No.60163

消えた少年の日記

伊藤玲二さん

短編。読む人を選ぶ作品です。

2009-02-25 14:21:49 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:624   閲覧ユーザー数:591

 

6月8日

 

今日、ボクひとりだけになりました。

ボクひとりだけになったけど、別に何も変わりません。

ベーコンを焼いてパンにのせました。

とてもおいしかったです。

お外に出て、友達と遊ぼうと思いましたが人がいませんでした。

しばらくして、みんないなくなっちゃったんだと思い出しました。

どうしてボクひとりだけになったのかを考えました。

わからなくて、面倒くさかったので僕は考えるのをやめました。

おなかがすいたのでお昼ごはんにスクランブルエッグを作りました。

塩と砂糖を間違えたけど、これはこれでおいしいと思いました。

暇だったのでおばあちゃんの家に行きました。

おばあちゃんの家にはゲーム機があります。昨日も行きました。

おばあちゃんの家は燃えて、真っ黒になっていました。

僕は仕方がないのでおうちに帰りました。

夜は魚のフライを食べて、何もすることがないので、寝ました。

 

 

6月8日

 

起きました。やっぱりボクひとりだけです。

おにぎりを作って食べました。ちょっとしょっぱかったです。

ひまだったから街をお散歩しました。

お昼は近くにあるハンバーガー屋さんのハンバーガーを食べました。

ずっとお散歩を続けても、面白そうなものは何もありませんでした。

暗くなってきて、ボクはお散歩をやめておうちに帰りました。

おなかは空いてなかったので、何も食べずに寝ました

 

 

6月9日

 

今日は探検することにしました。

おなかは空いていなかったので、朝ごはんは食べずにおばあちゃんの家に行きました。

おばあちゃんの家を探検していると、おばあちゃんの家でゲームをしている人がいました。

その人は真っ黒に焦げていました。

ボクはと同じくらいの子でした。

何でかしらないけど、気がついたら夜になってました。

真っ暗だから家に帰れなくて、僕はここで寝ました。

 

 

6月10日

何で僕はここにいるんだろう?

ここはどこだろう?

思い出せないわけじゃなくて、知らない感覚だけがありました。

わけが分からないけどぜんぜん不安じゃありません。

ここにかいてあることをよんでやっとわかりました

よくわからないじがいっぱいあってたいへんでした

なんだかからだがふわふわします

あれなんでぼくはこれをかいているのかな

そもそもぼくってだれだっけ

あれだれがぼくだっけ

ぼくってだれだっけってだれだっけ

あれあれ

なにかがぬけているきがします

おもいでせません

あれあれ

あれあれ

なにかがぬけているきがします

おもいでせません

あれあれあれあれ

なにかがぬけているきがします

おもいでせません

あれあれあれあれ

なにかがぬけているきがします

おもいでせません

あれあれあれあれ

なにかがぬけているきがします

おもいでせません

あれあれあれあれ

なにかがぬけているきがします

おもいでせません

あれあれあれあれ

なにかがぬけているきがします

おもいでせません

あれあれあれあれ

なにかがぬけているきがします

おもいでせません

あれあれ

ぼくわつかれたからねることにしました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月11日

 

 
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