この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不純な動機から生まれています。
原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。
主人公もげろなんてしょっちゅうです。
それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。
「ありがとうございました!」
よ、ようやく最後のお客様が帰ったか…。というか、あの斗詩さんの友達の方々だけども。
皆さん、相当お酒飲んでたなあ。なのにこれからカラオケ行こうなんていってたし、揃いも揃って強いんだな。
というか、その割りに注文のときの顔色はやけに赤かったような?
「お、お疲れ様でした」
「あれ?亞莎もまだ入ってたの?とっくにあがったかと思ってたよ」
「いえ、皆さん忙しそうだったので早くあがるのも気が引けて…。明日は午前中は学校がないので心配ないですよ?」
「あれ?何かあったっけ?」
「…ああ、一刀さんは知りませんよね?明日からは部活の勧誘週間に入るのでその準備で午前中は一般生徒は休みなんですよ」
話によると、校内の部活、サークル、同好会などが新入生やいわゆる帰宅部を勧誘するらしい。その際、余計な問題を防ぐために学校側でその期間を設けているんだとか。
前の学校じゃそんなの無かったからなあ。
というか、そういうのって普通話あるもんじゃないのか?
「ってことは、亞莎は何にも所属してないのか?」
「いえ、家庭科部に所属してますけど、部の準備はもう終わっているので部長が休みにしてくれたんです…、あ!」
「ん?どうかした?」
「も、もし良かったら…」
なんか言いよどんで、もじもじとしてるな。
「…良かったら、明日うちの部に来てくれませんか!?」
「わっ!びっくりした!」
「あ!す、すいません!」
いきなり大声で言われたからびっくりしたよ。
「いや、大丈夫だけどさ。それにしても、家庭科部ねえ」
「えっと、何か気になることでも?」
「ああ、いやたいしたことじゃないんだけど。ただ、男なのに行っていいのかなって。お邪魔じゃない?」
「い、いえ!そんなこと!むしろ来て欲しいくらいです!」
亞莎 Side
あわわわ、私、変なこと言ってないですよね?
せっかくの機会ですしと思って勇気を出してみましたが…。
「うーん、まあオレが行けば宣伝にもなるってことなのかな?そのくらいならお安い御用だよ」
「え、それって…」
「明日、お邪魔させてもらおうかな」
「あ、ありがとうございます!」
何か勘違いしている様子ですが、来てくれるようです!
部活の友達に頼まれ(という名の強制)ていたのでちょっとホッとしてます。
「そ、それじゃ、明日の12時に正門で良いですか?」
「ん?迎えに来てくれるのかい?」
「はい、こちらがお願いしたのですから!」
「そう、それじゃお言葉に甘えようかな」
よし、ここまでは上手くいきました!
あとは、明日が勝負です!
亞莎 Side 終
時間は飛んで、翌日。
さすがに2時に帰宅ってのは疲れるね。
気がついたら布団で寝ていたようだ。時計を見たらもう11時を指してる。
おれの分の飯は無かったけれど、まあ食べてる時間もないし結果オーライかな。
というか、急がないと約束間に合わない!
ふう、な、なんとか間に合ったか。時間は12時10分前…。
場所が正門で助かった。まだ校舎内詳しく覚えてないから違う場所だったら間に合ったかどうか…。
というか、学校に近づくにつれて色んな声とか音が聞こえてたけど、かなり盛り上がってるんだな。お嬢様学校とはいえ、こういうのはやっぱり楽しいんだろうね。
「…?何か探してるのか?」
やけに正門前に生徒がたくさんいるみたいだな。みんな色んな方向見てるから何か探してるのk「あ!来たわ!」えっ?
「北郷君よね!うちのサークル見て行かない?」
「北郷くーん!私たちと一緒に活動しなーい?」
うわ!なんだこの人だかり!
どうやら探していたのはオレだったようだ。
いや、まあ話題にはなるだろうけどそれにしてもこれは予想外だったな。
というより、この人ごみの中だと亞莎気後れしちゃうんじゃ…。
「あわわわ…、こんなになってるなんて…」
ああ、案の定後ろのほうでこっちに目を向けてるけど、近寄れてない亞莎を発見。隣の子は同じ部活の子かな?
うーん、あんまり下手なことやって目立ちたくはないけど、仕方ないか。
「…っ!」
流琉 Side
今、私は亞莎ちゃんと一緒に北郷先輩のお迎えに来ています。
先輩たちのお願い(という名の強制だと思いますけど)を見事に実現したのはすごいと思います。普段は引っ込み思案なので余計です。
そして、いざ来て見るとうわあ。想像以上にすごいことになってます。
その中心を見てみれば、いました。北郷先輩です。
亞莎ちゃんはあわあわと言っていますし、どうしたものでしょうか…。
と、思っていたら北郷先輩がこちらに気づいたようです。
「亞莎ちゃん!先輩こっち見てるよ!」
「え!?あ、ほんとだ…」
しばらく悩んでいたようですが、なにやら決めたような顔をした直後、
「「…え?」」
北郷先輩の姿が消えてしまいました。
見れば、その場のほぼ全員が見失っているようです。
「…ごめんよ、遅くなっちゃって」
後ろから集会のときの声が聞こえたと思い二人で振り返ってみたら、後ろに申し訳なさそうな顔をしている先輩がいました。
「か、一刀さん!これh「ごめん、あんまり大声出されると気づかれちゃうんだ」んー!!」
大声を上げかけた亞莎の口をふさいで先輩が言っています。
私も声を出しかけていましたが、その様子にとっさに息を飲み込んで何とかこらえました。
「とりあえず、場所に連れて行ってくれないかな?そこで話すよ」
先輩の言うとおりだったので、とりあえず不自然さが目立たない程度に急ぐことにしました。
流琉 Side 終
ふう、なんとか抜け出せたか。
ここは、どうやら調理実習室みたいだな。
亞莎にごめんといってから手を離したけど、顔を真っ赤にしてるし大丈夫か?
もう一人の子、流琉ちゃんに話を聞いたところ、彼女も家庭科部の一員なんだそうだ。
一緒にオレを迎えに来てくれたんだとか。
今は二人にここで待つように言われてドア前にいるわけだが。
「ど、どうぞ…」
中から亞莎の声がした。なら入るかな。
「失礼します」
そういって中に入ると、中には数人の女子がいた。
というか…、
「こ、こんにちは…」
「やあ、昨日ぶりか?」
「あ、ホントにきた!やっほ~!」
「ひ、久しぶりね…」
なんでか、知人が多い気がするんだが。
ちなみに、上から月、秋蘭先輩、地和、詠だ。
詠は月の姉でおれと同じ高校2年。違うクラスだけどな。
頭はかなりよくて、お互いにいい刺激になってる。
ふとみれば、他にも人和、凪、それとあの集会で流琉ちゃんの次に質問してきた季衣ちゃんがいるな。
「ふむ、君が北郷か。私は柚木 白蓮(ゆずき ぱいれん)。この部活の副部長をしている」
「えっと、挨拶が遅れました、オレは北郷一刀。よろしくお願いします」
周りを見渡していたら、先輩らしき人に話しかけられたよ。しかも、副部長って!
あわてて返事を返したら、
「いいさ、そんなにかしこまらなくても。まだ入るって決まったわけでもないしな」
と、さばけた口調で言われた。
なんか、好感持ちやすい先輩だなあ。
「おっと、一応他の面子も教えておかないとな。こっちに来てくれ」
誘われるままに来てみたら、何人かがこちらを見て待っていた。
「えっと、右からいくか。彼女は、佐藤 蓮華(さとう れんふぁ)。お前とは、同じ学年だな。うちの中で一番家庭料理が上手なやつだ」
「せ、先輩!恥ずかしいですからやめてくださいっていったのに!」
紹介で照れてしまっているみたいだな。
「この間は、姉が失礼なことをしたようでごめんなさいね」
「いや、気にしてないから平気さ。わざわざありがとう」
ああ、やっぱり雪蓮先輩の妹か。通りで美人だと思ったら。
「次に海原 風(うみはら ふう)、稟(りん)、桂花(けいふぁ)。まとめて悪いが三姉妹だ。」
「どうも~、風です~。三姉妹の末っ子です~、よろしくです~」
「長女の稟です。どうぞよろしく」
「次女の桂花よ。よろしくお願いするわ」
ふむ、三姉妹揃って同じ部活か。
「仲がいいんですね」
「ええ、まあ喧嘩もしますけど」
稟さんが苦笑してる。
「あと、ここにいないけど華琳と、斗詩、猪々子、美羽がいるな…ってどうかしたか?」
「…いえ、全員知り合いなので、ちょっと驚いただけです」
驚いた。まさか大学の先輩とか、生徒会長までいらっしゃるとは。
「後ろ三人はわかるが、華琳まで知り合いなのか?」
「ええ、この間色々あって知り合いました」
内容は話せんよなあ、秋蘭先輩がこっちに目線送ってるし。
「そうか、まあとりあえずこんなところか、それじゃ見学していってくれ。ぜひとも入部してくれることを祈っているよ」
そういってウインクする白蓮先輩はすごく似合っていた。
あとがき
どうも、作者のmorikyouです。
今回はいかがでしたか?
私事ですが、夏休みがあけてモチベが駄々下がりにorz
時間割が偏りすぎでしょう!なんですか5,1,1,6,2って!(←一週間の授業数w
週頭と半ばにこの偏りは悪意を感じますね^^;
さて、そんなことはともかく今回はいきなりのイベント開始です。
まあ、そこまで深く考えずとも、ようは一刀君のパーフェクトフラグ建築特別編と思っていればいいと思いますw
ちなみにすでに個別Sideが二つある彼女ですが、私のお気に入り故致し方なしw
個人的ソートでは月、人和、亞莎、流琉、雛里がトップ5です。(順不同)
かといって、この話では好感度的なものは特に差はないです。
精々出始めが早いか遅いかの違いですので。
それでは、次回はこの続きから徐々に一刀君の本気(フラグ的な意味で)を出して行きたいです。フラグ管理で私の頭がマッハw
では、次回をお楽しみに!
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一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。
笑いといちゃこらと(視聴者と私の)嫉妬からできています!