No.602999 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 622soranoさん 2013-07-30 00:19:03 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1168 閲覧ユーザー数:1073 |
~夜・IBC~
「警備隊の新型装甲車………!」
「クソッ、あんなもんまで持ち出しやがったのか!!」
「そんな…………装甲車とどうやって戦えば………」
装甲車を見たロイドは驚き、ランディは舌打ちをし、エリィは絶望した表情になった。するとその時
「フフ……なかなか頑張ったようだが、もうこれでおしまいだよ。」
装甲車の背後からなんと不気味な笑みを浮かべているミレイユが多くの警備隊員達と共に現れた!
「なっ!?」
「ん?あの女は……」
「ミレイユ!?なんでお前が―――」
ミレイユを見たロイドは驚き、空から見下ろしていたエルンストは首を傾げ、ランディは信じられない表情で叫んだ。
「ああ、ランディ君。勘違いしないで欲しいな。”僕”は君の元同僚ではない。彼女の身体を借りてこうして話しかけているだけさ。」
するとミレイユは普段の口調とはとても思えない口調でランディに言った。
「その口調……!?」
「ま、まさか……」
「ヨアヒム先生………!?」
ミレイユの口調を聞いたエリィは厳しい表情をし、ティオは驚き、ロイドはミレイユを睨んで言った。
「フフ、正解だ。僕からの招待状は目を通してくれたようだね。アーネスト君も一応、役に立ってくれたというわけだ。」
「てめぇ……」
口元に笑みを浮かべて語るミレイユ――――ミレイユの身体を操って話すヨアヒムをランディは殺気を纏って睨み
「一体、何のつもりですか…………こんな事をしでかして………クロスベル全土を混乱に陥れて………!」
「あなたは………”D∴G教団”は一体何をするつもりなんだ……!?」
エリィとロイドは怒りの表情で叫んだ。
「ハハ、それが知りたいのであれば僕らの仲間になってもらうしかないな。”グノーシス”を服用してもらえればその境地へと導かせてもらうよ?」
2人の言葉を聞いたヨアヒムは不気味な笑みを浮かべてロイド達に言った。
「ふ、ふざけないでください………!………あなたが………あなたがあんな酷いことを………!」
その時、ティオは叫び、辛そうな表情で言った。
「フフ、別に各ロッジの儀式は僕がやった事ではないけれどね。無論”グノーシス”のプロトタイプの実験データは回収させてもらったよ。そのデータを元に、この古の聖地で僕は”グノーシス”を完成させた………そう、全ては運命だったのさ!」
「あ、あんた……」
「何を口走ってやがる………」
高々と叫んだヨアヒムをロイドとランディは睨み
「……お前のような外道がその言葉を口走るな………!サティアが大切にしていた言葉が穢れる………!」
「あーん?それのどこが”運命”だぁ?テメェがやったのは、拾った物を元に改造して創っただけのただの猿真似じゃねえか。」
セリカは怒りの表情でヨアヒムを睨み、ギュランドロスは指で鼻をほじりながら、つまらなさそうな表情でヨアヒムを見つめて言った。
「クク…………”至らぬ”身である君達に理解してもらうつもりはない。我々の要求はただ一つ。あの方を―――キーア様を返してもらうというだけだ。」
一方ヨアヒムはロイド達を見つめて嘲笑した後、ロイド達に驚きの要求をした。
「キーア?一体誰の事だ………?」
「………もしかしてお主たちが先程抱えていた少女達の内のどちらか片方の事を言っているのか…………?」
ヨアヒムの要求を聞いたウィルは首を傾げ、ある事を思い出したレシェンテはロイド達を見つめた。
「あ、あの方………!?」
「………キーア様って………」
「あんた………あの子をどうするつもりだ!?」
ヨアヒムの言葉を聞いたエリィとティオは戸惑い、ロイドはヨアヒムを睨み
(なるほど……キーアは”教団”にとって巫女のような存在のようね…………問題はどんな力を秘めているかね………)
上空で会話を聞いていたルファディエルは目を細めて考え込んでいた。
「勘違いしないでもらおう。キーア様は元々、我等が御子(みこ)。その身を君達が預かったのはただの偶然に過ぎない。あの方にはただ、あるべき場所に還っていただくというだけさ。」
「ふざけるな………!あんたらの狂信に……あの子を巻き込ませるものか!」
「さっきから聞いていれば……妄想めいたことばかり……!」
「てめぇみたいな変態野郎の元にキー坊を戻せるわけねぇだろうが………!」
「おととい……来やがれ………です……!」
そしてヨアヒムの言葉を聞いたロイド、エリィ、ランディ、ティオはそれぞれ怒りの表情でヨアヒムを睨んだ。
「やれやれ……交渉は決裂か。ならば君達の屍を越えてキーア様をお迎えさせてもらおう。」
ロイド達の返事を聞いたヨアヒムは溜息を吐いた後、片手を上げた。すると装甲車はロイド達に砲口を向けた!
「クク、君達の女神への祈りはすませたかな………?それでは死にたまえ――――」
醜悪な笑みを浮かべたヨアヒムが言ったその時!
「やれやれ……どうやら俺達が最後のようだな……」
聞き覚えのある男性の声が聞こえてきた!
「あ………!」
「この声は………!」
声を聞いたティオとエリィは明るい表情をした。するとその時、エヴリーヌが装甲車とヨアヒムの上空に現れ
「どっかーん!審判の轟雷!!」
魔術ですざましい雷を落とした!すると
「グアアアアアアアアッ!?」
轟雷を受けたヨアヒムは悲鳴を上げて警備隊員達と共に地面に膝をつき、さらに装甲車は煙を上げて、動かなくなった。そこに跳躍したリウイが装甲車の上空に現れ
「セイッ!!」
上空から落下しながらエドラムを振るった!すると装甲車は縦に真っ二つに斬られ、斬られた部分から警備隊員達が現れた!
「――――セリカ!」
「ああ!」
装甲車を破壊したリウイに呼ばれたセリカは頷いた後剣を構え
「枢孔!身妖舞!!」
目にも止まらぬ速さで残りの一台の装甲車の背後を一瞬で駆け抜けた。すると装甲車はバラバラに破壊されてそこから警備隊員達が座った状態で現れた!
「な、な、な……!」
それを見たヨアヒムは信じられない表情をし
「……………………」
「そ、装甲車を剣で破壊しやがった……!」
「し、信じられない…………!」
「………まあ、あの2人ならできてもおかしくないかと。」
ロイドは口をパクパクし、ランディとエリィは驚きの表情でリウイとセリカを見つめ、ティオは苦笑しながら呟いた。するとそこにイリーナ達が走って近づき、その中から銀髪の青年と黒髪の女性がヨアヒムの前に飛び込み
「これで……決めます!受けて見なさい、我が蒼き刃!ハァァァァァ………!奥義!十六夜……”蒼氷斬”!!」
「むんっ!受けて見ろ、荒ぶる炎の渦を………鬼炎斬!!」
2人同時に斬撃を放った!2人が放った吹雪を纏った斬撃と炎を纏った斬撃によって警備隊員達は一撃で戦闘不能にされると共に全身に火傷や凍結状態になったまま吹っ飛ばされ
「ガアアアアアアッ!?」
ヨアヒムは悲鳴を上げた地面に倒れこんだ………!
新型の装甲車、リウイには真っ二つにされ、セリカには微塵切りにされちゃいました♪(爆笑)……感想お待ちしております
Tweet |
|
|
2
|
2
|
追加するフォルダを選択
第622話