洛陽近く北郷軍天幕
一刀「さてと、撤収準備でもしますか。」
桂花「陛下にはお会いにならないの?」
一刀「ん~・・・・・いいんじゃない?」
桂花「そうもいかないでしょう・・・風でも会ったほうがいいって言うわよ。」
一刀「そっか・・・」
明命「一刀様、各諸侯の方々がお見えになってます。」
一刀「げ!」
華琳「何が『げ!』よ、失礼じゃない?」
一刀「あ・・・・」
雪蓮「そうよね~失礼しちゃうわ。ね、冥琳」
冥琳「ま、あれだけの事をやってのけたんだ。質問攻めにあう前に撤収したい気持ちもわからんでもない。」
一刀「分かってくれますか。周喩さん」
冥琳「ああ。だがそれとこれとは別問題。色々答えてもらうぞ?北郷殿」
一刀「ははは、お手柔らかに」
雪蓮「ねえ、曹操。どっちから質問攻めにする?」
華琳「そうね・・・・そっちに譲ろうかしら。」
雪蓮「お、気前いいわね~」
華琳「私たちは間近で用兵を見る事が出来たしね。」
雪蓮「そう。じゃ、私から。」
一刀「どうぞ」
雪蓮「あなた、袁術ちゃんとはいつ知りあったの?」
一刀「直球だな~・・・・・それは答えられない。美羽も答えなかったんだろ?」
冥琳「お見通しのようだぞ?」
雪蓮「ちぇ~」
冥琳「なら今度は私だ。どうやって虎牢関をあの短時間で抜いた?」
一刀「まず俺の軍随一の間諜集団『絶衆』と、実は呂布とは旧知でね。籠城ではなく野戦でやり合おうという話を通していたんだ。もともと虎牢関は呂布と諸葛亮の二人だって分かってたからね。後ウチの軍師程昱が関内で兵を煽る噂を流し野戦に持ってこさせた。諸葛亮に関しては絶衆で確保したのさ。」
冥琳「かなり前から準備していたようだな。」
一刀「洛陽で十常侍が暗躍してるのは分かってた事だからね。今回の連合は良い機会だったって訳。」
冥琳「なるほど・・・・・」
華琳「今度は私でいいかしら?」
冥琳「ああ。構わない」
華琳「巳水関で使ったあの弓と攻城兵器・・・・・ウチの技術師を兼任してる将に聞いたけど、弓に関してはまったくのお手上げだった。あれを作った技師はあなたの国の人?」
一刀「あ~あれは俺が作った。」
3人「へ?」
一刀「俺は自分の国では太守だけどさ、武官であり、文官であり、料理人であり、からくり技師であり、警備隊隊長でもあり、意匠師でもあるんだ。ま、何でもありだね。」
華琳「・・・・・(私より優秀じゃない!)」
一刀「ま、兼任し過ぎって皆から言われるけどね。からくりや意匠、料理は趣味の領域で空いた時間でやれるし、警備に関しても基本城下視察と合わせでやるから特に問題ないし、武に関しては自他認める力もあるし、文官業にしたって特に難しい案件は優秀な文官も多いから苦にならないんだよ。」
華琳「聞いてると簡単そうに聞こえるけど・・・・」
一刀「さて、他に質問は?なければ孫策さん、俺から一つ。美羽は?帰ったの?」
雪蓮「ああ、袁術ちゃんなら袁紹の抑えで洛陽に言ったわ。かなりめんどくさそうだったけど・・・・・公孫賛も一緒。」
一刀「あ~、貧乏くじ引かせちゃったな~」
雪蓮「後で頭でもなでなでしてあげれば?」
一刀「うん、そうするよ。」
華琳「ねえ・・・・北郷。」
一刀「ん?」
華琳「私達って・・・・どこかで会った事ない?」
一刀「・・・・・・・どうだろうね」
華琳「何よ、その間」
一刀「あった事があるとして・・・・君はどうしたい?」
華琳「分からないわ。ただ・・・・・」
雪蓮「あ~、私もあんたと会ったことある気がしてたのよ!私の妹もあなたの名前を聞いてから知ってる気がするって言ってたもの。」
華琳「孫策、私の話の途中で・・・」
雪蓮「答える気ない癖に~」
華琳「そんな事はないわ。・・・・北郷、私はあなたが欲しいわ。いつかあなたを私のものにして見せる。男にこんなに執着するのは初めてよ。」
雪蓮「なら私も!北郷、私の真名、雪蓮だから自由に呼んで!」
冥琳「雪蓮!何を勝手に!!」
雪蓮「良いじゃない。気に入った相手に真名を預ける。これは何の問題もないわ」
冥琳「・・・・・まったく。」
華琳「(むっ)・・・・・北郷、私の真名は華琳よ。あなたに預けるわ。」
一刀「えっと・・・・・分かった預かるよ。俺の事は一刀って呼んでくれ。真名とかはないからさ。」
華琳、雪蓮「分かったわ。一刀」
一刀「それにしても・・・・・外が騒がしいね・・・・・」
華琳「あの声は・・・・真桜に沙和?」
一刀「凪・・・・見つかったのか。」
『隊長~~~~~~~~~~助けてくださ~~~~~~~~~~~~~い』
一刀「はあ、仕方ないな~ちょっと外に出ようか?3人とも」
3人「?」
ちょっと遡って北郷軍天幕外
凪「鈴々様、戦車の解体収容は終わりました」
鈴々「お~お疲れなのだ。凪」
凪「それにしても戦車・・・・圧倒的でしたね。」
鈴々「演習の時にも見たけど、すごすぎなのだ~」
凪「隊長が向こうから持ってきた資材も知識も馬鹿にならない量ですからね。あれを作っても有り余る鉄・・・・さらに気を使ったからくりで採掘などの時間短縮等々・・・・もはや天水周辺は技術的に特出していますね。」
鈴々「なのだ!食べ物もおいしいものが多くなって鈴々もうれしいのだ。」
???「あ~~~~~~~~~!!」
???「あ~~~~~~~~~!!」
凪と鈴々が戦車話をしていると、後ろから叫び声が聞こえてきた。その声に聞き覚えのある凪が『ギギギ』と後ろを向くと・・・・
凪「あ、真桜、沙和・・・・・久しぶりだな・・・・元気だったか?」
真桜「『元気だったか?』やあらへん!」
沙和「なの~」
凪「は、はははは・・・・・・」
真桜「何でウチら置いて行ったんや」
凪「ああ、それはな・・・・・隊長の事を知ってるが私だけだったからだ。」
そう言うと凪は二人に事情を説明しだした。もう、隠し事して居ても仕方ないと判断した故にである。しかし・・・・
真桜「・・・・・凪が壊れたぁ」
沙和「お医者に連れてくの~」
凪「こうなるから言わなかったんだ!」
真桜「つまり・・・・惚れた男のとこに行きたかったと?」
凪「////」
沙和「凪ちゃん真っ赤なの~」
凪「わ、悪いか!」
沙和「・・・・・好きな男の人の元に行くのに・・・・・そんな格好なの?」
凪「沙和?」
沙和「凪ちゃん!沙和の天幕にかわいい服いっぱい取り揃えてるの!さっさと着替えに行くの!!」
凪「んなぁ!?」
そう言うと沙和は凪の腕をつかみ魏の天幕に行こうとする。
真桜「せやな。こっちに来るようには出来んでも凪の為に出来る事はある!」
そう言うと真桜も反対側の腕をとる。
凪「な・・・・私は大丈b」
真桜、沙和「問答無用!」
凪(こ、このままではあの時の様に服を脱がされる!?)
凪「隊長~~~~~~~~~~助けてください~~~~~~~~~~」
真桜「往生際悪いで!」
沙和「なの~」
一刀「え~っと、そのぐらいにしてもらえるかな?」
凪「た、隊長!」
真桜「なんや?ウチ等の問題に口挟まんといてくれるか?」
沙和「そうなの~。腐れ兵卒は上と下の口を塞いで黙ってるの~」
凪「な!?」
一刀「ははは・・・・此処はサー、イエッサーって答えたほうがいい?」
華琳「一刀・・・・私に振らないでちょうだい。」
雪蓮「あはは、楽しそうね~」
凪「・・・・・・・おい・・・・・・・二人とも・・・・・・・」
一刀「あ・・・・・凪?大丈夫だよ?落ち着いてね?俺は大丈夫だから・・・・」
凪「隊長が大丈夫でも私が我慢なりません・・・・・鈴々様、隊長の護衛お願いします」
鈴々「任せろなのだ!凪も無理しちゃだめなのだ。」
凪「ワカッテマス」
一刀「・・・・・3人とも下がろうか?」
3人「??」
凪「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
真桜「う!!」
沙和「きゃぁ!!」
雪蓮「これは・・・・」
冥琳「なんだ・・・・これは」
華琳「な・・・・」
一刀「あ~・・・・・・これは二人が死ぬかも・・・・・精神的な意味で。」
凪「二人とも・・・・・聞きたい事がある。」
2人「な、なに?(なんや?)」
凪「二人は警備隊だな?まじめにやってるか?」
2人「勿論や!(なの!)」
凪「本当カ?」
2人「ガタガタ」
凪「ソウカ、返答次第デハ許ソウカト思ッタガ・・・・コッチニハ2人ガ良クサボッテイタ報告ハ上ガッテイル。」
2人「ひぃ!」
凪「2人ガ暴言ヲ吐イタノハ私ノ主ニシテ私ノ思イ人、北郷一刀様ダ・・・・」
2人「あうあう・・・・・・(ガタガタブルブル」
凪「O☆SHI☆O☆KI☆DA(ニコ」
2人「っあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
一刀「南無三」
華琳「愛されてるわね」
雪蓮「妬けるわね~」
冥琳「あれは・・・・・大丈夫なのか?」
一刀「ははは、凪だからね。問題ないよ・・・・・タブン」
3人「目をそらすな。」
鈴々「鈴々この状況知ってるのだ。空気になるってこういう事なのだ・・・・」
護衛の鈴々の呟きは誰の耳にも入らなかった。
あとがき
さあ、休息回です。
鈴々マジ空気。
華琳たちの記憶なんですが・・・・・
どうしよう?
きっかけは何かの光景をと思っていたんですが・・・・
一刀の言葉で戻すということにしようかな?
魏と決戦は一番初めにやります。
これは確定で。
桃香に関しては・・・・・益州にポイします。(笑
ではまた次回。チェリオー!
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羽生なのです。
一応休息回
では本編どうぞ