こんな寒い日にすることになるとはね・・・。
これも天命なんでしょうか?まあ、その事については諦めてもらうしかありませんね。
春先だったらこの女性も下半身を露出しても寒くなかったものを・・・こんなことを言っても仕方がないですね。
手に力をいれて女性を無理矢理押し倒します、気の力があれば負けるはずがありません。
観念して大人しくしていただきましょうかね。
・・・・・・・・・
「おぎゃー!おぎゃー!」
と言うことで、産まれましたよ赤ちゃんが・・・助産なんて初めてです。
最初は、妊婦の手を棒にくくりつけて、その棒を固定し、更に猿ぐつわまで噛ませたときには、そういう趣味の人だったのか?と疑ってしまうところでした。
そんなこんなで、今日の診療は休みです。
早朝からいきなり呼び出しをくらって、今は昼です。
何度さっさと出てこいと思ったことか・・・。
後で聞いたんですが、出産で死ぬことも多いそうです。
医者が居ても死ぬとは・・・出生率もしかして物凄く低いんですかね?
疲れはてている医者とその奥さんに料理を作り、帰ることにしました。
どうせ休みです、昼はもちろん自分の分も作って食べましたとも!
帰るには早いし、どこかに寄り道でもするかと、医者の家を出た際に呼び止められました。
「ここは、お医者様のお宅でしょうか?」
「ええそうですよ。」
そう話す女性の腕には女の子が大事そうに抱えられています。
女性は短く礼をいい、扉の方を見て固まってしまいました。
休みの文字が見えたのでしょう。
「今赤ん坊をとり上げたばかりですので、先生はお疲れだと思います。・・・よろしければ私が診ますがどうされますか?」
その言葉に、女性はいちもにもなく頷きました。
人を疑うことを覚えた方がいいですよ・・・こんな見た目子供の言うことを簡単に信用しちゃ・・・この先いつか本当に騙されちゃいますよ?
女性の抱いている子供を診るため、女性が泊まっているという宿へと向かいました。
どこか見覚えのある風景ですね。
ふむふむ。
そこはあれですよね・・・。
・・・そこ俺が泊まっている宿なんですよね・・・?もしかしてあなたストーカーか何かだったんですか?俺が案内してほしいのはあなたが泊まっている宿なんですが・・・。
ちょっとちょっと!部屋までばれてるんですか!?って・・・。
お隣さんでしたか・・・、全く気付きませんでしたよ・・・。
取り敢えず、子供を寝かせて診察します。
病魔は喉!胸!確認よし!一応悪い場所は、見ただけで分かりましたが、これが普通だと思われたら困るので、それなりの手順に沿って行います。
「喉と心臓付近が悪いようですね」
「!!!」
私の言葉に何か心当たりでもあるんでしょうか?
「おっしゃる通りこの子は産まれた時から心の臓を患っております・・・どの医師の方にも諦めるように言われたのですが、諦めきれず・・・翼州にどんな病気でも治す方がいると聞いて家を飛び出してきたのです」
噂広まるの早くないですかね?と言うかもしかして俺がここで会わなかったらヤバかったってやつですか?
「そう言うことでしたか・・・」
「せめて喉の状態だけでもなんとかならないでしょうか・・・」
心臓については、完全に無理と思ってますね、なめてもらっては困ります。
「今から行う治療について誰にも話さないのであれば行います」
これ以上変な噂は勘弁です、この町で噂がたとうものなら大変なことになってしまいます。
「もちろんです!」
「では行います」
一撃必治癒!!!
声には出しませんよ・・・恥ずかしいですもん。
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本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
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