No.618477 司馬日記外伝 店員日記 3hujisaiさん 2013-09-11 19:13:09 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:11767 閲覧ユーザー数:7713 |
9月28日
おっぱい銀メイドさんが女の子三人連れて来店した。はじめ一般席でいいって言われたので一般席に御案内したら、飲み始めるとすぐにお酒を零したので雑巾を借りたいのと個室席に変更したいって言われたので対応した。まぁいいんだけどー…。
10月2日
今日は昼から夕方までの貸切予約が入ってた日だ。
凄い量の料理を朝から用意してたのでどれだけの人が来るのかと思ってたら、例のお兄さんと赤い髪の無口な女の子の二人だけだったのでびっくりした。…まあ、完食された時はもっと驚いたけど。食べ終わったら赤髪ちゃんは寝ちゃったみたいで、お兄さんがおんぶして帰って行った。
…普通におんぶしてたけど、赤髪ちゃんが食べたものっていったいどこに行っちゃったんだろう…?
10月4日
今日はすごく混んでた。役所が給料日だったみたい。
10月7日
お客さんの事を詮索するのは厳禁なんだけど、たまに来るお兄さんって何者なのか同僚の子に聞いてみた。役所の人と一緒の事が多くて、何か問題が起こると来るから職員寮の管理の人じゃないかっていうけど、私を含めて何故かこの店の子はみんな地方出身で都に疎いからあんまりよく分からない。
10月16日
おっぱい銀メイドさんが例のお兄さんと来た、お兄さんはしょっちゅうじゃないけど色んな女の人と来る。
冗談通じそうな人だったので「お兄さん、とっかえひっかえですねぇこのコマシー」って脇腹つついたらお兄さんは笑ってくれたけど、隣の銀ぱいさんに物凄い力で腕掴まれて
「父兄です。控えなさい」
って睨まれた。
怖かった!怖かったよ!マジギレした斗詩くらい怖かったよ!!
速攻謝って厨房に逃げ帰って涙目で給仕長に話したら、溜息を吐きながら
「本人が良いと言っても、あの人に失礼を働くのはやめておきなさい。特に仲た…あの女性の前ではね」
って言われた。ごめんなさいもうしません。
てか、あのお兄さんは銀ぱいさんの?お兄さんだったのか…
10月22日
生協の販売員の仕事を受ける事にした。だってお給料いいし!
再来月くらいの開店予定で、もう暫くしたら研修受けなきゃいけない。
10月24日
開店準備をしてたら、女の子二人が給仕長と何か話してるのが目に付いた。
給仕長から何か包みを貰うと女の子達は嬉しそうに店を駆け出していったあと、何があったのか聞いてみたら
「胡瓜を3本売る約束をしてて、取りに来たのですよ。八百屋で買えば良いではないですかって言ったんですけど恥ずかしいとかいう事でしたので…まあ、店頭で紅い顔でまじまじと胡瓜見つめてあれでもないこれでもないとかやってたら、多少気持ちは分からないでもないですけれど」
ってため息ついてた。
胡瓜買いに行くのが恥ずかしいって、また随分箱入り娘な子も居るんだなー。
10月25日
椿と休みが合ったので、街でお茶した。
「って言うかもう相思相愛なら告白してくっつけ」って説教してやった…はずだった。
けどなんだか話が噛み合わないから今度こそじっくり聞いてみたら、凄い事を聞かされてしまった。
彼氏は元々麗羽様の彼氏だったんだけど椿がそれを気に入らなくて殺そうとした。
でも未遂に終わって逆に殺されるはずだったけれどその彼氏が反対して、雌奴隷にしてもらって今では麗羽様共々可愛がって貰ってる。「それでこれご主人さまに名前を彫ってもらった首輪なの」って嬉しそうに見せられて私はどんな反応すればいいってのよ。
今幸せなのね?って聞いたら「とっても幸せよ」って笑顔で言う椿の言葉を救いに、ぼーっとしながら帰った。
10月26日
斗詩たちにまた夜来てもらって椿の事を聞いてみたら、みんな知ってた。先に言おうよ…
椿が殺されずにああいう風にされたのって、椿が可愛かったからなのかなあって聞いたら違うって言われたけど、「その彼氏も椿をあんなにすることないのに酷いよね」って言ったら、斗詩に物凄く突っ込まれた。
「彼氏さんのした事はひどいかなぁ?殺されそうになったんだよ?それに彼氏さんは『麗羽様が大切だったんだろう』って言って椿の事無罪放免にしようとしてくれたんだよ?それでね、今度は周りの人の気持ちになって欲しいの。ねえ、もし杏(私の事だ)が自分の一番大切な人が殺されかかってその人の事許せるかなぁ?一歩間違えたら殺されてたんだよ、恋さんが居るから絶対にそれは無かったけど。私は許せないなぁ、絶対に許せなくて殺しちゃうと思うなぁ。百歩譲って、心の底から反省してその人の事を私と同じくらい大切に思うようになったらようやくちょっとは許せるかな。それにね、その彼氏さんは椿にお仕置きした時も『ごめんなさいもうしません』って言わせただけなんだよ?椿は麗羽様の
意見を聞いたもあったけど自発的にああいう風になったの、彼氏さんがなれって言ったんじゃないの。それでも杏はその彼氏さんの事ひどいって思うかなぁ?殺したいほどひどいって思うなら、彼氏さんの周りの人たちが今度は先手を打ってきたりしちゃうかもしれないと思うけど杏はどう思う?」
…ブチ切れられたけどなんでそこまで他人の彼氏を擁護するの!?
瞳に光彩が無くなった斗詩を猪々子たちが止めてくれたけど、経緯はやっぱり大体(斗詩の言う通りで)合ってるって言うのと、彼氏さんは椿の今の性癖に合わせてるけど椿の事を大事にしてるって証言してくれた。
ならまあ、しょうがない…か…?
って言うか下手すると私よかよっぽど幸せ掴んでたりする?
10月27日
給仕長と遅番の日だった。いつも給仕長忙しそうだから今日私が店閉めやりますって何度も言ったんだけどいいです私がやりますって聞かない。前から思ってたけど結構頑固だ。
あと帳簿だけになったんで先に帰らしてもらったら、道すがら例のお兄さんとすれ違ったので挨拶した。お兄さん家はこっちの方なのかな。
10月28日
このお店のお客さんはみんな役所の人で知り合い同士が多いみたいだったから、給仕長に「卓に落書き帳を置いてみませんか」って言ってみた。給仕長が何故かって聞いてきたんで、だって面白そうじゃないですかって言ったらしばらく考えて、じゃあやってみましょうって事になった。
10月29日
生協の研修を受けた。
在庫の管理、帳簿のつけ方、鍵の管理、勤務時間…難しくなさそうでよかった。
でもまだ肝心の商品が決まってないって大丈夫なのかなぁ。
直前になったら現地で予行をやるって言われた。
10月30日
落書き帳が、誰でもかけるのと暗証番号で鍵が掛かるやつの二冊用意された。
なんで鍵付きなんて用意するんですかって給仕長に聞いたら、「一部の方々用です。多分必要だと思われるからです」だって。なんで?
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その後の、とある店員の日記です。