No.608549

真・恋姫†無双 帰ってきた一刀に言わせたい事 1話

いつの間にか復活しました。

復活するに当たり他の作者様の作品を読ませていただいて気付いた事を一刀君にさせたく思い2~3話の短編を書くことにしました。

2013-08-14 10:31:11 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:6467   閲覧ユーザー数:5576

「さようなら・・・誇り高き王」

 

  いや、やめて

 

「さようなら・・・寂しがり屋の女の子

 

 

 いやよ、いや  消えないで

 

「愛していたよ、華琳」

 

 カズト・・・カズトー!!!

 

ガバッ

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・また見てしまったのね・・・一刀」

 

・・・あれから三年

 

それは曹孟徳がすべてを手に入れてから

 

そして

 

華琳という少女が最も愛しい者を喪ってから

 

悪夢から覚めた華琳がぼぉーっとしていると扉をたたく音が聞こえた。

 

「「失礼します華琳様、そろそろ御支度のほうを・・・」」

 

部屋に入ってきた秋蘭と桂花は華琳を見て動きを止めた。

 

「・・・・・・またご覧になってしまわれたのですね。沙和を呼んできます。後は頼んだ桂花」

 

秋蘭の言葉に桂花は無言で頷き、それを確認した秋蘭は部屋を後にした。

 

「・・・そういえば今日からだったわね。ごめんなさい桂花」

 

「いいえ・・・今日は一段と酷いみたいですよ華琳様。大丈夫ですか?」

 

「・・・・・・そうかしら?鏡ある?」

 

華琳に聞かれた桂花はすぐさま鏡を渡した。

鏡を受け取った華琳は自分の顔を見ると呆れたように笑い

 

「・・・ふふ、本当に酷い顔だこと」

 

そう自分の顔を笑った華琳とそれを黙ってみていた桂花の二人はその後、秋蘭が沙和を連れて来るまで一言もしゃべらなかった。

「・・・・・・はいっ、これで完成なの」

 

「有難う沙和、無理を頼んでしまったわね」

 

「別に大丈夫なの。華琳様の御化粧をさせて頂いたなんてむしろ光栄な事なの!!・・・・・・それに華琳様だけじゃないの」

 

「・・・そう」

 

華琳の化粧を終えた沙和は明るく振舞っていたが次第に影を落としていった。

その様子にまた部屋が静かになった。

しばらくすると桂花が何か決意したような表情を浮かべて

 

「実は華琳様にご報告したい事が・・・重要とまでは言いませんが時期的に・・・」

 

「なにかあったのかしら桂花?」

 

「はい、実は・・・恐らく先ほどまでの華琳様もと思いますが皆が夢を見たらしいのです。一刀との別れを「あの日」に華琳様が見た一刀が消える夢を。まるで自分がその場にいたような夢・・・悪夢を」

 

「・・・それはあなたもなの?」

 

「・・・はい、実はここ1週間ほど毎日。秋蘭と沙和も同じようです」

 

桂花の言葉に二人も静かに頷いた。

 

「・・・いやな感じね、何かの前触れかしら?」

 

「・・・隊長が帰ってくるとかならいいのに・・・・・はっ、ごめんなさいなの」

 

「謝る事は無い、皆も同じ思いだろう・・・華琳様そろそろ」

 

「そうね、三国会議に遅れるわけには行かないわね。今年は我ら魏が開催国なのだから」

 

「「「はい(なの)」」」

華琳達は初日の懇親会の会場へとやってきた。

すでに華琳達以外は集まっているようだ。

 

「おはようございます華琳さん」

 

「おはよう華琳。少し遅いんじゃない?」

 

華琳がやってきたのを確認した桃香と雪蓮が話しかけてきた。

 

「ごめんなさいね、少し目覚めが悪かったのよ。貴方達と違って仕事の疲れが残ってしまったのかしら?」

 

華琳が発した冗談に二人は何か思い当たる事でもあったのか「また後で」といってそそくさとその場を後にした。

それを見た華琳は「はぁ、まったくあの二人は」といって呆れていた。

 

それから華琳の化粧(隈や泣き後を隠す)には誰も気付かずに懇親会が滞りなく進んでいると

 

「あっ、おかあさん。ながれぼしだよ」

 

「あら、本当ね。昼間に見えるなんて珍しいわね」

 

という璃々と紫苑の会話を聞いた魏の全員が一斉に空を見上げると確かに流星が見えた。

 

「・・・まさかカズ「のう七乃、あの流星このままじゃとここに落ちるのじゃないかの?」えっ?」

 

誰かは分からないが流星の正体を口にしようとした時に美羽が放った言葉に今度はその場の全員が空を見上げた。

 

そしてその流星はたしかにこちらに向かって落ちてきていた。

それに気付いた皆が慌てる中

 

華琳と秋蘭はじっと流星を凝視していた。

そしてきづいた。

「「!?」」

 

「秋蘭!!」

 

「はっ!!皆落ち着け、姉者、皆受け止めるぞ」

 

「秋蘭!?何を言ってる??そんな事いくら私でも無理だとわか「帰ってきたんだ!!」なに!?」

 

秋蘭の言葉に皆が驚き春蘭の否の言葉を秋蘭がさえぎった言葉に魏の皆が驚愕の表情を浮かべ三度空を見上げた。

 

そして聞こえてきた。

 

「I can fly!!  華琳・春蘭・秋蘭・桂花・季衣・凪・沙和・真桜・流琉・天和・地和・人和・霞・風・稟!!俺戻ってこれたよ!!!そしてとりあえず助けてくれ!!!!」

 

「「「一刀!?」」」

 

「そなあほなことあるか!?受け止めるで!!皆てつだうんや」

 

「「「はい(なの)」」」

 

「「「隊長が(お兄さんが)(兄さまが)帰っていた!!!」」」

 

流星の正体が「北郷一刀」だと分かった皆が受け止めようと構え

そして

 

ズドォォォン!!!!

 

辺りに轟音が響いた。

 

「痛たたたたっ、たく貂蝉のやつ他に方法は無かったのかよ」

 

皆を下敷きにした一刀が起き上がった。

それを見た魏の皆は文句一ついわず目に涙を浮かべていた。

そして一刀も涙を流しながら

 

「皆、帰ってこれたよ。・・・ただいま」

 

一刀のその言葉に魏の皆は一斉に一刀に飛びついた。

 

 

その様子を少し遠くから見ていたものが

 

「へぇ、彼が北郷一刀・・・天の御使いね・・・」

 

 

後書き

 

復活してました。

色々な作品を読んでるうちに気付いたというか思うことがありそれを一刀君にさせたく思ったので2~3話の短編を書くことにしました。

 

なので次からが私の本当に書きたい事になるのですがそれは次回のお楽しみという事で。

よろしくおねがいします。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
39
5

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択