No.623744

一刀の晋王転生録 第六章十六話

k3さん

暗殺騒動が起こった一刀はついにある決断する。

2013-09-29 19:30:27 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2329   閲覧ユーザー数:1980

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第十六話

   「蜀との決戦へ」

 

 

 暗殺者は蜀の手の者。

 

 それを確認するため、捕虜の話を聞くことにした一刀。

 

 最初は簡単に口を割るようなことをするとは思えなかったが、闇那曰く。

 

「動きからして急ごしらえの暗殺者のようです。あまり訓練されていないようですしあっさり口を割るかもしれません」

 

 とのことだったので試しに聞き出すことにした。

 

 その結果、闇那の予想どうり、苦労せず捕虜から聞きだすことに成功し、尚且つ蜀の暗殺者であることを自供。

 

 そして最初から一刀を狙っていた訳では無いとの事だった。一刀にはあくまで戦で勝つ必要があったとの事。つまり今回は戦力を削

 

ぐ為にものだった。

 

 この事から蜀が近い内に戦を仕掛けることを知る。あの大敗があったのに、随分早いとは思ったが、一刀はすぐに皆を呼び、蜀への

 

対応を話し合う。

 

「お頭! もうこれ以上蜀を野放しには出来ない! 奴等が完全に戦の準備が出来る前に行くべきだ!」

 

「私も澪羅の意見に賛成よ。ここまで執拗に攻撃を仕掛けるとなると奴等、こっちが滅びるまで侵攻をやめないつもりよ」

 

 澪羅と綺羅は先手必勝を進言する。

 

「分かっているさ、丁度俺もそうするべきか皆に問うつもりだった。皆がそういうなら迷いは無い。すぐに準備をしてくれ」

 

 だが、一刀は何処か浮かない顔をしている。それに最初に気付いた瑠理がその訳を聞く。

 

「一刀、何を考えている?」

 

「……ああ、いや……さっきも言ったが蜀を攻めることに反対じゃない、むしろ賛成だ。ただ……今回の騒動もどういう訳か、劉備の

 

意思を感じられないという疑念が消えなくてな……」

 

 実は事実関係を捕虜から聞いていた時に気になることを彼は口にしていた。

 

 彼はこう言ったのだ。”劉備様の命令かは分からない。何故そう思うかは、あの御方は最近表に出ていないからだ”と。

 

(蜀で何が起こっている? 劉備の意思は何処にある?)

 

 まさか国が出来る前に劉備は既に死んでいるのだろうかと一瞬思ったが否定する。それでは夷陵での事が説明つかないからだ。あの

 

戦いだけは確かに仇討ちをしようとする劉備の意思を感じたし、報告ではちゃんと総大将として出陣したとある。

 

(分からん、一体……?)

 

 様々な考えがよぎるが、それは瑠理の発言により中止する。

 

「一刀、蜀が一体何を考えているかは確かに私にも分からない。でもこれだけは言える。蜀は私達に牙をむき続け、いたずらに戦いを

 

起こしている害虫であるという事。このままでは乱世は収まらず、民達は常に脅威に晒されるという事」

 

(……そうだな。最早劉備の意思は関係無いのかも知れない。そう、一つだけはっきりしているのは……蜀はあからさまに俺の大切な

 

者に危害を与えようとした事。そして俺はそれを許すことは出来ない!)

 

 瑠理の言葉に、一刀は改めて考え、浮かない表情を消す。

 

「すまない、もう大丈夫だ……晋王の名において命ずる! 急ぎ蜀との戦の準備を始めよ!」

 

 御意! と一刀の号令に全員が迷い無く応えた。

 

 すぐに準備を整え、進軍の時が訪れる。

 

「さあ! 行こう! 勝つぞ皆!」

 

 晋軍は蜀に向けて侵攻を開始した。

 

 その動きを知った蜀は、慌てて準備を始める。

 

「星さん! 私は焔耶さんと共に出撃をします! あなたには万が一、呉が攻めてきた時の為に成都に待機してください!」

 

「うむ、分かった」

 

 十分な準備が出来ない中での出陣。それでも文句は言わない。むしろ出撃出来るようにまで準備した趙雲に諸葛亮は感謝していた。

 

(負けられない! 絶対に!)

 

 諸葛亮率いる蜀軍は出来るだけ成都から離れた場所で開戦出来るように早い行軍をする。少しでも劉備の現状を悟らせない為に。

 

 そして、両軍は五丈原の地で相対することになった。


 
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