No.604100

武器の御遣い

第拾陸話


8/4修正

2013-08-02 14:02:04 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1764   閲覧ユーザー数:1579

 

 

 

季衣「まずは僕が相手だ! 行くぞ!姉ちゃん!」

夏蘭・春蘭「「え? 馬謖は季衣の姉なのか?」」

 

 

季衣の発言で場違いな事を考える魏の猪コンビだった

 

 

季衣「いっくぞーーー!!」

『……来い!!』

 

 

季衣が岩打武反魔を投げると同時に迦楼羅は天龍牙刀を仕舞い、五形頭(げげつぶり)を取り出して投げ!岩打夢反魔にぶつけて相殺する

 

 

秋蘭「!! 季衣と同じ武器も持っているのか!」

 

 

迦楼羅は手早く五形頭を仕舞い、事始斯如(ことはじめかくのごとし)を取り出すと

 

 

季衣「えっ?」

『……まず一人。ゴメン、季衣』

 

 

迦楼羅は季衣の懐にもぐりこみ、腹部に事始斯如を打ち込む

 

 

季衣「かはっ」

 

 

事始斯如を初めとする超刀は見た目に反して殺傷能力は薄く、刃で攻撃しても切れないが、鈍器を薄くしたような物なので鳩尾に入り、季衣は気絶してしまう

 

 

夏蘭「季衣!! 貴様ー!」

琳璃「夏蘭! こいつ強いぞ! 一人じゃ無理だ!」

夏蘭「うるさい!」

 

 

夏蘭は琳璃の言葉に耳も貸さずに迦楼羅に突っ込む

 

 

迦楼羅も夏蘭に合わせて距離を詰める

 

 

夏蘭「そこだ!」

 

 

そう言って夏蘭は北斗餓狼を振りおろすが、迦楼羅はそれをスレスレのところで避けると、背後に控えさせている数珠玉を一列にして攻撃する

 

 

夏蘭「ちっ!」

 

 

夏蘭はその攻撃を転がるような形で避ける

 

 

琳璃「今度は我らの番んだ!」

琳華「滅の錆にしてくれる!」

 

 

次は琳璃と琳華が二人同時に斬り掛かる

 

 

『……甘い』

 

 

迦楼羅は眼前で無間を回転させるようにして二人の攻撃を防ぐ。すると何故か二人は迦楼羅の正面から飛び退く。すると

 

 

凪「皆さん!退いて下さい! ハァァァァァァァァァァ!!猛虎蹴撃!!!!!!!」

 

 

今度は凪が氣弾を撃つ

 

 

『! …氣弾には氣弾』

 

 

迦楼羅はそう言うと事始斯如と無間を仕舞い、斬月(初期Ver)を取り出して上段に構え

 

 

『……月牙…天衝……!』

 

 

振り下ろす。すると斬月から氣の斬撃が放たれる。それは凪の放った氣弾に当たると威力が同等だったのか、霧散する

 

 

凪「!? も、猛虎蹴撃が」

『……お前の氣弾は厄介だ。眠ってろ』

凪「!? ガッ!」

 

 

迦楼羅は斬月の柄を凪の鳩尾に入れ、気絶させる

 

 

沙和「あわわ! な、凪ちゃーん!」

真桜「凪ー!確りしぃや!」

 

 

真桜と沙和が凪に駆け寄ってくる。

 

 

迦楼羅はジャンプで元居た場所に戻り、斬月を仕舞って小豆長光を取り出して腰の位置で止める

 

 

秋蘭「馬謖。お前は確かに強い。だが、いつまでも時間が稼げるとは思うなよ」

『………数で勝てないのは充分わかってる。ここには俺しかいないから。………けど、来たければくればいい』

 

 

そう言うと迦楼羅は抜刀術の構えを取り

 

 

『馬幼常、仲間のためなら龍と成りて、敵陣を駆け抜ける!!』

 

 

叫びながら迦楼羅は常人なら一発で気絶するであろう覇王色の覇気を10人のみに向けて放つ

 

 

春蘭・秋蘭・夏蘭・琳璃・琳華の5人は迦楼羅の闘気に圧倒されて思うように動けず、沙和・真桜は気絶し、流琉は自分の体を抱きしめて震えていた

 

 

『………やるならやるで早く来い。何回でも叩き伏せてやる』

 

 

そう迦楼羅に挑発されても中々動き出せずにいた

 

 

そんな中、春蘭が

 

 

春蘭「くっ、舐めるな馬謖! 我が名は夏侯元譲! 魏武の大剣なり! これしきの覇気で圧せられるほど軟弱な私ではないわ!」

 

 

一人、剣を構え迦楼羅の前に立った

 

 

秋蘭「姉者っ!」

 

 

秋蘭は心配そうに春蘭に声を掛けるが

 

 

春蘭「私に任せておけ」

 

 

春蘭は秋蘭にそう答えると

 

 

春蘭「……馬幼常! 夏侯元譲が相手致す! 我が大剣の血錆となれぃ! うぉぉぉぉぉーーー!!」

 

 

雄叫びを上げながら迦楼羅に渾身の一撃を放つが

 

 

ギィィィィン!!

 

 

と、鈍い音と同時に春蘭の手から七星餓狼が弾き飛ばされる

 

 

『……神燕』

春蘭「ぐっ……」

秋蘭「姉者っ!」

夏蘭「惇姉!」

 

 

武器を弾き飛ばされただけでなく、峰による神燕を受けて吹き飛ばされる

 

 

『……これで終わりか? なら、今度はコッチから……!!」

 

 

そういうと迦楼羅は武器を小豆長光から無名刀 白に変え、一気に曹操軍との距離を詰め

 

 

『………鬱屈』

兵士1「ぎゃーーー!!」

兵士2「うわーー!!」

 

 

環状に移動し、次々と曹操軍の兵士達を峰で殴って気絶させて行く

 

 

秋蘭「くっ……一般兵は下がれ! 貴様らの敵う相手ではない!」

兵士3「ひぃ!」

兵士4「助けてくれー」

 

 

兵に指示を出すために一瞬だけ迦楼羅から視線を外す秋蘭。迦楼羅がその一瞬を見逃すはずも無く

 

 

『………余所見』

 

 

縮地で秋蘭の目の前に移動し、肘を腹に入れる迦楼羅

 

 

秋蘭「ガッ……!」

 

 

衝撃で口の中を切ったのか、少量の地を吹き出し、手に持っていた餓狼爪を地面に落として気絶する秋蘭

 

 

春蘭「―――! 貴様ぁーー!」

夏蘭「惇姉! 駄目だ!そいつには勝てない!」

 

 

春蘭は秋蘭が血をふいた事で死んだと勘違いし、怒りに囚われて迦楼羅に襲い掛かろうとするが

 

 

華琳「待ちなさい!」

春蘭「! か、華琳様っ!?」

華琳「今の貴方が馬謖に挑んでも死ぬだけよ。私の許可もなしに死ぬ事は許さないわよ」

春蘭「しかし華琳様!? あいつは秋蘭を!」

華琳「秋蘭は死んでないわよ。そうでしょう馬謖?」

『(コク)………多分、口の中を切ったから血を吹いた』

 

 

春蘭はそう聞くや否や秋蘭の元に駆け出し、息をしている事を確認すると安堵した表情に成る

 

 

華琳「貴女は殺せるにも拘らず、私の配下を誰一人として殺さなかった。礼と言っては何だけど、この場は退くわ」

『………ん。大将や桃香殿に言われたからやっただけ。もし、追いかけてきたら。その時は、皆殺し』

華琳「ええ。肝に銘じておくわ」

『………さ~らば~』

 

 

迦楼羅は気の抜けた軽い口調でそう言って長槍皇炎を取り出すと弩九を使うため、少し勢いを着けて碇に飛び乗り、そのまま高速で劉備軍の向かった進路に舵を取って進んで行った

 

 

 

 

五形頭(げげつぶり)

BLEACHの大前田稀千代の斬魄刀。モーニングスター

 

 

・事始斯如

戦国BASARA3宴の前田慶次の第一武器。超刀

 

 

・斬月(初期Ver)

BLEACHの黒崎一護の一番初めに始解した状態の斬魄刀。鞘も柄も鍔もハバキも無い、出刃包丁のような形状の巨大な刀身のみの刀

 

 

・小豆長光

戦国BASARA3宴の上杉謙信の(一応)第四武器。居合刀

(一応)が付いた理由は検診の武器は全て同じである為

 

 

・無名刀 白

戦国BASARA3宴の石田三成の第一武器。居合刀

 

 

 

 

 

 

・月牙天衝

氣の斬撃を飛ばす技

 

 

・神燕

前方に衝撃波を飛ばす

 

 

・鬱屈

環状に移動して敵を切り刻む移動技

 

 

・弩九

碇に乗って高速移動する技

 

 


 
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