先に言いますが次回は大幅に日付が飛びます。
そのため、大幅なカットが発生するのでご注意を。
食堂へと入っていつも私が座っている椅子に座り、それから数分してミリアがお盆の上にティーポットとティーカップを運び、私の前にソーサーをまず置いて、その上にティーカップを置いてからティーポットに入っている紅茶を注ぎます。
注ぎ終えてから私は紅茶を一口飲もうとすると、突然食堂の出入り口の扉が開き、その中からすずかちゃんが入ってきました。そのことにすぐに気付いたミリアはすずかの方へと体ごと向け、挨拶をしました。
「あ、おはようございます。すずかさん」
「おはようミリア……あれ、誰かいる?」
言葉からしてまだ寝ぼけているのだろうと私はすぐに思っていたが、とりあえず一口飲んでからティーカップを置いて、すずかに話しかけます。
「すずかちゃん……とりあえず顔を洗ってこようか」
「……って、なのはちゃん!?」
ようやく私がなのはだと認識できたようで、すずかちゃんは私が居ることに驚いていました。
そして寝ぼけていた姿を見らてたからなのだろうか、突然と食堂を後にしました。どうしてそんなに慌てることがあるのだろうかと思い、私はため息を吐いてもう一度紅茶を一口飲もうとティーカップを口に近づけようとしましたが、今度はアリシアちゃんが食堂へと入ってきます。丁度ミリアが食堂から出て行こうとしたときと同時だったため、ミリアは少し驚いて慌てましたが、ティーポットは落とさずに済んでそのまま食堂を後にしました。
「おはよう……なのは!?」
「おはようアリシアちゃん。それと、私がいるのはなんか変ですか?」
「い、いや。朝起きたらなのはがこっちに来てたから驚いちゃって……」
どうやらアリシアちゃんはすずかちゃんと同じように私が居ることには驚いてはいましたけど、寝ぼけているような感じではなかった。
アリシアちゃんはそのままいつも食堂で座る席へと座り、先ほどアリシアとぶつかりそうになったミリアが食堂へと戻ってきて、みんなが起きてくる時間だと思ってティーカップを三つ持ってきて、私と同じようにソーサーの上にティーカップを置き、紅茶を注いでいきます。
それから数分して髪の毛と顔を洗ってきたと思われるすずかが食堂へと戻って同じように自分がいつも座っている席へと座り、座ったのをみてミリアは先ほど私とアリシアちゃんにした時と同じようにしました。
その後、アリサちゃんも同じように入ってきて、私が居ることに驚いていましたがとりあえず席に座ってミリアが私たちにしたようにアリサちゃんにもしました。
どうして私がいるのかという話になり、とりあえず用事があったから来たという事を話してそれぞれ納得したあと、椅子に座って朝食の時間へとなりました。
朝食を食べながら、私はアリサちゃんとすずかちゃんにここに来た理由である注意を伝えます。
「アリサちゃん、すずかちゃん。ちょっと話があるんだけど」
「ん? なになのは? まさか、私たちに――」
「その変態なのは相変わらず治らないの……」
なんか、日に日に私に対する変態発言が増えてる気がします。もう何度もそんなことを言われてましたので慣れましたけども、すずかちゃんですら苦笑いしていますからね。アリシアちゃんなんかは突っ込むこと自体がアホらしく思っており、三ヶ月前くらいから無視して、現在も普通の朝食を食べていました。
その代りアリサちゃんが勝手に私の思考を読み取ることは減ってきているようですが、理由については分かりません。聞こうとも思いましたが、聞いたら聞いたですごく嫌な答えが返ってきそうなので、あえて聞かないことにしています。
そんなアリサちゃんに構っていられる場合ではないので、私はアリサちゃんの話に乗せられないで話しを続けました。
「それで、アリサちゃんとすずかちゃんには地球に居る時に注意してほしいことがあるんです」
「……注意してほしいこと?」
アリサちゃんはふざけるのをやめて真面目に聞き返し、すずかちゃんも一体何のことだろうかという顔をしていました。
私はそんな二人に対して、
「基本的魔法はこちらで使うようにという事は前にも言いましたけども、最近地球で私を監視するために管理局が見張っているのです?」
「どうしてそんなことになってるのよ? ジュエルシードの時になのはは協力していたじゃない」
「話すと長くなりそうなのでそこは省きます。とにかく、魔法を地球で使うことはしないと思いますけども、転移魔法でここに来るときになるべく気を付けて使って欲しいという事です」
「まぁ、私たちまで魔法が使え、すずかはまだ本当の事を言えば大丈夫だけども、私の場合はジュエルシードの影響で魔法が使えるようになっちゃったからね」
「アリサちゃん、私も一応危ないのだけど」
「確かにすずかちゃんの場合は、魔法じゃなくて吸血鬼という方面で面倒なことになりそうですからね……とにかく、二人とも地球で魔法を使う場合は気を付けてください」
「分かったわ」
「気を付けるようにするね」
月村家としてあまり吸血鬼を公になってしまうことは避けたいところだろう。どちらにしろ、管理局に二人が魔法を使えることは正直いえば好ましいことではなかった。
私が注意して欲しいことを話し終え、二人は納得して貰えました。これでなんとか大丈夫だろうと思い、私は朝食を食べ終わるとすぐに席を立ちあがります。
「それじゃあ、私は地球に戻るね。本当ならばここに来る予定ではなかったのだけど、管理局に監視され、次々に次元世界を移動していたからついでに来ただけだったし」
「えー、最近ここに居ないこと多かったから今日はなのはから直接魔法の練習をしてもらおうと思ってたのにぃー」
「最近忙しいからね。それと、レイジングハートも念のため返して貰うことにするね。ちょっとそのせいで問題が起こっちゃったから。その間魔法の練習は各々に任せることにするから――」
「え、なのはってもう一つデバイス持ってるんじゃないの?」
「あっちは公に使いたくないからね。だから自分で魔法の練習をしておいてね」
それから私は食堂を出ていき、そのままエントランスで転移魔法を発動させ、直接闇の書の解読をしている元フェイトちゃんが拠点としていた家の入り口前へと転移しました。
そのまま私はドアへと入り、いつも通り解読する作業へと入りました――
Tweet |
|
|
5
|
0
|
追加するフォルダを選択
新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。
任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。
なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!!
続きを表示