天水 玉座の間
一刀「さて、皆に集まってもらったのは他でもない。蜀に付いてどうするかを決めておきたいんだ」
春蘭「攻めればいいだろう?」
風「そんな単純な話じゃないんですよ~」
雛里「あわわ・・・・」
秋蘭「姉者、北郷が武力侵攻をした報告は受けていたか?」
春蘭「・・・・・・無いな。」
華琳「私も驚いているのよ。武力侵攻ではなく人徳のみで涼州と益州北部をその支配下に置くなんて、本来ならあり得ない事よ。」
桂花「不測の事態とはいえ華琳様の領土もその手の内にあります。これで北部は完全に一刀の物よ。」
一刀「まあ、人心の安定は今回は二の次になりそうだけど・・・・」
雛里「蜀に関して一刀様はどうお考えですか?」
一刀「ふむ・・・・」
華琳「そこは気になる所ね。何処まで成長をしたのか聞かせてもらおうかしら。」
一刀「ははは、まずは王として、蜀には何かしらの対価を払ってもらおうかなと思ってる。彼女たちを知る身としては、もうちょっと成長を見守りたいと思うけど・・・・兄としては今回は茉莉もこんな状態だし・・・・寛大な処置をしようかと思う。」
そう言って全員は茉莉を見る。茉莉は玉座の間で正座をしたまま首には『安静と言われたのに桃饅をほうばって喉に詰まらせ死にかけました。』と書かれたものをぶら下げている。
茉莉「すみません・・・・・ご迷惑をおかけしました。」
左慈「まったくだ・・・・・苦しそうにしてたと聞いたが毒ではなく桃饅だったとはな」
明命「えっと・・・・・一応報告です。『二本の内一本は毒は塗って無かった』そうです。」
一刀「これから分かるように毒はある個人によって放たれた可能性がある。あの後璃々の部隊の兵が周囲の矢を調べたが毒矢は一つもなかったそうだ。」
雛里「あの、一刀様、此処は黄忠将軍にも尋問をかけてはどうでしょう。」
一刀「そうだね。それによってはいたしかたないけど武力侵攻も考慮しよう。」
そう言うと黄忠を呼びに深月が独房へと足を運ぶ。
天水 地下牢
紫苑「・・・・・」
桔梗「紫苑・・・・」
紫苑「桔梗、上ではどうなってるの?」
桔梗「さあの?御館様の事だ特に小煩くは言っておらんだろう。」
紫苑「そうなの?」
桔梗「ああ、御館様の意向は劉備の教育にある。ま、それを家臣が邪魔しとるともいえるがの。」
紫苑「き、教育・・・・?」
桔梗「私は劉備に会った事がないから何とも言えんが・・・・相当の甘ちゃんのようだの?」
紫苑「それは・・・・・」
桔梗「安心せい。御館様はやさs『黄忠将軍』ん?おお、深月。」
深月「ああ、桔梗殿か黄忠将軍の尋問があるから玉座の間に連れていくぞ。付いてきてくれ。」
桔梗「おお、わかった。紫苑、御館様はお優しい方だ。あの時とは状況も違うから驚くはずだ。」
紫苑「・・・・」
深月「そう警戒するな。一刀は根っこは女に甘い・・・・いや節操がない・・・・」
桔梗「ははは!」
そんなやり取りを見ても紫苑の心中は穏やかではなかった。一刀の家族を傷付けたのだ。どんな罵りを受けるのだろう。どのような辱めを受けるのかなどを考えていた。
天水 玉座の間
一刀「さて、黄忠さんを呼びに言ってる間に・・・・華琳達は何か俺達に付いて聞きたい事はある?まだ詳しく話してないだろう?」
華琳「そうだったわね・・・・・聞きたい事は一つ。どうして空を飛べるのよ。」
魏以外全員(やっぱりそれ聞きますよね~~~~~~~~~~~)
一刀「それは別外史の技術を使ったものだからね。こっちでは出来ない事も向こうでは出来るってことかな。」
華琳「説明になって無いわよ。」
一刀「俺が持ってるのはデバイスって言って魔法、こっちでは妖術と言った方がいいかもしれないね」
華琳「妖術使いになったの?」
一刀「そう言っても過言じゃない。」
華琳「それ・・・・まずくない?」
桂花「それについては私から説明致します。この力に関しては天の御技として風評を流しています。この“でばいす”なるものは遠方への転移が可能で、楔を打ち込んだ場所ならどこでも時間をかけずに移動することが可能です。それを実演する事で一刀以下三名、左慈、璃々、茉莉を天の御使いと総称しています。」
華琳「それが受け入れられている?」
桂花「元々一刀は人に好かれる
一刀「・・・・・・またあの地獄が待ってる・・・・・だと」
一刀はその時の事を思い出して顔を青くしている。
一刀(涼州であれだったのに河北四州を含めた華琳の領土政務を一挙に担う・・・・・・地獄では表現が足りないかもしれない。)
桂花「その時は手伝うわよ」
一刀「桂花~ありがとう~」
なでなで
風「お兄さん、華琳様達の目が怖いですよ~」
一刀「・・・・・ごめんなさい」
警備兵「申し上げます。」
一刀「どうしたの?」
警備兵「璃々様が国境偵察の任から戻りました。」
一刀「ありがとう・・・・・・?ねえ、君・・・・・兜とって顔を見せてよ。」
警備兵「は?はい。」
全員「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ。」
???「なぜため息をされるんでしょう?」
一刀「しゃべり方、普通でいいよ?」
???「ふ、普通って言うな!!」
一刀「だって・・・・らしくないしゃべり方だし。だけど、どうして警備兵なんだい?公孫賛」
白蓮「麗羽に負けた後気を失ってそのまま放置されて仕方ないから流れてきて剣の腕を見込まれて天水城の警備隊に抜粋されたんだ。そのまま・・・・今に至る。」
一刀「・・・・・・そっか・・・・・・えっと、風。このまま将にとりたててもいいかな?」
風「大丈夫ですよ~特に問題はありません。」
桂花「と言うかある意味特技よね・・・・・存在を忘れられるって・・・・」
白蓮「うう・・・・とにかく取り立ててくれるのか?」
一刀「ああ、俺は北郷一刀。字、真名はないから好きに呼んでくれ」
白蓮「ああ、私は性を公孫、名を賛、字を伯圭、真名を白蓮と言う。よろしく頼む。北郷様。」
一刀「好きに呼んでって言ったけど・・・・・様は辞めて・・・・君にそう言われるのは恥ずかしい・・・・」
白蓮「????なら北郷殿?」
一刀「呼び捨てでお願いします。」
白蓮「失礼にあたるんじゃないか?」
一刀「公の場でなければ呼び捨てでお願い。」
白蓮「分かったよ。北郷」
一刀「ありがとう。じゃ、璃々を呼んで来てもらえる?その後は軍議にも参加してね。」
白蓮「わかった。」
こうして、普通に北郷軍の警備隊に居た白蓮は普通に一刀に見出され、普通に将にとりたてられた。
あとがき
はい、蜀に対しての軍議を開きました。
特に特筆すべき事は起きてないですね。
茉莉がまだ反省中。毒矢を受けたのに不憫ですね。
ま、安静中にそんなことすれば怒られて当然です。
紫苑はまだ一刀の事を警戒してますのでしょうがないでしょう。
それでは皆さん次回は明日あたりにあげm「ちょーっと待ったー!」
ん?あ・・・・・
白蓮「私を忘れるなー!」
普通に忘れてました。
えっと・・・・蜀に対応するときにちゃんと出番を考えてます
白蓮「本当か?」
はい、まだ先ですがね。
白蓮「出番があればいい。」
そうですか、では皆さんまた次回・・・・せ~の
白蓮・羽入(作)「チェリオー!」
追記、矢の報告をしたのは明命でした・・・・ごめんね。
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羽生なのです。
作品タイトルの副題が・・・・・
では本編どうぞ