No.60206

真・恋姫無双 魏アフターストーリー

TOXさん

初めて書くのでよく出来るか分かりませんがよろしくお願いします。

2009-02-25 19:30:54 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:22214   閲覧ユーザー数:16296

 

一刀「さよなら……愛していたよ、華琳-----」

 

------------------------------------------

 

あれからどれ程の時が流れただろうか……

俺は真っ暗な空間の中で思った

この空間に閉じ込められてから時間の流れがわからなくなっていた

 

華琳と別れたあの夜から数分後……

 

一刀「俺は元の世界に戻るのかな」

 

などと、自分を包む光のなかで考えていた…

だが、その考えも一人の男の声によって打ち消された。

 

???「北郷一刀、貴様はこれからどうなるか分かっているのか?」

一刀「誰だ!?」

 

俺は突然声をかけられて戸惑った

 

???「そんなことはどうだっていい!!質問に答えろ!!」

???「おやおや、『左慈』も人が悪いですね、名くらい教えて差し上げればよろしいのに、私の名は干吉、以後お見知りおきを」

左慈「!!貴様…、まぁいい、早く質問に答えろ」

一刀「えっ?あ、ああ、えっと元の世界へ返る?」

干吉「随分と希望的な思考ですね~」

左慈「そんな事が赦されると思っているのか?」

一刀「どうゆう事だ?」

左慈「貴様はあの外史…あの世界で何をしたか分かっているのか??貴様が余計な事をしたせいであの世界は予想と大きくかけ離れたんだ!!」

一刀「それは俺が華琳を勝たせた事か??」

干吉「貴方が行ったすべての行為ですよ、本来貴方はあそこにいるべき人間ではない、にもかかわらずあれだけ好き勝手したわけですよ」

 

俺が秋蘭を助け、戦で華琳に助言してあるべき歴史を変えてしまった

そのことに対していっているのだろう

 

干吉「このままでは、こちらとしても不愉快だ」

左慈「貴様には、永遠に無の中を彷徨ってもらう」

一刀「それは俺に対しての罰なのか??」

干吉「いいえ、私達にも貴方を裁く権利などない、が、先ほどももうしたでしょう?不愉快だ!とね、だから少しだけ身勝手をさしていただこうと思いまして…」

 

干吉がそう言い終わると俺を包んでいた光が薄れていき

周りにはなにも無い真っ暗な空間に閉じ込められてしまったのだ

 

一刀「………華琳…皆…」

 

どうすればここから抜け出せるだろう……

何度思っただろう

この『無』と言う空間のなかは、静かで、暗く

俺にはとても耐えられなかった。

初めは華琳や皆と別れて、胸の中に虚無感があったが

考えれば考えるほど皆に華琳に会いたくなってしまう……

 

一刀「会いたいよ……華琳……」

 

――――そう言った時――――――

 

???「あらぁ~~~ん、そんなに愛しい人に会いたいの?もう~~妬いちゃうわ、うふぅ★」

 

ぞく!!

何だ今の感覚は!?体の芯からの拒絶反応の様なものが・・・いやそれより

 

一刀「誰だ!?」

???「私?私は貂蝉てゆうの、ひ弱で可憐な乙女よ、うふぅ」

一刀「(姿は分かんないけど…女…じゃないよな声からして)」

貂蝉「きぃ~~~、誰が声が太過ぎて皇帝のようですって~~~」

一刀「心を読むなよ、それより、なあ貂蝉」

貂蝉「なあに、ご主人様」

一刀「ご!ごしゅ……まあいいや、それで貂蝉、俺をここから出してくれ!!頼む!!会いたい人がいるんだ!傍にいてやら無いといけない女が…いるんだ」

貂蝉「そうね、ご主人様には少し質問したいことがあったのだけれど必要ないみたいね」

一刀「質問??」

貂蝉「えぇ、でもいいわ、先に答えを聞かせて貰えたから、いいわ、ご主人様をここから出してあげる」

一刀「本当か!?ありがとう!」

 

やった!!ここから出れる!!華琳に会える!!

 

貂蝉「でも、1つだけ問題があるわ」

一刀「問題??」

貂蝉「ご主人様はここでどの位時を過ごしたと思ってるの??」

一刀「えっと、分からない…3ヶ月くらいかな?」

貂蝉「いいえ、ご主人様が閉じ込められていたのは2年間……私たちも探すのに苦労したのよ」

 

!!2年だって!?ここに閉じ込められてもうそんなにたっていたのか

 

貂蝉「ご主人様が今、あの世界に戻っても、ご主人様の五感が狂ってしまう、だから私たちがご主人様の体を直すわだからそれまで眠ってもらう事になるけど……」

 

俺は貂蝉の言葉を遮る様に言った。

 

一刀「構わない!!また皆と会えるなら…それでも構わない」

貂蝉「そう…分かったわそれじゃ、又会いましょう。それまで、お休みなさいご主人様、うふ★起こすときは目覚めのKISSでおこして・あ・げ・る・うふ」

一刀「それだけは勘弁してくれ」

貂蝉「あらん、乙女のKISSを拒むなんて、ご主人様のいけず………それじゃ、お休み」

 

意識が遠のいていく、その微かな意識の中こう思った

次に目を覚ますときは皆に会えるんだ……と。

 

 

桃香が成都で天下平定3周年祭りをやると言うので雪蓮や私も行く事になってしまった

今は成都に向かっている途中……

 

華琳「もう3年になるのね……」

桂花「華琳様…(あの全身精液孕ませ男のせいよ!!やっぱり早く殺しておくべきだったわ)」

 

華琳が独り言を言いながら寂しそうな顔を見て心配する桂花

それを見ていた秋蘭が小さく「北郷…」とつぶやいていた

 

・・

・・・

・・・・

 

桃香「いらしゃ~~い、雪蓮さん華琳さん!」

雪蓮「ひさしぶりね、桃香」

華琳「相変わらずのようね、二人とも」

 

互いに挨拶を交わし、桃香が案内する部屋ではもう宴が始まっていた

 

華琳「春蘭、今日は自由にしてもいいわ、皆も好きに楽しみなさい」

春蘭「はい!華琳さま」

 

そう言うと春蘭はいち早く宴に入っていった

皆もそれぞれ移動していった

そもなかで華琳は秋蘭を呼び止めた

 

秋蘭「なんでしょうか、華琳さま」

華琳「私は少し出かけてくるわ」

秋蘭「北郷と別れたところに行かれるのですか?」

華琳「ええ、そうよ、貴女も来る??」

秋蘭「いえ、私は・・・・・」

 

華琳が「そう…」と言いそのままその場を去った

それを見ていた雪蓮が少しため息をつき呉の将たちに言った

 

雪蓮「貴女たちも好きにしていいわ、楽しみなさい」

 

それだけ言うと雪蓮は華琳が歩いていったほうに行った

冥琳はそれを見ながら「まったく…」と言いながら宴へと混じっていった

 

雪蓮「華琳!」

 

そう呼ぶと華琳は足を止め振り向いた

 

華琳「あら、貴女は宴に混ざらなくてもいいの??」

雪蓮「構わないわ、明日もあるんだし、それより、あの北郷って天の御使いのところに行くんでしょ??私も行っていいかしら?」

 

雪蓮がそう言うと華琳は笑って「構わないわ」と言って再びあるきだす

そしてしばらく歩いて小さな小川に着いた

 

雪蓮「ここ?」

 

と、首を傾げて尋ねてくる

華琳は「そうよ」と言うと近くに刺してある剣の所で腰を降ろした

 

雪蓮「その剣は?」

華琳「一刀が使っていたものよ」

雪蓮「そう……」

 

少し華琳が涙目になったのに気付いた雪蓮は

 

雪蓮「まだ我慢してるの?彼が消えてから貴女は無茶するようになったって貴女の臣たちが言ってたわよ??」

華琳「そう、そんな事言っていたのあの子達、私は我慢などしてはいないわ」

 

声が震えながらもハッキリと言い切る華琳

それを見た雪蓮は華琳の隣に座った

一方その頃宴の会場では・・・・・・

 

春蘭「うふふふふふ、愛ひゃ!わたヒの勝ちのようらな、ック」

愛紗「わたひはまだ負けてなどな~~~~~い、うっ」

鈴々「愛紗ここで吐いちゃ駄目なのだ」

秋蘭「姉者、少し飲む速度が速いぞ!!少し落ち着け」

春蘭「うるさいぞ秋蘭!!北郷のばは者がひなふなってはらいかんのだ~~~~」

 

暴れだす春蘭、酔っているとはいえそれは禁句だった

その一言で魏の将の顔つきが変わった

 

季衣「うぅ~、兄ちゃ~~ん」

泣き出す季衣

流琉「泣いちゃだめだよ、季衣、私まで…うう、兄様ぁ~~」

季衣をなだめようとするが、つられて泣き出してしまう流琉

凪「隊長…」

俯いて目に涙をためる凪

沙和「会いたいの~~」

泣きながら真桜にしがみ付く沙和

真桜「沙和、そんなんゆうたらあかん!!皆かて会いたいんやで」

泣きそうになりながらも沙和をなだめる

霞「一刀~~~、約束は?約束はどないすんにゃーーーー」

一升瓶を振り回しながら叫ぶ霞

桂花「やっぱり私が首を刎ねておけばよかったのよ!!」

瞳を真っ赤にして愚痴る桂花

風「そんな事言っちゃ駄目ですよ~~」

桂花の横で笑顔で言う風

稟「風は寂しくないの?」

風に質問する稟

風「ぐ~~」

「「寝るな」」

ツッコム桂花と稟

風「あまりの稟ちゃんの空気の読めなさに現実逃避してしまいました」

稟「うっ、すみません」

風「別にいいのですよー」

 

一刀「ううん、………うん?」

華陀「おお、起きたか!!」

卑弥呼「ううむ、そろそろ起きると思っておったところよ、がはははは」

貂蝉「あら~ん、もう起きたの!んもう!目覚めのキッスしようとおもってたのにん」

一刀「あ、あの、助けていただいてありがとう、で、どなたですか?(あれ?一人知ってるような…いやあんなのと知り合いになった覚えは……)」

 

目が覚めて、周りを見てみると赤い髪の人と白髪のふんどしにブラジャー??をつけた男??とスキンヘッドにもみ上げが三つ編みの紐パン一ちょうの男の人がいた

 

華陀「ん?俺か、俺の名は華陀、五斗米道の者だ」

華陀?あの天才の医者か!!

卑弥呼「我輩の名は卑弥呼だ、漢女を磨くためダーリンと一緒におる」

卑弥呼??卑弥呼ってあの卑弥呼!?何でこんな………

貂蝉「私の名は、貂蝉て言うのよ、うふ、あの時お話したでしょう」

貂蝉??………………あっ!!!!!!!

 

一刀「あ、俺北郷一刀って言います、ってええええええ、あんたが貂蝉!!??(ただの化け物じゃないか!!)」

貂蝉「ええ、そうよ、あれから1年よ、ご主人様が眠っていたのは」

一刀「1年……つまりここは俺がいなくなった3年後とゆうわけか……貂蝉!!」

貂蝉「言わなくても良いわ、分かってる、返りたいのでしょう?魏へ」

一刀「ああ!」

貂蝉「いいわ、体の方は至極元気なはずよ?今魏の将達は成都で御祭りをしているわ、確か明日魏に帰ってくるはずよ??先に帰って待っていたら??」

 

貂蝉がそう提案してくれると、俺は直に乗った

そして貂蝉が魏まで連れてきてくれた

 

一刀「ありがとう、ここまでくれば何とかなるよ」

貂蝉「ええ、それじゃあ又いつか会いましょう、うふ」

 

貂蝉はそう言うと「ふんぬうううう」とか言いながらすごい速さで走っていった

そして俺は門の所で……………捕まった

 

兵士A「貴様止まれ何者だ!!」

兵士B「見た事も無い服装だな、怪しいやつめ」

一刀「へっ??」

 

俺はいきなり腕を掴まれ剣を突きつけられた

俺のことを知らない兵士たちが俺の処分について話し合っているようだ

 

兵士A「とりあえず、拘束して城まで連れて行こう」

兵士B「そうだな!おいお前今から城に連れて行くおとなしく付いて来い」

一刀「はい」

 

剣を突きつけられているため抵抗できず言うとうりにする

そして市の横を通った時色んな店の人が出てきて周りの人も集まってきた

 

兵士B「ん??何だ」

町人A「おお!!やはり北郷様ではありませんか!!」

 

その声で市や人が一瞬で賑やかになった

そして北郷を拘束している兵士に町人がどなった

 

町人B「お前!なんで北郷様を拘束しているんだ!!」

兵士B「怪しい服装だったから拘束したのだ(汗」

 

おどおどしながら訳が分からん、という顔で町人に言った

 

町人C「お前新人だな!!そのお方はな町の警備隊長にして天の御使い様だぞ!!」

 

それを聞いた兵士は俺の拘束を解き頭を下げてきた

 

兵士B「も、もももも申し訳ありませんでした!」

一刀「いいよ、知らないのは仕方ないし」

 

俺はそれだけ言うと「それじゃ」といってその場を去った

そして城に入り俺のことを知っている兵士に最近の城内や将たちの様子を聞いて部屋に戻った

 

一刀「ふう、疲れたな、今日は寝るか。」

 

そういって3年前のあのままの部屋の布団で瞼を閉じた

 

 

次の日、早めに起きた俺は城にいる文官から聞いて華琳達が帰ってくるまで政務をしていた

 

――夜――

 

華琳「今日は何だか市が賑やかだったわね」

 

華琳が桂花にはなしていた

 

桂花「そうですね華琳様、どうしてかは分かりませんが」

 

城に入るときに華琳が「今日は疲れたでしょうから、休みなさい、仕事は明日からでいいわ」といいその場で解散した

そして華琳はたまたま一刀の部屋の近くを通り、一刀の部屋から光が見えたそして扉を開けてなかにはいった

 

華琳「ここに入っていいのは誰かいっておいたはずだけ……ど……」

 

華琳は驚いていた

それもそのはず3年前に彼女の目の前でいなくなり消えたはずの愛しい彼がそこにいたのだから…

 

一刀「ん……あ、華琳」

 

私は動けずにいた

彼がそこにいるのに…あの優しい声で呼んでくれているのに……

私が触れてしまえば消えてしまうような気がして動けない!!

 

一刀「……ただいま、華琳」

 

彼はそう言って私の傍に来て、私を抱きしめてくれた

「暖かい」私がそう感じたときにはすでに涙が溢れていた

 

華琳「かず…と…?」

一刀「華琳…」

 

私の呼びかけに答えてくれる、彼の体温が伝わってくる、あの時の彼の匂いだ…優しくて暖かい

私の好きな匂いだ、彼は帰ってきてくれたんだ、とそのときハッキリと分かった

涙とともに溢れる嬉しさ、愛しさ、自分でも止められないほどに………そして

 

華琳「一刀……お帰り」

一刀「ああ、ただいま、華琳、もう一人になんかさせないから」

華琳「かず…と…かずと…うああああああああああああん」

 

その日、彼と別れた時、以降流さなかった涙を流した………

 

――――FIN――――

 

 
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