No.604461

恋姫無双 ~~紅と蒼の悪魔~~ 3-1話

morikyouさん

この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」の二次創作です。
作者の妄想成分が過分に含まれているので、ご覧になる際はこのことを頭の片隅にでも置いておいていただけたら幸いです。

2013-08-03 03:51:40 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:4715   閲覧ユーザー数:4362

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注、この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」を私の個人的妄想により都合よく改変しております。

詳しくは1話を参照してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注!

ここからの話は、三国の騒乱が終わってから貂蝉達が外史に降り立つまでの話となっています。

そのため、三国の武将たちは仲がよくなっております。

ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま~、仕事終わらせてきたぞ」

「ああ、お疲れ様」

 

ここは洛陽の大通りに面したある店。

ダンテは上半身裸で店に入ってきたが、バージルは気にせずに返事をしていた。

 

「お帰りなさい、兄様、ってきゃあ!な、なんで裸なんですか!!」

 

むしろ、店の奥から顔を出した流琉の方が直視して顔を赤くしているくらいだった。

すると、

 

「おーおー、相変わらず可愛いやっちゃなあ」

「言ってやるな霞。むしろ、平然としてるあいつらのほうがおかしいんだ」

「………ただいま」

 

ダンテの後方、つまり店の入り口から霞、華雄、恋が入ってきた。

さらに、

 

「お、おかえりなさい」

「まったく、少しは恥じらいって物を持ちなさいよね!」

「そう言いながら、詠だってあいつの裸を凝視してるのです!」

「ふむ、あれが男の裸体というやつか…」

「わ~わ~!な、何を言ってるのよ!っていうか、協様も駄目ですよ!」

 

流琉と入れ替わるように、店のほうからも月、詠、ねね、さらには協の姿まで出てきたのである。

 

実は、ダンテたちは三国の騒乱にはまるで興味がなく、反董卓連合が終結してしまった後、仕事もなくどうしようか迷っていた。

董卓軍に残ることも考えていたのだが、イマイチ二人には自分が軍を率いている姿が想像できなかったので、この先について考えていたところ、協に

 

「せっかく助けてもらったのだから、何か御礼をしたい。何か願いはあるか?」

 

と聞かれ、バージルが

 

「なら、自分たちの店を持ちたい。どうせならこの世界で自分たちがどこまで出来るかを試すいい機会だ」

 

と、返答。それを聞いた協が、自身の権限をフル活用して、洛陽の大通りという一等地に店を持たせたのである。

 

さらに、協自体はもう権力に興味はなかったため、自身の禁軍をすべて解散させていたのだが、肝心の将たちの行き場が無かったため、ダンテが

 

「なら、うちで働いてみるか?」

 

と誘いをかけてみたところ、全員があっさりと承諾。

これにはバージルも少し驚いていたみたいだが、三人いわく

 

「ついていったら戦うよりも面白そう」

 

とのことだった。

 

自身の部隊は、彼女たちが責任もって彼らが望んだ国へ送り、自由になってから正式に従業員となった。

 

さらにさらに、三国の騒乱終了後引継ぎなどでしばらくてんやわんやも大騒ぎであったのだが、全て落ち着きようやく協の皇帝としての仕事も全て終わった後、突然ダンテたちの店に月、詠、ねねと一緒に転がり込んできて、

 

「ここで、働かせて欲しい!」

 

と懇願。いったい何事かと思えば、皇帝としての重圧から解放され、何か新しいことがしたいと思ったのだが思い浮かばず、同じころに後任に仕事の引継ぎなどを終えていた月たちと暇を持て余していてお茶を飲んでいたところ、ねねが

 

「なら、恋どののところへいきましょうなのです!」

 

と、提案。

時折、霞などが話に来てくれて元々興味があった協はすぐに賛成。月も割りと乗り気であったため、少々渋っていた詠を強引に引っ張りここまできたのだという。

 

もともと、バージルは当初の通り、飲食店でも経営出来れば良いなあとでも考えていたのだが、やたら戦闘力の高い+頭のよい集団が出来上がってしまったため、ダンテが二階で元々の自分の仕事である何でも屋を再開。

 

こうして、洛陽に三国一の戦闘力を誇る飲食店兼何でも屋が誕生したのだった。

ちなみに、元々ダンテは週休六日をモットーにしていたが、詠に「真面目に働け!」

と雷を落とされてしまったため、自身の仕事がないときは給仕として下で働いている。

霞たちも最初は渋っていたのだが、意外に性にあっていたようで最近では動きも板についてきて、洛陽中の評判を呼ぶ一因となっていたりする。

 

 

 

「しっかし、最近は忙しいな。休む暇がねえ」

「仕方ないだろう、戦乱も終わり、ようやく復興に力が入り始めたんだ。俺達のようなやつらは向こうからすれば、まさにうってつけだからな」

 

ダンテがぼやくと、バージルはため息をつきつつ答えた。

 

先ほどまで、ダンテたちは霞たちと一緒に洛陽郊外の森へ行き、伐採作業の手伝いをしてきたのだ。

正直、三国に名を轟かせている猛将達がこんなことしてて良いのか、という感じではあるが、彼女たちからすれば修行の一環となっているので気にしていない。

そう、三人はあれからもずっとダンテたちに教えを請い、二人も結構ノリノリで教えているため、武の方もメキメキと上達しているのだった。

木を切る際も、その上達した武を遺憾なく発揮しているため、他の作業員たちが呆然としている中、常人なら十人がかりで三日はかかるであろう量をわずか一日で終わらせてしまい、早々に帰ってきたのである。

 

 

当然、彼女たちがこれくらいで疲れるわけもなく、今も城の練兵場で鍛錬をしているだろう。

 

と二人が談笑していると、

 

「お邪魔するわよ」

 

という言葉とともに、女性が三人入ってきた。

 

「あんたらか、今うちは休業中だぜ」

「わかってるわよ、今日はご飯食べにきたの」

 

そう答えるのは曹操こと華琳、後ろにいたのは夏候惇こと春蘭と夏候淵こと秋蘭だった。

 

「わかった。いつものでいいんだな」

「ええ、それでお願いするわ」

 

短いやり取りの後、バージルが厨房に入りその場にはダンテと三人が残される。

と、

 

「ダンテ、食い終わったら練兵場へ行くぞ!」

「は?」

 

春蘭がダンテにいきなりそう言った。

 

「なんでまた?」

「決まっている、今度こそ貴様に勝つためだ!」

 

当然のように春蘭は言う。

 

「…なんとかしてくれ、俺は仕事帰りで疲れてるんだが」

「無理ね」

「すまんが、ああなった姉者は止められん。あれはあれで可愛いんだがな」

 

思わず華琳達に助けを求めたが、届かず。

結局、なし崩し的にダンテはついでにバージルも引き込んで練兵場に行くことになった。

 

 

 

練兵所につくと、まさに霞対華雄の勝負が着く所だった。

 

「はっ!」

「甘い!」

 

新しく習得したダッシュを使い懐にもぐりこもうとした霞を華雄は反射的にはじき返そうとしていたが

 

「そっちこそ甘いで!」

 

霞は、持っていた飛龍偃月刀を地面にたたきつけ、勢いで華雄を飛び越えると華雄が振り返る前に首筋に突きつけた。

 

「…そこまで」

 

審判をしていた恋がそう告げると

 

「ちっ、今回はいけると思ったんだが…」

「いや~危なかったわ。見えてたんか?」

「まあな、普段ダンテたちのを見てればわずかにだが捕らえられるようにはなったな」

 

と二人は武器を下ろしてそう言いあった。

 

「…姉者、今の見えたか?」

「…いや、一瞬で間合いをつめたとこまでは見えたがその後の動きまでは捉えられん」

 

春蘭と秋蘭は二人で今の動きについて話し合っていた。

 

「だいぶ、上達したみたいだな」

「ダンテ!あんたらも鍛錬かいな?」

「いや、あいつらに引っ張られてな」

「…俺はお前に引っ張られたんだがな」

 

ダンテ達が来たことに気づいた霞が話しかけると二人はそう答えた。

 

「あ~、まあご愁傷様というておくわ」

「ったく、毎度こういう目にあうんだが、やっぱり女運悪りいのかね?」

「こんな美人捕まえといてよういうわ。うち泣いてしまいそう」

「…大丈夫?」

 

霞がダンテの発言を聞いて泣き真似をすると、恋がそっと霞に寄り添っていた。

 

「はぁ~。全くメンドクセェなあ」

「…半分は自業自得だがな」

 

ダンテが空を仰いで言うと、バージルがそう言った。

 

「おい、ダンテ!さっさと始めるぞ!」

 

いつの間にやら準備を終えていた春蘭がそういって武器を振り回しているのをみてダンテは

 

「やっぱ、ツイテねえよな…」

 

と、もう一度ため息をついた。

 

 

 

「うわぁ…」

 

二人の手合わせを見ていた霞はつぶやいた。

 

あの後、手合わせを始めた二人だが、ダンテが春蘭を一方的にフルボッコにしてしまったのだ。

もちろん手加減はしているし春蘭も丈夫であるため、すぐに再戦を挑み、そしてまた弾き飛ばされる。その繰り返しを十回以上見せられればそうも言いたくなるというものだ。

 

「ううっ…」

「おいおい、大丈夫か?」

 

流石にやりすぎたことに気づいたのか、何度目かの吹き飛ばしの後蹲って泣き出してしまった春蘭にダンテが声をかけた。

 

「…こうなることはわかってただろうに」

「バージル兄様、わかってたとはどういうことですか?」

 

着いてきていた流琉がバージルに聞いた。

 

「春蘭はダンテに勝てるわけがないとわかっていただろう。それでも力の差を知りたかったのだろうよ。まあ、自分の想像以上に遠かったからああなってるのだろうが」

 

そういうと、バージルはその場から急に姿を消して、ダンテのそばに移動し

 

「まったく、少しは手加減したらどうだ?」

「向こうが突っかかってきたんだろうが、それに何回やったと思ってる」

 

そうダンテにいったがダンテは心外だという表情でそう返事をした。

 

「そうよ、うちの春蘭をあまりいじめないでくれるかしら?」

「お前までそんなことをいうのか」

「ふふっ、冗談よ」

 

春蘭のそばによっていた華琳がそういって笑った。

 

「秋蘭、春蘭の手当てを。大事はないと思うけど一応ね」

「はっ」

 

そういって二人を下がらせると、

 

「次は私とやってくれない?」

「ね、姉様!落ち着いてください!」

「次は、某とでござろう」

「星、誰もそんなこといってなかっただろう!」

 

いつの間にやら大集合していた武官達がこっちへ一斉に声をかけてきた。

 

「おいおい、こっちはいい加減疲れてるんだが」

「バージルは平気でしょ」

「…面倒なんだが」

「ア~ア~、聞こえないわね」

 

そういって強引に引っ張ろうとするのは孫策こと雪蓮。

後ろで孫権こと蓮華がとめようとしているがまるで意に介していない。

 

その後方では、趙雲こと星が関羽こと愛紗に説教を食らっている。

 

「まあ、落ち着きなさい。せっかくだし二人をあれに参加させればいいのよ」

「…ああ、それもそうね!」

 

何かを華琳が雪蓮に提案したところ、納得したようで少し落ち着いた。

 

「…アレ?なんだそりゃ?」

「さあな」

 

言われた二人は首をかしげている。

 

「…あ~、優勝は厳しそうやな~…」

「うむ、だがいい機会だ。どれほど通じるかが試せる」

「…次は恋が勝つ」

 

ダンテたちの後ろで霞たちが何か納得したように話している。

 

「今度、三国鼎立一周年のお祭りをするのよ。それで天下一武道大会をやるの。それにあなた達も参加なさい、もちろん武将達の部にね」

「なんでだよ。俺達は仕事上準備にかかわってるはずなんだが?」

「そんなの、決まってるじゃない。あなた達に挑みたい子が大勢いるからよ。それに、民もあなた達の武は噂してるし」

「大丈夫よ、仕事ならあなた達には回さなくてもいいようにこちらがどうにかするわ。もちろん生活の保障もしてあげる」

 

華琳と雪蓮はダンテの逃げ道を塞ぐように言った。

 

「…俺達はしがない一般の民なんだが」

「はっ、一般の民が聞いて呆れるわ。うちの一番の剣を簡単に吹き飛ばしておいて一般はないわね」

 

苦し紛れにいったダンテの言葉を華琳は鼻で笑った。

 

結局、ダンテたちは(働かなくても生活できるということに)折れて武道会に参加することになった。

 

ちなみに、それを翌日聞かされた武将達は目を輝かせていたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

今回はいかがでしたか?

今回は、今の状況説明と次回以降の布石をばら撒きました。

しばらくは気楽に好き勝手書いていくことになります。

戦闘描写も増えそうです^^;

アンケートの拠点もちまちま書いていこうと思っているので、引き続き思いついたらコメントください。

それでは次回をお楽しみに!

 

 

 

 

 


 
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