No.617893

一刀の晋王転生録 第六章一話

k3さん

晋王となった一刀。その後劉備軍が牙をむき出しにし、侵攻を開始した。
さらにそれに合わせ、あの勢力が一刀たちに襲い掛かる。

2013-09-09 22:15:41 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2388   閲覧ユーザー数:2023

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第一話

   「突如訪れる試練」

 

 

 晋王即位が終わり、着々と国力を上げていく一刀達。

 

 さらに国力を上げようと、計画を次の段階に移そうとしていた時、闇那から凶報を聞くことになった。

 

「何!? 劉備軍が漢中を制圧して、漢中王を名乗った?」

 

「はい」

 

 劉備に落とされる前の漢中の太守は張魯と言い、彼は以前の袁家の乱では一刀達の味方では無く、袁家の味方で無い、中立の立場

 

だった。無論、生前の何太后がそれで許すはずも無く、いずれ討伐する予定であった。だが、二度目の五胡の襲来で延期、さらに延期

 

の最中に彼女が死刑になった事、その後、瑠理が此方に味方するならば討伐しないと約束し、計画は無かった事になった。そのため今

 

まで漢の勢力として存在していた。

 

「張魯からは特に何も報告が無かったぞ?」

 

「どうやら彼の部下がそれを取りやめるように進言されたそうです。ここで手柄を立てて少しでも此方の印象をよくするためだとか」

 

「ちっ! どうやら劉備軍に内通していた奴がいるようだな」

 

 彼の予想どうり、張魯は内通者により、一刀達に報告せず、自分達だけでどうにかするべきだと言われ、そのとうりにしてしまう。

 

援軍が来ないと分かった彼女達はそれを考えず、最初から全力で挑み、速攻で漢中を制圧した。

 

「王を名乗ったことに陛下に許可を貰ったのか?」

 

「いえ、落とした直後、強引に名乗っているようなので恐らくは貰ってはいないかと」

 

 つまりあちらの利益のためだけの完全な侵略行為である。

 

「強引に名乗った理由は?」

 

「何でも、このまま晋王に漢を滅ぼされるくらいなら蜀の地を新たな漢の地にし、新生させるための一つとの事です。それに伴い彼女

 

達の軍を蜀漢軍……蜀軍と名乗ると」

 

「……本当にかなり強引ですね。ついに本性を現したという事なのでしょうか?」

 

 江里香はどこか違和感を感じながらもそう意見する。

 

「さあな……ついこないだまでの漢と俺達の関係から圧力による無理やりな即位式だったと誤解しても仕方ないかもしれない。けどそ

 

れでも完全な略奪行為なのは向こうも承知している。それなり覚悟を持っての行動だとは思う」

 

 それなり覚悟、それは反逆者と罵られても辞さないという事だ。それを理解した澪羅は気が付いた。

 

「てことはお頭、このまま此方に攻めてくるという事?」

 

「だろうな。だから戦の準備はしておいたほうがいいと思う」

 

 綺羅は溜息を付きながら行動を開始した。

 

「はぁ、すんなり行くとは思ってなかったけど、仕方ないわね」

 

 そんな彼女に続くように三人も準備を始める。

 そして予想どうり、否、予想以上に早く蜀軍は晋に対して侵攻を開始した。

 

「よし、皆準備は良いな?」

 

「はい!」

 

 それに対応し、一刀達、晋軍も行軍する。このまま行けば、街亭で戦う事になるだろう。

 

 そんな事を考えながら行軍していると、理奈から驚愕の報告を聞くことになった。

 

「旦那様! 曹操が! 魏軍が我が領内に侵攻していると留守を預かる瑠理から伝言が!」

 

「な、何だって!?」

 

 これは予測出来ていなかった。前の合肥でかなり疲弊して動かないと判断し、魏に対して対策を行っていなかった。この事により、

 

今連れている兵力を大きく削って瑠理の元に送らなければならなくなった。

 

(まさか蜀に合わせて侵攻するとは……度重なる犠牲によって曹操も手段を選ばなくなったか? いや、選べなくなったのか?)

 

 こうして蜀軍には一刀、江里香、理奈、董卓軍、馬超軍が対応し、魏軍には瑠理、澪羅、綺羅、袁家軍、公孫賛軍が対応することに

 

なった。

 

 魏との戦いでは互角に戦えるだろう。それだけの兵を送ったのだ。しかし蜀に対しては不安がよぎる。その分兵が減ったのだから。

 

 一刀は晋王となって早速、この試練を乗り越えなければならなくなったのだった。


 
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