No.626742 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 772soranoさん 2013-10-10 12:49:48 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1014 閲覧ユーザー数:927 |
~港湾区~
「こ、これは………」
「治癒魔術…………」
「しかもとてつもない魔力を感じました……………」
「あんな小さな人形がこんな凄い魔術を使うなんて……し、信じられません。」
「お、おいおいおい……!マジで一体何なんだ、その人形モドキは!?」
リューンのSクラフトにして最高治癒魔術―――ブラウルナミスを受けたロイドとエリィは呆け、ティオとノエルは信じられない表情をし、ランディは混乱した様子でリューンを見つめ
「………………………もしかして異世界の”古代遺物(アーティファクト)”のような存在かい?」
ワジは真剣な表情でリューンを見つめた後、ヴァイスに視線を向けて尋ね
「ああ、そのような存在と認識してもらっていい。」
尋ねられたヴァイスは肯定し
「”古代遺物(アーティファクト)”………!」
「す、凄すぎるわね………魔術を使うどころか、意志や感情まであるなんて………」
ヴァイスの答えを聞いたロイドとエリィは驚いた。
「さっきから人形、人形と………わたくしは”魔導功殻”ですのっ!よぉぉっく、覚えておきやがれですのっ!!」
そして顔に青筋を立てたリューンはロイド達を睨んで叫び、睨まれたロイド達全員は冷や汗をかき
「ロイド達が”魔導功殻”を理解できるとはとても思えんが……」
「確かにそうですね……」
リューンの言葉を聞いたヴァイスとリセルは苦笑し
「可愛い顔をしているわりに微妙に口が悪いな……」
「フフ、そうですか?何だか微笑ましくて可愛いいと思いますよ?」
(やれやれ…………”僕達”からしたらとんでもないレベルの”古代遺物(アーティファクト)”なんだけどね………)
ランディは疲れた表情で溜息を吐き、ノエルは微笑み、ワジは心の中で溜息を吐き
「エオリアさんが見たら、目の色を変えそうね。」
「というか、絶対に自分の物にしようとするんじゃないですか?」
苦笑しながら言ったエリィの言葉に続くようにティオはジト目で言った。
「と、とにかく俺達は先を急ぎます。―――そうだ。ルファ姉、ギレゼル!!」
気を取り直したロイドは苦笑しながら言った後ルファディエルとギレゼルを召喚し
「……二人は局長達の援護を頼む。」
「わかったわ。」
「おうよ!任せておけ!」
召喚した2人にそれぞれ指示をし
「―――メヒーシャ!!」
「―――ラグタス!!」
「出番だ、エルンスト!!」
それを見たエリィ達もそれぞれ契約している者達を召喚し
「お願い、メヒーシャ。少しでも早く戦いを終わらせるために貴女も局長達と共に戦って!」
「ああ!」
「……今こそ貴方の力をクロスベルを守る為に振るってあげてください、ラグタス。」
「うむ。」
「派手に暴れまくれっ、エルンスト!敵は一人残らず殺せっ!!」
「あっはははははは!その言葉、待っていたよ!」
そしてそれぞれの契約している者達に指示をした。
「よし!みんな、IBCビルに急ぐぞっ!」
それを見たロイドは仲間達を見回して号令をかけ
「おおっ!!」
ロイドの号令に仲間達は頷いた後IBCビルに向かい
「さあさあさあっ!楽しい楽しい戦争の始まりだっ!!」
エルンストの号令と共にルファディエル達はヴァイス達と共に戦闘を開始した!
~IBC~
「うわああああああああああ――――ッ!!」
ロイド達がIBCに向かったその頃、IBCの職員達は悲鳴を上げながら建物から逃げ出し
「げっ、あの赤毛は!?なんで連中のボスがこんなとこを攻めるんだよ!?」
「とにかく逃げるよ、ヨナ君!!」
ヨナは口元に笑みを浮かべて悲鳴を上げて逃げている職員達を見つめているシグムントを信じられない表情で見つめ、それを見たロバーツはヨナの手を引いてその場から走り去って行った。するとその時
「―――フフ。この状況でここに来るとは……その様子だと貴様らがこの”戦鬼(オーガ)”を相手してくれるのか?」
シグムントは好戦的な笑みを浮かべて避難する職員達と入れ違いに走って来たガルムスと側にいるベルを見つめた。
「……貴様が”赤の戦鬼(オーガロッソ)”とやらか?」
シグムントに見つめられたガルムスは真剣な表情でシグムントを見つめて尋ねた。
「いかにも。」
「この街の襲撃を計画した主犯は貴様か?」
「フフ………それを聞いたところでどうする?」
「フン、知れた事―――――」
そして不敵な笑みを浮かべたシグムントに尋ねられたガルムスは鼻を鳴らした後武器を構え
「―――この世に”戦鬼”は二人もいらぬ。それも何の罪もない民達を襲うような狼藉者……”戦鬼”を名乗る者として見過ごせん。」
膨大な闘気を纏ってシグムントを睨んだ!
「ほう……?クク、まさか俺以外に”戦鬼(オーガ)”がいるとはな?”時間が来るまでは”楽しませてもらおうかっ!!」
ガルムスの言葉を聞いたシグムントは目を丸くした後好戦的な笑みを浮かべて膨大な闘気を纏いながら叫んで武器を構えた!
「ベル、お前は下がっていろ。これは”戦鬼”を名乗る者同士の戦いだ。」
「ハッ!ご武運を!」
ガルムスの指示にベルは答えた後ガルムスから距離を取った。
「クク、この”赤の戦鬼(オーガロッソ)”、退けられるものなら退けてみろっ!」
そして膨大な闘気を纏い続けているシグムントは叫び
「――――”戦鬼”ガルムス・グリズラー………参るっ!!」
対するガルムスも膨大な闘気を纏い続けながら叫び、シグムントとの一騎打ちの戦闘を開始した!
今ここに!真の”戦鬼”を決める戦いが始まった……………!
という事でガルムスが現れたことで期待されていたかもしれない夢の”戦鬼”同士の対決――――ガルムスVSシグムントです!!なお戦闘BGMは魔導功殻の”宿命、交わる事のない未来”だと思って下さい♪………感想お待ちしております。
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第772話