No.623909

【真・恋姫†無双】桂花との甘い一時

南無さんさん

こちらは真・恋姫†無双の二次創作になります。
最初に犬騒動の方をお待ち頂いてる人、申し訳ございません。
展開と台詞に悩んでいますので、もう少々お待ち下さい。
さて、桂花との甘いシリーズ第二段です。
前回、砂糖を吐いたり、河を渡った方が多数居ましたw

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2013-09-30 09:30:02 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:9767   閲覧ユーザー数:7637

「桂花。一刀を呼んで来てくれないかしら」

 

 

「…北郷をですか?」

 

 

「ええ。一刀と租税について相談したいことがあるのよ。

 

 自室に居ると思うから、頼めるかしら」

 

 

「わかりました。直ぐに北郷の部屋に赴きお呼び致します」

 

 

「……待ちなさい、桂花」

 

 

「どうかなさいましたか、華琳様?」

 

 

「……やけに嬉しそうね。前に一刀に街の事で相談したら、貴方は真っ先に、

 

 異を唱えたじゃない。なのに今は分け隔てなく一刀を呼びに行こうとしている。

 

 まるで、一刀に会えるのが楽しみにしている様にね」

 

 

「い…いえ!その様な事は決して思っておりません。

 

 華琳様の命でなければ、かず……北郷などと口も聞きたくありませんし、

 

 か、顔も見たくないです!」

 

 

「…そうよね。貴方は男に嫌悪を抱いてるし、

 

 一刀を好きになるなんて、ないわよね」

 

 

「は…はい。私には男を好きになる理由がございません。…………一刀以外は…ね」

 

 

「何か言ったかしら?」

 

 

「い…いえ、何も。…それでは行って参ります。華琳様」

 

 

「宜しく頼むわね………なんか引っ掛かるのよね…」

 

 

「…ふぅ。危うく華琳様に一刀との関係を洩らす所だったわ、

 

 気をつけなくっちゃ。…もし華琳様に知られたら、お仕置きと称して、

 

 私を動けなくし、目の前で一刀と()を始める可能性があるものね。

 

 華琳様とはいえ口を閉ざさないと。…それにしても、朝から一刀に会えるなんて幸運だわ。

 

 …ふふ。いけない、おもわず笑みがこぼれちゃう。早く一刀に会いに行こうっと♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…おや、桂花殿ではないですか」

 

 

「あら、稟じゃない。私に何か用なの?」

 

 

「いえ、見かけましたので挨拶でもと思いまして。桂花殿は随分とお急ぎの様で、

 

 何処かに向かわれるのですか?」

 

 

「華琳様の命を受けてね。か…北郷の部屋に行く途中なのよ」

 

 

「一刀殿のお部屋ですか?」

 

 

「そうよ。…何か言いたそうな顔をしてるわね、稟」

 

 

「ええ。気のせいかもしれませんが、桂花殿があまりにも嬉々とした表情を

 

 浮かべていますので、一刀殿に会うのが嬉しいのかと思い……」

 

 

「なっ!?そ、そんな訳無いじゃない!!これは……そう!

 

 命を終えれば華琳様がご褒美をくれると仰ったのよ!

 

 私が…北郷なんかと会って嬉しいと思う訳ないじゃない!!」

 

 

「…そうですよね。失礼しました」

 

 

「わ、判ればいいのよ。判れば……」

 

 

「長く引き留めて申し訳ございません。では、私はこれで……

 

 ………しかし、一刀殿を呼ぶだけで褒美を貰えるものでしょうか?」

 

 

「ええ、それじゃあ。……私って顔に出やすいのかしら?

 

 そうなら、注意しなくちゃね。でも、稟で助かったわ。

 

 もし風だったら、誤魔化すのが困難だったわ。…いけない。

 

 華琳様を待たせる訳にはいかないわ。急いで北郷の部屋に向かいましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一刀いる?部屋に入るわよ。……見事にもぬけの殻ね。

 

 …がっかりだわ。せっかく一刀に会えると思ったのに。

 

 ……はぁ。仕方ないわ、華琳様に報告を…」

 

 

「ん?これって一刀が何時も着ている上着よね。…何だか落とし穴の一件を

 

 思い出しちゃうわ。あの時この上着を貸してもらったのよね。少し恥ずかしいけど、

 

 今となっては良い思い出だわ。…素直になってたら、もっと良い思い出になったのかしら。

 

 …そんな事ないわね。天邪鬼だったからこそ、一刀から告白されたんだもの。

 

 きっと、これからも今以上に素敵な思い出を、一刀と共にたくさん作れるに決まってるわ」

 

 

そう言うと、桂花は徐に一刀の制服を手に取った。

 

 

「………誰も…居ないわよね。……すぅ~~。

 

 …この上着から一刀の匂いがする。この匂いを嗅いでいると、天にも昇る心地良さだわ…。

 

 癖になっちゃいそう…♪……すぅ~」

 

 

……ガチャ。桂花が一刀の制服の匂いに没頭している瞬間、

 

唐突にドアが開いた。

 

 

「いけね、上着を忘れて……桂花?」

 

 

「か、かかかか一刀!!!?」

 

 

「俺の部屋で何をしてるんだ?それに、その手に持ってるのは俺の制服……」

 

 

「これは、その、ち…違うのよ!

 

 べ、別に上着に残ってる。一刀の匂いを堪能してるんじゃないんだからね!!」

 

 

「………………」

 

 

「……………あぅ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…で、桂花は華琳の命を受けて、俺の部屋に来たと…」

 

 

「………うん」

 

 

「けど、部屋に入ったはいいが俺の姿はなかった。そして、寂しさのあまり、

 

 机に置いてあった俺の上着が目に入り、残り香を堪能していた、と言う訳か」

 

 

「……………うん」

 

 

「……寂しいなら俺に一言いってくれよ。時間を作って直ぐに会いに行くからさ。

 

 そしたら、俺なんかの制服の匂いを嗅ぐ必要はないだろ。

 

 別段、良い匂いなんてしないんだから」

 

 

「良いとか悪いとか、そんな事は関係ないの。

 

 ……一刀の匂いなんだもん。愛しいから服に顔を埋めてしまうんじゃない」

 

 

「…桂花は変わったよな。前は俺に対して荒かったけど、今はなんて言うのかな。

 

 …深切で柔らかな印象になった。そんな感じがするんだ」

 

 

「……こういう私は嫌い?」

 

 

「いや全然。むしろ、ますます好きになってるよ」

 

 

「ふふ、良かった。

 

 ……私ね天邪鬼に戻らないって決めたの。色々あって、一刀と結ばれたんだもの。

 

 これからは、素直に貴方に尽くしたいと思ってるわ。……一刀の事が誰よりも好きだから…ね」

 

 

「…凄く嬉しいよ。俺も桂花が好きだ……」

 

 

「…嬉しい。……ねぇ、一刀。

 

 私を優しく抱きしめて。会えなかった分だけ優しく……」

 

 

「わかった。……ギュッ。

 

 ……桂花、一つだけ言いたい事があるだけど」

 

 

「……何かしら?」

 

 

「俺の服の匂いを嗅いだら、妊娠しちゃうんじゃなかったけ」

 

 

「なっ!?そ…それは、あの時の私は一刀が好きだって気持ちに気付いてなかったし、

 

 今は心地が良いって言うか、いつまでも嗅いでいたいし。

 

 それに、何時かは一刀の子を…………あぅ~」

 

 

「くっくっく。あっはっはっはっは!!」

 

 

「もう!そこまで笑わなくたっていいじゃない!!」

 

 

「くく、…ゴメンゴメン。桂花があまりにも可愛かったから。つい…」

 

 

「………いじわる」

 

 

「ゴメンって。…やれやれ、拗ねちゃったか。

 

 では、お姫様の機嫌が良くなる魔法を掛けてあげようかな」

 

 

「ふんっ!一刀なんて…知らないんだから。

 

 ………一刀?」

 

 

「好きだ桂花……んっ……」

 

 

「えっ!?ちょっと、かず……んん!…んむ……ぅん…ふぁ……」

 

 

「ん……ちゅう…んむ…………ふぅ。如何でしたか、お姫様」

 

 

「……はぁ、はぁ。あ…朝から激しいわよぅ。……ばかぁ」

 

 

「でも機嫌、良くなったろ?」

 

 

「…………ばか」

 

 

「まぁ、馬鹿だけどね。………ヤバ!桂花!!俺、華琳から呼ばれてるんだよな!!

 

 急いで用意しないと……桂花?どうしたんだ。寝床に座ってないで準備しなくちゃ」

 

 

「それが…その……今の口付けで腰が抜けちゃったみたい」

 

 

「…じゃあ、俺がなんとかして華琳を誤魔化しておくからさ。

 

 桂花は俺の部屋でゆっくりしてなよ」

 

 

「……ありがとう、一刀。宜しくお願いね」

 

 

「うん、了解。…行ってくるよ、桂花」

 

 

「行ってらっしゃい、一刀」

 

 

「…………」

 

 

「どうかした?」

 

 

「いや……なんか夫婦みたいだなって思って」

 

 

「なっ!?~~~~~~~っ!!」

 

 

「桂花、顔が赤いぞ」

 

 

「…………一刀。私が顔を赤くするってわかった上で言ったわね」

 

 

「うん、わかってたよ。桂花の照れた顔は、俺の給金以上の価値があるからね」

 

 

「バカっ!!早く行きなさいっ!!」

 

 

「くく、それじゃあ行ってくるよ」

 

 

「もうっ!!一刀ったら!!…………夫婦かぁ。

 

 ……行ってらっしゃい…貴方。…………キャー!!、キャーッ!!」

 

 

桂花は一刀の枕に顔を埋め、喜び悶えるのであった。

 

 

「夫婦だって!…夫婦だって!!……ふふ。ふふふふふふ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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