No.618279

真恋姫無双~北郷家伝~

kasutaさん

全て語り終えた一刀。妹は常軌を逸した話を信じようとはしなかった。しかし、他の三人は信じるといい、自分たちも同じ体験をしたと語るのだった。その時、意外な2人が一刀のもとに現れた。

2013-09-11 00:54:37 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:6566   閲覧ユーザー数:5739

  注意・北郷一刀の性能及び家族構成は・・・・・以下略。詳しくは前話参照。

 

 前回一刀の変化に疑問を持った家族に対して、一刀は今まで体験したこと全て(恋姫以外の外史はのぞく)話すことを決心した。語り手の声以外何も聞こえないこの静かな夜。では、物語を始めよう。

 

一刀「・・・・・。これで全部だよ。」

 

一同「・・・。」

 

 一刀が語り終えるとそれぞれ神妙な顔をして、黙り込んだ。そして、一番最初に声をあげたのが・・・。

 

麗華「兄さん・・・・・病院に行こうか。」

 

一刀「・・・・最初に言った通りこれは全て事実だ。」

 

麗華「でもおかしいよ!そんな事現実に起こるわけがない。外史?管理者?三国志?何がどうしたらそんな話になるの?」

 

一刀「信じてもらえないのも分かる。だが、俺は一切嘘をいいてないし、妄想でも何でも・・・・。」

 

一刀がそういいかけたが、麗華は耳をふさいで。

 

麗華「うるさい!うるさい!うるさい!これはみんな兄さんが勝手に作った御伽噺か何かに決まってるじゃない!父さんたちも黙ってないでなんか言ってよ!」

 

桐刀「麗華・・・・。父さんは一刀の話を信じるよ。」

 

麗華「!?」

 

桐刀「それは父さんだけじゃない。母さんも、御爺ちゃん、御婆ちゃんも信じてるはずだ。」

 

麗華「なんで・・・。」

 

刀信「それはワシらも一刀のように、外史とやらに行ったことがあるからじゃ。」

 

麗華「!!!」

 

一刀「・・・・・。」

 

刀信「驚かぬのか?」

 

一刀「何回あの世界を繰り返したと思ってるんだよ?なんとなくだけど、婆ちゃんや母さんのなまえが真名のような気がしていたからある程度は予測していたんだ。」

 

雪花「そうですか・・・大変な思いをしましたね。」

 

燐華「でも流石は北郷家の男児よね。」

 

一刀「?」

 

燐華「三国全員の女の子に手を出すなんて・・・。誰に似たのやら(ジィー)。」

 

そう言って燐華は隣にいる桐刀の顔を見た。ジト目の視線を受けた桐刀はサッと顔を明後日の方角に向けた。

 

雪花「ほんとにねぇ~(ジト~)。」

 

刀信「・・・・・汗。」

 

刀信も、自分の息子と同じ行動をとっていた。

 

麗華「それってお母さんもお婆ちゃんも、外史ってとこに行ったってこと?」

 

雪花・燐華「逆よ。」

 

雪花「私達は、外史からこちらに来たのよ。」

 

燐華「そ、でも時代は一刀達よりずっと前だけれどね。」

 

一刀「・・・母さんたちの本当の名前ってなんていうの?」

 

雪花「では、私から。我こそは、秦国国王にして始皇帝嬴政。」

 

燐華「じゃあ次は私ね?我こそは、西楚の覇王項籍よ。」

 

一刀「じゃあ、2人とも面識があるの?」

 

雪花「ありますよ。もっとも、燐華さんがまだ小さいころでしたから覚えていなかったみたいですけど。」

 

燐華「こっちの世界に来て、びっくりしたのが私と劉邦と雪花様が暴君とか言われている事よね。」

 

雪花「呂不韋も英雄扱いされてましたし、あの男はあの世界で何度私を手篭めにしようとした事か#」

 

一刀「・・・大分歴史と違うみたいですね?^^;」

 

燐華「王香(あ、劉邦の真名ね)とも仲良かったし、唯一争った事があるとすれば桐刀さんを取り合ったぐらいよ?」

 

一刀「父さん・・・何やってんの?」

 

桐刀「お前だけには言われたくない。最後に燐華か王香どちらか選ばなくちゃならなくなって、悩んだ末燐華を選んだんだ。理由は燐華と一緒だといろんな事に巻き込まれて楽しかったからだよ。」(本当は、放置すると国とか民に迷惑かかりそうだったからなんて言えないよな)

 

燐華「#なんか失礼な事を考えなかった?あなた!」

 

桐刀「ずっと綺麗なお嫁さんをもらえて幸せだって思っただけだよ。」

 

燐華「////////ならいいけど。」

 

桐刀「かわいいなぁ。燐華は。」

 

刀信「ウォホン、のろけは向こうでやれ。ワシたちは、秦国を牛耳っておった呂不韋を排除して、中華に打って出たのじゃ。当時ワシは、10かそこらであの世界放り込まれてな。名前を名乗ったら、下僕の癖に生意気だといわれて名前の一部だけで信(しん)とだけ呼ばれていたのじゃ。」

 

一刀「もしかして、李信になったとか?」

 

刀信「その通りじゃ。まぁそれは、あの変態を暗殺してからじゃったがの。妹の反乱が起こり山中を逃げ回っているうちに、足を怪我して動けなくなった雪花を見つけて・・・・・以下略じゃ。」

ズル

一刀・麗華「なにそれ・・・。」

 

刀信「全て話すには時間がかかりすぎる。最後に始皇帝となった雪花に多くの将軍たちの前で、秦国軍筆頭武将に選ばれたのじゃ。あ、それと楚との戦で敗走したのはワシではなく王奔(おうほん)じゃ、何かとワシに食って掛かっていたからの。」

 

雪花「私は、彼に敗走の責として斬首を言い渡したのだけれど。刀信が(勝敗は兵家の常、ここにいる将で生涯一度も負けた事もないものはいるか)と彼をかばいお咎めなしにしたのだけれど。逆にそれが気に食わなかったみたいね。」

 

一刀「じゃあ、ばあちゃん達も母さんたちみたいに?」

 

刀信「ワシたちは、あの世界で一度生涯を終えている。人の目もあって、子供を作る事が出来ず養子にとった二世があの馬鹿じゃった。散々諌めたワシをうらんで、将軍の位を剥奪され辺境の地へ左遷されてのう、そのまま雪花への思いを胸に生涯を終えた。だが閉じた目を開けたら、そこは家の道場で、親父に頭を打たれて気絶し取っただけじゃった。雪花ともう一度会えたのは第二次世界大戦のさなか米兵に狙撃された上官の代わりに優秀な女の士官がくると聞き、その上官が雪花だった。」

 

雪花「私も、死んだと思ったのだけれど。目を開けてみたら10歳くらいの少女の姿をしていて、華族の家の前で倒れていたの。そこの御仁がとてもよくしてくれる方で、記憶喪失という事にしていたら、なら家に養女に着なさいといわれてね。成長して戦争が始まり大佐として送られた隊員名簿の中に刀信の名前があって、神が私にもう一度だけ機会をくれたと。心から感謝したわ。」

 

刀信「いきなり、雪花の名前と顔の上官から(李信わが剣よ、この死地を切り抜けるぞ。)言われたとき涙を流したものよ。」

 

一刀「・・・こうして聞くとまるで、俺があの世界に言ったのも偶然ではなかったみたいだね。麗華これでもって・・・・麗華!?」

 

麗華「プッシュウ~~~~~」

 

 麗華は途中から話についていけず、それでも何とか理解しようとしてオーバーヒートしたみたいだ。彼女が落ち着いて理解するまで一時間係り時間は午前12時を回ろうとしていた。

 

一刀「・・・・・誰か来たね。」

 

刀信「うむ。」

 

桐刀「入ってきたらどうだい?」

 

???「流石は、外史とはいえ乱世の世を生き抜いてきた英傑たちですね。」

 

???「ふん、少しはマシになったみたいだな?北郷。」

 

一刀「お前は!?于吉!?それに・・・・。」

 

???「ふん。」

一刀「・・・・ポン。その愛人の左慈!!」

 

左慈「誰が愛人だボケ~~~~~~!!!」

 

于吉「ふむ、流石は英雄北郷一刀よく理解してますね私たちの関係を。」

 

左慈「ちっが~~~~~~う!!!」

 

一刀「違ったけ?ああ、左慈の愛人が宇吉だったな。」

 

左慈「それはもっとちが~~~う!!!」

 

于吉「うむむ、なかなかやりますね一刀君。」

 

 そうして、一刀がここぞとばかりに左慈をいじりまくり、宇吉はそれに発破をかけ、最終的に左慈が泣くまで続くのだった。

 かくして多くの外史において敵対してきた2人と1変態(ひき)。この世界において、この出会いはどんな意味を持つのだろうか。運命の歯車がまた一つかみ合わさろうとしていた。

 

一刀「セックスフレンド?」ニヤニヤ

 

于吉「そんな愛の無い関係ではなく、より格調高く婚約者と!!」

 

左慈「いいかげんにしてくれ~~~~~!!!」

 

 ・・・・・・・・・・もう少しかかりそうだ。それでは、またお会いしましょう。

 

                      あとがき

 どうも、kasutaです。急遽予定していた。仕事がキャンセルになったので更新してみました。さて、今回あのコンビが登場してきたのですが。じつは、漢女のコンビにするか登場直前まで悩みました。終わり方も、シリアスにしようと思いましたが、それは恋姫二次を書くに辺り極力避けたかったのです。というより、左慈がいじられて終わる方が恋姫らしいかなと・・・。そんなわけで、次回いよいよ序の幕が終わり次に進みます。彼らは果たして、何をしに一刀達のもとに来たのか?ここまでの駄文に付き合っていただき誠にありがとうございます。では次回お会いしましょう。

 

 

あ、追伸次の更新の際、実はこんな恋姫二次も作っていました。てきな作品を別で載せれたらと思いますので、お楽しみに。

 


 
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