No.612444

一刀の晋王転生録 第五章二十一話

k3さん

一刀は皆を信じて戦いを挑む。姜維は負けられぬ思いを抱き、戦いを挑む。四国時代最後の五胡との戦いが始まろうとしていた。

2013-08-25 20:43:57 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2230   閲覧ユーザー数:1941

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第二十一話

   「五胡最終戦 揺るがぬ意思」

 

 

 一刀達は決戦の地に辿り着いた。

 

 五胡と対峙した時、驚くべき光景を目にする。

 

(マジか……俺等の倍の兵士がいるな)

 

 自身の軍、董卓軍、袁家軍、公孫賛軍を合わせても倍の差があった。まるで今まで出し渋っていたと言わんばかりに。

 

(つまり、姜維も今回で決着をつけるつもりって訳か)

 

 彼の意図を理解すると、よりいっそう気を引き締める。

 

 その時、董卓が彼に話しかける。

 

「一刀様、やはり此処は馬超さん達にも出撃させるべきだったのでは?」

 

「いや、彼女達は俺に従う義務は無いし、漢での立ち位置は安定していない。無理をさせるべきじゃない」

 

 馬超達は既に司馬家の客将では無かった。馬騰の汚名は返上されている。

 

 劉協が皇帝になった後、一刀が彼に馬騰の事を話して、名誉を回復させるよう願い出たのだ。馬騰の事で疑問に思っていた劉協は一

 

刀から事情を聞き納得する。すぐに一刀に馬超と馬岱を呼ぶように頼み、彼女達が来ると事情を理解したと言い、惜しい人を亡くした

 

と残念がり、そして頭を下げ謝罪した。

 

 まさか皇帝自ら頭を下げられるとは思わず、逆に彼女達の方が慌ててたじろいだ。

 

 その様子に苦笑しながら一刀は三人を落ち着かせて、話を戻させる。その後、劉協は馬家を以前と同じ地位とはいかぬ物の再び重用

 

したいと申し出る。

 

 馬超は嬉し涙を流しながら承諾。こうして馬超達は司馬家の客将を抜け、再び漢の将として立つことになった。

 

 だが、漢の権威を回復させようとまだ諦めていない者達が、その時の首謀者であった曹操を庇うことで彼女に借りを作ろうと画策し

 

ようとしている動きがあったため、彼女達の立場はまだ安定していなかった。だから一刀は彼女達を連れてこなかった。あの時司馬家

 

と協力したのは母の無念を晴らすためにやむを得なかったからという事にするために。

 

 これ以上自分と一緒に戦う事で、実は司馬家と共謀しているというような話に発展させないするために。

 

「彼女達が母の死を乗り越えるためにも、これ以上彼女達に無理をさせるべきじゃない」

 

「そうですね……すみません、出すぎたことを言いました」

 

「良いって、あれを見たらそう思う気持ちも分からない訳じゃないし」

 

 そう言って、一刀は再び自分達の倍の兵は居る、敵軍を睨み付ける。

 

(確かに思わず怯む光景だ。だが俺は負けるとは思わない! 皆を信じているから!)

 

 一刀は剣を天に掲げ、大声で言った。

 

「皆! 敵は確かに強大だ! だが、俺は負けるとは思っていない! 俺は! 皆を信じる! 誰がなんと言おうだ!」

 

 掲げた剣を敵の方向に向ける。

 

「全軍! 進め! 勝つのは俺達だ!」

 

「おおぉぉぉぉ!」

 

 一刀の想いに、兵達の気が大きく高ぶる。雄叫びを上げながら、司馬家軍は出撃した。

「来るか、司馬昭」

 

 姜維は司馬家軍の進軍を確認すると、同じように進軍指示を出す。

 

(流石にこれ以上は負けられん! この戦で何としても勝たなければ!)

 

 今、彼の立場は危うい状態だった。三度も同じ相手に負け続けては当然、周りは彼の能力に疑問を抱くようになる。力が全ての五胡

 

であってもそれは避けられる事態では無かった。四度目は何としても防がなければならない。

 

「行くぞ! 此処で奴等を終わりにするぞ!」

 

 この外史で後の世に、四国時代と呼ばれる時代にて、五胡との最後の戦いが始まる。


 
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