイクロンからジャンプして、怪人が止めを刺そうとしていた人物を
救出する。
イエティンモス
「くそっ!」
仮面ライダー一号
「大丈夫か! ・・・・・んっ!? き、君はっ!?」
ライダーマン
「・・・・・・・・」
仮面ライダー一号
「君も仮面ライダーなのか?」
一号は自身も知らない仮面ライダーが目の前にいた事に驚くも今は目の前の怪人を
相手にすることにした。
仮面ライダー一号
「詳しい話は後だ・・・・君はあの子達を守るんだ あの怪人は私が倒す」
ライダーマン
「分かりました」
イエティンモス
「己ッ! 仮面ライダー一号ッ!」
仮面ライダー一号
「ゲルショッカーの新怪人か!?」
イエティンモス
「雪男イエティとマンモスの合成改造人間イエティンモスだ!」
仮面ライダー一号
「イエティンモス ここで何をしていたんだ!?」
真桜
「ライダーっ! そいつ、そこの装置とか言う奴使うて、曹魏を死の国に
しようとしたんや!」
仮面ライダー一号
「何ッ!?」
凪
「その装置は人工的に強力な吹雪を起こすことが出来るそうです!」
仮面ライダー一号
「そんな恐ろしい装置を使おうとしていたのか貴様らっ!」
イエティンモス
「ちっ! ばれたらしょうがない! 貴様らを葬り、『死の吹雪作戦』を
強行してやる!」
仮面ライダー一号
「させるものか! 曹操は愛する部下を救うため私に全てを託した
曹操の愛する民と部下を守る為、私が貴様を倒す!」
そして仮面ライダー一号はイエティンモスに攻撃をしかける。
仮面ライダー一号
「トオッ! トオッ!」
(バキッ! バキッ! ボゴッ!)
イエティンモス
「グオオオオオオオオッ!」
ライダーマンとは比べ物にならない高い威力の連続のパンチに
イエティンモスは若干怯むが、イエティンモスもただやられているわけではない。
イエティンモス
「グオオオッ!」
(ガシッ!)
仮面ライダー一号
「っ!?」
次のパンチを受け止め、今度はイエティンモスから攻撃を仕掛ける。
イエティンモス
「ブオオオオオオオオッ!」
(バキッ! バキッ! ボゴッ!)
仮面ライダー一号
「くっ! なんて力だ! タルボナイト並だ!」
イエティンモス
「俺をあんな欠陥怪人と一緒にするな! ブオオオオオオオオッ!」
イエティンモスは右手をマンモスの足に変形させる
仮面ライダー一号
「何ッ!?」
イエティンモス
「くらえッ! マンモスパンチっ!」
(ドゴンッ!)
仮面ライダー一号
「ぐわあっ!?」
イエティンモスの強烈な一撃を食らった一号は木々の生い茂る場所まで飛ばされ
多くをなぎ倒してしまう。
なぎ倒された木々は破壊力のすさまじさを物語るように激しく折れていた。
沙和
「ひええっ~! なんて力なのっ~!」
そしてイエティンモスは立ち上がった仮面ライダー一号に近づき
一気に勝負をつけようと長い鼻を一号に向けた。
イエティンモス
「とどめだ仮面ライダー一号 俺の冷凍ガスで凍りづけにして
粉々に砕いてやる!」
そしてイエティンモスが一号にとどめを刺そうとした瞬間
ライダーマン
「ロープアームッ!」
イエティンモス
「ブオッ!?」
ライダーマンの存在を忘れていたのが仇となり、今度は全身をロープで
拘束されてしまう。
ライダーマン
「フンッ! フンッ! フンッ!」
イエティンモス
「わっ! わわわっ!」
ライダーマンはロープを絡めたイエティンモスを自身の周りを回らせ
ライダーマン
「はっ!」
イエティンモス
「わああああっ!?」
投げ飛ばされた事でイエティンモスは地面に叩き付けられてしまうが
イエティモス
「イタタタタ・・・・己っ! なめた攻撃しおって!」
イエティンモスはライダーマンの方に矛先を向けるが
ライダーマン
「いいのか? 俺を見ていて・・・・」
イエティンモス
「ブオッ!?」
ライダーマンの発言の意味に気づき、後方を見るが時既に遅し
仮面ライダー一号
「ライダアアアアアアアア・キイイイイイイイック!」
仮面ライダー一号がライダーキックをイエティンモスに向けて放ってきた。
イエティンモスは避けようとするも、間に合うはずがなく
(ドゴンッ!)
命中してしまい
イエティンモス
「ブオオオオオッ!」
キックを受けたイエティンモスは悪魔の装置まで吹っ飛ばされ
(ドガッ!)
装置はイエティンモスがぶつかった衝撃で壊れてしまう。
しかし皮肉にも装置にぶつかったのが幸いしてイエティンモス
は大したダメージを受けていないようであったが・・・・
イエティンモス
「ああっ! 悪魔の装置が・・・・・くそっ! 覚えていろよ!」
イエティンモスはそういうと地面に潜り姿を消してしまう。
仮面ライダー一号
「逃げたか・・・・・」
(ボシュン!)
仮面ライダーは変身を解き、本郷の姿に戻ると
本郷猛
「また奴は何か仕掛けてくると思うがまずはあの子達を保護するのが
先だな・・・・」
本郷は凪達の元に近寄るとこう聞く。
本郷猛
「大丈夫か? 君達が楽進、李典、干禁だな?」
凪
「は、はいっ・・・・そうです・・」
本郷猛
「黄巾党の乱の後に会っていると思うが話すのは初めてに
なるな 俺の名は本郷猛 君達の主から頼まれて君達を助けに来た」
真桜
「か、華琳様がっ!?」
沙和
「華琳様が沙和達の事心配してくれていたの」
凪
「華琳様の頼みであったとはいえ、助けて頂き有り難うございます
本郷殿・・・」
本郷猛
「いや俺だけじゃない・・・・彼がいなかったら、君達はもう殺されていただろう」
真桜
「あのライダーマンはあんさんの仲間なんか?」
真桜は彼の後ろにいるライダーマンを見て本郷に尋ねるが
本郷猛
「いや、俺も知らない仮面ライダーだ」
凪
「えっ?」
するとライダーマンは本郷の側まで近づいてきた
本郷猛
「君は一体?」
するとそのライダーマンはマスクを脱ぎ始め、そして
変身を解いた。
結城丈二
「・・・・・」
沙和
「ああっ!」
凪
「た、隊長!?」
真桜
「師匠がライダーマンやったんか!?」
その男の正体は彼女達もよく知っている男であった。
結城丈二
「はじめまして本郷さん それとも仮面ライダー一号と呼んだ方がいいですか?」
本郷猛
「君は一体誰だ? 何故俺を知っている?」
結城丈二
「俺の名は結城丈二です 又の名をライダーマン
仮面ライダー四号」
本郷猛
「何ッ!? 君が華琳がいっていた結城丈二・・・・」
結城丈二
「その様子だと俺のことは華琳様から聞いていたようで・・・・」
本郷猛
「ああっ・・・・華琳から君のことは聞いている・・・
しかし、それ以前に俺は君を知っている様な気がする 何故だ?」
結城丈二
「それは以前、通信機越しに貴方は俺とあった事があるからですよ」
本郷猛
「何ッ!?」
結城丈二
「1974年の世界、『正義の系譜』事件で俺は邪眼の野望を阻止するためにV3・・・風見志郎に協力していました。 その時風見、俺、田所博士の会話を貴方は聞いていたと思いますが・・」
実は『正義の系譜』事件では本郷猛は全時代と繋がっている通信機で彼らの会話が聞こえ
ていたのだ。
その時結城と田所博士の関係を知ったはずなのである。
さらには・・・
本郷猛
「・・・・そうだ思い出した! 結城丈二と言えば『正義の系譜』事件の時の
田所博士の愛弟子だった・・・・あの写真の博士と一緒に写っていた青年だな」
研究所の所長室で彼は田所博士と結城丈二の写真も見ていたのだ。
結城丈二
「ええその節はどうも・・・・博士がご迷惑をおかけしました」
本郷猛
「しかし、その君の話からすると君は俺よりも2年も先の未来の仮面ライダー
のはず・・・なぜ君がこんな世界にいるんだ?」
結城丈二
「その話は彼女達を曹魏に運んでからします。負傷した兵士達の治療も
しないと・・・・」
本郷猛
「ああ・・・・そうだな ゲルショッカーも何か仕掛け
てくるかもしれないしな・・・・」
本郷は彼からの詳しい事情は曹魏に帰ってから聞くことにした。
果たして何故結城丈二はこの世界にいるのか?
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前回、華琳は本郷達を曹魏に招き、以前の桂花の無礼の詫びをするため張三姉妹のコンサートに招待する。張三姉妹は以前よりも遙かに歌が上手くなっており、本郷達を心地よい気分にした。しかし、兵士より凪達が警邏に向かった方向でゲルショッカーが出現し凪達が窮地に立たされたことを聞いた華琳は祭りの主催者として席を外す事が出来ず、本郷に凪達の救出を頼むのであった。