……気付いたら一ヶ月半もタイムリープ更新してねぇ!!
就活中な身なのでそんなに暇ないのですけど、ちょっとこれは……
まぁ、今回遅れた理由はもう一つあるのですけどね。
実はこれを書く前に新作のリリカルなのはの予告的なものを書いていたのですよ。
そうしたらあれ、めっさ長くなった件。うん本当に。
ちなみにどんなものかというと、初めてのクロスオーバーです。
リリカルなのは×東方で、例のごとくオリ主は居ませんw 主人公はなのはですw
あと予告見てしまうと分かってしまうかもしれませんが、前半なのは勢、中盤から後半の最初にかけて東方勢、後半で両方のキャラがメインみたいな感じになるかもしれん。なのははほぼ出ますけどもw
幻想郷で起きた異変とかをなのは勢が関わらせるのは難しいのでね……う~んどうしたものか。(一番利用できるのがアリサとすずかだから、それもなんかマンネリ化してないかなと思うし……)
まぁ、本編後の次のページに予告編載せておきますので見てください。
それではどうぞ!!
「ラケーテン…………ハンマー――っ!!」
……いきなりカートリッジを使ってまでして、ラケーテンハンマーを使うのって、絶対に私がいるからですよねこれ。しかも手加減をしているような感じではありませんし……
とりあえず私はバリアジャケットに変身している暇な時間はなかったため、とりあえずプロテクションをはって後ろにいるフェイトちゃんを守るようにしました。
今の私ならばヴィータちゃんのラケーテンハンマーを受けても防ぎきれるほどの力はありますから、防いでいる間に私はフェイトちゃんに話しかけます。
「フェイトちゃん、私が防いでいる間に移動してください!!」
「どうして!? 一緒に戦えば――」
「こんな大がかりな結界を一人だけだと思いますか!? ここは私が担当しますからフェイトちゃんは他の人をさがしてください――っ!!」
「分かったっ!!」
フェイトちゃんはその場から移動し私の後ろへと走り出します。
それを見届け、フェイトちゃんの姿が居なくなるとヴィータちゃんの方へ顔を戻します。
「突然の襲撃とか、一体どういうこと?《いきなり本気ですか!?》」
「うっせぇ!! さっさとぶち抜かれろっ!!《相手がなのはだと分かっていたからな。それにいきなり本気だしたのは、なのはに勝つためだっ!!》」
……うん、要するにどうせ私と戦うなら本気を出すということなんでしょうね。こうなるとデバイス起動なしにプロテクションをはったとしても保てるかどうか……
そう思って私は一度ヴィータちゃんと距離を取ってデバイスを起動させようと考えたのですけど、距離を取るとなるとプロテクションを解除して避けなければならないために方法は一つしかありませんでした。
私はプロテクションをしながらも、空いている左手を使ってヴィータちゃんにバインドを発動させ、一時的にヴィータちゃんの行動を止めるようにします。
「なっ!?」
こんな状態でバインドを仕掛けてくるとは思っていなかったのか、ヴィータちゃんは突然のことに驚きますけども、すぐさまバインドを開場するような動きを見せます。ちなみにラケーテンハンマーを使って振り下している状態でバインドしているために、両手でデバイスで持ちながら動けない状態なために少し笑えるような姿になっていて、私は内心笑っていました。
とにかくこの場から離れるためにプロテクションを解除して、一度ヴィータちゃんから距離を取ります。そして私はデバイスを取り出してバリアジャケットに変身しようとしたのですが……
「……あれ? レイジングハートがないっ!?」
想定外の事態が発生して、レイジングハートを持ってきていないことに今更ながら気付きました。
つか、レイジングハートどこに置いていましたっけ? 最近はレイジングハートにアリサちゃんたちの練習を手伝っていたりはしたのですけど……あ。
「……アリサちゃんに預かっていて返してもらうの忘れてました」
「……おまえアホだろ」
何という失態。しかもバインドを解除し終えていたヴィータにまで言われてしまうとは。一昨日までは荷物運びを手伝ってもらった後にアリサちゃんから返してもらう予定でしたのに、すっかり忘れてましたね。
今から向こうに転移することはどう見てもおかしいですし、フェイシングハートを使うと後々面倒になりますからね…… 一応、管理局側にはフェイシングハートを使った姿は見えていないはずですから、そこについては大丈夫なんですけども。
「デバイスがないことは仕方ないので、デバイスなしでいきますか」
「なんか釈然としないが、本気で行かせてもらうぜ!!」
その直後、ヴィータちゃんは先ほどと同じように私に突っ込んできました。
ラケーテンフォルムのままだったので、またしても同じような攻撃をしてくるのかと私は考え、ついヴィータちゃんに言ってしまいます。
「同じような攻撃パターンで通用すると思ってるの!?」
「同じような攻撃なのはかは、攻撃を受けてから聞くんだな!!」
カートリッジを一つ消費させ、噴射口から炎を吹き出しながら私へと突っ込んできます。
これと言って何も変わりがないじゃないと私は思い、私は先ほどと同じように防ぐように行動をしようとしますが、予想もしていなかった行動をしてくるのでした。
〈Gigantform〉
「なっ!?」
ラケーテンハンマーが来ると思って構えていたら、突然フォームを変えてきたためにさすがにどうしようもない状態になりました。さらにいえば、噴射口から炎を噴射させていたため、そのスピードも付いて私に向かってきており、避けようにも防ごうにも難しい状態になっていました。
相手の魔法を知り尽くしているということがある意味欠点となり、さらに言えばレイジングハートがないという失態が重なったために、私にはどうしようもなくなっていました。
「轟天爆砕! ギガントシュラーク――――っ!!!!」
その言葉を聞いたときには、すでに左側にかなり近づいており、何とかしてプロテクションをはろうと急ぎますけども間に合わずにそのまま直撃を食らいます。そのまま近くにあったビルへと直撃し、そのビルを貫通させてさらに後ろの建物へとぶつかり、かなり大きな凹みを作って止まります。
バリアジャケットすら着込んでいない状態でまともに受けてしまったために、ヴィータちゃんが非殺傷設定であろうともかなりの大ダメージを受けてしまい、体も当分は動けない状態でありましたが、正直意識が残っていることすら驚いていました。
「あれ、防がれると思ったのにまともの食らったか?」
自分がやった事なのにもかかわらず、ヴィータちゃんは目の前の出来事に思わず驚いているような感じの事を言います。多分私の実力ならば防がれるのだろうと思ったのでしょうけども、レイジングハートがなく、しかもフェイシングハートを事情により使うことができない状態で、あんなの受けたら誰だって防ぐことなんて無理です。ラケーテンハンマー並みのスピードで迫ってきて、しかも不意打ちに近いですからどうしろと。
「あー、これ一応蒐集していいのか?」
右手で頬を掻きながらも、ヴィータちゃんは私に近づいていきます。
一応、私はここで負ける予定ではあったのですけど、あまりにも戦ってからすぐなこともあってか、ヴィータちゃんはどうすればいいのかよくわかっていない状態でした。
予定では、ザフィーラさんとヴィータちゃんの二人で戦い、もし私が勝ったとしても私の魔力を徴収してもらう予定でしたが、私がレイジングハートを忘れたおかげで思った以上に早く終わってしまいました。
「まぁ、元々なのはのリンカーコアは徴収する予定だったから、これでいいのか? とにかく、闇の書を蒐集するからな」
それは別にかまわないのですけど、なんかこれはお互いに納得のいく結果ではないですよね。
それからヴィータちゃんは闇の書を自分の手に出し、私のリンカーコアから魔力を蒐集していきます。
「ぐっ、あっ」
これを味わうのは二度目ですけど、さすがに慣れろとか無理です。かなりの痛みが胸からかなりきますし、思わず声も出てしまいました。
私の魔力量は他に比べて多いため、蒐集する時間も長くてその間の長いため余計に辛い状態でした。さすがに蒐集し終えたら意識なくしそうなレベルではあるので、終わったら意識を失うのだろうと感じて今いましたが。
「……分かっていたとはいえ、なのはだけでかなりのページ数を埋められたな」
「うぅ……」
ようやく私の蒐集が終わり、ヴィータちゃんは埋められたページ数を見て驚いているような顔をしていた。しかも前に蒐集された時より、もしかしたら魔力量は増えている可能性があるため、ページ数が増えていればなおさら驚きを隠せないのかもしれませんけども。
そして、その言葉が私が意識を失う直前に聞いた最後の言葉であったため、私はこのまま意識を失ってしうのでした――
魔法少女リリカルなのは博麗参異伝(仮) 予告編
序章
「あなた、見かけない人間ね。ひょっとして外の世界の人間?」
「……外の世界? ここは……どこですか?」
「ここは幻想郷。外の世界と隔離された世界よ。私の名前は八雲紫。あなたの名前は?」
「高町なのはです」
「それで、異変のせいでこの子は元の世界に戻れないというの?」
「その通りよ。まったく、異変の事に関してもそうだけども、死して尚も面倒な人間だと思わなかったわ」
「本でしか知らないけど、紫がそのように言うということは生きているときも大変だったということね……」
「なのは、その能力どうしたの!?」
「よくわかんないけど、この世界に来てから少しずつ使えるようになって……」
「高町なのは……あの子はかなりの才能を持っている。もし博麗の巫女後継者である博麗霊夢がいなく、幻想郷の人間ならば博麗の巫女になりえた存在かもしれないわ」
「博麗の巫女である貴方そのようなこと言うなんてね。|御嶺《みれい》が認めることなんて天変地異でも起こるのではないかしら?」
「天変地異なら現在進行形で起こっているでしょ。それに、本当に才能があるから褒めたのよ。だからこそ、あの子は幻想郷にいる間は誰かが見ていないと悪いことにつかわれかねない。例えば現在の異変を起こしている奴とか」
「それは要するに、今まで通り私が育てろと言っているのかしら?」
「私は霊夢で大変だもの。他にあてがあると思って? というか、今まで暮らしていたのだから紫が一番適役でしょう?」
「それはそうだけど……」
「というか、そのために私をここに呼び出したんじゃなくて?」
「ってなわけで、なのはが能力の理解と剣術を取得するために練習をするわよ」
「紫さん、突然どうしたのです?」
「あなたの能力は見た限りだと私と似た能力……だからこそ危険で、他人よりも正確に使いこなせないといけないのよ。剣術についてはなのはの家族から考えてね」
「……そっちはどうなの?」
「もう毎日が大変なの。霊夢ちゃんは?」
「こっちもよ……後継者だからって毎日が大変よ」
「二人とも大変なんだな。かという私も魔法を覚えるので大変なんだけど」
「さてと、子供たちのためにもそろそろこの異変を解決しないといけないわね」
「そうね。今回の異変に関しては、私が関係している異変でもあるから――」
「じゃあ、紫さん。たまに会いに来ますけど、私は帰りますね」
「えぇ、いつでも私は幻想郷で待っているから――」
第一章 無印編
「これは……フェレット?」
「あなたには、魔法の素質があります」
「……え、魔法?」
「……こちらの世界にも魔法というものは存在して、次元世界という別の世界というものも存在している。 今度紫さんに会いに行って聞いてみようかな。幻想郷を作った本人なんだから世界の事も知っていると思いますし」
「まさかあなたが、外の世界の魔法にも才能があるなんて……」
「その言い草からして、別の世界があったことももしかして知ってました?」
「どうして、あなたはジュエルシードを集めているの?」
「…………」
「時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだっ!!」
「いくよフェイトちゃん。ジュエルシードを賭けた最初で最後の本気の勝負を!!」
「プレシア・テスタロッサ。自分の娘、アリシア・テスタロッサを救う可能性があると言ったらどうします?」
「貴方は……何者?」
「名前で呼んで。そうしたら友達になれるから――」
「フェイトちゃん、裁判が終わったらまた会おうね」
第二章 A's編
「一体だれなの!? 突然私に襲ってきたりなんかして」
「うっせぇ!! てめぇはさっさと私に負ければいいんだ!!」
「ロストロギア……闇の書」
「まぁ、そんな感じでまた外の世界で巻き込まれちゃって……」
「それって、プログラムでできているんだよね?」
「え、紫さん。急にどうしたの?」
「なのはさん、その話本当なの?」
「はい。そのように言ってましたし、本当に闇の書のプログラムを書き換えられるかもしれません」
「お願いだから、話を聞いて!!」
「そんなうまい話があるわけねぇだろうが!!」
「この人が、八雲紫さんです」
「初めまして、八雲紫と申します」
「リンディ・ハラオウンです。早速ですが、この前なのはさんから聞かれたことについてなんですが――」
「闇の書は、私が頂いていきますわね」
「うわー なんか悪役っぽい」(小声)
「それで、私がこっそりとはやてちゃんの家に帰せばいいの?」
「そういうこと。まぁ見つかったとしても、もう闇の書としてのバグはすべて取り除いたから平気でしょうし、この事件はこれで一件落着よ」
「ほんま、私のためにがんばってくれてありがとうな」
第三章 他世界渡航編(プロット未定)
第四章 幻想異変編 前編
紅魔郷(紅霧異変)
「行くわよ魔理沙、なのは」
「おう」
「さっさと解決して、いつも通りの幻想郷にもどそうっか」
「あなたは食べてもいい人類?」
「悪いけど、こんなところで時間つぶしている場合じゃないのよ」
「ここの門番のようだね」
「ならさっさとぶっとばしていくまでだぜ」
「……でもよく見ると寝てない?」
「こんな門番で大丈夫なの……?」
「すげぇ本の量だぜ。あとで貰って行こう」
「魔理沙ちゃん、勝手に本を持っていっちゃだめだよ」
「その白いのの言うとおりだわ。勝手に私の本を持っていかないでくれるかしら?」
「……霊夢ちゃんと魔理沙ちゃんはここのご主人様のところへ向かって」
「どうしたのなのは? なんか感じたの?」
「ちょっと下の方からね。それを確認しに行こうかなと思って」
「待ちなさいそこの白いの。あなた、どこ行くつもりなの?」
「なのはってさっき名前を名乗ったのだけどな。とりあえず私は下へと向かうから」
「……なるほど。違和感を感じ取ったのはこの子からということね」
「あなた……誰?」
妖々夢(春雪異変)
「それにしても、異変だというのになのははどこ行ったんだぜ?」
「知らないわよ。とにかくなのはを待っているわけにもいかないから、今回は私と魔理沙と咲夜の三人で解決するわよ」
「しばらくぶりね。霊夢」
「……誰?」
「幽々子様の邪魔をする者は通すわけにはいきません!!」
「なら、力ずくでとおってやるぜ」
「あれ、妖夢相手に意外と速かったね」
「な、なのは? どうしてここに!?」
「ちょっとしたアルバイト。だから、この異変を解決させるわけにはいかないの!!」
「西行妖が満開にさせるまでは、邪魔をさせるわけにはいかないのよ!!」
「あなたね、妖夢が言った暴れまわっているのは」
「悪いけど、あなた使い手に会わないといけないからどいてくれる?」
「それは無理だ。それに橙の敵も取らないといけないで」
「なのは、私を守るためにあの子たちと戦いなさい」
「分かっていますよ、紫さん」
「なに、またなのはは私たちの邪魔するというのかしら?」
「前回はアルバイトでしたが、今回は紫さんの命ですので」
「なるほど、なのはが育ててもらっていた親でもあるからというわけか」
「そういうこと。だからあの時よりも本気を出すんだからっ!!」
「なのはまで負けちゃったらさすがに私が出なくちゃね」
「さっさと、冥界の境界を引き直させてもらうぜ!!」
永夜抄(永夜異変)
「お前達か。こんな真夜中に里を襲おうとする奴は」
「私たちは別に人を襲おうとしているわけじゃないのだけどね」
「私たちは月の異常を止めに来ただけよ」
「そういって騙して里を襲おうとしているのだろう!?」
「……まぁ、人里を隠しているのはあなたのせいらしいから、今ここで解決してあげる」
「やはりそう言って襲うつもりではないか!!」
「で、なんで魔理沙ちゃんがわしたちの邪魔をするわけ?」
「どうせ夜を止めているのはそこのお前なんだろう?」
「確かに夜を止めているのは紫さんだけど、これにはわけがあるの」
「ならさっさと夜を終わらせるまでだぜ!!」
「話を聴いてってば!!」
「やっぱり、今回の異変は永遠亭。っていうことは異変を起こしたのは永琳でいいのかな? 鈴仙?」
「えぇ、だけどこの異変を止めるわけにはいかないの」
「どうせ輝夜のためなんでしょ? 異変の理由がわかっているならこそ余計に止める必要があるのよ」
「で、とりあえず異変の原因は永琳なんですよね?」
「まぁ、そうではあるわね。輝夜に何もしなければ別にいいわよ」
「異変解決したらこちらとしては構わないわよ。まぁ、倒さないといけないのはいけないのでしょうけど」
「その通りよ。異変を解決させたいなら私を倒してみなさい!!」
花映塚(六十年周期の大結界異変)〔やるかどうか考え中……〕
第五章 STS編
「どういうことですか紫さん。外の世界で異変っぽいものが起きてるって?」
「詳しくは私も分からないわ。だから今すぐ妖夢と共に確認してきてほしいの」
「どうして私なのですか?」
「幻想郷で知っている中で、一番頼みやすそうだったから。巫女が外の世界に行くのもどうかと思ったし、魔理沙の場合は時空管理局に見つかった時にややこしくなるし。咲夜に関しては頼んだら後々面倒そうだし」
「……で、幽々子様の従者である私が一番頼みやすいと」
「そういうこと。それに妖夢はなのはとは昔からの仲でもあるのだからね」
「……どうせ断ったとしても、幽々子様には伝えてあるのでしょう。分かりました」
「あ、一応時空管理局には見つからないようにね。見つかったとしても、妖夢が半人半霊だと置いうことは隠しておくように」
「ん~妖怪がいない森の中はのどかで楽だね。幻想郷にある森と違って襲われえることも少ないだろうし」
「一応、目の前に妖怪がいるのですけどね。それに、妖怪ではなくても猛獣とかに襲われないと決まったわけではありませんし」
「それはまぁ、私と妖夢で簡単に倒せるでしょ?」
「……なんで、こんなところで戦闘が?」
「知りませんが、今は様子見しておいた方がよさそうですね。下手に動いたらなのはの魔法で気づかれてしまいそうですし」
「とかいうけど、なんかこちらの姿を見ている子が二人いるんだけど」
「えっ!? まさか普通に見つかったのですか!?」
「……隠れていなかったといえばそうだけども、とりあえずそんな感じのようだね」
「な、なのは? なんでこんなところにっ!?」
「にゃははは……どうするこれ?」
「なるようになれ、しかないんじゃないですか?」
「要するに、なのはちゃん達はあることを頼まれてそこにいたと?」
「詳細は言えないんだけどね」
「で、結局管理局側に少し協力する形で調査することになりましたと?」
「うん、見つかったからには不穏な動きをしているのは管理局にとって好ましくないからだってさ。なるべく自由に行動するにはこれが一番良いと思ってね。思うように行かなかったら一度幻想郷に戻って一人増援を貰うしかないけど」
「しばらくは、様子見というかんじですか」
「そうなるね。とりあえず妖夢の半霊には気を付けるようにしておかないといけないから、そこだけは気を付けておいてね」
「……で、確かに協力するとは言ったけども、なぜ私が教導することになってるの?」
「まぁ、細かいことはええやないか」
「全然細かくないのだけど……」
「今度からたまに君たちを教える事になった高町なのはさんや」
「高町なのはって、確かPT事件や闇の書の事件に手伝ったという?」
「まぁ、ティアナの言う通りやな。それじゃあなのはちゃん、軽い挨拶を頼むな」
「高町なのはです。魔法は砲撃型だけど、こう見えて剣術をしていたりします。みんなよろしくね」
『よろしくおねがいします!!』
「妖夢、久しぶりにあれやらない?」
「別にかまいませんが、場所とかは?」
「さっきはやてちゃんに許可取ってきたから、別に本気出しても大丈夫だよ」
「で、私たちの事をやるときは管理局員が同行すると?」
「ごめんねなのは。上からの命令でね……」
「……もしかして、闇の書の事件の時に紫さんが姿を現したのが余計に警戒している?」
「まぁ、そうんなところよ」
「やはり面倒ですね、組織というものは」
「はぁ……幽々子様がちゃんとご飯を食べているか心配です」
「それは正直同意するよ。野垂れ死んでいそうな想像が浮かんでしまうからね。暇あったら一度戻ります?」
「是非そうしましょう。いや、そうするべきです!!」
「相変わらず幽々子さんの事になると妖夢は心配で仕方ないんだね……」
「任務?」
「そうや、なのはちゃんは魔導師でもあるから是非とも手伝ってほしくてな……」
「まぁ、今日は特にすることもなかったから良いですけど……」
「……あなたたち、この攻撃はどういうことかな?」
「あ、これはなのはが切れましたか。切れた理由は私にも分かりますけども……」
「妖夢さん、それはどういうこと?」
「詳しくは言えませんけども一つだけ言っておきます。私たちは死に近いところにいるからこそ、あのような攻撃は正直許せません」
「よ、紫に頼まれてなのはと妖夢の手伝いに来たぜ」
『帰れ』
「ひどっ!?」
「で、結局妥当だったのが鈴仙しかいなかったという」
「あははは…… とりあえずこれからよろしくお願いします」
「といっても、鈴仙はまだ気づかれていないから私たちとは別行動なんだけどね」
「それで、この子は一体何なの?」
「ようわからへん。とりあえず押さないから誰かが育てないといけへんし」
「……嫌な予感がする」
「妖夢も? 今回は私たちは何もしなくていいって言ってたけど、この不穏な空気はなんなのかな?」
「……予想通りというかなんというか」
「まぁ、私たちは潜入を阻止するまで!!」
「なるほど。異変っぽく感じたのはそういうことか」
「はい。どうやら今回の原因は私たち側の異変であったようです。とはいっても、これをどうにかすることはできませんし、時間を先延ばしするしかないのですけど」
「だけど、これをこのまま放置しておくべきではないよね? 数年前に紫さんから詳しく聞いたけど、まさかまだ諦めていなかったとはね。どれだけ執念深いのですか」
「けども、この異変の発端である本人をどうにかする方法もない。できなくはないのですけど、それは封印を解いてしまうことになってしまうために現状維持しかできない」
「とにかく、これで私たちの役目は終了ですね」
「それじゃあ、私たちは幻想郷に帰りましょうか。そのまえに、機動六課に一言伝えておかないといけないですけどね」
第六章 幻想異変編 後編
風神録
「まさか、あなたに会うとは思わなかったよ……早苗」
「お久しぶりです。なのはさん」
「……で、寝ている間に私を誘拐したと」
「はい。でも、誘拐するときになのはさんの近くに寝ていた方が気づきましたけども、なんもしてきませんでしたよ」
「……紫さん、後でぶん殴る」
「で、なのはが最近出没した山の神社になのはが誘拐されたと」
「そうよ、どうやら外の世界の時の知り合いらしくてね」
「……なんで苛立ってるんだ?」
「別になんでも。ただ勝手に表れてなのはを勝手に誘拐したことに気に食わないだけよ」
「それは霊夢に同意します」
「うぉ!? 妖夢いつからここに居た!?」
「ついさっきです」
「あー、もう霊夢と妖夢の二人で行って来い。今回は別に異変というわけわけでもないだろうから、二人で大丈夫だろう?」
「……珍しいね。魔理沙がそんなこと言うなんて」
(いや、単純にお前ら二人と一緒に行くのが怖いだけなんだが……)
「さ、早苗? さっきから私にむける視線が怖いのですけど」
「いえ、よくよく考えたらなのはさん動けないのですよね。誘拐するだけでしたけども今のなのはさんは何もできない状態……」
「ちょ、すごく嫌な予感がするのですけど!?」
「別になのはさんは怖がる必要ないですよ。私に体を預けてください」
「そんなにやけた顔で預けられるか!!」
「え、えーと……貴方たちさっきから怖いのですけど……」
「……ねぇ文。あんたも私たちの邪魔をするの?」
「わ、私は侵入者の報告を受けてきたのですけど……」
「それって私たちの事ですよね? 邪魔するなら容赦するつもりはない」
「あやややや。貴方たち落ち着きましょ……ね?」
「すまないね、早苗が勝手に誘拐してしまって」
「……別にいいですよ神奈子さんに諏訪子さん。昔から早苗は私に対してとんでもない行動をとりますし」
「貴方も、よくあんな早苗と付き合えたね……」
「貴方たち神様仕えている巫女にそんなこと言いますか」
「あら、私のほうから出向こうと思いましたのに、そちらから来ましたか」
「そんなことより、なのはを返しなさい!!」
「それはできません。これからなのはさんは私と一緒に暮らすのですから!!」
「なのはを返しなさい!!」
「あー、別に私としてはなのはを返してもいいのだが、様子を見る限りなのはを返さずにいればそちらの神社の譲渡をしてくれそうだからな」
「それは早苗が来た時に言ったはずよ。あとそれとこれは話が別だし、参拝客の事ならば私一人でなんとかする!!」
「なら交渉決別だな。それと、神社は巫女の為にあるのではない。神様への信仰あっての神社。そこをはき違えてはならない!!」
地霊殿
「要するに、霊夢と魔理沙にも行かせるけど私は能力で地霊殿の主に先に会いにいって事情を聞いてきてほしいと」
「異変解決するのは二人に任せられるけど、今回に関してはちょっと気になることがあってね」
「分かりました。でも、連絡とかはどうすれば?」
「あなたが持っているデバイスを少しいじってそこから交信できる様にしてあるわ」
「さっきデバイスを借りた理由はそれ?」
「そういうこと」
「ここね、地霊殿というところは」
『あ、言い忘れてたけど、地霊殿の主には気を付けてね。心読まれるから』
「え、それどういうこと?」
「それで、間欠泉と共にあふれ出た怨霊の原因を探していると?」
「本当に心が読めるんですね……」
「とにかく、間欠泉のことならば私のペットの管轄ね。中庭を開けるから、そこから地下深く潜れます」
「で、あなたが間欠泉を出したっていうことでいいのかな?」
「もしかして、間欠泉を止めにきたのですか?」
「いや、それについては私の目的じゃないからね。あなたがどうして間欠泉を出すようなことをしたのかという理由が知りたいだけ」
「ある神様に力を貰ったの。その力のおかげで間欠泉も止められなくなったの」
「なるほど……紫さん、これでいいですか」
『えぇ、何となく力を授けた神様が私も理解したわ』
「ってなわけで、守矢神社に来たのだけども……」
「なのはさん!! 私に会いに来てくれたのですか!!」
「早苗の事、すっかり忘れてた……」
星蓮船〔なのは関わる可能性ないので飛ばすかも……〕
神霊廟〔やれないことはないけど、内容全く決まってない〕
輝針城〔内容による〕
最終章 博麗大異変編〔最終章を書いてましたけど、さすがにどうかと思って消しました〕
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新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。
任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。
なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!!
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