あれからすくすくと育ち五歳になった。
目が見えるようになり、嬉しかったのが母親が美人なことと父親もそれなりだったことだ。
これならば自分も結構いい見た目なのでは!?と思い銅鏡にて見せてもらった時は女か?と思ってしまった。
小さい頃の姿はあまり参考にならないなと、少し残念に思いながらも部屋から連れていかれた記憶も新しい。
結局は第二の人生を楽しもうと思い、今は身体を鍛えつつ文字の勉強をしている。
華家は意外と裕福なところであったため、家のなかに書庫があったり、広い庭があったりと、かなり充実しているといっていいだろう。
午前は本を家人にねだって、少しだけ読んでもらったりして文字を覚え、昼食後に身体を動かすことにしている。
ただ驚いたのが、この身体の身体能力であった。
1丈近くもある塀に上れたり、屋根の上を走り回ってもバランスを崩さないなど、前のことを思うと違いすぎる感覚にかなりはしゃいでいた。
最初は母親に怒られたが、懲りもせずに遊んでいると、諦めたのか微笑みながら見守るだけとなった。
「白夜、いらっしゃい。」
「な~に?母上」
母親の元へと走っていくと、何やら母親の前のテーブルに2尺程度の箱が置かれていた。
「公矢からの贈り物ですよ。」
「父上からの!?」
箱を受け取り中を確認してみると、1尺5寸程度の棒が入っていた。
中身を取って触ってみると、それが短刀であることがわかる。
「おお~」
剣などは危ないと言うことから、日頃は木の枝を振り回していたが、まさか短刀とは言え刃物をもらえるとは思わなかった。
「貸してごらんなさい」
母親はそう言うと、一緒の箱のなかに入っていた紐をとりだし、短刀に結び付けて腰に付けてくれた。
「まだ早いとは思うのだけどね。白夜も五歳になったのだから、その短刀のことを含めて教えてくれる人をつけるから色々と学んでもらいますよ」
「は~い」
少し自分の格好を見て格好いいと感じてしまったがご愛嬌だろう。
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本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
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